十八世紀スイス文学とシュトゥルム・ウント・ドラング
源流としての美学的共和主義
- 今村武(著)/2022年1月
- 4000円(本体)/A5判上製296頁
- 装丁:矢萩多聞
チューリヒからドイツへ、そしてヨーロッパ全土へ――
ゲーテやレンツらが活躍した18世紀ドイツの文学、疾風怒濤(シュトゥルム・ウント・ドラング)の源流をスイスにたどり、「啓蒙のネットワーク」という視点から文学的・美学的な影響関係を明らかにする。
(ISBN 9784861107757)
目次|contents
第一章 十八世紀チューリヒの文学的状況
第二章 スイス疾風怒濤の伝播と影響
第三章 交差する啓蒙のネットワーク
第四章 クロプシュトックのチューリヒ滞在
第五章 スイスのヴィーラント
第六章 ヴィーラントの叙事詩『キュロス大王』
第七章 ルソー『新エロイーズ』とシュトゥルム・ウント・ドラング
第八章 『若きヴェルテルの悩み』と『新エロイーズ』
第九章 レンツ『家庭教師』と『新エロイーズ』
第十章 スイスのヴェルテル
著者|author
今村武(いまむら・たけし)
東京理科大学教養教育研究院教授。専門は18世紀ドイツ文学、ドイツ演劇。著書に、『救いと寛容の文学―ゲーテからフォークナーまで』(共著、春風社、2019年)、『人間関係から読み解く文学―危難の時の人間関係』(共著、日本人間関係学会・文学と人間関係部会編、開文社出版、2014年)、『近代ドイツ文学の萌芽と展開』(南窓社、2012年)、『不道徳な女性の出現―独仏英米の比較文化』(南窓社、2011年)等がある。