個から群衆へ

アメリカ国民文学の鼓動

  • 佐久間みかよ(著)/2020年2月
  • 3400円(本体)/四六判上製300頁
  • 装丁:長田年伸

個人を重視する文化から、多様性をもった群衆の文化へ
植民地時代のピューリタンから、ホーソーン、メルヴィル、トウェインを経て、現代のチカーナ作家まで、「個から群衆へ」という流れの中に位置づけてアメリカ文学の成り立ちを読み解く。
(ISBN 9784861106637)

目次|contents

序章 個から群衆へ
第1章 丘の上の町―トマス・シェパードのピューリタン・タウンの建設
第2章 リバイバル(信仰復興運動)―エドワーズの描く天国と地獄
第3章 コミュニティ―ホーソーンと改革運動と女性たち
第4章 パフォーマンス―エマソンの西部講演旅行が意味するもの
第5章 戦死者―メルヴィル『戦争詩集』における南北融合
第6章 首都―『金メッキ時代』が暴く腐敗政治
第7章 パラダイス―メルヴィルとトウェインの描く沈黙するハワイ
第8章 聖地巡礼―メルヴィルの『クラレル』における自然との共生
第9章 コスモポリタン―黒人知識人W・E・B・デュボイスの南部と夢
第10章 ボーダーランド―ラティーノ・アメリカン、サンドラ・シスネロスの挑戦
終章 呟きから騒めきへ

著者|author

佐久間みかよ(さくま・みかよ)
学習院女子大学国際文化交流学部国際コミュニケーション学科教授。専門はアメリカ文学・文化。
主要研究業績:〔翻訳〕エリック・ラーソン『第三帝国の愛人―ヒトラーと対峙したアメリカ大使一家』(岩波書店、2015年)、〔共著〕『環大西洋の想像力―越境するアメリカン・ルネサンス文学』(彩流社、2013年)等。

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