視覚スキーマを用いた意味拡張動機づけの分析

完遂を表す複合動詞「~きる」「~ぬく」「~とおす」の場合

  • 栗田奈美(著)/2018年2月
  • 5500円(本体)/A5判上製538頁
  • 装丁:矢萩多聞

「走りきる」「やりぬく」「読みとおす」などの複合動詞は、なぜ「完遂」を意味し、どのように使い分けられているのか?
日常的に用いられるが、日本語学習者にとっては習得しにくい複合動詞。それぞれの意味的な特徴と使い分けの動機づけを、コーパスによる豊富な用例に基づき、新たなモデルである「視覚スキーマ」や多義ネットワークを用いた認知言語学的分析によって明らかにする。
日本語学習者のための新しい教授法も提案。
(ISBN 9784861105647)

目次|contents

序論
第1章 複合動詞研究の概観
第2章 多義研究の概観
第3章 本動詞のスキーマとその意味
第4章 後項動詞のスキーマとその意味
第5章 コーパスに見る「~きる」「~ぬく」「~とおす」
第6章 日本語教育への応用
結論
謝辞
事項・人名索引
参考文献・辞書
図表一覧

著者|author

栗田奈美(くりた・なみ)
2014年青山学院大学大学院国際政治経済学研究科国際コミュニケーション専攻博士後期課程修了、国際コミュニケーション博士。現在、東京大学大学院工学系研究科日本語教育部門特任助教、拓殖大学政経学部講師。専門は、日本語教育、認知意味論。共著に『外国人のための英語でわかるはじめての日本語』ナツメ社、2009年、『Let’s Work It Out! ビジネスパーソンの初級日常会話』スリーエーネットワーク、2010年、『新界標日本語総合教程』(4)復旦大学出版社、2017年。

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