『ナチスと闘った劇場』の書評が『西日本ドイツ文学』に掲載されました

『西日本ドイツ文学』33号(日本独文学会西日本支部)に、『ナチスと闘った劇場――精神的国土防衛とチューリヒ劇場の「伝説」』(葉柳和則 編)の書評が掲載されました。評者は福元圭太先生(九州大学教授)です。「本書の最大の功績は, 冷戦が終わる1980年代末まではスイス人なら誰もが意識していたが一―なにせ自宅にも核シェルターがあった一ドイツやオーストリアではほとんど認識されていなかった(407)「精神的国土防衛」が, 20世紀スイス文化全体のマトリックス(母体)となっていることを詳らかにした点にある」