フェイス相互作用理論

日本語学習クラスにおける相互作用からフェイスワークをとらえる

  • 横溝環/2012年1月
  • 4667円(本体)/A5判上製392頁
  • 装丁:矢萩多聞

人はいかにして自己像を獲得あるいは回避するか。解釈主義的アプローチを用いつつ,シンボリック作用論の視点から日本語学習者間の相互作用の事例を通して検証する。
(ISBN 9784861102868)

目次|indexs

※「序論」はPDF形式でご覧いただけます。

序論
第1章 フェイスおよびフェイスワーク
1.定義
2.本研究におけるアイデンティティの扱いについて
3.フェイスに関する基本的概念および次元と分類の説明
4.フェイスに関する基本的理論
5.フェイスと感情、原因帰属との関わり
6.自己認識(自己評価)と比較
7.まとめ―本研究における視点および方針
第2章 シンボリック相互作用論
1.シンボルの定義
2.「I」と「me」
3.「自己との相互作用」と「連携的な行為」―ブルーマーのシンボリック相互作用論
4.象徴的相互依存
5.シンボルに関する諸研究
6.「役割取得」と「役割形成」―役割の定義
7.まとめ―本研究における視点および方針
第3章 日本語学習者および留学生に関する研究
1.相互作用論的視点
2.境界意識と位置付け
3.日本語学習者を対象とした原因帰属に関する研究
4.まとめ―本研究における視点および方針
第4章 研究方法論およびリサーチクエスチョン
1.パラダイム
2.解釈主義的アプローチの意義
3.まとめ―アプローチおよびリサーチクエスチョン
第5章 研究方法
1.調査協力者
2.調査方法
3.結果と考察の提示方法
第6章 予備調査の結果およびそれらから得られた視点
1.調査協力者
2.調査方法
3.結果と考察
4.予備調査から得られた視点および方向性
第7章 調査結果および考察
1.事例1(200Y年度春学期)
2.事例2(200Y年度秋学期)
3.事例3(200Z年度春学期)
第8章 結論
1.相互作用におけるフェイスおよびフェイスワークに関するメカニズム
2.フェイスおよびフェイスワークと社会的属性の関係
第9章 本研究の意義および限界と展望
1.本研究の意義
2.本研究の限界と今後の展望
引用文献
資料
資料1.発話量に関する調査票
資料2.フェイスニーズに関する調査票

著者|author

横溝環(よこみぞ・たまき)
青山学院大学(国際コミュニケーション博士)
専門はコミュニケーション,異文化間教育,日本語教育
現在,東洋英和女学院大学,フェリス女学院大学,他,非常勤講師
論文に「中国人学生と日本人学生の『お礼および謝罪』に関する比較の一事例研究」(『青山国際コミュニケーション研究』第4号),「フェイスワークを集団内の相互作用から捉える―日本語学習者に対するPAC分析から見えてきたもの」(『異文化コミュニケーション研究』第19号),「フェイスワークと成員間の相互作用との関わり―日本語学習クラスにおける事例を通して」(『異文化コミュニケーション』No.10)などがある。

 

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