冒険する身体

現象学的舞踊論の試み

  • 石渕聡/2006年7月
  • 3800円(本体)/A5判上製・250頁

舞踊(ダンス)とはなにか― 現象学的地平から「踊ること」を読み解き、ダンサーの道具とされてきた身体を解放する。ダンスカンパニー「コンドルズ」のダンサーである著者が展開する冒険的舞踊論!
(ISBN 4861100828)

目次|indexs

序章
第一節 舞踊とは何か
第二節 ランガーとシーツを超えて
第三節 議論の流れ
第一部 舞踊論の基盤―現象学的時間・空間・身体の概念
第一章 舞踊の現象学的考察からの出発
第一節 現象学という視点
第二節 舞踊研究の方法としての現象学
第二章 スザンヌ・ランガーとマクシーン・シーツの舞踊理論
第一節 ランガーの芸術論全般の主要概念
第二節 ランガー舞踊論の方法と帰結
第三節 ランガーとの比較によるシーツの舞踊論の構造分析
第三章 現象学の諸概念の舞踊理論への応用
第一節 時間性の一つのモデル
第二節 ダンサーの創造する空間
第三節 多層的な身体
第四節 舞踊・ダンサー・身体の関係性
第二部 「舞踊の身体」の構築へ向けて
第四章 舞踊における身体のあり方の構造
第一節 「身体が実現する舞踊」から「舞踊が実現する身体」へ
第二節 舞踊と身体との内的な関わり
第五章 表象としての舞踊の形成と機能
第一節 「舞踊なるもの」という表象の形成
第二節 舞踊表象を分別するものとしての「動き」
第六章 媒体論の拡張
第一節 媒体と内容の構造による諸要因の関係性
第二節 ダンサーによってもたらされる身体と動き
第三部 言語との関係における舞踊の認知
第七章 舞踊と言語的意味の基本的な関係
第一節 身振りを介した言語的契機
第二節 舞踊を分節して捉えること
第八章 舞踊の身体の分節契機の構造
第一節 身体の意味生成の二つの次元
第二節 身体の二つの次元における意味の分節契機
第九章 舞踊の身体認知の構造
第一節 舞踊の身体を立ち上げる契機としての「言語」と「動き」
第二節 舞踊の身体の受容
結章
第一節 舞踊の身体の諸相
第二節 舞踊の意味を生成するものとしての身体

著者|author

石渕聡(いしぶち・さとし)
1965年、群馬県生まれ。2000年、早稲田大学満期退学後フランスへ留学。現在、大東文化大学文学部専任講師・ダンスカンパニー「コンドルズ」所属。
「コンドルズ」オフィシャルサイト Condors Official Camp

 

この本を注文する

Amazonで注文する e-honで注文する 楽天ブックスで注文する