情熱の素

情熱の素

  • 丹羽文生/2005年8月
  • 1500円(本体)/四六判並製・242頁

ペマ・ギャルポ(チベット文化研究所)、二葉百合子(歌手)をはじめ、教育、起業、国際ボランティア、剣詩舞道、食、それぞれに情熱を傾ける7人に訊く。<夜の時代>をたくましく生きるためのヒントがちりばめられたインタビュー集!
日本図書館協会選定図書
(ISBN 486110047X)

目次|indexs

はじめに
教育への情熱/池田晃
舞への情熱/田村天聖月
食への情熱/寒川良作
他者への情熱/IVUSA
歌への情熱/二葉百合子
ビジネスへの情熱/田中克明
歴史への情熱/ペマ・ギャルポ
おわりに

著者|author

丹羽文生(にわ・ふみお)
一九七九年、石川県生まれ。政治アナリスト。

担当編集者から

インタビューはおもしろい。めちゃくちゃ緊張するし、聞くことを聞けばそれでよしというわけでもないから大変だが、そういうことを含めておもしろい。聞いたときすぐに分からなくても、編集の過程で、根のようなもの、話し手の無意識の履歴といったものが次第に見えてくる(気がする)。話し言葉の不思議に感動![-三浦-]

 

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『イーリアス』日記

『イーリアス』日記

  • 森山康介/2005年8月
  • 2800円(本体)/四六判簡易フランス装・448頁

原書24巻1万5千行を1年かけ読破、日々の暮らしで感じた折々の感想を綴る。原詩の音とリズムによって触発され浮ぶ言葉が、過去と夢、生の意味を呼び覚まし、ホメロスの描く世界が日常と交差し響きあうエッセイ。
(ISBN 4861100461)

著者|author

森山康介(もりやま・こうすけ)
1950年札幌市生まれ。現在、神奈川県横浜市在住。句集『寒卵』『九つの傷』ほか。

担当編集者から

森山さんは無類の本好き。読むのはもちろん、本の存在そのものが大好き。校正、写真の選択など、本をつくる過程一つ一つがとても楽しそう。嬉しいなあ。本をつくる歓びを改めて実感。本の中身はこちらをご参照のほど。装丁は長田。[-山岸-]

 

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100%オージーライフ 

100%オージーライフ

  • 豊永典子/2005年5月
  • 1500円(本体)/A5判・並製・160頁

オーストラリアの生活はどこか変!? 女の子があぐら!? お弁当は皮を剥かないニンジン丸ごと!? カレンダーに11月がない!? 嘘のようなホントの話に42人のオージーがコメントする(コメントは英語。日本語訳付き)。日・豪どっちが非常識?
(ISBN4861100321)

目次|indexs

まえがき
第1章 異文化を楽しもう!―私が遭遇した嘘みたいな本当の話
ポリスに捕まる!!/忘れられたサンダル/あぐらが正しい座り方/交換は当たり前?
新聞は投げるもの?/作ってみる? 自分の名前のナンバープレート
頼まなければよかったラッピング/細かいことは気にしない? でも気にしてほしい!
泥棒保険は常識
第2章 オージーのライフスタイル―素朴な疑問! オージーの日常生活
主婦には天国、BBQでホームパーティー/私はだあれ? 変身大好き
モーニングティーはいかが?/川や湖で泳ぐ楽しさ/プールは車一台分!
ラッフルチケット買いませんか?/スポーツ王国の楽しみ方
あなたもスター! ドラマ大好き/公園でBBQ/生後三週間でパブデビュー?
誕生日プレゼントは馬一頭/ときにはファッショナブルに
お年寄りだってターミネーターファン/オーストラリアのカフェ文化
マーケット好きなオージー
第3章 学校生活―日本の常識はオーストラリアの非常識
自分の意志は、はっきりと!/校長に直談判! 私もすっかりオージーママ
オージーキッズのお弁当はウサギなみ?/学校で一杯いかが?
入試がない! 私立学校/ほめる教育、賛成? 反対?/外で遊ぶの大好き
学校がディスコ会場!?/小さいときからShow and tell/学校は楽しむところ?
夏休みは退屈?/お母さんがクラス担任
第4章 面白いもの見つけた!―便利かどうか、それが問題だ
うわさは本当だった! ハエ王国/隣が見えても気にしない?
見るだけでいい? 誕生日ケーキ/これってあり? スプーンが埋もれたゼリー
あなたも応募してみる? ケーキコンテスト/信号まで停電!/歌のおじさん、おばさん
図書館でボードゲーム/日本人にはちょっとストレス!
どうしてケーキなのにプディングなの?
日本人は写真好き。オージーはフレーム好き。
便利な優れもの、ビートルーツホルダー/芝刈りはこれでおまかせ ride-on mower
第5章 オーストラリア人ってどんな人?―オージーの心の中をのぞいてみると…
二〇年後に離婚!/男は涙を見せてはいけない?/どこから来るの? その自信
オージーに根性、忍耐は通じない?/深い話は苦手なオージー
慣れてしまえば心地よいハグ(抱擁)/ありがとうは、魔法の言葉!
謝らないオーストラリア人
大人っぽく見せたいオージーvs子どもっぽく見せたい日本人
オーストラリア文化があぶない!/ヒーローは嫌い?/オーストラリアの青少年非行
アンバランスな日本人像/自分にお金をかけよう/愛国心を学ぼう
弱いチームの強い味方/アイドルって?/異文化とふれあおう
自分の住んでいる町にもっと関心を持とう!/心地よいフェアゴー精神
Life Style&Cooking
ブッシュキャンプ&焼きリンゴ/キャトル・ステーション&デイツプディング
エーカーハウス&ほうれん草のキッシュ
ファミリービジネス&パイナップル・メレンゲ・タルト
オーストラリアン・ファミリー&ミートパイ
あとがき

著者|author

豊永典子(とよなが・のりこ)
大学卒業後、高校で英語教師を務める。
1988年より夫の赴任に伴い、2年間ドイツに滞在。2001年1月より、オーストラリア・ケアンズに滞在中。現在、現地の小学校、幼稚園で日本語のアシスタントをしている。
保育雑誌『幼児と保育』(小学館)『ラポム』(学研)にオーストラリアの幼児教育に関する記事を連載予定。ケアンズ在留邦人誌『リビング・イン・ケアンズ』にエッセイを連載中。インターネットでも公開中!→おしゃべりクッキング

担当編集者から

常識中の常識だと思っていたことが「常識」ではないと突きつけられる。心地いい。硬化しつつあるアタマにガツンと異文化体験。オージーたちのコメント(顔写真付き)がとにかくユニーク。「かわいい顔してスゴイこと言うね」など、楽しみながら校正校閲。組版の萩原は「エイミーが」「ルークが」と、面白がって画面に向かっていた。
愉快な装画はたけなみゆうこさん。写真を活かしたレイアウトと装丁は天才多聞くん。[-山岸-]

 

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〔品切重版未定〕

ウォーキング

ウォーキング

  • ヘンリー・D・ソロー著 大西直樹訳/2005年4月
  • 1800円(本体)/四六判変型・112頁

十九世紀中葉の作家ソロー。『ウォールデン 森の生活』で知られる彼の精髄をコンパクトに伝える傑作エッセイを平易な新訳で送る。ソロー入門としても格好の一冊。
日本図書館協会選定図書
(4861100305)

推薦の言葉

アメリカの詩人で自然愛好家のヘンリー・デイビッド・ソローが死んだのは143年前である。しかし、森歩きへと誘う彼の言葉ほど新しいものはない。医学も原野のウォーキングが肉体と精神のどちらにも有益であることを証明しはじめている。いつまでも若さあふれるこの言葉を読んでください。そして詩を感じてください。
-C.W.ニコル(作家)

目次|indexs

ウォーキング
訳者解説
あとがき

著者|author

ヘンリー・D・ソロー(Henry David Thoreau)
1817年マサチューセッツ州コンコードに誕生。ハーヴァード大学卒業後、41年から同人誌『ダイアル』への執筆、編集などにたずさわる。前後してニューイングランドへの小旅行をかさね、その経験から『コンコード川およびメリマック川における一週間』『ケープ・ゴッド』などの作品を執筆。1845年からウォルデン湖畔に2年間単独で生活し、その記録を『ウォルデン・森の生活』として発表。生涯独身を貫き、定職につかず、1862年、44歳で死去。

訳者|translator

大西直樹(おおにし・なおき)
1948年東京生まれ。国際基督教大学教養学部人文学科、同大学院比較文化研究科卒業。学術博士。アーマスト大学卒業、ハーヴァード大学英米文学科および神学部ヴィジティング・スカラー。現在、国際基督教大学教養学部教授。
著書に『ピルグリム・ファーザーという神話』(講談社)、訳書にローレンス『アメリカ古典文学研究』(同)など

担当編集者から

『ママには内緒だよ』につづく、春の翻訳フェア(笑)第2弾。いやあ、苦労しました。訳者の大西先生とともに、小難しいソローの原文に難儀し、少しでも読み易い訳文めざし練りに練った。だいぶこなれた日本語になっているはず。ソロー独特のくねる蛇のような文章にふれ、その奥底に流れる深い自然観に打たれていただきたい。美しい挿画は版画家・牛尾篤さん。[-内藤-]

 

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大河ドラマ「義経」が出来るまで

大河ドラマ「義経」が出来るまで

  • 黛りんたろう/2005年3月
  • 1500円(本体)/四六判上製・184頁

2005年NHK大河ドラマ「義経」のディレクターがみずから記した怒涛の演出日記。配役、台本、音楽、タイトルバック、ロケ、時代考証、衣裳合わせ等々、“NHK大河”がどんなふうに出来あがるのか、はじめて明らかにする。義経役の滝沢秀明氏との対談も収録。
(4861100291)

目次|indexs

前説
対談 黛りんたろう×滝沢秀明
大河ドラマ「義経」が出来るまで

閃光のように/アポロン的存在/テーマはいかに/根無し草/血縁帝国/純粋さが光る俳優/半端じゃない/シナリオ合宿開始/新たな鉱脈/ギリシャ悲劇のような/大河といえども小さな川から/泣けてくるほど熱い/下天の内をくらぶれば/彼しかいない/シナハン再開/愛馬と眠る/蘭陵王/本能的エロティシズム/何を求め、何を思い/ヒトラーと清盛/画面の中の居心地/敬遠される傾向/時代劇の伝統/芸能考証/主役決定/美しいという宿命/大河ドラマのディレクター/美術スタッフの仕事/義経、見参!/脇目もふらずにひた走る/虚構の上に成り立つ真実/衣裳の力/二分四十秒の「夢」/第一話台本完成/両刃の剣、ハイビジョン/見せる殺陣/合戦の地はどこだ/アート化するタイトルバック/巨匠の切り絵/テーマ音楽/一期一会/ああ、腹減った!/フィルムキャメラの錬金術/桜吹雪とデミ・ムーア/戦友との語らい/御霊のせい?/物づくりへの尽きない情熱/様式美の世界/拡声器で「死ね!」/画に生きるカネ、生きないカネ/衣裳合わせ開始/革命的かつら/小劇場の女王/ラジコンヘリの威力/ポスターの域を超えた写真/タイトルバック、ロケ終了/義経の声/平和を寿ぐ舞い/理想郷/覇気、勇気、決断力/演出の第一歩/突然の訃報/思わずため息/タイトルバック、最終工程/埋まらぬ喪失感/イメージと、現実の制約/鬼のような女と兄弟の涙/言霊の奥行き/ケガレナキ、アソビメ/残してくれたもの/ロケ開始/何が起こるかわからない/不思議な魅力を秘めた女優/血清常備/映らないところを飾る/「OK」の演技ではなく/いよいよ一ノ谷/超越的行動本能/熱でヒリヒリ/時代劇の息づく町/平家は細面/手の平に収まるカメラを携えて/撮影の天敵/理ではなく感性/本当の門出/清盛から義経へ/死から生への転換/まず、芝居ありき/イメージを伝える難しさ/五条の大橋/音入れ完了
あとがき

著者|author

黛りんたろう(まゆずみ・りんたろう)
1953年、東京生まれ。1975年、学習院大学文学部哲学科卒。日本放送協会入局、京都局勤務を経て、東京ドラマ部へ。これまでに大河ドラマ「花の乱」「秀吉」、映画「RAMPO」「すずらん」などを手がける。2005年大河ドラマ「義経」のディレクター。

 

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変わる富士山測候所

変わる富士山測候所

  • 江戸川大学土器屋由紀子ゼミ 編/2004年12月
  • 1800円(本体)/A5判・254頁

日本人にとっての富士山とは!? 2004年夏、長く有人観測を続けてきた富士山測候所が70年の歴史を閉じた。現場関係者ならではの熱き思いとエピソード満載でお届けするユニークなエッセイ集。富士山の有効活用を説く!
(ISBN 4861100232)
NPO法人「富士山測候所を活用する会」

推薦の言葉

あの富士山頂の測候所が無人化する。厳しい状況下での観測の様子を強く印象づけられている者にとって、時代の流れと割り切れないものを感じる。その観測に当られた人々の熱い思い出が伝わってくるのが本書だ。たんに測候所の歴史を知るだけでなく、日本人の富士山に対する思いをあらためて考えさせる本である。
太田次郎(江戸川大学学長)

目次|indexs

序 問いを生きる
座談会 変わる富士山測候所
ガイドと歴史
富士山測候所ガイド 高橋 宙
富士山測候所の歴史 土器屋 由紀子
現在
一九九九年の富士山の観測と私 米倉 寛人
関係者以外立ち入り禁止―富士山測候所 吉川 哲生
富士山での大気観測に参加して 木戸 瑞佳
メールマガジン一二〇〇号 高橋 宙
冬富士・測候所余話 岩崎 洋
富士山体感記 三枝 文和
富士山での思い出 島根 雅志
空に浮かぶ塵たちと私たちの環境 新村 典子
二〇〇四年の大気化学集中観測 土器屋 由紀子
過去
インタビュー 自然と対話する―富士山レーダー建設 伊藤 庄助
富士山測候所との一〇年 立平 良三
はるかに富士山を望めば 平井 泰世
高山病 志崎 大策
山頂勤務の思い出 河野 元治
三七七六メートルを思う 下山 紀夫
富士山での気象観測はいま―夢と、現実と 城野 光昭
藤村郁雄さんの思い出 梯 武浩
人魂 伊藤 定亘
インタビュー 測候所とともに―支えつづけた半世紀 伊倉 範夫・勝又 實枝子
未来
富士山パワーをもらおう 斗鬼 正一
地球環境の視点―南極と富士山頂 長田 和雄
「富士山頂高所医科学・順応トレーニングセンター」および「総合観測研究センター」設立の提案 浅野 勝己
アマチュア天文家の立場から 佐藤 幹哉
富士山の世界遺産登録を目指して 渡辺 豊博
鼎談 明日の富士山を考える―ユングフラウヨッホを参考に
そして未来へ 五十嵐 康人、高橋 宙
あとがきに代えて

著者|author

土器屋由紀子(どきや・ゆきこ)
1964年東京大学大学院・農学研究科(修士)終了。1978~1979年、米国商務省標準局(NBS、現在NIST)で客員研究員。1997年より東京農工大学・農学部教授、2002年4月より江戸川大学社会学部環境デザイン学科教授。
主な著書『気象と環境の科学』(山崎道夫・廣岡俊彦編、1993年、養賢堂、共著)、『山の大気環境科』(土器屋由紀子・岩坂泰信他編、2001年、養賢堂共著)、『地球環境ハンドブック』(不破敬一郎・森田昌敏編、2002年、広川書店、共著)

担当編集者から

富士山に登ったことのない人間が編集を担当していいのか。右も左もわからぬまま編集作業にとりかかりました。まさに試行錯誤の連続。そんなとき、大成建設元社員の伊藤庄助さんとのインタビューが実現。伊藤さんの言葉に触れるうち、日本人にとっての富士山とは一体何か、という疑問が湧いてきた。
本書に収録されている文章には、各人が富士山と関わったことで得られた貴重な経験が綴られています。そもそも富士山とは何か。答えはひとつじゃないけれど、この本がそれを考えるきっかけになってくれればと思います。[-長田-]

 

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ブナの森へ―女性・スピリチュアリティ・平和

ブナの森へ

女性・スピリチュアリティ・平和

  • 岩田澄江/2004年11月
  • 1800円(本体)/四六判・297頁

〈樹のいのり〉女性にとってほんとうに豊かな生き方とは。原始の森を逍遥して考える自然と共生、暮らし、宗教、世界平和、差別。「内なるうながし」に突き動かされたキリスト教フェミニストが折々に綴ったエッセイ。
日本図書館協会選定図書
(ISBN 4861100208)

目次|indexs

i
ブナの森へ/アン・アーバーでの一年/コーラー先生と新宗教/出会い/渦のうちそと英国の子ども部屋/エコちゃんのこと/宗教とのかかわり/「救い」としてのフェミニスト神学
ii
「愛」二題/暗い冬/喜び/小さなハルと木の精
iii
内なるうながしの声/風は思いのままに吹く/空き家ではなく/クエーカーとフェミニズム/ミッションスクールの女子教育
iv
アジアについて/平和主義は何処へ?/歴史への責任/スリランカ・キャンペーンを終えて/ラロトンガ訪問記/太平洋諸国における人種差別と性差別/ロシアからの客/激動のインドネシアとインド核実験/駐在員の妻たちは?/南インド訪問/アウンサンスーチーを訪ねて
v
ひとつの小さな流れ/『教会と第二の性』を訳して/キリスト教における男女差別/女性解放とキリスト教/神谷美恵子の宗教観の基盤をなすもの/神谷美恵子の信仰/神谷美恵子と千葉敦子/神谷美恵子と千葉敦子 Ⅱ/定型にとらわれない旅/見知らぬ人/連帯と希望の歌を!/南京大虐殺六十周年にあたって/『アジアの女たちと宗教』/「フェミニズム・宗教・平和の会」草創の頃のことなど
Epilogue
ブナの森の巫女

著者|author

岩田澄江(いわた・すみえ)
1937年東京生まれ。国際基督教大学卒、ミシガン大学大学院留学。東洋文庫研究部、東大法学部研究室、普連土学園、NCCキリスト教アジア資料センターなどの勤務を経て、現在ビルマ市民フォーラム、日本クリスチャンアカデミー関東活動センター運営委員。
訳書に『教会と第二の性』(未来社)、『フェミニズムの母たち―アメリカのクエーカー女性の物語』(未来社)、『女性解放とキリスト教』(共訳 新教出版社)がある。

担当編集者から

木には希望がある、というように
木は切られても、また新芽を吹き
若枝の絶えることはない。
地におろしたその根が老い
幹が朽ちて、塵に返ろうとも
水気にあえば、また芽を吹き
苗木のように枝を張る。
だが、人間は死んで横たわる。
息絶えれば、人はどこへ行ってしまうのか。
(ヨブ記14・7-10)
この詩句を冒頭に配しましょうと言ったとき、著者の岩田さん、「脅しの言葉みたいで怖くないですかねえ」と心配もされていた。
人間には希望がない、とも読める詩句だからだ。
しかし、ぜひ入れるべき確信がわたしにはあった。あとがきにこうある。
ドイツ語でブナ〈Buche〉は本〈Buch〉の語源なので、本書「ブナの森へ」は「本の森へ」ということにもなる。
肉体は滅びても本はのこり、読む者の内に芽を吹き、枝を張る。本は一粒の種子だ。これ以上の希望はないと思う。
エピグラムからあとがきまで、一本ふとい流れが通った自信作。ぴりっとした涼気に触れるような達意の文。森歩きの呼吸でゆっくりお読みください。 [-内藤-]

 

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有給休暇で行く世界の旅

有給休暇で行く世界の旅

  • 木村光男/2004年8月
  • 1500円(本体)/四六判・224頁

かぎられた時間とお金で、無限の旅を楽しむ法! 有給休暇をつかい18年間に72カ国(!)を回った経験を踏まえ、効率的なたびをアレンジするコツを紹介する。ルート・見所・費用・トラブル対策などなど、役に立つ情報満載の個人旅行の画期的ガイド!
日本図書館協会選定図書
(ISBN 4861100178)

目次|indexs

第一部 テーマのある旅
一 自然編
オーロラを見に行く/日食を見に行く/登山・トレッキングに行く/滝を見に行く/島・岬・最果ての地に行く
二 遺跡編
アジアの遺跡/中米の遺跡/南米の遺跡/アフリカの遺跡とヨーロッパの遺跡
三 国・都市編
キューバ・ハバナ/ロシア/中国/リオデジャネイロとケープタウン/ブエノスアイレス/バングラデシュ/タイと韓国
第二部 旅の安全―旅のトラブル対策
盗難と強盗に注意/感染病に注意

著者|author

木村光男(きむら・みつお)
外資系石油会社に勤めるかたわら、有給休暇で世界の旅を楽しむ。
現在、GO-GO PLANNING代表。

担当編集者から

ふつうのサラリーマンが、年平均4回も海外旅行に???
でも、なせば成るんですね。
旅に出たい、どこがいいかなと思案中の人に本書はぴったり。口絵・本文あわせて66枚入っている写真も参考になるはず。
魚眼レンズが好きな木村さんが見た世界とは? さあ、ご一緒に72ヵ国の旅に出かけましょう![-山岸-]

 

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あしたのあなたへ

あしたのあなたへ

  • 古市久子(絵・文)/2004年8月
  • 1905円(本体)/B5変形判・128頁

〈こころに花を〉悩めるあなたに元気と笑顔を贈るエッセイ集。寂しいとき、つらいとき、そっと開いてみよう。心が癒され、いつの間にかイキイキしてくる珠玉の絵&文章。切り取って使えるカラー絵詞カード付。
(ISBN 4861100186)

目次|indexs

春まで待てばみんな芽が出る
日のあたるところはつかれます
ひらがな人生
ことばはひとがら
やさしいこだまはやさしくかえる
ユーモアはいつも花
(一部抜粋)

担当編集者から

絵と言葉を一枚の絵葉書のように書き続けて5年。毛筆の文字はすべて、利き手でない左手で書いたものだ。
毎日出勤前に、写経みたいなことをしていたぺちゃこ(久子)先生は、ある日、怪我で右手が使えなくなってしまった。それでも字は書きたい。左手で筆を握ってみると、左手書きの文字はなかなか面白く、自分そのものを表現しているよう! 怪我の功名とはこのこと?
そんなぺちゃこ先生は今日もメッセージを送りつづける。苦しんでいる友人へ。悩めるあなたへ…。
ぺちゃこ先生のメッセージは、耳新しいものではないかもしれない。しかし、ささくれた心に響くのは、美辞麗句ではなく素朴な言葉だ。なにげない一言が傷を癒し、明日の元気の素となる。
ぺちゃこ先生からのメッセージカードを心待ちにしている人、ぺちゃこカードの存在をまだ知らない人のために、絵言葉カード&エッセイをていねいにラッピング(装丁・レイアウト:春風社装丁室・萩原)。どなたかへプレゼントしてみては。[-山岸-]

 

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ちょっと、教養―20代女性のための芸術案内

ちょっと、教養

20代女性のための芸術案内

  • 小出龍太郎/2004年5月
  • 1600円(本体)/四六判・258頁

芸術への愉しい誘い― バッハ、ピアフ、ハリウッド映画からゴッホまで。音楽・映画・絵画・文学の傑作を画家・小出楢重の孫がわかりやすく紹介。するする読めて知識が身につく面白教養読本!
(ISBN 4861100089)

目次|indexes

【音楽】
Edith Piaf/Barbara/John Denver/Peter, Paul & Mary/Bill Evans/Johann Sebastian Bach/Georg Friedrich Handel/Karl Richter/Glenn Gould/Midnight in Moskow
【映画】
『ドクトル・ジバゴ』/『年下のひと』/『ブルックリン横丁』/『エクスカリバー』/『最後の誘惑(キリスト最後のこころみ)』/西部劇Western/『インディ・ジョーンズ』『スター・トレック』『歴史は夜作られる』
【絵画】
フィンセント・ファン・ゴッホ/モーリス・ユトリロ/ヴラマンク/ジョルジオ・デ・キリコ/小出楢重/鴨居玲/仲田好江/梅田画廊と中村由起子/『Nの家族』
【文学】
シラノ・ド・ベルジュラック/モーパッサン/サン=テグジュペリ/アーノルド・ローベル/AMラジオ放送/イワン・アレクサンドロヴィチ・ゴンチャロフ/『国民の芸術』
【その他】
フランス語/アルファロメオ/アルファロメオの赤/グノーシス主義/『るろうに剣心』/因幡の白ウサギ

著者|author

小出龍太郎(こいで・りゅうたろう)
大阪芸術短期大学助教授。日本を代表する洋画家・小出楢重の孫。
著書に『文学にひそむ十字架』『小出楢重 光の憂鬱』など。

担当編集者から

音楽・映画・文学・絵画と、各コラム力の入った面白本と、編集者として自負しているが、特にゴッホ、ヴラマンク、ユトリロ、デ・キリコ、小出楢重、鴨居玲、仲田良江を紹介する絵画の章は、「洋画家・小出楢重の孫」の名に恥じぬ美術への造詣の深さ、入念な調査、消化力と、著者の小出氏がその力量を遺憾なく発揮した、芸術への愛に満ちた素晴らしい出来栄えである。芸術に多少なりとも関心ある方、愉しく教養を深めたい方、ぜひとも手にとって欲しい!![-内藤-]

 

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