「俗語」から「国家語」へ

スペイン黄金世紀の言語思想史

  • 岡本信照/2011年12月
  • 3333円(本体)/四六判上製296頁
  • 装丁:矢萩多聞

ネブリハ『カスティーリャ語文法』(1492)以降の議論を整理しつつ,俗語としてのカスティーリャ語が,ラテン語の後退とともにいかにしてスペイン語という国家語に変貌したのかを明らかにする。
(ISBN 9784861102912)

目次|indexs

第Ⅰ部 文法論
第1章 スペイン・ルネサンスの文法観
第2章 黄金世紀における俗語文法出現の意義
第3章 生成文法の先駆者サンチェス・デ・ラス・ブロサス
第4章 コレアス(1627)の文法論
第5章 ビリャール文法(1651)に見られる規範性
第Ⅱ部 正書法
第6章 16世紀初期のスペインにおける正書法論と音声学―ネブリハ(1517)とベネガス(1531)を中心として
第7章 黄金世紀のスペイン語正書法論―語源主義と音素主義の論争をめぐって
第Ⅲ部 言語史・辞書編纂
第8章 スペインにおける言語史研究の始まり
第9章 黄金世紀の辞書編纂学―コバルビアス(1611)を中心として
第10章 創出された地域変種―黄金世紀の演劇作品に見られるサヤゴ方言についての一考察
附録 アカデミア文法以前(1481-1771)に出されたスペイン語関係の文法・辞書・正書法・言語論一覧
参考文献

著者|author

岡本信照(おかもと・しんしょう)
京都外国語大学大学院修了
京都外国語大学教授
専攻、スペイン語学、スペイン語史、言語思想史
主な著書・訳書:
『スペイン語のしくみ』(白水社)
『スペイン学を学ぶ人のために』(共著、世界思想社)
『スペイン語学小辞典』(共著、同学社)
『ラテンアメリカのスペイン語―言語・社会・歴史―』(ジョン・リプスキ著、共訳、南雲堂フェニックス)

 

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