戯作者の命脈

坂口安吾の文学精神

  • 大原祐治(著)/2022年5月
  • 4000円(本体)/四六判上製392頁
  • 装丁:毛利一枝

無数/無名の「ラムネ氏」たちが「自らの生を尊びバトンを渡」す反復に歴史の実相を見る戯作者の魂。安吾もまた一人の「ラムネ氏」だ。

(ISBN 9784861108112)

目次|contents

序 章 作家・坂口安吾の登場
第1章 アテネ・フランセという磁場
第2章 長篇小説への野心
第3章 墓標としての物語
第4章 戦時下の「常人」として
第5章 歴史と自伝、あるいは歴史としての自伝
第6章 戦後社会と所有の政治学
第7章 古代史への旅
第8章 社会批評と(しての)文学
あとがき

著者|author

大原祐治(おおはら・ゆうじ)
1972年千葉県生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程修了。博士(日本語日本文学)。学習院高等科教諭を経て、現在、千葉大学大学院人文科学研究院教授。専攻は日本近現代文学、出版文化論。著書『文学的記憶・一九四〇年前後――昭和期文学と戦争の記憶』(翰林書房、2006年)、編著『コレクション・モダン都市文化 第一〇〇巻 防空と空襲』(ゆまに書房、2014年)『「月刊にひがた」復刻版別冊解題・総目次・執筆者索引』(三人社、2016年)、共編著『「私」から考える文学史――私小説という視座』(勉誠出版、2018年)『占領期 地方総合文芸雑誌事典』(金沢文圃閣、2022年)など。

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