永遠なるカミーノ

フランス人作家による〈もう一つの〉サンティアゴ巡礼記

  • ジャン=クリストフ・リュファン(著)、今野喜和人(訳)/2020年2月
  • 2500円(本体)/四六判並製242頁
  • 装丁:長田年伸

スペイン国境に接したフランスの町を発ち、メインルート〈フランス人の道〉ではなく、比較的マイナーな〈北の道〉と〈プリミティボの道〉を経て、聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラまで踏破する。ゴンクール賞受賞のベストセラー作家による、ユーモアと批評精神に満ちた稀有なサンティアゴ巡礼記。
(ISBN 9784861106743)

目次|contents

組織
出発点
なぜ?
カミーノ恋愛事情
旅立ち
街中の野蛮人
秘密の野宿一泊目
キャンパー巡礼者の幸運と不運
孤独
セナルーサでの晩課
マラソンもサンティアゴも同じ戦いだ!
ビルバオ
カンタブリアの渡し船で
パイプラインの神
汚された名所たち
導師の巣窟で
海岸との別れ
カンタブリア―つましさの学校
カミーノの蒸留器の中で
時代の底のアストゥリアス
バッカスと聖パウロ
キリスト教世界の見事な一断面
アルフォンソ二世とブッダの足跡を辿って
出会い
カミーノの頂点で
森の中の出現
ガリシア! ガリシア!
古代ローマの夜
道に迷う
フランス人の道
最後の試練
到着

著者・訳者|author and translator

【著者】ジャン=クリストフ・リュファン(Jean-Christophe Rufin)
1952年フランス生まれ。医師、作家。「国境なき医師団」主要メンバー。1997年『太陽王の使者』でゴンクール処女長篇小説賞、2001年『ブラジルの赤』でゴンクール賞を受賞。その後も様々な国と時代を舞台にしたドラマチックな小説をコンスタントに執筆し、その多くがベストセラーになっている。本作の後に出版した『赤い首輪』(2014年)はモーリス・ジュヌヴォワ賞を受賞し、映画化もされた(邦題『再会の夏』、2019年日本公開)。

【訳者】今野喜和人(こんの・きわひと)
静岡大学人文社会科学部教授。東京大学人文科学研究科博士課程満期退学。博士(文学)。専門はフランス文化および比較文学文化。著書に『啓蒙の世紀の神秘思想―サン=マルタンとその時代』(東京大学出版会、2006年)、編著に『翻訳とアダプテーションの倫理―ジャンルとメディアを越えて』(春風社、2019年)、翻訳にサン=マルタン『クロコディル―18世紀パリを襲った怪物』(国書刊行会、2013年)など。

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