『日本思想史研究会会報』第四〇号(2024年3月/日本思想史研究会(京都))に、松本智也著『〈文事〉をめぐる日朝関係史—近世後期の通信使外交と対馬藩』の書評が掲載されました。評者は中嶋英介先生(西安外国語大学副教授)です。「当時の人名表に即して朝鮮通信使と日本側知識人との交流を丹念に分析し、交流に伴う人と人との肉声を明らかにした点は積極的に評価したい。」
『東南アジア研究』61巻2号に、小林和夫著『「伝統」が制度化されるとき―日本占領期ジャワにおける隣組』の書評が掲載されました。評者は倉沢愛子先生(慶應義塾大学名誉教授)です。「本書は、隣組をさまざまな側面から詳細に分析する中で、これまで日本のみならず、インドネシアや欧米の研究者たちによっても、ほとんど知られていなかったいくつかの新たな情報や知見を提示しており、史料的な価値が高い。」
『図書新聞』第3628号/2024年2月24日号に、水野剛也著『新聞4コマ漫画と内閣総理大臣―全国3大紙に見る小泉純一郎から野田佳彦までの首相描写』の書評が掲載されました。評者は茨木正治先生(東京情報大学)です。「新聞というマス・メディアがもつ苦難の跡をはからずも見せたともいえる」
『教育哲学研究』第128号(教育哲学会編/2023年11月)に、丸橋静香著『討議倫理と教育―アーペル、ヨナス、ハーバーマスのあいだ』の書評が掲載されました。評者は太田明先生(玉川大学)です。「アーペルの超越的語用論に基づく討議倫理の教育学的意義・含意を、討議倫理の「言語論的転換」の徹底とロゴスの〈他者〉を考慮するという意味での「他者論的転回」とに注目することを通して明らかに」
『読売新聞』2024年1月27日号夕刊文化面に、『躍動する聖地―マダガスカル・イメリナ地方におけるドゥアニ信仰の生成と発展』著者の江端希之氏のインタビューが掲載されました。「神職・江端希之さん現地調査「畏敬の念湧く精神性」」
『メディア展望』2024年2月1日号(新聞通信調査会)で、水野剛也著『新聞4コマ漫画と内閣総理大臣―全国3大紙に見る小泉純一郎から野田佳彦までの首相描写』の書評が掲載されました。評者は松永努氏(フリー編集者/元時事通信社記者)です。「とりわけ興味深いのは「社会の公器」という舞台ゆえの「制約」だ」
◆記事は下記の新聞通信調査会ウェブサイトよりご覧になれます。
『社会事業史研究』第63号/2023年12月号に、末田邦子著『戦前日本における精神衛生相談の成立―理念形成から活動の展開まで』の書評が掲載されました。評者は宇都宮みのり先生(愛知県立大学)です。「史実(事例)に基づいて分析し、社会福祉の歴史に位置付けた点で意義ある研究」
『図書新聞』第3624号/2024年1月27日号に、末田邦子著『戦前日本における精神衛生相談の成立―理念形成から活動の展開まで』の書評が掲載されました。評者は後藤基行先生(立命館大学)です。「方面委員による「地域精神医療」としか名付けようのない活動を具体的に明らかにしたことは(中略)収容や入院といった系譜でない精神医療史の基礎の一角を築いた」
『図書新聞』第3624号/2024年1月27日号に、丸橋静香著『討議倫理と教育―アーペル、ヨナス、ハーバーマスのあいだ』の書評が掲載されました。評者は藤井佳世先生(横浜国立大学)です。「討議と倫理の教育実践を哲学する」