お爺ちゃんと大砲

  • オタ・フィリップ(著)/北岡武司(訳)/2015年3月
  • 2500円(本体)/四六判並製・285 頁
  • 装丁:矢萩多聞

チェコの作家が描いた大戦をまたぐ大人のメルヘン!
死んだはずのお婆ちゃんから手紙が届いた。
大砲の技師だったお爺ちゃんは、僕に日記を残して旅立った。
そこで明かされるお婆ちゃんとの関係とは?
大戦前後のチェコを舞台に、戦争や運命に翻弄される人々を描く。
ドイツで1981年に発表された小説、初の邦訳。
(ISBN 9784861104466)
日本図書館協会選定図書

 

著者|author

オタ・フィリップ(Ota Filip)
1930年、チェコ生まれ。新聞やラジオ局で編集の仕事をしながら、プラハ大学の通信教育で文学とジャーナリズムを学ぶ。
1968年の「プラハの春」の頃、出版社の顧問をしていたが、翌年に体制批判文書出版を理由に逮捕される。
1974年にはチェコスロヴァキア市民権を剥奪され、西ドイツに逃亡。1977年、ドイツ公民権を取得。
東側ブロック崩壊後は、ドイツとチェコとの和解というテーマで執筆活動をしている。
他の小説に『墓地通りのカフェ』(日本未出版)がある。

訳者|translator

北岡武司(きたおか・たけし)
哲学者、詩人。1948年、兵庫県生まれ。岡山大学名誉教授。
著書に『「銀河鉄道の夜」の世界』(みずのわ出版、2006年)、訳書に『カント全集〈10〉たんなる理性の限界内の宗教』(岩波書店、2010年)など。

 

 

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