「1968年」以後のポスト革命的運動

西ドイツ青年によるローカルな挑戦

  • 川﨑聡史(著)/2025年1月
  • 5900円(本体)/A5判上製388頁
  • 装丁:長田年伸

68年運動は西ドイツ社会をリベラル化したのか?
一次史料を丹念に読み解き、共同保育施設キンダーラーデンや青年組織ユーゾーの活動を詳細に分析することで、ローカルな場で試みられた変革の歴史的意義を再評価する。
(ISBN 9784861109799)

目次|Inhaltsverzeichnis

序章 68年運動は西ドイツをリベラルにしたのか?
第1章 「1968年」の展開とその帰結
第1節 1960年代までの西ドイツ
第2節 運動の転換―新しい運動の展望の発見
第3節 新たな運動の誕生
第2章 共同保育施設キンダーラーデンの運動
第1節 1960〜70年代の子育てをめぐる状況
第2節 キンダーラーデンの教育理念
第3節 キンダーラーデンの活動
第4節 キンダーラーデンの「体制内化」
第3章 ドイツ社会民主党青年組織ユーゾーの運動
第1節 ユーゾーの党内活動
第2節 ユーゾーによる地方での実践―ヘッセン州南部を例に
第3節 ユーゾーの弱体化
第4章 キンダーラーデンとユーゾーの意義とその後</strong
第1節 68年運動の挫折とその遺産
第2節 「コミューン化」と「ポスト革命的運動」
第3節 キンダーラーデンとユーゾーの運動の位置付け
第4節 キンダーラーデンとユーゾーのその後
終章 ローカルな急進的運動による社会のリベラル化

著者|Autor

【著者】
川﨑聡史(かわさき・さとし)

獨協大学外国語学部ドイツ語学科専任講師。1992年栃木県佐野市生まれ。2017年東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。2021年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)取得。日本学術振興会特別研究員(PD)、東京大学ドイツ・ヨーロッパ研究センター(DESK)特任助教などを経て、現在、獨協大学外国語学部専任講師。主要業績に、「西ドイツにおける自主管理型保育施設「キンダーラーデン」―68年運動後の新しい幼児教育の思想と実践に関する考察」『ヨーロッパ研究』(21号 2021年12月)、「1960〜70年代のフランクフルト・アム・マイン再開発問題―抗議運動への行政の対応に注目して」『現代史研究』(68号 2022年12月)、「「過激派条令」に見る西ドイツの民主主義理解―1970年代のヘッセン州を中心に」『歴史学研究』(1048号 2024年5月)などがある。

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