フォビアがいっぱい

多文化共生社会を生きるために

  • 高山陽子(編)/2022年10月
  • 2700円(本体)/A5判並製228頁
  • 装丁:中本那由子

ヘイトやコンプレックスと向き合ってみる

社会の多様性が認められるようになるにつれ、異なる他者への恐怖や嫌悪も生まれていった。
他人や自分に向けられる憎悪=「フォビア」とは何か、それを克服するにはどうすればよいかを考える。

(ISBN 9784861108310)

目次|contents

はじめに(高山陽子)…… 004

第1部 ゼノフォビア
1 ≫ いつの間にかこんなに…!:外国人労働者(大塚直樹)…… 008
2 ≫ やさしい日本語への転換(小竹直子)…… 019
3 ≫ どんなところ?:朝鮮学校(呉永鎬)…… 028
4 ≫ 冷静ではいられない:嫌韓とは何か(金賢貞)…… 037
5 ≫ どうして食べられないの?: 日本に広まるハラール食とイスラモフォビア(澤井充生)…… 046
6 ≫ そんな時代もあったの?:日系移民(今野裕子)…… 054

第2部 ジェンダー・フォビア
7 ≫ ジェンダー・フォビアってどういうこと?(浅野麗)…… 066
8 ≫ おネエの役割:カリスマ?怪物?人生の達人?(黒岩裕市)…… 075
9 ≫ 〇〇女子と〇〇男子:ステレオタイプの崩壊?(竹田志保)…… 084
10 ≫ 「女子ライフ」の闘い方:『女子的生活』を読む(黒岩裕市)…… 093
11 ≫ 死語になればいいのに!:イクメン(竹田志保)…… 103
12 ≫ ガラスの天井:『わたし、定時で帰ります。』に見る女性労働の現在(倉田容子)…… 112

第3部 エゴフォビア
13 ≫ 年齢を重ねることと装うこと:美魔女とBBA(井原あや)…… 124
14 ≫ お告げがほしい!:現代日本のパワースポットと信仰心(高山陽子)…… 134
15 ≫ 英語さえ話せれば!:外国語コンプレックス(小張順弘)…… 143
16 ≫ もしかして自分も?:ホームレス(二文字屋脩)…… 153
17 ≫ 無理な理想からの解放:モテとヤセ(高山陽子)…… 163

第4部 オーバー・フォビアズ
18 ≫ 食べ物からはじめよう:町中華と本格中華(横田浩一)…… 174
19 ≫ とりあえず行ってみます:多文化共生イベント&スポット(小磯千尋)…… 183
20 ≫ 出会いはどこにでもあります:国際結婚(戴寧)…… 193
21 ≫ ハーフと日本人:寛容する人と寛容される人(リーペレス・ファビオ)…… 202
22 ≫ 完璧は目指しません:外国語学習(小張順弘)…… 211

あとがき(高山陽子)…… 221
執筆者紹介…… 223

編者|editor

高山陽子(たかやま・ようこ)
亜細亜大学国際関係学部教授。文化人類学、銅像研究。
主な著作に、『多文化時代の観光学―フィールドワークからのアプローチ』(編著、ミネルヴァ書房、2017年)、
『紅い戦争のメモリースケープ―旧ソ連・東欧・中国・ベトナム』(共編著、北海道大学出版会、2019年)など。

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