韓国経済史

先史・古代から併合まで

  • 李榮薫(著)、須川英徳・加藤裕人・大沼巧(訳)/2021年12月
  • 7000円(本体)/A5判上製664頁
  • 装丁:長田年伸

東アジア史の大きな潮流を捉え、朝鮮半島における原初共同体から小農社会成立以降までを実証的に論じた、歴史認識を覆す経済通史。

(ISBN 9784861107825)

目次|contents

目次
はじめに
日本語版への序文

第1章 韓国経済史の方法
1.研究史の回顧
2.何を書くべきか
3.新たな時代区分
第2章 文明の曙
1.先史時代の韓半島
2.烟の成立
3.族長社会
4.国家の出現
第3章 孔烟から丁戸へ
1.7世紀末の農村
2.丁の成立
3.統一新羅の社会
第4章 国人と佃戸
1.集権的支配体制の展開
2.農民と社会
3.元服属期の社会と経済
第5章 儒教的転換
1.朝鮮王朝の創業
2.国田制の再編
3.支配体制の二元化
4.両班と奴婢
5.経済体制と社会
第6章 小農社会
1.市場経済の台頭
2.小農経済の展開
3.小農社会の様相
4.国家的再分配経済
第7章 危機
1.19世紀の停滞
2.帝国主義の到来
3.1880年代の混沌
4.対外貿易の展開と伝統経済の再編
5.黄昏の大韓帝国

参考文献
訳者あとがき
索引

著者|author

李榮薫(イ・ヨンフン)
1951年生まれ。ソウル大学大学院修了、経済学博士。
韓神大学・成均館大学を経てソウル大学経済学部教授、2017年で定年退職。
韓国経済史学会・韓国古文書学会などの会長を歴任。
学術出版賞も数多く受賞(韓国、豪州)。
本書は、退職記念のための書下ろし。

訳者|translators

須川英徳(すかわ・ひでのり)
1957年生まれ。横浜国立大学教育学部、教育人間科学部、大学院都市イノベーション学府教授を経て、2017年より放送大学教授。博士(経済学)。主な著書・論文に『李朝商業政策史研究』(東京大学出版会、1994年)、編著『韓国・朝鮮史への新たな視座』(勉誠出版、2017年)、「一九世紀朝鮮の経済状況をめぐる新たな歴史像」(『朝鮮史研究会論文集』54、2016年)、「高麗末から朝鮮初における武についての試論」(『韓国朝鮮文化研究』17、2018年)など。

加藤裕人(かとう・ひろと)
1981年生まれ。東京学芸大学大学院博士後期課程修了、博士(学術)。
神田外語大・横浜国大・亜細亜大学などで非常勤講師、担当:韓国語・朝鮮史。
主要論文:「高麗末期 恭愍王の『王』の歴史」(『韓国・朝鮮史への新たな視座』勉誠出版、2017年)。「朝鮮前期仏教史に対する歴史学的研究の推移と問題」(『年報朝鮮学』19号、2016年)他。

大沼巧(おおぬま・たくみ)
1990年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程在学中。
主要論文:「海税徴収の実態と近代的「所有権」概念との矛盾」須川英徳編『韓国・朝鮮史への新たな視座』勉誠出版、2017年。「大韓帝国期における漁税徴収の実態と「所有権」の整理」『朝鮮学報』246、2018年、他。

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