見ることを学ぶ

ジル・ドゥルーズの〈紋切り型との闘い〉

  • 松枝拓生(著)/2025年3月
  • 4000円(本体)/四六判上製328頁
  • 装丁:コバヤシタケシ

ありのままの世界を見るとき、自らの愚かさに向き合うことが強いられる――
紋切り型にとらわれてしまう蒙に、いかに抗うことができるのか。哲学や教育、学習、芸術などについての多岐にわたるドゥルーズの思索をひもとくことで、学習において振り返りや気づきが持つ意味を解き明かし、視点の変化による批判や語り直しの可能性を模索する。
(ISBN 9784868160441)

目次|contents

凡例・略号表
序章 ドゥルーズの「紋切り型との闘い」
第一章 紋切り型と「問題」――ドゥルーズの思想に通底する主題
第二章 学習の基本構造――『プルーストとシーニュ』のパースペクティヴ主義
第三章 カント哲学との対決とその批判的継承――発生・全体的批判・超越論的経験論
第四章 愚かさを見るという能力の誕生――『差異と反復』における学習の理論
第五章 紋切り型に抗うフランシス・ベーコンの技法
第六章 「見ることの学習」とありのままのこの世界への信――『シネマ』における学習とその倫理
終章 ドゥルーズの学習と教育の理論へ
あとがき
文献一覧
事項索引
人名索引

著者|author

松枝拓生(まつえ・たくお)
1988年生まれ。京都大学大学院教育学研究科にて博士号(教育学)を取得。現在、大阪大学大学院人間科学研究科助教。専門分野は教育哲学。主な論文として、「ドゥルーズの思想における「愚かさ」の含意——「学習」における反省の働きに着目して」『教育哲学研究』第129号、2024年など。

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