日本アメリカ文学会編『アメリカ文学研究』No.59/2023年3月に、島克也著『我、アメリカノ敵ヲ発見セリ―ハインラインの青少年向け小説における白人性』の書評が掲載されました。評者は舌津智之先生(立教大学)です。「本書序章のタイトルに明示されている「右翼的ハインライン」と「左翼的ハインライン」の逆説的共存は、まさにこの冷戦期SF作家の本質に肉薄するテーマ」
『図書新聞』第3586号/2023年4月8日号に、大場健司著『1960s 失踪するアメリカ―安部公房とポール・オースターの比較文学的批評』の書評が掲載されました。評者は小平慧氏(翻訳者/ライター)です。「「アナキスト」阿部公房の姿を描き出し、読者の読みの可能性を広げる「批評」書 阿部公房はアナキズムを我がものとしていく際、海外文学を糧にした」
日本アメリカ文学会編『アメリカ文学研究』No.59/2023年3月に、吉田亞矢著『American Measure: William Carlos Williams’s Vision of Free Verse』の書評が掲載されました。評者は遠藤朋之先生(和光大学)です。「「詩と散文を区別するものはなにか」……その単位を、シラブル単位ではなく、意味の“chunk”単位として提示したウィリアムズ、そしてそのことを理論づけた吉田の本書に対し、最大級の賛辞を送りたい」