教養と大衆の間で

「洋楽放送」とラジオ番組制作者たち

  • 武田康孝(著)/2025年2月
  • 7000円(本体)/A5判上製534頁
  • 装丁:長田年伸

放送100年 その源を「洋楽」から探る
西洋音楽の受容・発信が日本で本格化しつつあった大正時代末期に放送事業は開始され、以降ラジオは「洋楽」を切れ目なく電波に乗せてきた。こうしたラジオと洋楽の「共振」には、当時のどのような経緯や価値観、力が関わっていたのか。

(ISBN 9784868160021)

目次|contents

序章

第1部
第1章 放送開始前後のラジオと洋楽放送の「浮上」
第2章 洋楽番組制作者の誕生
第3章 放送体制の変化と洋楽放送

第2部
第4章 洋楽放送の多様化:思想と実践から
第5章 洋楽放送と「国民音楽」:日本の洋楽発信の場としてのラジオ
第6章 洋楽放送と大衆:「軽音楽」番組の誕生と変容

第3部
第7章 太平洋戦争と洋楽放送:①大戦開始前後1年の変化と連続性
第8章 太平洋戦争と洋楽放送:②「音楽放送」への転換
第9章 音楽放送の戦後

終章 文化の一端を担った「洋楽放送」


おわりに
引用文献
索引

著者|author

武田康孝(タケダ・ヤスタカ)
1972年、北海道生まれ。東京外国語大学外国語学部卒業。日本放送協会(NHK)勤務を経て、東京大学大学院人文社会系研究科文化資源学研究専攻博士課程修了。博士(文学)。専門分野は文化政策研究、文化資源学。現在独立行政法人国際交流基金に勤務。
主な論考等:「文化と政治」(小林真理編『文化政策の現在 第1巻 文化政策の思想』東京大学出版会、2018年)、「国際文化交流と文化外交:「アジア」の文化理解を一例として」(小林真理編『文化政策の現在 第2巻 拡張する文化政策』東京大学出版会、2018年)、「日韓文化交流の最前線に身を置いて:周年事業を例に」(国際交流基金編『国際文化交流を実践する』白水社、2020年)、「「交流」から「発信」へ:2000―10年代の対外文化政策」(小林真理・阪本崇・友岡邦之編『文化政策のフロンティア 第3巻』東京大学出版会、近刊)

この本を注文する

Amazonで注文する 楽天ブックスで注文する 版元ドットコム