アウター・ダーク

外の闇

  • コーマック・マッカーシー(著)、山口和彦(訳)/2023年12月
  • 2500円(本体)/四六判並製324頁
  • 装丁:斉藤啓

苦しむ人間はずっと苦しむんだ。俺は人間の卑しさをいやというほど見てきた。神様はどうして太陽を消してこの世界を終わらせないんだろうか。―本文より
近親相姦により赤子をもうけた兄と妹が、彷徨を重ね、行きついた先に見たものとは? アメリカ南部で極度の貧困にあえぎながら生きる人々の暗澹たる世界を寓意的に描く。
(ISBN 9784861108952)

目次|contents

アウター・ダーク―外の闇
訳者あとがき・解説

著者|author

コーマック・マッカーシー(Cormac McCarthy)
1933年、ロードアイランド州プロヴィデンス生まれ。2023年、死去。現代アメリカ文学を代表する作家のひとり。代表作に『すべての美しい馬』『越境』『平原の町』から成る「国境三部作」、『ブラッド・メリディアン』、『ザ・ロード』、『チャイルド・オブ・ゴッド』(いずれも早川書房より黒原敏行訳で刊行)など。

訳者|translator

山口和彦(やまぐち・かずひこ)
上智大学文学部英文学科教授。1971年山梨県生まれ。ペンシルヴァニア州立大学大学院博士課程修了(Ph. D.)。著書に『コーマック・マッカーシー錯綜する暴力と倫理』(三修社、2020年)、共編著に『揺れ動く〈保守〉―現代アメリカ文学と社会』(春風社、2018年)、『アメリカ文学入門』(三修社、2013年)、『アメリカン・ロマンスの系譜形成』(2012年、金星堂)など。訳書に『果樹園の守り手』(春風社、2022年)。

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