外国につながる児童生徒の教育と社会的包摂

日本とニュージーランドの比較にもとづく学校教育の制度イノベーション

  • 柿原豪(著)/2021年8月
  • 3600円(本体)/A5判並製268頁
  • 装丁:長田年伸

制度と実践活動を架橋する教育の方途を問う
移民や難民などの外国につながる児童生徒への語学支援の実際を、日本とニュージーランドの学校教育・語学教室の事例をもとに検討。教育者と学習者を取り巻く多様な背景を浮き彫りにしつつ、個人のみに帰することのできない、排除と包摂の問題と、社会的・政治的な生について議論することの重要性を提言する。
(ISBN 9784861107511)

目次|contents

序章 問題の所在と先行研究
第1章 研究方法および分析枠組
第2章 日本における外国につながる児童生徒の教育に関する研究と諸課題
第3章 藤沢市の多文化共生政策と日本語の支援
第4章 藤沢市立の学校における外国につながる児童生徒の教育
第5章 ニュージーランド社会の多様化と移民・難民出身者の教育
第6章 オークランドの公立中等学校における移民・難民出身生徒の教育
第7章 外国につながる児童生徒を包摂する持続可能な教育の制度イノベーション
終章 すべての人が包摂される社会に向けて
あとがき
参考文献一覧
初出一覧
索引

著者|author

柿原豪(かきはら・ごう)
1978年、千葉県館山市生まれ。2001年、都留文科大学文学部卒業。2008年、横浜国立大学大学院教育学研究科修士課程修了。2021年、成城大学大学院社会イノベーション研究科博士課程後期修了、博士(社会イノベーション学)。2002年より神奈川県内で複数の学校に勤務し、現在は聖ドミニコ学園中学高等学校専任教諭。専攻は教育社会学、比較教育学。主な業績に「ニュージーランドのESOLと移民・難民生徒の包摂――中等教育における実践と課題」『多文化関係学』Vol.14(2017年)、「外国人非集住地域における日本語支援と日本語指導――神奈川県藤沢市の事例に着目して」『コロキウム』Vol.9(2018年)、「ニュージーランドのESOLにおけるティーチャー・エイドの媒介者的役割――オークランドの中等学校の教育実践に着目して」『オセアニア教育研究』Vol.26(2020年)。

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