ウルトラ・アーバニゼーションの時代
社会経済地理学の新たな挑戦
- 杉山武志(著)/2025年6月
- 4500円(本体)/A5判上製348頁
- 装丁:中本那由子
より善い環境を次世代に引き継ぐために
「都市的なもの」に飲み込まれ、過剰な都市化が「当たり前」になってしまった日本。行き過ぎた都市化を転換するには何をすべきなのか。「都市化→不安」の内実を認識し、都市の空間性と場所性を読み解きなおす。
“倫理の地理学”が現代のアーバニゼーションに立ち向かう!
(ISBN 9784868160649)
目次|Contents
序章 ウルトラ・アーバニゼーションの波打ち際にて
第Ⅰ部 過剰な都市化
第1章 惑星スケールに拡がる都市化の「倫理」――コミュニティ経済への期待と憂慮
第Ⅱ部 地方圏の再生
第2章 多自然居住地域のレゾンデートル――拡大的都市化と再帰的な地域再生政策
第3章 デジタル田園都市国家構想の誕生—―「新しい資本主義」からポスト地方創生へ
第Ⅲ部 大都市の支柱
第4章 大都市圏経済の「支柱」を再考する――街のコミュニティ経済を取り戻すために
第5章 創造都市を読み解きなおす――メディア都市からなりわいあふれる街へ
著者|Author
杉山武志(すぎやま・たけし)
兵庫県立大学環境人間学部 教授
1978年京都府生まれ。2001年3月立命館大学産業社会学部卒業。2012年3月大阪市立大学大学院創造都市研究科博士後期課程修了。博士(創造都市)。経済団体職員、大阪市立大学都市研究プラザ特別研究員、ひょうご震災記念21世紀研究機構研究調査本部主任研究員を経て、2015年4月兵庫県立大学環境人間学部准教授。2024年4月より現職。
主な著書に『次世代につなぐコミュニティ論の精神と地理学』学術研究出版(2020年、単著)、『兵庫から地方の新しい未来を探る』神戸新聞総合出版センター(2022年、共著)など。
