ブラジル雑学事典
- 田所清克(著)/2016年4月
- 5000円(本体)・A5判並製・440頁
- 装丁:江森恵子(クリエイティブ・コンセプト)
いまブラジルがますます熱い! 知ろう、学ぼう、感じよう!
ブラジル研究の第一人者であり、ブラジルを愛してやまない著者が、
40年にわたるフィールドリサーチに基づき、生活・文化・社会など(熱く)子細に解説。
この1冊でブラジルが好きになる!!
(ISBN 9784861104961)
目次|indexes
まえがき
ブラジル学序説:この国のかたちの全体像を理解するために
第1章 地理
・アマゾンを識る―偽りの神話と現実
・ 貧困の居住地理学―リオに観る大邸宅(カーサ・グランデ)と掘っ立て小屋(センザーラ)[=ファヴェーラ]
・ブラジルの水彩画―訪ねたい景勝地10選…など
第2章 歴史
・熱帯ブラジルに賭けたフランス人の植民地建設の夢
・先住民インディオに根差した社会思想(啓蒙主義)―『ブラジルのインディオとフランス革命』をめぐって…など
第3章 移民(史)
・新たなブラジルの文化
・文明に参画する民族集団―日本移民と日系ブラジル人の役割…など
第4章 経済
・今、ブラジルが熱い―目覚めた眠れる巨象…など
第5章 社会
・ブラジル(ラテン・アメリカ)の社会経済―発展の後進性と貧困に関する学説をめぐって…など
第6章 民俗
・ブラジル性を表徴した民衆の一大祭典―リオのカーニバルの歴史と背景…など
第7章 民族
・ヨーロッパ系出自が主流を占めるブラジル人(brasipeu)―肌の色に隠れたヨーロッパ人の血…など
第8章 教育
・ブラジルの教育問題の根底にあるもの…など
第9章 文化
・ブラジル文学に屹立する文豪の最高傑作『ブラス・クーバスの死後の回想』
・文人たちの視座から観たブラジルのサッカー―国民的スポーツに狂熱した作家たちと毛嫌いした作家たち
・アフロ・ブラジル文化誌―カポエイラの世界
・母なるアフリカ大陸の料理(法)を再生させたブラジルの黒人たち
・北東部の魅力―ブラジル性を投影した国民文化のメッカ
・グローバルな社会の中で異文化とどう向き合うか―日系ブラジル人を事例として…ほか多数
付録
引用度の高いブラジル学のための重要文献
その他の基礎的文献
あとがきにかえて:これまでの研究活動の総括と今後の研究課題と方向
事項索引
人名索引
著者|author
田所清克(たどころ・きよかつ)
1948年生まれ。京都外国語大学教授、ブラジル民族文化研究センター主幹、大阪府外国人相談顧問、日伯協会理事。
警視庁警察学校卒業後、京都外国語大学卒業。ブラジル国立フルミネンセ(リオ)大学大学院への2年の国費留学を経て、京都外国語大学大学院文学研究科修了。
著書に『ブラジルの都市問題―貧困と格差を越えて』(共著、春風社)、『ブラジル学への誘い―その民族と文化の原点を求めて』(世界思想社)、『ブラジル文学事典』(彩流社)、『現代ポルトガル文法』(共著、白水社)、『会話と作文に役立つポルトガル語定型表現365―これだけは知っておこう!』(三修社)など多数。