【新版】待つしかない、か。

身体と哲学をめぐって

  • 木田元・竹内敏晴(著)/2014年10月
  • 1800円(本体)/四六判並製・220頁
  • 装丁:矢萩多聞

稀代の哲学者と演出家が現代の我々に遺した渾身のメッセージ
「しぶとく生きる」ために、我々にできることはなにか。
ハイデガー、メルロ=ポンティの哲学は、日本人に何を訴えかけているのか。
戦中・戦後を駆け抜けた哲学者と演出家による対談の語りおろし。
哲学初心者にもやさしい詳細な脚注付。
2003年の既刊が待望の新版で登場。
(ISBN 9784861104206)

 

目次より|indexs

・「戦後」の終焉
原爆が落ちたとき/林竹二と斎藤信治/からだがうごく/メルロ=ポンティの衝撃/思想と実践…など
・ことばがうまれるとき
言語発生の弁証法/「渾沌」からことばへ/「奇跡の人」の嘘
・からだの文体
はずみを失うからだ/からだが読む/大学教育にかけている視点…など
・待つしかない、か。
ハイデガーの「転回」/丸山真男と「なる」の思想/ことばという思想/戻ったらオシマイ/意識と間身体性…など
・他者への呼びかけ
「私」がうまれる/呼びかける力が低下している/実践 呼びかけのレッスン…など
・希望なき世紀に
からだをそだてる/理解はからだ/「まったくの他者」と生きる/さいごにのこるもの

 

著者|authors

木田元(きだ・げん)
1928年新潟生まれ。哲学者。中央大学名誉教授。著書に『ハイデガー『存在と時間』の構築』(岩波現代文庫)、『反哲学入門』(新潮文庫)、『わたしの哲学入門』(講談社学術文庫)など多数。メルロ=ポンティをはじめ訳書多数。2014年没。

竹内敏晴(たけうち・としはる)
1925年東京生まれ。演出家。劇団ぶどうの会などを経て、竹内演劇研究所を開設。宮城教育大学教授などを務める一方、演劇創造や障害者療育などに打ち込む。著書に『セレクション 竹内敏晴の「からだと思想」』(全四巻、藤原書店)など。2009年没。

 

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