クリス・ボルディック選

ゴシック短編小説集

  • クリス・ボルディック(編)/石塚則子,大沼由布,金谷益道,下楠昌哉,藤井光(編訳)/2012年2月
  • 3500円(本体)/四六判上製568頁
  • 装丁:矢萩多聞

ゴシック小説の系譜を一望できる最良のアンソロジー!
シェリダン・レ・ファニュ,マルセル・シュウォッブ,アンジェラ・カーターなど,古今東西の33編を訳出。日夏耿之介による抄訳「アッシャア屋形崩るるの記」を付録として収録。
(ISBN 9784861102981)
日本図書館協会選定図書

目次|indexes

序論:クリス・ボルディック (訳=下楠昌哉)
第Ⅰ部 はじまり
第Ⅰ部注釈:クリス・ボルディック
サー・バートランド―断片 (1773):アンナ・レイティティア・エイキン (訳=下楠昌哉)
モントレモスの毒殺者 (1791):リチャード・カンバーランド (訳=藤井光)
修道士による物語 (1792):作者不詳 (訳=藤井光)
レイモンド―断片 (1799):「若者」 (訳=大沼由布)
罰せられた親殺し (1799):作者不詳 (訳=大沼由布)
フィッツ=マーティン大修道院の廃墟 (1801):作者不詳 (訳=大沼由布)
復讐の僧あるいは運命の指輪 (1802):アイザック・クルッケンデン (訳=下楠昌哉)
第Ⅱ部 19世紀
第Ⅱ部注釈および『オックスフォード版ゴシック物語集』収録作品一覧:クリス・ボルディック
占星術師の予言あるいは狂人の運命 (1826):作者不詳 (訳=大沼由布)
解剖学者アンドレアス・ヴェサリウス (1833):ペトリュス・ボレル (訳=下楠昌哉・大沼由布)
レディー・エルトリンガムあるいはラトクリフ・クロス城 (1836):J・ワダム (訳=金谷益道)
ティローンのある一族の歴史の一章 (1839):シェリダン・レ・ファニュ(訳=下楠昌哉)
セリーナ・セディリア (1865):ブレット・ハート (訳=下楠昌哉)
オララ (1885):ロバート・ルイス・スティーヴンソン (訳=金谷益道)
グリーブ家のバーバラ (1891):トマス・ハーディ (訳=金谷益道)
血まみれブランシュ (1892):マルセル・シュウォッブ (訳=大沼由布)
黄色い壁紙 (1892):シャーロット・パーキンス・ギルマン (訳=石塚則子)
ハーストコート屋敷のハースト (1893):E・ネズビット (訳=石塚則子)
第Ⅲ部 20世紀
第Ⅲ部注釈および『オックスフォード版ゴシック物語集』収録作品一覧:クリス・ボルディック
蔓草の家 (1905):アンブローズ・ビアス (訳=藤井光)
ジョーダンズ・エンド (1923):エレン・グラスゴー (訳=石塚則子)
アヴェロワーニュの逢引 (1931):クラーク・アシュトン・スミス (訳=下楠昌哉)
アシャムのド・マネリング嬢 (1935):F・M・メイヤー (訳=大沼由布)
カルデンシュタインの吸血鬼 (1938):フレデリック・カウルズ (訳=金谷益道)
クライティ (1941):ユードラ・ウェルティ (訳=藤井光)
血まみれの伯爵夫人 (1968):アレハンドラ・ピサルニク (訳=藤井光)
愛の館の貴婦人 (1979):アンジェラ・カーター (訳=藤井光)
ヤギ少女観察記録 (1988):ジョイス・キャロル・オーツ (訳=藤井光)
付録 アッシャア屋形崩るるの記 (1839):エドガア・アラン・ポオ (訳=日夏耿之介)
解説

編者|editor

クリス・ボルディック(Chris Baldick)
ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ英文学・比較文化学科教授。著作に、The Social Mission of English Criticism 1880-1922、In Frankenstein’s Shadow: Myth, Monstrosity and Nineteenth-Century Writing(邦訳『フランケンシュタインの影の下に』[国書刊行会])、Criticism and Literary Theory 1890 to the Present、The Oxford Dictionary of Literary Terms、The Concise Oxford Dictionary of Literary Termsなど、多数。

編訳者|translators

石塚則子(いしづか・のりこ)
同志社大学文学部英文学科教授。主な著作に、「語られぬ物語の再構築」(E・ウォートン論)『表象と生のはざまで―葛藤する米英文学』(南雲堂)、「シャーロット・パーキンス・ギルマンのメディア戦略」『メディアと文学が表象するアメリカ』(英宝社)。
大沼由布(おおぬま・ゆふ)
同志社大学文学部英文学科助教。主な著作に、“‘Go to the Ant’: Appropri-ations of the Classical Tradition in Mandeville’s Travels,” Studies in English Literature 47、「マンデヴィルと旅行記」『中世イギリス文学入門―研究と文献案内』(雄松堂)。
金谷益道(かなや・ますみち)
同志社大学文学部英文学科准教授。主な著作に、『イギリス文学への招待』(共編著、朝日出版社)、「新しい時代の破壊の音」(V・ウルフ論)『表象と生のはざまで―葛藤する米英文学』(南雲堂)。
下楠昌哉(しもくす・まさや)
同志社大学文学部英文学科教授。主な著作に、『妖精のアイルランド―「取り替え子」の文学史』(平凡社新書)、主な訳書に、A・L・マカン『黄昏の遊歩者』(国書刊行会)。
藤井光(ふじい・ひかる)
同志社大学文学部英文学科助教。主な訳書に、D・ジョンソン『煙の樹』(白水社)、W・タワー『奪い尽くされ、焼き尽くされ』(新潮社)。

 

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