視覚文化は何を伝えるか

―近代日本と東アジアにおける表象資料

  • マグダレナ・コウオジェイ(編)/2025年3月
  • 2500円(本体)/四六判並製300頁
  • 装丁:矢萩多聞

絵画・彫刻・写真・漫画・紙幣・絵葉書・地図・紙芝居・映像などの表象資料をさまざまな方法論で分析。文字資料からはうかがえない権力関係・社会関係の諸相を読み解く。【東洋英和女学院大学社会科学研究叢書12】
(ISBN 9784868160007)

目次|contents

序論 歴史資料としての視覚文化〔マグダレナ・コウオジェイ〕
第1部 表象
第1章 日本の植民地通貨イメージ試論―近代朝鮮貨幣の図像分析を中心に〔増野恵子〕
第2章 1910年日英博覧会における帝国の朝鮮表象―統監府日英博覧会写真帖から〔盧ユニア〕
第3章 近代漫画と「新しい女」―イメージのズレと歪みを探る〔足立元〕
第2部 メディア
第4章 美術展覧会絵葉書から見た近代女性画家―表象資料の読み方を探る〔マグダレナ・コウオジェイ〕
第5章 戦争が宿命になるとき―戦時下の教育紙芝居作品から〔鈴木一史〕
第6章 「御府」の絵画―アジア太平洋戦争「作戦記録画」の一側面〔河田明久〕
第3部 資料の転生
第7章 歴史資料としての満洲地図―近代長春の都市空間の形成と発展〔ヤン・ユー〕
第8章 歴史資料としての彫刻―日本統治期台湾における銅像建設とその遺産〔鈴木恵可〕
第9章 写真が形成する個人と地域の記憶―五十嵐写真館の写真と活動〔白政晶子〕
第10章 『作兵衛さんと日本を掘る』ドキュメンタリー映画が出来るまで―ある炭坑夫が描いた炭坑画を探る〔熊谷博子〕

編者|editor

マグダレナ・コウオジェイ(Magdalena KOLODZIEJ)
東洋英和女学院大学国際社会学部国際コミュニケーション学科准教授。専門は日本と東アジアの近代美術史。

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