社会教育における生活記録の系譜

  • 新井浩子(著)/2023年1月
  • 4500円(本体)/A5判上製442頁
  • 装丁:長田年伸

なぜ自分たちは書くのか? 何を、どのように書くのか?
明治期からの学校教育における作文・綴方や生活綴方教育運動、大正期以降に見られた労働者や農民の自己表現活動としての生活記録、戦時期の生活記録報道運動を経て、戦後の女性の文章表現や生活記録運動に至る、書き合い読み合うことによる学びの系譜を、日本各地の取り組みから検証。自己教育・相互教育の手立てとしての生活記録の実践と理論の展開をひもとき、生活を書く・読むことによる表現や経験を顧みる。
(ISBN 9784861108228)

【お詫び】下記の氏名記載に誤りがございました。記してお詫びいたします。
〔誤〕辻*智子 *一点しんにょう
〔正〕辻智子
〔該当頁〕11、12、18、19、20、114、144、146、263、327、411、412

目次|contents

序章
第一章 作文教育と綴方教育
第二章 生活綴方教育と生活教育
第三章 労働者・農民と生活記録
第四章 大日本青少年団の生活記録報道運動
第五章 戦後の生活綴方教育と生活記録
第六章 生活記録の地域的展開――戦後山形県の生活記録を事例として
第七章 日本青年団協議会の生活記録運動
第八章 女性の自己表現と生活記録
第九章 戦後社会教育における生活記録の意味とその課題
終章
謝辞
資料(生活記録関連年表/生活記録文集・グループ名一覧/山形県生活記録文集一覧)

著者|author

新井浩子(あらい・ひろこ)
早稲田大学文学学術院講師(任期付)。1970年東京都生まれ。2002年早稲田大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得満期退学。2006年公益財団法人日本女性学習財団専門調査員、2012年より聖心女子大学等で非常勤講師を務め、2019年より現職。また公民館で女性学習の講師を務めている。博士(教育学)。主な論文に「戦後社会教育における生活記録の導入に関する研究――日本青年団協議会を中心に」『関東教育学会紀要』第40号(2013年)、「自己開発学習の検討――日本女性学習財団と国際女性教育振興会を例に」日本女性学習財団『女性の学びを拓く――日本女性学習財団70年のあゆみ』ドメス出版(2011年)など。

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