文学とアダプテーションII

ヨーロッパの古典を読む

  • 小川公代、吉村和明(編)/2021年11月
  • 3600円(本体)/四六判上製520頁
  • 装丁:矢萩多聞

ホメロス『オデュッセイア』からカズオ・イシグロ『日の名残り』まで。
古代から現代にいたるヨーロッパの〈古典〉に光を当て、再創造としてのアダプテーションによって新たな魅力を帯びることを明らかにする。
アダプテーションを実践している映画監督(ジョン・ウィリアムズ氏)、翻訳家(鴻巣友季子氏)、劇作家(前川知大氏)らの寄稿も収録。

関連書籍:『文学とアダプテーション-ヨーロッパの文化的変容』

(ISBN 9784861107559)

目次|contents

序論 ヨーロッパ古典文学を〈再訪〉する【小川公代】
第I部 総論
第1章 講演 ジェンダーの観点から読む世界文学―男たちが描いてきた女性像【沼野充義】
第2章 文学の映画化は「不純」なのか―ヨーロッパ映画におけるアダプテーション【渋谷哲也】
第3章 ヨーロッパ名作文学の漫画化における三類型―『クラシックス・イラストレイテッド』から『ピノッキオ』まで【森田直子】
第II部 アダプテーション各論
第4章 『ジェイン・エア』のアダプテーション―フェミニズムとウルフの両性具有的視点【小川公代】
第5章 エリオット『ポッサムおじさんの猫とつき合う法』とミュージカル『キャッツ』【新井潤美】
第6章 生々流転する『ユリシーズ』の世界―映画から漫画、グラフィックノベル、VRまで【南谷奉良】
第7章 カズオ・イシグロ『日の名残り』とマーチャント・アイヴォリー映画再考―コラボレーションとしての翻案【秦邦生】
第8章 ライシテの国のアンティゴネー―〈他者〉のゆくえ【伊達聖伸】
第9章 ラファイエット夫人『クレーヴの奥方』のアダプテーションをめぐって―文化の受容と再生【吉村和明】
第10章 ヴィクトル・ユゴーと映画―怪物から聖人へ【野崎歓】
第11章 ミュンヒハウジアーデとアダプテーション―《驚嘆すべき》「ミュンヒハウゼン」ミームの変容について【眞鍋正紀】
第12章 タヴィアーニ兄弟『素晴らしきボッカッチョ』―ペストをのりこえて【堤康徳】
第13章 ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』―重さと軽さの反転【阿部賢一】
第14章 ふたつの『クロイツェル・ソナタ』―トルストイとウグレシッチ【奥彩子】
第III部 アダプテーション制作者の立場から
第15章 カフカの小説Der Prozessを日本語映画『審判』に翻案する―私はアルゴリズムではない【ジョン・ウィリアムズ】
第16章 インタビュー『ロミオとジュリエット』の小説アダプテーションにおける〝貞節〟と〝裏切り〟【鴻巣友季子】
第17章 ホメロス『オデュッセイア』を現代演劇に―英雄の旅にみる人類の成長と思春期【前川知大】
あとがき 原作とは別のところに行く/原作に立ち返る「アダプテーション」【吉村和明】

編者|editors

小川公代(おがわ・きみよ)
上智大学外国語学部教授。専門は英文学。
吉村和明(よしむら・かずあき)
上智大学名誉教授。専門はフランス文学。

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