AI時代の新技術―その歴史から教育・医療・戦争まで【東洋英和女学院大学社会科学研究叢書13】

AI時代の新技術

その歴史から教育・医療・戦争まで

  • 柳沢昌義(編)/2026年3月
  • 2500円(本体)/四六判並製168頁
  • 装丁・レイアウト:矢萩多聞

AIがもたらす未来は明るいのか?
ロボティクス、教育、都市計画、遺伝子工学、国際安全保障、軍事技術……さまざまな領域でAIがどのように利用されているのかを知り、急速に変化する技術と社会の関係を考える。【東洋英和女学院大学社会科学研究叢書13】
(ISBN 9784868161349)

目次|contents

序文:AIと私【柳沢昌義】
第1章:AIの歴史【藤田光治】
第2章:AIと教育【柳沢昌義】
第3章:AI時代のまちづくり―3D都市モデルPLATEAUとXR技術による市民参加の進化【加茂春菜】
第4章:mRNA技術とワクチン―福音か呪いか【秋本倫子】
第5章:オムニユース時代のバイオテクノロジーとAI―デュアルユース概念の再構築とガバナンスの課題【田中極子】
第6章:戦争とAIをめぐる問題点―不確実で予測不可能【河野毅】
第7章:科学技術と人間の未来―希望のありか【田中智彦】

編者| editor

柳沢昌義(やなぎさわ・まさよし)
東洋英和女学院大学人間科学部教授。情報処理センター長。専門分野は教育工学・科学教育。主な著書に、『基礎情報科学』『世界は英語をどう使っているか』などの教科書の分担執筆。近年は、壁一面の巨大な電子黒板をどう授業に活用できるかを研究してきた。ここ数年は、生成AIの大学授業における活用方法を研究している。

この本を注文する

Amazonで注文する 楽天ブックスで注文する 版元ドットコム

柑橘の文化史

柑橘の文化史

  • 花木宏直(著)/2026年2月
  • 4500円(本体)/A5判上製314頁
  • 装丁:長田年伸

蜜柑を手で剥いて食べる、が当たり前でなかった時代。
柑橘という果実の変遷をたどることで、日本人の味覚や価値観の転換を捉え、生産・流通・消費が織りなす農業の近代化を描きなおす。

かつて日本の柑橘の主力は、種が多く小ぶりな「小蜜柑」であり、単なる甘味の嗜好品ではなく、未熟果を酢の代用に、皮を薬種に、あるいは儀礼や観賞用にと、熟度に応じて使い分ける多面的な存在であった。そこからどのようにして、温州蜜柑が「国民的果実」へと登り詰めたのか?

(ISBN 9784868161011)

目次|contents

Ⅰ.序論

1部 小蜜柑から温州蜜柑へ
Ⅱ.近世前期における温州蜜柑普及以前の柑橘利用―薩摩藩領を事例に―
コラム① 小蜜柑の現在
Ⅲ.近代移行期における温州蜜柑の普及と柑橘利用の変化―紀北・泉州地方を事例に―
コラム② 温州蜜柑の多様性
Ⅳ.近代移行期における柑橘苗木の導入と寺社参詣
コラム③ 現代に残る九年母

2部 温州蜜柑の普及とその影響
Ⅴ.近代前期における温州蜜柑の海外輸出とネーブルオレンジの導入
コラム④ ネーブルオレンジとレモンの関係
Ⅵ.近代前期における柑橘在来種の発見と武家屋敷の庭園の役割
コラム⑤ 夏橙と甘夏の利用史
Ⅶ.近代前期における蜜柑山見物にみる柑橘園に対する認識
コラム⑥ 香酸柑橘とサンズ(ヘイベイス・ヘベス)について

3部 柑橘栽培と柑橘利用の地域的展開
Ⅷ.静岡県田方郡における柑橘栽培と柑橘利用の展開―温州蜜柑に対する認識の変化に注目して―
コラム⑦ みかん缶詰と冷凍みかん
Ⅸ.鹿児島県における柑橘栽培と柑橘利用の展開―中国大陸・台湾産外来種の動向に注目して―
コラム⑧ 文旦の生食化と産地の変化

Ⅹ.結論

あとがき
参考文献・ホームページ
索引

著者|author

花木宏直(はなき・ひろなお)

関西学院大学・教授
歴史地理学
主な著作に,『沖縄出身移民の超域的移動―南洋群島・南米・日本を往来するブラジル移民青年隊員―』(風響社,2025年),『離島研究Ⅴ』(共著,海青社,2024年),『生活文化の地理学』(共著,古今書院,2019年)。

この本を注文する

Amazonで注文する 楽天ブックスで注文する 版元ドットコム

迫る危機、選択する力—バングラデシュのマイクロファイナンス事業を通じた女性のエンパワメント再考

迫る危機、選択する力

バングラデシュのマイクロファイナンス事業を通じた女性のエンパワメント再考

  • 本間まり子(著)/2026年3月
  • 4500円(本体)/A5判並製388頁
  • 装丁:中本那由子

ジェンダーと開発におけるジレンマに挑む
伝統的なジェンダー規範の下でマイクロファイナンスの融資金を男性に渡しつづけるバングラデシュの女性たちに、コロナ禍を挟んだ二時点にわたって聞き取り調査を実施。
世帯内交渉と経済活動における戦術から個々の女性たちの「選択する力」をとらえ、その連鎖が、女性が弱い立場にあるジェンダー構造の変化へと波及していく様相を示す。
(ISBN9784868161295)

目次|Contents

凡例
バングラデシュ地図

序章 ジレンマに挑む

◇第一部 ジレンマの所在の探求
第1章 ジレンマの所在
 1.1. 開発事業を通じた女性のエンパワメントというジレンマ
    1.1.1. 国際開発政策における女性のエンパワメント
    1.1.2. 政策目標としての女性のエンパワメントをめぐる議論
 1.2. バングラデシュのマイクロファイナンス事業におけるジレンマ
    1.2.1. バングラデシュの女性たちの置かれている状況
    1.2.2. バングラデシュのマイクロファイナンスが抱えるジレンマ

第2章 選択する力を捉える枠組み
 2.1. マイクロファイナンス事業を利用する女性たちの選択する力を捉える試み
    2.1.1. 女性たちの姿を論じる先行研究のレビュー
    2.1.2. 本書のアプローチ
 2.2. 事例調査の概要
    2.2.1. 対象地域の概況
    2.2.2. フィールド調査の概要

◇第二部 選択する力の所在の探求
第3章 マイクロファイナンス事業を利用する女性たち
 3.1. 調査対象となった女性たち
    3.1.1. 女性たちの概況
    3.1.2. 女性たちによる経済活動
 3.2. マイクロファイナンス事業の利用状況
    3.2.1. マイクロファイナンス事業への加入状況
    3.2.2. 融資サービスの利用状況

第4章 女性たちによる世帯内交渉
 4.1. 融資金を男性のビジネスに投資している女性たちの交渉
    4.1.1. 女性自身は経済活動に関わっていない事例
    4.1.2. 女性自身も経済活動に従事している事例
 4.2. 融資金を男性ビジネスに投資していない女性たちの交渉
    4.2.1. 女性自身のビジネスへの投資事例
    4.2.2. ビジネスには投資していない事例

第5章 世帯内交渉にみる女性たちの選択する力
 5.1. 事業の利用と世帯内交渉の関係
    5.1.1. 明示化された交渉内容と戦術の特徴
    5.1.2. 融資金の用途や女性の経済活動と世帯内交渉の関係
 5.2. 女性たちの選択する力の所在
    5.2.1. 文脈に基づく交渉内容と戦術の特徴
    5.2.2. ジェンダー関係やパルダ規範による制約を乗り越える交渉

◇第三部 選択する力の変化のプロセス
第6章 コロナ禍を乗り越えた女性たち
 6.1. コロナ禍の影響と女性たちの概況の変化
    6.1.1. バングラデシュにおけるコロナ禍対策とその影響
    6.1.2. コロナ禍の女性たちの事業の利用への影響
 6.2. コロナ禍後の女性たちのマイクロファイナンス事業の利用状況
    6.2.1. 自然村S(都市部)の女性たちの利用状況
    6.2.2. 自然村D(農村部)の女性たちの利用状況

第7章 女性たちの選択する力の変化
 7.1. コロナ禍後の女性たちによる経済活動
    7.1.1. 経済活動に従事する女性たちの概況
    7.1.2. 女性たちの経済活動にかかるパルダ規範の解釈や実践の変化
 7.2. 女性たちのエージェンシーからみた選択する力の変化
    7.2.1. コロナ禍を乗り越えた女性たちの選択する力の変化とは
    7.2.2. 女性たちの選択する力の変化のプロセスとは

終章 ジレンマは解消したのか

あとがき
参考文献
用語集
図表・BOX・写真一覧
添付資料集
索引

著者|Author

本間まり子(ほんま・まりこ)
博士(社会学)
青年海外協力隊(JOCV)、国際協力機構(JICA)、国際労働機関(ILO)、開発コンサルタント会社などを経て現職 早稲田大学社会科学総合学術院 講師

Amazonで注文する 楽天ブックスで注文する 版元ドットコム

多文化ヴァーチャルチームと日本人リーダーの多層的思考プロセス—構成主義的異文化コミュニケーションからのアプローチ

多文化ヴァーチャルチームと日本人リーダーの多層的思考プロセス

構成主義的異文化コミュニケーションからのアプローチ

  • 石黒武人(著)/2026年3月
  • 3300円(本体)/四六判上製186頁
  • 装丁・レイアウト:矢萩多聞

Zoomなどのオンライン・コミュニケーションを通して協働する「多文化ヴァーチャルチーム」の日本人リーダーは、どのように思考し、行動しているのか?
グローバルビジネスにおいて、デジタルツールを介した関係性のなかで生成される多層的な思考プロセスモデルを、ライフストーリー・インタビューを用いて明らかにする。
(ISBN9784868161172)

目次|Contents

プロローグ―多文化ヴァーチャルチーム研究の概要と本書の研究課題
第1章 本書の理論的前提:構成主義的異文化コミュニケーション
【コラム①】ミルトン・ベネット氏の教育・研修における基本的スタンス
第2章 多文化組織における日本人リーダーの多文化対応型認知の動態―オンライン・ワーク経験の語りを含むライフストーリー・インタビューを中心に
【コラム②】構成主義に基づく批判的考察:個人の発達と組織的対応
第3章 多文化ヴァーチャルチームにおける日本人リーダーの認知的志向性に関する暫定モデル―ライフストーリー・インタビューに基づいて
【コラム③】MVTsの女性リーダーの視点:離職防止と社会貢献の接合
第4章 コンテクスト・シフティングの理論と実践―異文化感受性発達モデルからみたコンテクスト・シフティングの効果と限界
【コラム④】コンテクスト・シフティングの社会的応用性
第5章 MVTsにおける日本人のリーダーシップの課題と解決のプロセス
【コラム⑤】構成的な解決プロセスの共同生成
エピローグ―ポストヒューマン時代におけるMVTsの重要性

著者|Author

石黒武人(いしぐろ・たけと)
立教大学異文化コミュニケーション学部・異文化コミュニケーション研究科教授。専門は異文化コミュニケーション学。組織ディスコース研究。M.A. (International Studies, University of Oregon)、修士(異文化コミュニケーション、立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科)、博士(異文化コミュニケーション学、同研究科)。ライフストーリー・インタビュー、修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ、談話分析などの質的研究法を研究目的に応じて用い、様々な研究を行っている。主な著書に、「多文化組織におけるコミュニケーションと日本人リーダー」多文化関係学会(編)『多文化社会日本の課題―多文化関係学からのアプローチ』(pp. 158–176)(明石書店、2011)、『多文化組織の日本人リーダー像―ライフストーリー・インタビューからのアプローチ』(春風社、日本図書館協会推薦図書、2012)、「異文化コミュニケーションの教育・訓練」石井敏・久米昭元・長谷川典子・桜木俊行・石黒武人『はじめて学ぶ異文化コミュニケーション―多文化共生と平和構築に向けて』(pp. 207–230)(有斐閣、2013)、「多国籍チームにみる組織内コミュニケーション:差異とアイデンティティ」池田理知子・塙幸枝(編著)『グローバル社会における異文化コミュニケーション』(pp. 110–119)(三修社、2019)、『多文化チームと日本人リーダーの動的思考プロセス―グラウンデッド・セオリーからのアプローチ』(春風社、2020)、山本志都・石黒武人・Miton Bennett・岡部大祐『異文化コミュニケーション・トレーニング―「異」と共に成長する』(三修社、2022)、石黒武人・柿田秀樹・松島綾・松本健太郎・中西満貴典(編著)、谷島貫太・奥野克巳・菅野遼・森田系太郎・小坂貴志・藤巻光浩・塙幸枝・齊藤光之介・藤野陽平・宮脇かおり・五十嵐紀子『ポストヒューマン時代のコミュニケーション学―モノと主体の関係性を問い直す視点と事例』(ナカニシヤ出版、2025)など。

Amazonで注文する 楽天ブックスで注文する 版元ドットコム

近代日中女性による「非体制」の模索—竹中繁と月曜クラブ・一土会

近代日中女性による「非体制」の模索

竹中繁と月曜クラブ・一土会

  • 須藤瑞代・清水賢一郎・藤井敦子・石川照子・島田大輔・杉本史子・姚毅・山﨑眞紀子(著)/2026年2月
  • 5000円(本体)/A5判上製458頁
  • 装丁:中本那由子

非月曜クラブと一土会——この取り組みを『非体制』の模索と位置づけ、その意義と限界を論証する。
戦争へ向かう1920~40年代、日中関係の悪化から距離を取り、改善の道を探ろうとした女性たちの集まりがあった。困難な社会情勢のなかで、女性運動や国際関係・政治について、日中の女性たちはどのように語り合い、交流していたのだろうか?
(ISBN9784868161240)

目次|Contents

はじめに〔須藤瑞代〕

第一部 論文編
第1章 竹中繁と月曜クラブ・一土会―「非体制」の模索の意義と限界〔須藤瑞代〕
[コラム1] 月曜クラブ・一土会の行楽―「非体制」の一側面〔清水賢一郎〕
第2章 高良とみの「戦争協力」―アジアとの連携を模索して〔藤井敦子〕
第3章 女性キリスト教者たちの平和運動の模索と戦争―久布白落実の思想と活動の考察〔石川照子〕
第4章 月曜クラブと東京朝日新聞中国専門記者―大西斎、太田宇之助を中心に〔島田大輔〕
[コラム2] 女子教育の振興と発展―月曜クラブ・一土会の背景として〔清水賢一郎〕
第5章 中国人教育に生涯を捧げた服部升子〔杉本史子〕
第6章 竹中繁と市川房枝〔須藤瑞代〕
第7章 中国側からみた日中間女性同士の「親善」と「提携」〔姚毅〕
[コラム3] 一土会と婦人平和協会〔清水賢一郎〕

第二部 資料編
月曜クラブノート
[コラム4] 月曜クラブ・一土会の会場に使われた料理店〔清水賢一郎〕
一土会ノート
人物紹介 月曜クラブ・一土会で活躍した人々〔山﨑眞紀子〕

おわりに〔須藤瑞代〕

あとがき
参考文献一覧
索引

著者|Authors

◆須藤瑞代(すどう・みずよ)
京都産業大学准教授。近代中国ジェンダー史。
主な著作に、『中国「女権」概念の変容―清末民初の人権とジェンダー』(研文出版、2007年)など。

◆清水賢一郎(しみず・けんいちろう)
早稲田大学教育・総合科学学術院/教育学部教授。近現代中国メディア社会文化史。
主な著作に、「近代中国におけるマスツーリズムの黎明―倹徳儲蓄会を中心として」『越境する中国文学―新たな冒険を求めて』(共著、東方書店、2018年)など。

◆藤井敦子(ふじい・あつこ)
立命館大学社会システム研究所客員研究員、関西外国語大学・京都薬科大学非常勤講師。日中女性関係史。
主な著作に、『女性記者・竹中繁のつないだ近代中国と日本―一九二六~二七年の中国旅行日記を中心に』(共著、研文出版、2018年)など。

◆石川照子(いしかわ・てるこ)
大妻女子大学比較文化学部教授。中国近現代女性史・ジェンダー論。
主な著作に、『戦時上海のメディア―文化的ポリティクスの視座から』(共編著、研文出版、2016年)など。

◆島田大輔(しまだ・だいすけ)
公益財団法人東洋文庫奨励研究員。日本近代史、日中関係史、メディア史。主な著作に、『中国専門記者の日中関係史―太田宇之助を中心に』(法政大学出版局、2025年)など。

◆杉本史子(すぎもと・ふみこ)
立命館大学非常勤講師。中国近現代女子教育史。
主な著作に、『奈良女子高等師範学校とアジアの留学生』(共著、敬文舎、2016年)など。

◆姚毅(よう・き)
大阪公立大学客員研究員。医療社会史。
主な著作に、『近代中国の出産と国家・社会―医師・助産士・接生婆』(研文出版、2011年)など。

◆山﨑眞紀子(やまさき・まきこ)
日本大学大学院総合社会情報研究科教授・スポーツ科学部教授。日本近現代文学。
主な著作に、『日中戦時下の中国語雑誌『女声』―フェミニスト田村俊子を中心に』(共著、春風社、2023年)など。

Amazonで注文する 楽天ブックスで注文する 版元ドットコム

災害ツーリズムの勃興—インドネシアから問う観光のレジリエンス

災害ツーリズムの勃興

インドネシアから問う観光のレジリエンス

  • 間中光(著)/2026年2月
  • 4000円(本体)/四六判上製226頁
  • 装丁:中本那由子

非日常を追い求める観光客と日常を取り戻そうとする被災者の邂逅
「軽薄」で「表層的」なはずの観光が、地域社会の切実で喫緊の課題である災害復興と結びついている?インドネシアの被災地で展開されるツーリズムの諸相から、観光を通じた災害復興の可能性と課題を読みとく。
(ISBN9784868161264)

目次|Contents

序章 災害復興と観光の交差を問う

第1章 災害復興をめぐる観光研究

第2章 災害遺構と住民受容

第3章 観光資源化とダークネス

第4章 被災からの復興と観光

第5章 観光を生み出す被災社会のメカニズム

第6章 観光を放置する人々とその戦略

結論

著者|Author

間中光(けんちゅう・ひかる)
1986年生まれ。和歌山大学大学院観光学研究科博士後期課程修了、博士(観光学)。
現在、追手門学院大学地域創造学部准教授。
専攻は、観光社会学、災害復興論、地域研究(インドネシア)。
著作に、「災害遺構における場所実践と住民の受容——バンダアチェ市の津波遺構Kapal PLTD Apung(発電船)を事例に」(『日本災害復興学会論文集』, 2025年)、『移動時代のツーリズム——動きゆく観光学』(分担執筆, ナカニシヤ出版, 2023年)、『アフターコロナの観光学——COVID19以後の「新しい観光様式」』(分担執筆, 新曜社, 2021年)などがある。

Amazonで注文する 楽天ブックスで注文する 版元ドットコム

積極的な言論の自由—その根拠、手法、含意

積極的な言論の自由

その根拠、手法、含意

  • アンドリュー・T・ケニオン/アンドリュー・スコット(編)、池端忠司(著)/2026年2月
  • 4500円(本体)/A5判並製394頁
  • 装丁:長田年伸

言論・表現の自由の新たなあり方とは?
国家の不介入を求める従来の「消極的自由」観に対し、真に民主主義を機能させるには、国家が多様な言論が流通する環境を積極的に構築・維持すべきという視点を提示。メディア政策、公共放送、デジタルプラットフォームの規制など、法的根拠から実践的影響までを多角的に考察する。
(ISBN9784868161189)

目次|Contents

第1章 複雑化する自由――積極的な言論の自由の研究とは

第2章 言論のためのプラットフォームの提供――あり得る義務および責任

第3章 言論の積極的保護と実質的な政治的平等

第4章 積極的な言論の自由の情報アクセスの側面

第5章 市民的言説の促進――アイルランド憲法下の積極的な言論の自由の一形態か?

第6章 自由の状態――ドイツの放送の自由の含意

第7章 少数者の集団的言論権

第8章 表現の自由の積極的権利と訴訟当事者の匿名性

第9章  積極的な言論の自由と裁判情報への一般公衆のアクセス

第10章  法の影で真実を隠す?――公的機関による契約上の秘密保持条項の悪用に対する取り組み

第11章 環境情報へのアクセスの自由を前提とした言論活動とガバナンス

訳者あとがき

編者|Editors and Translator

【編者略歴】
アンドリュー・T・ケニオン(Andrew T. Kenyon)
メルボルン大学ロースクール教授。同大学メディア・コミュニケーション法センター元所長。研究分野は、名誉毀損、プライバシー、言論の自由を含む比較メディア法。
アンドリュー・スコット(Andrew Scott)
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス・アンド・ポリティカル・サイエンス(LSE)法学部准教授。研究分野は、名誉毀損とプライバシーに関する法律、名誉毀損と宗教的信条の相互関係、表現の自由と情報アクセス、企業の権力と公共圏、ジャーナリズムの取材活動の規制。

【訳者略歴】
池端忠司(いけはた・ただし)
神奈川大学法学部教授。論文に「寛容・コンテクスト・原理―表現の自由と「抑圧的寛容」」(東京大学社会情報研究所編『放送制度論のパラダイム』東京大学出版会、1994年)、「米国における公的文化助成と表現の自由」(『香川大学法学部創設二十周年記念論文集』成文堂、2005年)、「プロイセン対ライヒ事件をめぐるドイツ憲法理論―英語圏のダイゼンハウスの道案内で」(『憲法理論とその展開―浦部法穂先生古稀記念』信山社、2017年)などがある。翻訳に『寛容な社会―アメリカ合衆国における言論の自由と過激派の言論』(春風社、2018年)、『合法性と正当性―ワイマール期におけるカール・シュミット、ハンス・ケルゼンおよびヘルマン・ヘラー』(春風社、2020年)、『憲法上のポピュリズム宣言―「ここでは人々が支配する」』(春風社、2022年)がある。

Amazonで注文する 楽天ブックスで注文する 版元ドットコム

時間の社会学

時間の社会学

  • 鳥越信吾(著)/2026年2月
  • 5000円(本体)/A5判上製326頁
  • 装丁:牧寿次郎

社会学は時間をどのように扱ってきたのか?
デュルケーム、ソローキン、エリアス、ローザらによる、時間を論じた諸説に通底する内的な連関を解明。散発的になされた各議論を時間軸に沿って関係づけ、〈時間の社会学史〉を構築する試み。
(ISBN9784868161158)

目次|Contents

第1章 序論
第2章 時間の社会学の成立
第3章 社会的時間概念の越境と変容
第4章 時間の社会学の転回──「社会的時間」概念の消失をめぐって
第5章 時間への歴史的パースペクティブ
第6章 日常の時間秩序
第7章 後期近代における時間の変容
第8章 結論

著者|Author

鳥越信吾(とりごえ・しんご)
1985年生まれ。昭和女子大学人間社会学部専任講師。慶應義塾大学大学院社会学研究科社会学専攻博士課程単位取得退学・博士(社会学)。日本学術振興会特別研究員、国立社会保障・人口問題研究所、十文字学園女子大学を経て、2024年4月より現職。専門は社会学史、社会学理論、知識社会学、時間の社会学。主要業績として、『グローバル社会の変容』(中西眞知子・鳥越信吾編著、2020年、晃洋書房)、『知の社会学の可能性』(栗原亘・関水徹平・大黒屋貴稔編、2019年、学文社、分担執筆)。翻訳として、『加速する社会』(ハルトムート・ローザ著、出口剛司監訳、2022年、福村出版、共訳)、『生活世界の構造』(アルフレッド・シュッツ&トーマス・ルックマン著、那須壽監訳、2015年、ちくま学芸文庫、共訳)など。

 

Amazonで注文する 楽天ブックスで注文する 版元ドットコム

カタストロフの残響―ラテンアメリカの政治的暴力と日常

カタストロフの残響

ラテンアメリカの政治的暴力と日常

  • 石田智恵(編)/2026年2月
  • 5300円(本体)/A5判上製402頁
  • 装丁:コバヤシタケシ

終わったはずの暴力が響き続ける世界のなかで、傷を抱えながら社会を紡ぎ直そうとする人たちの、〈生〉と〈モラル〉を記す論集。

冷戦下のラテンアメリカを席巻した軍事独裁や内戦といった政治的カタストロフは、渦中を脱し、一応の収束を見たとされている。しかし制度的な移行期正義が進んだとされる「ポスト」紛争期の社会において、暴力は本当に過去のものとなったのか? なぜ人々の日常には、答えのない問いと傷が回帰し続け、新たな暴力が変奏され続けるのか?

(ISBN 9784868160724)

目次|contents

序章――暴力の残響を生きる(石田智恵)【pp.5-21】
第1章 廃墟における主権――内戦後ペルー・アンデスにおける死権力、死-統治性、人民の形象(イサイアス・ロハス=ペレス 〔近藤宏訳〕)【pp.23-56】
第2章 真実のカレイドスコープ――記憶、歴史、証言、ペルー真実和解委員会(細谷広美)【pp.57-98】
第3章 「赦さない」モラルと日常性 ――アルゼンチン強制失踪をめぐる子供たちの運動(石田智恵)【pp.99-137】
第4章 LGBTポリティクスにおけるアルゼンチン国家暴力の記憶(渡部奈々)【pp.139-164】
第5章 『私の体が真実』が語るもの――コロンビア内戦とジェンダー暴力の構造(柴田修子)【pp.165-195】
第6章 拷問から生還した女性たち――チリにおける政治的カタストロフ後の日常(内藤順子)【pp.197-221】
第7章 監獄はどこにあるのか――家庭の出来事、警察、近所でのコンフリクト(クララ・ハン〔近藤宏訳〕)【pp.223-247】
第8章 エルサルバドルにおける若者抹殺――「マノ・ドゥーラ」政策から例外措置体制へ(ジェネッテ・アギラール=ビジャマリオナ〔狐崎知己訳〕)【pp.249-298】
第9章 〈いま・ここ〉の暴力に抗する過去と未来――コロンビア国内避難先住民の都市生活と植樹実践(近藤宏)【pp.299-341】
第10章 政治的カタストロフの犠牲者によるあらたな人生設計――エルサルバドルにおける生活改善アプローチの経験(狐崎知己)【pp.343-390】

あとがき
執筆者紹介
索引

編者|editor

石田智恵(いしだ ちえ)/strong>

早稲田大学 法学学術院・准教授
〈専門領域〉文化人類学、ラテンアメリカ研究
〈主な著作〉「拷問と裁判をめぐる民衆の闘争:現代アルゼンチンの植民地性」(『思想』1210、2025年)、『同定の政治、転覆する声:アルゼンチンの「失踪者」と日系人』(春風社、2020年)、『異貌の同時代:人類・学・の外へ』(共編、以文社、2017年)。

この本を注文する

Amazonで注文する 楽天ブックスで注文する 版元ドットコム

刺繍が変える女性たちの世界―ウズベキスタン刺繍制作の民族誌

刺繍が変える女性たちの世界

ウズベキスタン刺繍制作の民族誌

  • 今堀恵美(著)/2026年2月
  • 4500円(本体)/A5判上製366頁

一般にスザニとして知られるウズベキスタンの刺繍。ウズベク女性たちにとってこの刺繍の制作、技法、素材は、どのような意味をもつのか。ソ連崩壊後、旧社会主義圏の市場経済化のなかで刺繍制作者や事業家はどのように生活戦略を立ててきたのか。20年以上にわたる調査にもとづくエスノグラフィ。

本書の主眼は、カシュタという工芸品の制作の仔細を記述することを通じて、社会主義的計画経済から市場経済化を経て、発展し続ける現代ウズベキスタンを生きる人たちの生活戦略を明らかにすることである。(本文より)

(ISBN 9784868160731)

目次|contents

はじめに

序論 中央アジアの市場経済化と工芸に関する人類学的研究

第Ⅰ部 刺繍が彩る日常世界
第1章 ウズベキスタンの調査地概要
第2章 ウズベキスタンの刺繍制作史とショフィルコン地区
第3章 持参財のなかの礼拝用敷物―モノを通してみるイスラーム信仰

第Ⅱ部 生活戦略としての刺繍
第4章 市場経済化とカシュタ事業家の誕生
第5章 技法から見る三種類の刺繍がつくるネットワーク
第6章 カシュタぬい子―したたかなピースワーク労働者
第7章 二〇年を経たカシュタ事業―日本におけるスザニ展

総括と展望 カシュタが変える女性たちの世界

おわりに
参照文献
索引

著者|author

今堀恵美(いまほり・えみ)

東海大学文化社会学部アジア学科 講師
社会人類学、中央アジア民族誌学
主な著作:
・「「インフォーマル・クラフト」としての刺繍業――ソ連期ウズベキスタンにおける集団化から外れた村落部の工芸の事例から」『東海大学紀要文化社会学部』12号、2024年、
・工芸品の価値の差異化をめぐる真正性のリアリティ――日本における「ウズベキスタンの刺繍とスザニ」展示会での協働の事例から――中央アジア学会報』20号、2024年
・ Imagination about the Crafts of Other Culture: Survey Results from an Exhibition of Uzbek Embroidery in Japan.『東海大学紀要文化社会学部』13号、2025年

この本を注文する

Amazonで注文する 楽天ブックスで注文する 版元ドットコム