ペーター・フーヘル

現代詩への軌跡

  • 土屋洋二(著)/2016年2月
  • 3200円(本体)・四六判上製・404頁
  • 装丁:長田年伸

ナチス・ドイツ、ベルリンの壁、表現主義論争…現代ドイツを代表する詩人、その生涯を描いた初の本格的評伝!
追憶の抒情的自然詩は、ナチスの政治的抑圧やドイツ分断の悲劇により、いかなる変貌を遂げたのか。
激動の20 世紀ドイツの社会的・思想的背景のなかでフーヘルの作品を評価する。
(ISBN 9784861104817)

ペーター・フーヘル (Peter Huchel 1903-1981)
ベルリン生まれ。1925年より詩作活動を始めたが、ナチス時代に沈黙。
感受性の豊かな内面性の深い自然詩は、現代ドイツを代表する詩といわれている。
『詩集』(1948年) で国家賞受賞。他の作品に詩集『国道、国道』(1963年) 等がある。

日本図書館協会選定図書
「図書新聞」(2016/6/18号)に書評が掲載されました→「詩に関心をもつすべての人々に一読を勧めたい」(関口裕昭氏・明治大学教授)

目次|indexes

はじめに
第1章 幻の処女詩集

鮮やかなデビュー、資質の発見、故郷 マルク・ブランデンブルク
第2章 『詩集』
「少年の池」、ヨーロッパ悲しき1930年、白い鴉たち、敗戦と冷戦の間、「星の簗」…など
第3章 第二詩集『国道 国道』
『意味と形式』の出発、年代記「掟」、「献呈 エルンスト・ブロッホのために」、自然詩を起点に…など
第4章 それから
ベルリン、別れ
おわりに

著者|author

土屋洋二 ( つちや・ようじ)
1945 年、静岡県生まれ。京都大学大学院ドイツ語ドイツ文学専攻修了。愛知大学文学部教授。
主な翻訳に、ゲルハルト・シェーンべルナー編著『新版 黄色い星―ヨーロッパのユダヤ人迫害 1933‐1945』(共訳、松柏社、2004)などがある。

 

 

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