詩集 時のなかに

  • 北岡武司(著)/2018年10月
  • 1800円(本体)/四六判並製128頁
  • 装丁・レイアウト:矢萩多聞

激震、混迷の時代に飄々と生きる。魂の詩(こえ)切れるまで―
哲学者が「時代」「生/死」をテーマに詠った32篇。
その朗々とした言葉の群れは「やがて己の霊に激震を起こす」(著者あとがき)。
(ISBN 9784861106163)

目次|contents


国内線ターミナル
海の声
えらぶゆり
うらうら
そこだけの
タヌキ岩で
しろい貌
外立
ピラミッドの風
風の声
ひょっこり
おなじ空の下
はかなく
あおいつぶやき
波のレンズ

くもり鏡
ゆれゆれて
うかれ
知らざれば
さめざめと青
あじさい
ふりかえらず
晩秋
私は宙
明るみ
とき
ふるえても
翼をひろげ
虫の音
アイドルたぬき岩
糸きれて
ときのまうえから

著者|author

北岡武司(きたおか・たけし)
哲学者、詩人。1948年、兵庫県生まれ。岡山大学名誉教授。
著書に『「銀河鉄道の夜」の世界』(みずのわ出版、2006年)、『シルエットの裏側』(思潮社、2003年)など。訳書に『カント全集〈10〉たんなる理性の限界内の宗教』(岩波書店、2000年)、オタ・フィリップ『お爺ちゃんと大砲』(春風社、2015年)などがある。

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