2021年11月刊行予定の書籍

2021年11月に刊行を予定している書籍についてお知らせします。

※記載されている情報は予告なく変更される場合があります、予めご了承ください。

『ともに生きる―ウェルフェア・リングイスティクスと生態学の視点からみることばの教育』
編者:尾辻恵美・熊谷由理・佐藤慎司
A5判並製、304頁、本体3900円
人、ことば、環境を連関する生態系とみなし、個人と社会を豊かに(Welfare)する営みとしての「ことばの教育」を提唱する。

『希望の本質―サミュエル・ジョンソンの思想と文学』
著者:石井善洋(広島修道大学教授)
四六判上製、256頁、本体3500円
イギリス文学史上一時代を画す文壇の巨人サミュエル・ジョンソン。その思想と文学の基本的な構図を解き明かし、希望の本質に迫る。

『心理臨床 セラピストの身体と共感―ダンス/ムーブメントとフェルトセンスの活用』
著者:山田美穂(お茶の水女子大学基幹研究院 准教授)
A5判上製、416頁、定価:4500円+税
身体が感じ、身体を感じ、身体が動き、身体を動かす、身体と身体のかかわりを通じ、心理臨床の実践と豊かな理解に向けた真摯な問い

『漱石論集こゝろのゆくえ』
著者:斉藤恵子(大妻女子大学名誉教授)
四六判上製函入、576頁、本体4500円
ライフワークとして60年間漱石を読み込んできた畢生の論集。漱石はいかに読まれ、論じられてきたのか、その魅力と時代の諸相に迫る。

『野村芳兵衛の教育思想―往相・還相としての「生命信順」と「仲間作り」』
著者:冨澤美千子(横浜美術大学美術学部教授、同大学教職課程主任)
四六判上製、272頁、本体3630円
明治後期から昭和期の教育者・野村芳兵衛の「生命信順」と「仲間作り」による教育の可能性を、宗教的・社会的な影響から考察し描く。

『文学とアダプテーションII―ヨーロッパの古典を読む』
編者:小川公代(上智大学外国語学部教授)、吉村和明(上智大学名誉教授)
四六判上製、520頁、本体3600円
ヨーロッパの古典文学作品に焦点を当て、アダプテーションによって新しい魅力を持ちうることを明らかにする論集。

『戦後日本のコミュニティ・シアター―特別でない「私たち」の演劇』
著者:須川渡(福岡女学院大学准教授)
戦後日本における、演劇に従事しない素人の演劇活動「コミュニティ・シアター」の実態を考察。劇団ぶどう座の「地域演劇」や、占領期の「円形劇場」運動、障害者施設での演劇実践など、多様なコミュニティのなかで繰り広げられる演劇の豊かな在り様を探る。
A5判上製、372頁、本体4500円

『インド ムガル皇帝の肖像―ムガル細密画の光り輝く世界』
著者:宮原辰夫(文教大学教授)
皇帝の回想記や欧州の旅行家・宣教師たちの旅行記を通して細密画を検証し、16~17世紀のムガル皇帝とその一族の栄枯盛衰を描く。
A5判並製、240頁、本体3500円

『ファッションとテクノロジー―英国ヴィクトリア朝ミドルクラスの衣生活の変容』
著者:長谷部寿女士(日本女子大学等非常勤講師)
工業化を遂げた19世紀英国におけるテクノロジーの影響を女性ファッションに見出し、着飾る行為への思考と実践の変容を論じる。
A5判上製、386頁、本体4500円