
当事者性の邂逅から共生へ
多文化社会におけるノンフォーマル教育実践の展開
- 後藤聡美(著)/2025年2月
- 4500円(本体)/四六判上製314頁
- 装丁:長田年伸
共生に求められる学びはいかにありうるか?
多文化共生を目指す社会にある当事者の定義をさまざまな状況から再考することで、偶然の出会いが生み出す学習やコミュニティのありようの展望をひらく。
(ISBN9784861109744)
目次|Contents
はじめに
第Ⅰ部 共生の創成過程において当事者性を問う意味
第1章 多文化共生をめぐる今日的課題と学習論的アプローチの必要性
第2章 当事者性をめぐる学習論とその枠組み
第3章 共生の創成過程において重視されるべき周辺的学習者
第Ⅱ部 当事者性を軸とする共生の学習プロセスの実質化に向けて
第4章 当事者性の構造的課題と当事者性概念の再構築
第5章 〈当事者性の邂逅〉という現象
第6章〈当事者性の邂逅〉を基軸とする学習論
第Ⅲ部 〈当事者性の邂逅〉を生む実践的環境
第7章 コンヴィヴィアリティと〈当事者性の邂逅〉
第8章 〈当事者性の邂逅〉を把持する観点
第9章 〈当事者性の邂逅〉仮説の援用可能性と今後の課題
おわりに
謝辞
引用・参考文献
索引
著者|Author
後藤聡美(ごとう・さとみ)
神戸大学人間発達環境学研究科博士課程修了。博士(学術)。日本学術振興会特別研究員RPD、神戸大学人間発達環境学研究科特命助教。神戸大学学部生の時より多文化理解・ESDに関する実践に関わり、現在は「ESDプラットフォームWILL」事務局長、「RCE兵庫-神戸」副事務局長などを務める。著書に『SDGsと社会教育・生涯学習』(分担執筆、東洋館出版社、2023年)、『現代社会教育学事典』(分担執筆、東洋館出版社、2024年)、『究める! 福祉教育・ボランティア学習の課題』(分担執筆、大学図書出版、2024年)がある。