牡牛と信号

<物語>としてのネパール

  • 山本真弓/2002年11月
  • 2200円(本体)/四六判・290頁

小説のようなネパール現代史― 米国「開発専門家」が、ネパールの牝牛と米国の牡牛を掛け合わせ、乳の生産量を上げようとしたけれど、牡牛はネパールの牝牛と交わろうとしない。セックスしたがらない! 何ゆえに!? このブラックジョークの意味するところは?
日本図書館協会選定図書
(ISBN 4921146608)

推薦の言葉

ネパールのこんぐらかった現実を、山本さんは分析するより先にまるごと生きる。
ひとりの社会学者として、また母親として、女として、ときには野次馬として。
―谷川俊太郎(詩人)

目次|indexs

大嵐の日、カトマンズで 佐々木幹郎
<美しい>カトマンズ
ある陰謀
ニュータウンのなかのカーペット工場
「ガイジン・ナンバー」の後部座席
アニータ
リトル・アメリカ
牡牛と信号
辞めた理由
女の年齢
ウッタムの死
イスラム教徒がやってきた
国境の街へ(一)
国境の街へ(二)
国境の街へ(三)
改宗
再生

著者|author

山本真弓(やまもと・まゆみ)
1958年大阪生まれ。87~89年までインド留学およびネパールでの現地調査。95~97年まで、カトマンズの日本大使館勤務。現在、山口大学人文学部助教授。
著書に『ネパール人の暮らしと政治』(中公新書)、『ジャワハルラル・ネルー大学の学生たち 南アジアからの視点』(拓植書房)など。訳書に『ブータンの政治』(レオ・ローズ著、明石書店)。

担当編集者から

谷川俊太郎さんが春風社を気に入ってくれ、多聞君の装丁のもと、こんな素敵な本が出来ました。小説よりも面白い奇奇怪怪なネパール現代史。[-三浦-]

 

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する