おかあさん、なんでカナダに行かなあかんの?―カナダ親子留学奮闘記

おかあさん、なんでカナダに行かなあかんの?

カナダ親子留学奮闘記

  • 青木堤子/2004年5月
  • 1500円(本体)/四六判・320頁

“1つになった家族”の物語― 「外国で暮らしたい」という幼い頃からの夢を三児の母となって実現。子供に反対されても英語が話せなくても、明るく強く、さまざまな困難を乗り切る母の留学奮闘記!
(ISBN 4861100119)

推薦の言葉

私はテイコのような、暖かく、理解ある、プロフェッショナルな女性と一緒に仕事ができることを心から光栄に思っています。
-カナダ・ラングレー教育委員会シルビアさん推薦

目次|indexs

さ・い・しょ・の・いっぽ
最初の一歩/私の夢/千里国際学園(大阪国際文化中学校・高等学校)/家族海外移住計画/なぜカナダ?/ビザ取得/子どもたちの学校/「なんでカナダに行かなあかんの?」
カナダに来たら……
カナダ到着1日目/ホームステイ/「おトイレに行きたい」/家族だけの住まい/ESL教室/初めての友だちはメキシカン/ハロウィン/末っ子/息子の造反/救世主現る?!/ストレス/サッカー
カナダからの贈り物
これが典型的カナディアン?/ノミ騒動/水道管破裂/気負い/カナダの秋/クリスマスがくれた贈り物/バースデイパーティー/イースターエッグ/おじいちゃんカナダに来る
カナダ永住への道
移民の決意/バイブルキャンプ/引越し、引越し、引越し/ABCパーティー/永住権獲得
なんてこった!
サプライズ/永住権取得とビジネス/「オー、ディア」(なんてこった)/リョウスケ、マンチェスターへ行く
つぎのいっぽへ
心機一転/世界留学事情/大学付属ESL/これって、天職?/「私、英語を話せます」/カナディアンとアメリカン/あっちゃんのミュージックセラピー/留学する人たちのために/「引きこもり」からの脱出
最後に……

著者|author

青木堤子(あおき・ていこ)
大阪に生まれる。関西学院大学法学部卒業後、結婚。三児の母となる。1995年、家族でカナダへ留学、のち移住。1999年ユニークなカナダ現地留学サポート機関として、SAI-JCUSを設立。以降、中高校生・大学生の留学サポートを中心にカウンセラーとして活躍する。現在、家族とともにカナダBC州ラングレー市在住。

 

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女たちの英米文学シアター―タカラヅカから映画まで

女たちの英米文学シアター

タカラヅカから映画まで

  • 山口弘恵/2004年5月
  • 1800円(本体)/A5判・180頁

男と女の文学論― 舞台・映画・テレビドラマにあらわれた〈男と女〉の文学論。英米文学の研究者が一人の女性として、小説世界の様々な人生を紹介しながら分析・批評する味的エッセイ集!
日本図書館協会選定図書
(ISBN 4861100038)

目次|indexs

男たち女たち
究極の愛【嵐が丘】
型破りなヒーローとヒロイン【風と共に去りぬ】
美しき騎士たち【アーサー王伝説】
男の美学【華麗なるギャツビー】
男たち
父の愛を求めて【エデンの東】
イギリス版坊ちゃん【トム・ジョーンズの華麗な冒険】
破滅への招待【ドリアン・グレイの肖像】
愛に命を捧ぐ【二都物語】
女たち
運命に操られ【テス】
女たちの復讐【大いなる遺産】
何を求めて旅をするのか【ジェイン・エア】
たおやかに生きる【ワイルドフェル・ホールの住人】

著者|author

山口弘恵(やまぐち・ひろえ)
武蔵野大学(旧武蔵野女子大学)教授。
1933年中国(旧満州)生まれ。武蔵野女子学院短期大学を経て、法政大学、同大学院修士課程修了。
著書『アン・ブロンテの世界』(開文社出版)、訳書『ワイルドフェル・ホールの住人』アン・ブロンテ著(みすず書房)ほか。

担当編集者から

美貌を武器に男を破滅に追いやる悪魔のような女。好きな女が他の男を愛しているにもかかわらず、身を犠牲にして女の幸せを守ろうとする男。
男と女、男と男、女と女、三角関係…。
人と人とのかかわりは複雑で入りくんでいるが、単純にいかないところがなんとも面白い。
ああ、小説はやっぱり面白い。
本を読まない若い人たちに、舞台や映像から文学の面白さを知ってほしい、という思いで本書は書かれた。挿画は、男っぽく超カッコいい長野亮之介さん。装丁は、春風社装丁室の新人・萩原愛。
男性諸君! 女たちよ! ぜひ読んでくだされ。[-山岸-]

 

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ゴルフの街を行く―英・米・日のゴルフ文化比較

ゴルフの街を行く

英・米・日のゴルフ文化比較

  • 大澤啓藏/2004年4月
  • 1800円(本体)/A5判・264頁

教養としてのゴルフ! ゴルフの歴史・文化・現代事情をエッセイ風に解説。著者がプレーしたコース、クラブの料金など、詳細情報満載でお届けする。ガイドとしても役立つ<教養としてのゴルフ>本の決定版!!
(ISBN 4861100054)

目次|indexs

第一章 ゴルフの歴史と文化
長年夢に見たスコットランドのゴルフコース
一 ゴルフの発祥と英国での発展
二 アメリカ合衆国のゴルフ史と発展
三 日本のゴルフ史と発展
第二章 今日のゴルフ事情比較
日本のゴルフコースはやさしすぎる
一 ゴルフコースの分類と特徴
二 コースのレイアウト
三 ゴルフクラブの会員システム、年会費、クラブライフ
四 クラブハウス、設備、サービス
五 ビジターの制限とプレー料金
六 プレー・スタイルとキャディー、服装
七 地域社会における役割
八 女性とゴルフ
九 ジュニア・ゴルファー
一〇 ゴルフ場開発と環境問題
第三章 プレーヤーのためのゴルフコース紹介
名門クラブだけがゴルフクラブではない
一 スコットランドのゴルフコース紹介
二 ワシントン州のゴルフコース紹介
三 日本のゴルフコース紹介

著者|author

大澤啓藏(おおさわ・けいぞう)
亜細亜大学国際関係学部教授。全国大学体育ゴルフ指導者研究会常任理事。
著書に『健康学講座―ライフスタイルと健康』(アジア書房)。

担当編集者から

おだやかで、礼儀正しい大澤先生。一見したところ書斎派だけど、根っからのスポーツマン。
2001年に編集部から全体の構成目次|indexs立てを提案したあと、脱稿までかなりの時間がかかったが、その分、内容充実。ゴルフプレーヤーも「読むゴルフ」派も、両方が楽しめる一冊に。[-山岸-]

 

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テムズ川ウォーキング―オックスフォードからウィンザーまでの120キロ

テムズ川ウォーキング

オックスフォードからウィンザーまでの120キロ

  • 岡本誠/2004年2月
  • 1905円(本体)/A5判・168頁

<スケッチ満載のウォーキングエッセイ!> 休日ごとにテムズ川沿いを歩き、一日の行程を終えたらビールを一杯。次は、前回の到達地点からさらに前進。美しいスケッチと共に歴史、文化、生活が点描される面白エッセイ!
日本図書館協会選定図書
(ISBN 486110002X)

目次|indexs

1 オックスフォードからラドリーへの9キロ
2 ラドリーからクルフトン・ハムデンへの16キロ
3 クリフトン・ハムデンからウォーリングフォードへの16キロ
4 ウォーリングフォードからゴアリングへの12キロ
5 ゴアリング&ストリートリーからパングボンへの8.5キロ
6 パングボンからタイルハーストへの5キロ
7 タイルハーストからレディングへの5キロ
8 レディングからヘンリーへの14キロ
9 ヘンリーからマーローへの15キロ
10 マーローからメイドゥンヘッドへの12キロ
11 メイドゥンヘッドからウィンザーへの10キロ

著者|author

岡本誠(おかもと・まこと)
1940年鹿児島市生まれ。学習院大学卒業後、法政大学大学院博士課程修了。
現在、駒沢大学短期学部教授。学習院大学講師。

担当編集者から

ウィンザー城(11章で紹介)には行ったことがある。外観の偉容、城内の立派さもさることながら、町そのものがとても奇麗。身のこなしも話し方もまさにジェントルマンの岡本先生がその町を歩く…。様になるなあ。
文章とスケッチで描くイギリスの文化と歴史は、一読一見の価値あり。イギリスに行ったことのある人もこれから行こうという人も楽しめる本。[-山岸-]

 

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名刀中条スパパパパン!!!

名刀中条スパパパパン!!!

  • 中条省平/2003年11月
  • 2800円(本体)/四六判・480頁

<中条に斬れぬものなし!> 村上龍、桐野夏生から岡崎京子、しりあがり寿まで、「いま」を代表する小説・映画・マンガの話題作160以上を日本最高の明晰な頭脳が一刀両断!! 雑誌「論座」に5年間にわたって連載された「仮性文藝時評」をまとめた文藝評論集。
(ISBN 492114690X)

推薦の言葉

斬って斬ってもっと斬ってメッタ斬りにして
文学、音楽、コミック、中条に斬れぬものなし!デヤー!!
―しりあがり寿(漫画家)

目次|indexs

日本の真のホラーはどこに隠れているか?
ウェス・クレイヴン監督『スクリーム』/貴志祐介『黒い家』/斉藤貴男『カルト資本主義』
新たなプロレタリア文学の誕生
桐野夏生『OUT』/花村萬月『鬱』/髙村薫『照柿』/岡崎祥久『秒速10センチの越冬』
結婚はほんとうに地獄か?
茶木則雄『帰りたくない!』/小林信彦『結婚恐怖』/村上龍『オーディション』/望月峯太郎『座敷女』
『レディ・ジョーカー』は現実に敗北した!
髙村薫『レディ・ジョーカー』/一橋文哉『闇に消えた怪人 グリコ・森永事件の真相』/宮崎学『突破者』
人生の意味に真っ向から挑む
アッバス・キアロスタミ監督『桜桃の味』/里中満智子『ラファエロ』/瀬名秀明『ブレイン・ヴァレー』
「父性の復権」を笑い飛ばす私小説の極北
梁石日『血と骨』/宮崎学『不逞者』
死をめぐる奇想
山田風太郎『半身棺桶』『死言状』/筒井康隆『敵』『邪眼鳥』
官僚国家日本の危機管理能力を問う
船橋洋一『同盟漂流』/麻生幾『宣戦布告』/カレル・ヴァン・ウォルフレン『なぜ日本人は日本を愛せないか』/新井英樹『ザ・ワールド・イズ・マイン』
映画批評の荒野で
上野昂志『映画全文 一九九二~一九九七』/芝山幹郎『映画は待ってくれる』/井上一馬『アメリカ映画の大教科書』/四方田犬彦『映画史への招待』
繊細な嗅覚を発揮する天才、岡崎京子
宮部みゆき『理由』/岡崎京子『UNTITLED』
パスティーシュは新たな可能性を拓く!?
若合春侑「腦病院へまゐります。」/平野啓一郎「日蝕」
芥川・直木賞に起きた″事件″
藤沢周「ブエノスアイレス午前零時」/花村萬月「ゲルマニウムの夜」/車谷長吉『赤目四十八瀧心中未遂』
夏の終わり、旅のあれこれを思う
太宰治『津軽』/村上春樹『辺境・近境』/西原理恵子『鳥頭紀行ぜんぶ』/ねこぢる『ぢるぢる旅行記インド編』
恐るべきペシミズム小説
馳星周『夜光虫』『漂流街』/ジェイムズ・エルロイ『キラー・オン・ザ・ロード』/ジム・トンプスン『内なる殺人者』
ねばりづよい批評精神をみせる夏目房之介
レイモンド・カーヴァー「大聖堂」/吉田直哉『脳内イメージと映像』/夏目房之介『笑う長嶋』/黒鉄ヒロシ『幕末暗殺』
通過儀礼を失くした国で
高山文彦『地獄の季節』『「少年A」14歳の肖像』/柳美里『仮面の国』『ゴールドラッシュ』
贅沢な沈黙
エットーレ・スコラ監督『BARに灯ともる頃』
小説界の抑圧システムをくぐり抜けるには
大泉実成『消えたマンガ家』/平野啓一郎「一月物語」/若合春侑「カタカナ三十九字の遺書」
日本の柔らかいファシズムを笑い飛ばす
ナンシー関「小耳にはさもう」「テレビ消灯時間」/村上龍『ワイン 一杯だけの真実』『ライン』
「やおい」の盛況は何を意味するのか?
中島梓『夢見る頃を過ぎても』『タナトスの子供たち』
アダルト・チルドレン小説花ざかり
天童荒太『永遠の仔』/桐野夏生『柔らかな頬』
監視社会日本に未来はない?
ヴィンチェンゾ・ナタリ監督『キューブ』/貴志祐介『クリムゾンの迷宮』/高見広春『バトル・ロワイアル』/斉藤貴男『プライバシー・クライシス』
信用詐欺は面白い
黒川博行『文福茶釜』/和泉聖治監督『借王』/リリー・フランキー『日本のみなさんさようなら』/杉作J太郎・植地毅『東映ピンキー・バイオレンス 浪漫アルバム』
役者たちが語るとき
長塚京三『ぼくの俳優修行』/小沢昭一『ものがたり 芸能と社会』
小説がマンガに追いついた?
福井晴敏『Twelve Y. O.』『亡国のイージス』/村上龍『あの金で何が買えたか』
仏文学研究の泰斗を描く縦横無尽の近代日本外伝
出口裕弘『辰野隆 日仏の円形広場』『帝政パリと詩人たち』/ロジェ・ラポルト『プルースト/バタイユ/ブランショ』
小説の倫理とは
山崎豊子『沈まぬ太陽』/岩瀬達哉『われ万死に値す ドキュメント竹下登』
映画狂・三島由紀夫の真髓
山内由紀人編『三島由紀夫 映画論集成』/三島由紀夫『三島由紀夫 十代書簡集』
二十一世紀の戦争は?
吉本隆明『私の「戦争論」』/桜井哲夫『戦争の世紀 第一次世界大戦と精神の危機』/多木浩二『戦争論』
「癒し」という名の病
竹下節子『カルトか宗教か』/村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』
人はなぜカルトに走るのか?
村上春樹『約束された場所で Underground 2 』/山本直樹『ビリーバーズ』/苫米地英人『洗脳原論』
内面の過剰と虚無を描く
村上龍『共生虫』/藤沢周『オレンジ・アンド・タール』
東電OLの怪物的純粋さ
佐野眞一『東電OL殺人事件』/久間十義『ダブルフェイス』
テレビ局に納める見えない税金
ゴダール監督『ゴダール/映画史』/村上龍『希望の国のエクソダス』
「きれぎれ」な芥川賞
松浦寿輝「花腐し」/町田康「きれぎれ」
三島評価に変化の兆し
日垣隆『偽善系 やつらはヘンだ!』/ジョン・ネイスン『新版・三島由紀夫ーある評伝ー』
脳は不思議
首藤瓜於『脳男』/澤口俊之『幼児教育と脳』『平然と車内で化粧する脳』
二〇〇〇年最高の新人、田口ランディ
田口ランディ『アンテナ』『コンセント』『できればムカつかずに生きたい』
驚嘆すべき落語論二つ
立川志らく『全身落語家読本』/立川談志『談志ひとり会 文句と御託』
日本の空虚な薄明を活写する三つのドキュメント
相米慎二監督『風花』/片岡義男『東京22章』/中野正貴『TOKYO NOBODY』
日本文学の袋小路を象徴する受験勉強式小説
青来有一「聖水」
働かない若者の明るいニヒリズム
吉田修一『熱帯魚』/山本文緒『プラナリア』
複数の主人公が交錯する犯罪輪舞
奥田英朗『邪魔』/スティーブン・ソダーバーグ監督『トラフィック』/ポール・トーマス・アンダーソン監督『マグノリア』/江國香織『薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木』
障害と壮絶に群がる「普通」の人びと
赤坂真理「『障害』と『壮絶人生』ばかりがなぜ読まれるのか」/片岡義男『映画を書く 日本映画の原風景』
未来なきフリーター、仁義なき世代抗争
山田昌弘「フリーター二百万人に明日はないさ」/鬼沢慶一・大和田伸也・花村萬月「電車で殴り殺されないために」/柳家小三治『もひとつ ま・く・ら』
ハードボイルドは「男のハーレクインロマンス」か
斎藤美奈子『あほらし屋の鐘が鳴る』/北方謙三『擬態』
亡国を憂えた山田風太郎、逝く
山田風太郎『戦中派虫けら日記―滅失への青春』『戦中派不戦日記』
同時多発テロは二十一世紀戦争のはじまり?
サイモン・ピアソン『総力戦』
失われたことばの世界
小林信彦「人生は五十一から」/高田文夫『江戸前で笑いたい―志ん生からビートたけしへ』/齋藤孝『声に出して読みたい日本語』/高橋源一郎『日本文学盛衰史』
サブカルチャーであるほかない文学
大塚英志『「彼女たち」の連合赤軍』『江藤淳と少女フェミニズム的戦後―サブカルチャー文学論序章』
刺激的な″戦後″日本文学史
関川夏央『「坊っちゃん」の時代』『本よみの虫干し』
日本社会の鈍感を静かに告発する
星野博美『転がる香港に苔は生えない』『銭湯の女神』
時代の危機を回避する純文学の能天気
唯川恵『肩ごしの恋人』/長嶋有「猛スピードで母は」/しりあがり寿『ア○ス』/さそうあきら『富士山』
〈自分〉の呪縛を脱する道をさぐる日記
荒川洋治『日記をつける』/斎藤美奈子『文章読本さん江』
戦後という時代の「喪失」
井口時男他編『戦後短篇小説再発見』/車谷長吉『銭金について』/養老孟司「子供が『なくなった』理由」
「文藝」は戦争にどう対するか
橋本治『ああでもなくこうでもなく3 「日本が変わってゆく」の論』/坂口尚「線香花火」/髙村薫『晴子情歌』
ナンシー関の死後、人はどう共同体に立ち向かうか?
ナンシー関「テレビ消灯時間」/養老孟司『人間科学』/吉田修一『パレード』
映画を語る国宝級の名文
山田宏一『恋の映画誌』/宇田川幸洋『無限地帯』
世界へのまなざし、二つのありかた
養老孟司・宮崎駿『虫眼とアニ眼』/吉田修一「パーク・ライフ」/古谷実『ヒミズ』
風太郎はいかにしてアメリカへの復讐心から脱したか?
山田風太郎『戦中派焼け跡日記 昭和21年』
村上春樹にひそむ言葉への根深い不信
村上春樹『海辺のカフカ』
戦後日本を転倒する二〇〇二年のベスト本!
北野武監督『Dolls』/鈴木一誌『画面の誕生』『ページと力』/笠原和夫『昭和の劇 映画脚本家 笠原和夫』
醜悪な現実をぶった切り、本と音楽への大いなる愛憎を爆発させる
安原 顯『日本はなぜ「こんな国」になったのか』『本読みの「本」知らず』『ハラに染みるぜ!天才ジャズ本』
鋭い笑いでアメリカを抉るマイケル・ムーア
マイケル・ムーア『アホでマヌケなアメリカ白人』『ボウリング・フォー・コロンバイン』
刺激的で洒脱な小林信彦のエッセー集
小林信彦『テレビの黄金時代』『コラムの逆襲―エンタテインメント時評 1999~2002―』『名人志ん生、そして志ん朝』
地獄めぐりの現代
花輪和一『天水』/しりあがり寿『弥次喜多 in DEEP』

著者|author

中条省平(ちゅうじょう・しょうへい)
1954年神奈川県生まれ。学習院大学文学部フランス文学科を卒業後東京大学大学院博士課程単位取得修了。パリ第10大学文学博士。現在、学習院大学文学部教授。
著書『反=近代文学史』『小説の解剖学』ほか多数。現在、フランス・デカダン文学の決定版、バルベー・ドールヴィイ著『悪魔のような女たち』(ちくま文庫)を翻訳中。

担当編集者から

あとがきでご自身書いておられるが、中条さん、顔に似合わず(失礼!)口が悪い。
たとえばこんな具合。

「思わぬ見どころは、後者(テレビドラマ『ストーカー・誘う女』)で小林稔侍を心理学の大学教授に起用するというとんでもない誤算で、大学の教室や研究室に小林の仏像みたいな頭があらわれ、狭い額にがっきりと皺を刻みつつ、あの塩辛声で、「ストーカーが治るためには」などと訳の分からぬ説教を垂れるたび、多くの家庭が爆笑の渦に呑みこまれたに違いない。」

うひゃひゃひゃひゃ。ぼくはここを校正するたびに爆笑の渦に呑みこまれた。
この調子で484ページ。写真もいっぱい。
ヤスケンさんなら、「これで2800円! タダみたいなもんじゃん!」と言ってくれたにちがいない。[-内藤-]

 

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里の植物観察記

里の植物観察記

  • 伊藤松雄/2003年5月
  • 2381円(本体)/A5判・256頁

シロツメクサはどうして白詰草?バラはどうして香る? 人と自然が織りなす里に棲む植物たちの生態、人間との関わりを詳述。スケッチ満載の自然科学的植物エッセイ。
(ISBN 4921146764)

目次|indexs

人里と植物
栽培植物
人里植物
人里植物の適応
人里の植物社会
人里の崩壊と修復の試み

著者|author

伊藤松雄(いとう・まつお)
京都大学大学院卒。企業の生物学研究員を経て、現在四国学院大学教授。

担当編集者から

200を越えるイラストと図の配置には悪戦苦闘。苦労した甲斐あっていい本になりました。先生の植物への愛情溢れる、心温まる一冊です。(田顔)

 

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恋愛科学的就職内定術

恋愛科学的就職内定術

  • 藤田徳人・唐沢明/2003年3月
  • 1200円(本体)/A5判・並製・220頁

好きな相手のために時間を多く使うほど、相手からは好かれないという法則,「質問は?」は「いい足りなかった自己PRは?」という面接官からの救いの手,などなど、超わかりやすくてタメになる初の恋愛+就職セッションマニュアル! 恋人も内定もラクしてゲット!ものぐさでいいんです。88のキーワードであなたも恋と就職の達人に。
(ISBN 4921146713)

目次|indexs

Chapter.1 むかしの自分を知る
Chapter.2 いまの自分を知る
Chapter.3 アプローチのまえに
Chapter.4 会った相手は逃さない
Chapter.5 これはピンチ!の脱出方法

著者|author

藤田徳人(ふじた・なるひと)
整形外科医。ヒューマン・サイエンシスト。順天堂大学医学部卒。TBS系ワンダフルの「恋愛科学研究所」コーナーを企画・出演し話題をよぶ。
唐沢明(からさわ・あきら)
就職コンサルタント、大学講師「5時から作家塾」塾長、作家、ラジオパーソナリティーなどとして超多忙の日々を送る。学生時代、26社の内定を獲得、「日本一の内定王」との異名をとる。

担当編集者から

ふだんと全然違うノリの原稿に大苦戦。でも、楽しい本になりました。姓名判断占いまでついてます。笑(内)

 

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乱読すれど乱心せず―ヤスケンがえらぶ名作50選

乱読すれど乱心せず

ヤスケンがえらぶ名作50選

  • 安原顯/2003年3月
  • 1800円(本体)/四六判・簡易フランス装・336頁

・安原さんと話すのは楽しかった(村上龍)
・ずっと変わらないすてきな人でした(よしもとばなな)
・天才ヤスケン最期の檄文ここにあり(田中康夫)
表現行為とは時に、それに触れるや発狂するやもしれぬ猛毒であり、人生、生存とは他者を犠牲にし、時には他者を殺すことでもある(本文より)
表層的な癒しや安っぽい感傷に満ちた小説などいらぬ! 天才ヤスケンが、人を狂わせるパワーを秘めた真の傑作を求め大作家たちの旧著を再読。
登場する作品:
村上龍 『コインロッカー・ベイビーズ』
村上春樹 『1973年のピンボール』
武田泰淳 『富士』
吉行淳之介 『暗室』
宇野千代 『おはん』
中上健次 『蛇淫』
小沼丹 『椋鳥日記』ほか。
日本図書館協会選定図書
(ISBN 4921146675)

著者|author

安原顯(やすはら・けん)
1939年、東京生まれ。早稲田大学仏文科中退。『パイディア』『海』『マリ・クレール』『リテレール』などの副編集長、編集長を経て、97年フリーに。2000年よりオンライン書店bk1「文芸サイト」編集長。また、CS衛星ラジオPCM放送で「ヤスケンのギンギン・ニューディスク」のDJをつとめていたが、2002年10月、bk1の「編集長日記」で、肺がんで余命1か月と宣告されたことを公表。入院を拒否し自宅にて精力的に執筆活動を続けたが、2003年1月20逝去。

担当編集者から

1月8日の電話。 「もうムリだから、あとのことはよろしく頼むよ」翌日、あとがきのテープが送られ、10日後、安原さんは眠るように息を引きとられました。誇張なしに、命を削って書かれた「ヤスケン最期の檄文」。ぜひ読んでください。絶対感動します。(内)

 

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おばあちゃん、イギリスへおいで

おばあちゃん、イギリスへおいで

  • 早坂慶子/2002年11月
  • 1500円(本体)/四六判・320頁

母を気遣う娘のこまやかな目線がとらえた異文化体験記。86歳の母親をノッティンガムに誘う娘からのファックスレター105通。「おばあちゃん。ここはお年寄りが多い街ら しくバスでも通りでも、きれいなおばあさん をよく見かけます。張り合ってみるチャンス ですよ…」(本文より)
日本図書館協会選定図書
(ISBN 4921146527)

目次|indexs

第1部 イギリス生活の始まり
第2部 ノッティンガムは素敵な街
第3部 楽しく、たくましく
第4部 ケンブリッジとブタペストにて
第5部 東京の兄たちへ

著者|author

早坂慶子(はやさか・けいこ)
国際基督教大学大学院博士前期課程を経て、現在は北星学園大学社会福祉学部教授。
専門分野は英語教育・応用言語学。Spoken/Writen Discourse(話し言葉・書き言葉の談話分析研究)に取り組んでいる。
著書にBasic Practice in English Pronunciation, Practice in English Reduced Forms(いずれも共著)など。

担当編集者から

おばあちゃん(著者のご母堂)の話をされるとき、本当にやさしいお顔の早坂先生。表紙カバーの色校正刷りを見たおばあちゃんが歓声を上げて喜んだとか。装丁の多聞君もそれを聞いて大喜び。(山)

 

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ごめんください。ワタクシ国会議員学生秘書です。

ごめんください。ワタクシ国会議員学生秘書です。

  • 丹羽文生/2002年10月
  • 1314円(本体)/四六判・140頁

「給与詐欺」「口利き」「名義貸し」…。国会はいま、秘書が絡んだ不正疑惑に揺れている。秘書というだけでダーティーなイメージがつきまとう。しかし、国民のためにという強い信念をもって活動する政治家もいる。高い志を心に秘めた秘書も大勢いる。本書が国民の政治不信を取り除くための一助になればと、ひとりの男が立ちあがった。若き学生秘書の笑い満載の実録。国会議員のヒミツ(!)、教えます。
(ISBN 4921146551)

目次|indexs

Ⅰ バラエティあふれる秘書活動
銀座のクラブのおねえさんが秘書に抜擢!?
陳情処理は最もだいじな仕事
ホストに変身!
国会活動レポート・編集の心得
大騒ぎの国会建学
ミニ後援会花ざかり
「おやじのため」でなく「自分のため」
秘書の一日
Ⅱ イメージとちがう国会議員の生活
国会議員の仕事とは?
国会議員は真面目!?
“タダの人”にならないために
質素な食生活
国会議員の生活資金はサラリーマン並!?
代表質問に感動
Ⅲ 国会のオキテ?
先生と言われるほどのバカでなし
年上でも女性でも審議中は「君」づけ
国会乱闘における与野党の戦略
棒読み禁止
汚いヤジが飛び交う本会議場
失業したのになぜ万歳?
Ⅳ 選挙は血を流さない戦争
公示前から始まっている
当落予想に惑わされるな
ボランティアの功罪
誹謗中傷合戦
「みなさんのおかげ」と「じぶんのせきにん」
Ⅴ 永田町の常識、世間の非常識!?
黒はエライ色
赤絨毯に寝ころびたい
議員バッチは通行証
議員専用エレベーターの怪
「飯が違う」
政治資金パーティーはやめられない
師弟対談 政治ってオモシロイ! 中津川博郷vs丹羽文生

著者|author

丹羽・文生(にわ・ふみお)
1979年生まれ。現在、国士舘大学大学院政治学研究科政治学専攻修士課程に在籍するかたわら、選挙区(東京都第十六区)担当の秘書として、お茶くみ、掃除、肩もみなどの雑務はもちろん、政策調査、選挙活動にも精力的に取り組む。

担当編集者から

政界のジャニーズ、丹羽文生君の日々奮闘努力ドキュメント。ボク三浦は、『ごめワタ秘書』出版記念パーティーで熱弁をふるう丹羽君に思わず涙してしまった。こんなに熱い若者がまだこの日本にいたのかと。[-三浦-]

 

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