ダンテ神曲 原典読解語源辞典(3)

天国

  • 福島治/2005年10月
  • 46000円(本体)/B5判・640頁

中世文学の一大傑作『神曲』を逐語英訳し、語源、派生語、語彙の変遷、接頭辞など、翻訳の手がかりとなるものを多言語(羅・英・仏・西語等)により詳解する世界初の大辞典!
(ISBN 4921146799)

推薦のことば

ダンテの言葉の海―大江健三郎
原典が本当に読める―中条省平
まさしく、ジョイスフル―柳瀬尚紀
本当に頭の下がる仕事をなしとげる学者が存在し、その仕事を刊行する出版人が存在する。今やもう奇跡に近いと思っていたそのことが、ダンテ原典注解という形で実現される。歓喜の叫びを抑え難い。ジェイムズ・ジョイス経由でダンテをかじった者として、幸いに英語とフランス語は読める者として、この3巻本刊行にJOYcefulな叫びを抑え難い。福島治氏に感謝しつつ読破の決意を固めた。―柳瀬尚紀

著者|author

福島治(ふくしま・おさむ)
東京大学大学院人文科学研究科英語英文学専攻修士課程修了。ラテン語の泰斗、故ジョン・G・グリフィス教授(オックスフォード大学)に師事。著書:『英語派生語語源辞典』(日本図書ライブ)他。

担当編集者から

2002年晩秋に[地獄]篇の編集が始まり足掛け4年、ついに全3巻完結! 本棚に[地獄][煉獄][天国]と背文字が並んだ。やはり感慨深い。個人で購読する方は多くないにしても、主な大学図書館から全巻予約が入っており、「[天国]はいつですか」という問い合わせをいただくたび心苦しい思いをしていた。ようやくお届けすることができ、本当にホッとしている。
ダンテが「神曲」の執筆にとりかかったのは1307年(頃)、完成したのは1321年。680年のあいだ読み継がれてきた「神曲」。『ダンテ神曲原典読解語源辞典』も末永く読まれ、活用されるにちがいない。数百年後、「本」という形が残っているかどうかわからないが、この辞典のデータはなんらかの形で存続していると思う。こんなにすごい仕事をされた福島先生がめちゃ気さくな人だなんて、680年後の誰も思わないだろうなあ。[-山岸-]

 

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する