幻想と怪奇の英文学Ⅲ

転覆の文学編

  • 東雅夫・下楠昌哉(編)、ローズマリー・ジャクスン(著)、下楠昌哉(訳)/2018年12月
  • 3700円(本体)/四六判上製372頁
  • 装丁:矢萩多聞

幻想文学を「ジャンル」(分野)ではなく「モード」(様式)として捉えなおすことを提唱した幻想文学論の古典。本邦初訳。
高山宏氏推薦!
「『白鯨』も『不思議の国のアリス』も実は悉くが「幻想文学」というカテゴリーでくくれるものであり、時々他人から幻想文学の人とか呼ばれるたびに少々違和感があった自分が一人の幻想文学ファンであることを教えられたのが、ローズマリー・ジャクスンのこの一冊だった」
(ISBN 9784861106224)

高山宏氏による推薦文の全文→「しもくす」。なんか熊楠みたい

目次|contents

前口上 東雅夫
ローズマリー・ジャクスン『幻想文学―転覆の文学』下楠昌哉訳
凡例
謝辞
注釈
第一章 序論
第1部 理論
第二章 モードとしての幻想文学
第三章 精神分析的観点
第2部 テクスト
第四章 ゴシック譚とゴシック小説
第五章 幻想的リアリズム
第六章 ヴィクトリア時代の幻想文学
第七章 カフカの「変身」からピンチョンの「エントロピー」へ
第八章 あとがき―文化の「見えないもの」
本論に登場する作品一覧 下楠昌哉

参考文献
対談 解説に代えて 東雅夫×下楠昌哉
訳者あとがき 下楠昌哉
索引

編者・著者|editor and author

【編者】
東雅夫(ひがし・まさお)
神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。元『幻想文学』編集長、現『幽』編集顧問。
著作に『遠野物語と怪談の時代』(角川選書、第64回日本推理作家協会賞受賞)、『なぜ怪談は百年ごとに流行るのか』(学研新書)、『文学の極意は怪談である―文豪怪談の世界』(筑摩書房)、『日本幻想文学大全』『世界幻想文学大全』(編著、ともに全三冊、ちくま文庫)など。
下楠昌哉(しもくす・まさや)
東京都生まれ。同志社大学文学部教授、博士(文学)。
著作に『妖精のアイルランド―「取り替え子」の文学史』(平凡社新書)、『イギリス文化入門』(責任編集、三修社)、『良心学入門』(共著、岩波書店)、訳書にマクドナルド『旋舞の千年都市』(東京創元社)、ゴードン『吸血鬼の英文法』(彩流社)、『クリス・ボルディック選 ゴシック短編小説集』(共訳、春風社)など。

【著者】
ローズマリー・ジャクスン(Rosemary Jackson)
元イースト・アングリア大学英米研究学部講師。著作にFantasy: The Literature of Subversion(Methuen)など。

【訳者】
下楠昌哉(しもくす・まさや)
東京都生まれ。同志社大学文学部教授、博士(文学)。
著作に『妖精のアイルランド―「取り替え子」の文学史』(平凡社新書)、『イギリス文化入門』(責任編集、三修社)、『良心学入門』(共著、岩波書店)、訳書にマクドナルド『旋舞の千年都市』(東京創元社)、ゴードン『吸血鬼の英文法』(彩流社)、『クリス・ボルディック選 ゴシック短編小説集』(共訳、春風社)など。

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