『インド・剥き出しの世界』の書評が『図書新聞』に掲載されました

『図書新聞』3523号/2021年12月11日号に、田中雅一、石井美保、山本達也 編『インド・剥き出しの世界』の書評が掲載されました。評者は小牧幸代先生(高崎経済大学)です。「痛みを共有することで調査者と被調査者のあいだに「愛」が育まれた。そして、暴力に、ささやかにではあれ抵抗するために本書は編まれた。」

『教育のリーダーシップとハンナ・アーレント』の書評が『教育哲学研究』に掲載されました

『教育哲学研究』第124号(教育哲学会編/2021年11月)に、ヘレン・M・ガンター著/末松祐基、生澤繁樹、橋本憲幸訳『教育のリーダーシップとハンナ・アーレント』の書評が掲載されました。評者は石神真悠子先生(法政大学)です。「教育経営が抱えるアクチュアルな課題の内実は、教育の本質を問うものであることに気づく。教育の現状分析に思想を用い、教育行政と思想研究を架橋した本書は、領域を横断することで得られる示唆が大きい」

『ナチスと闘った劇場』の書評が『西日本ドイツ文学』に掲載されました

『西日本ドイツ文学』33号(日本独文学会西日本支部)に、『ナチスと闘った劇場――精神的国土防衛とチューリヒ劇場の「伝説」』(葉柳和則 編)の書評が掲載されました。評者は福元圭太先生(九州大学教授)です。「本書の最大の功績は, 冷戦が終わる1980年代末まではスイス人なら誰もが意識していたが一―なにせ自宅にも核シェルターがあった一ドイツやオーストリアではほとんど認識されていなかった(407)「精神的国土防衛」が, 20世紀スイス文化全体のマトリックス(母体)となっていることを詳らかにした点にある」

『教室における政治的中立性』の書評が『日本教育新聞』に掲載されました

『日本教育新聞』2021年11月22日号に、ダイアナ・E・ヘス著/渡部竜也、岩崎圭祐、井上昌善監訳『教室における政治的中立性―論争問題を扱うために』の書評が掲載されました。評者は大久保俊輝先生(亜細亜大学特任教授)です。「主権者教育の課題に正面から答える」「政治的中立性が「そんなに単純な話では済まない」ことを指摘しつつ、読者をぐいぐいと引き込む」

『〈障害者〉として社会に参加する』の書評が『霊長類研究』に掲載されました

『霊長類研究』(日本霊長類学会/2021年11月[早期公開版])に、三谷雅純著『〈障害者〉として社会に参加する―生涯学習施設で行うあらゆる人の才能を生かす試み』の書評が掲載されました。評者は田中正之先生(京都市動物園生き物・学び・研究センター)です。「高齢者も含めた生涯教育、障害者も含めたユニバーサルデザインによる教育方法論に関して、客観的に参照できる文献情報を引用した考察を行い、または仮説検証型の実験研究を行った報告が展開され(…)本書のテーマとなっているインクルーシブな社会に対する関心が自分の中で高まった」

『芦田恵之助の教育思想』の書評が『教育学研究』に掲載されました

『教育学研究』第88巻3号(日本教育学会編/2021年9月)に、山田直之著『芦田恵之助の教育思想―とらわれからの解放をめざして』の書評が掲載されました。評者は松橋俊輔先生(弘前学院大学)です。「「承認の態度」によって児童を「とらわれのなさ」へ導こうとする芦田の教育思想が、〈教育〉概念を捉え直す視点として積極的に評価される」

『親子とは何か』の書評が『図書新聞』に掲載されました

『図書新聞』3519号/2021年11月13日号に、梅津綾子著『親子とは何か―ナイジェリア・ハウサ社会における「里親養育」の民族誌』の書評が掲載されました。評者は松本尚之先生(横浜国立大学教授)です。「画一的な家族の理想像に縛られ子育てが重圧となり、少子化が進む日本社会に生きる我々には、ハウサ社会から学ぶことも多いのではないだろうか」

『メディアとしてのミュージアム』の書評が『企業史料協議会 ニューズレター』に掲載されました

『企業史料協議会 ニューズレター』No. 175(2021年6月25日発行)に、町田小織 編『メディアとしてのミュージアム』の書評が掲載されました。評者は丸井英明先生(新潟大学名誉教授)です。「高度に政治的な課題に直面し、無機的な情報だけでなく、情動や情念を伝えるのがミュージアムであるならば、同時に受け取る側の強固なリテラシーが求められる。」

 

『教室における政治的中立性』の書評が『図書新聞』に掲載されました

『図書新聞』第3516号/2021年10月23日号に、ダイアナ・E・ヘス著/渡部竜也、井上昌善、岩崎圭祐監訳『教室における政治的中立性―論争問題を扱うために』の書評が掲載されました。評者は斉藤仁一朗先生(東海大学)です。「論争問題学習の意義や葛藤に映し出されるアメリカ社会の現状と課題、そして可能性」