現在と性をめぐる9つの試論―言語・社会・文学からのアプローチ

現在と性をめぐる9つの試論

言語・社会・文学からのアプローチ

  • 小玉亮子 編著/2007年5月
  • 1800円(本体)/四六判並製・298頁

三分野の専門家たちが「性」を手がかりに、多様なテーマを論じる。その果てに浮かび上がる複雑・錯綜した「現在」。幅広い視点をあたえるスリリングな論考集。
(ISBN 9784861101175)

目次|indexs

幼稚になるという成熟―消費社会化と成長・自立像の変容(中西新太郎)
市民活動と女性たちのシスターフッド―横浜市における調査を手がかりにして(上田智子)
滞日中国人家族とジェンダー意識の変容―トランスナショナルな就労・育児・介護の経験から(坪谷美欧子)
父の日の政治的挫折と復活―アメリカ合衆国議会で承認されるまで(小玉亮子)
アイリス・マードックと妊娠中絶のエピソード―The Book and the Brotherhoodを中心に(片山亜紀)
二つの「異化」―文学と批評理論を現実社会に開くための試み(中谷崇)
パワーの見せ方、隠し方―学生指導場面における教授たちを談話分析する―(佐藤響子)
イデオロギー・アイデンティティ・ディザイヤー―言語とセクシュアリティ研究を問う(クレア・マリィ)
〈過剰同調社会〉と排除・包摂(藤山嘉夫)

著者|author

中西新太郎(なかにし・しんたろう)
一九四八年生。横浜市立大学国際総合科学部教授。現代日本社会論・文化社会学専攻。
主要業績―『〈生きにくさ〉の根はどこにあるのか』(NPO前夜、二〇〇七)、『若者たちに何が起こっているのか』(花伝社、二〇〇四)、『格差社会とたたかう』(共著、青木書店、二〇〇七)
上田智子(うえだ・ともこ)
一九六八年生。横浜市立大学他非常勤講師。教育社会学・教育とジェンダー専攻。
主要業績―「『授業』の相互行為的産出―授業分析の一視点として」(『日本語学』、一九九七、三月号、vol.16)、「ジェンダー・フリーをいかに学ぶか? ―相互行為としての授業」(天野正子、木村涼子編『ジェンダーで学ぶ教育』世界思想社、二〇〇三)
坪谷美欧子(つぼや・みおこ)
一九七〇年生。横浜市立大学国際総合科学部准教授。社会学・国際社会学・移民の社会学専攻。
主要業績―「『永続的ソジョナー(Permanent sojourner)』とナショナル/エスニックなアイデンティティの形成―滞日中国人を事例として」(小倉充夫、加納弘勝編『国際社会6 東アジアと日本社会』東京大学出版会、二〇〇二)、「日本〈留学〉〈就労〉の意味―滞日中国人における準拠集団とその変容」(『ルヴュ・フローベール(オンライン)』第四号、ルーアン大学、二〇〇四)、「地域で学習をサポートする―ボランティアネットワークが果たす役割」(宮島喬、太田晴雄編『外国人の子どもと日本の教育』東京大学出版会、二〇〇五)、「『永続的ソジョナー』中国人における重層的アイデンティティの構築―中国からの日本留学にみる『国際移民システム』」(立教大学社会学研究科博士学位請求論文、二〇〇六)
小玉亮子(こだま・りょうこ)
一九六〇年生。横浜市立大学国際総合科学部准教授。教育学・家族社会学専攻。
主要業績―共著『教育/家族をジェンダーで語れば』(白澤社、二〇〇五)、『マスキュリニティ/男性性の歴史』(編著、「現代のエスプリ」No.446、至文堂、二〇〇四)、「少子化が社会問題となる時代―二〇世紀初頭のドイツにおける二人っ子システム批判を手がかりにして」(『教育学研究』第七一巻、第四号、二〇〇四)
片山亜紀(かたやま・あき)
一九六九年生。獨協大学外国語学部准教授。英文学・ジェンダー研究専攻。
主要業績―翻訳『しみじみ読むイギリス・アイルランド文学』(共訳、松柏社、二〇〇七)、トリル・モイ『ボーヴォワール―女性知識人の誕生』(共訳、平凡社、二〇〇三)、キャンダス・デュ・ピュイ、デイナ・ドヴィチ『癒しのカウンセリング―中絶からの心の回復』(平凡社、二〇〇三)
中谷崇(なかたに・たかし)
一九六四年生。横浜市立大学国際総合科学部准教授。現代アメリカ小説専攻。
主要業績―「アップダイクの『帰ってきたウサギ』とペンシルヴェニア」(渡辺利雄編『読み直すアメリカ文学』研究社、一九九六)、「フォークナーの『モダニズム』と戦争」(『英語青年』第一四三巻、第八号、一九九七)、“Updike’s Representation of Contemporary America As He Knows It: Effects of His Pennsylvanian Environment”(『横浜市立大学論叢』第五六巻、社会科学系列、第一号、二〇〇五)、『名作あらすじ事典―西洋文学編』(共著、青木和夫編、明治書院、二〇〇六)
佐藤響子(さとう・きょうこ)
一九六〇年生。横浜市立大学国際総合科学部教授。言語学専攻。
主要業績―「Japanese Compliment Response Behavior: An Aspect of Japanese Facework」(『横浜市立大学論叢』第五七巻、二〇〇七)、「家族のコミュニケーションを考える」(『男女共同参画社会における大学の果たす役割に関する総合研究』横浜市立大学奨励交付金研究成果報告書、二〇〇六)、「ほめに対する好まれる返答形式にかんする一考察:ホント? ありがとう」(『横浜市立大学紀要人文科学系列』第九号、二〇〇二)
クレア・マリィ
一九六八年生。津田塾大学学芸学部准教授。日本語学・日本語とジェンダー研究・セクシュアリティ研究専攻。
主要業績―『発話者の言語ストラテジーとしてのネゴシエーション(切り抜ける・交渉・談判・掛け合い)行為』(ひつじ書房 二〇〇七)、「結局、他の人から名づけられることが、トラウマなのである」(『現代思想』第三四巻、第一二号、二〇〇六)
藤山嘉夫(ふじやま・よしお)
一九四六年生。横浜市立大学国際総合科学部教授。社会学・現代社会論専攻
主要業績―『諸個人の生と近代批判の思想』(学文社、二〇〇〇)、『新世紀社会と人間の再生』(編著、八朔社、二〇〇一)

 

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学習のエスノグラフィー―タンザニア、ネパール、日本の仕事場と学校をフィールドワークする

学習のエスノグラフィー

タンザニア、ネパール、日本の仕事場と学校をフィールドワークする

  • 川床靖子/2007年5月
  • 2381円(本体)/四六判上製・344頁
  • 装丁:矢萩多聞

学習現場における認知的行為を、状況論的アプローチにもとづくフィールドワークによって詳細に記述。知識と実践の関係を問い直し、新たな学習環境デザインの方向性を提示する。
(ISBN 9784861101137)

目次|indexs

序章 状況的認知研究―知識表象、コンテキスト、道具のとらえ直し
第1部 状況に埋め込まれた学習 【学校のディスコースを‘解く’】
第2部 状況に埋め込まれたリテラシー 【空間を‘読む’】
第3部 状況に埋め込まれた可視化と表現 【可視化して‘見る’】―対象、個人、コミュニティの社会・技術的構成
終章 状況的認知研究と教育

著者|author

川床靖子(かわとこ・やすこ)
東北大学大学院教育学研究科博士課程満期退学
博士(教育学 東北大学)
現在:大東文化大学文学部教授
主な著書:『タンザニアの教育事情—アフリカに見るもう一つの日本—』(ほるぷ総連合1989)

 

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エスノメソドロジーの可能性―社会学者の足跡をたどる

エスノメソドロジーの可能性

社会学者の足跡をたどる

  • 椎野信雄/2007年4月
  • 4666円(本体)/A5判上製・368頁

ガーフィンケルの提唱した社会学の研究法、エスノメソドロジー。ミード、ジンメル、ゴフマンらの足跡をたどりつつ、その可能性を探る。
日本図書館協会選定図書
(ISBN 9784861101090)

目次|indexs

第1部 「知識」観をめぐって
第1章 科学の社会学研究
第2章 科学への社会学アプローチとエスノメソドロジー研究
第3章 科学的ワークの研究
第4章 エスノメソドロジーの科学研究
第2部 相互行為秩序はいかにして可能か
第5章 社会学の根本問題
第6章 ミードの社会心理学
第7章 ジンメルの形式社会学
第8章 ゴフマンの相互行為秩序論
第9章 シクレルのエスノメソドロジー再読
第10章 現象学的社会学とエスノメソドロジー
第11章 エスノメソドロジー研究の方針と方法
第3部 エスノメソドロジー研究入門
第12章 「遺伝子改造社会の論理と倫理」の概念分析
第13章 統計学入門のエスノメソドロジー研究入門
第14章 科学的ワークのエスノメソドロジー研究入門
第15章 会話分析とエスノメソドロジー研究のために

著者|author

椎野 信雄(しいの のぶお)
1953年 東京都生まれ。
1976年 一橋大学社会学部卒業。
1978年 東京大学大学院社会学研究科修士課程終了。
1986年 東京大学大学院社会学研究科博士課程単位修得満期退学。
その間1983年からニューヨーク州立大学(オールバニ校)大学院博士課程(社会学)にも在籍し、4年間TAを経験。
1988年 東京都立大学人文学部社会学助手。
1996年 文教大学国際学部助教授。
2001年 文教大学国際学部教授。
著書に『テキスト社会学―現代社会の理解と認識のために』(1999年 ミネルヴァ書房 共編)、『アメリカ人の愛し方―エロスとロマンス』(1995年 勁草書房 翻訳)など。

 

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黒人差別と国民国家―アメリカ・南アフリカ・ブラジル

黒人差別と国民国家

アメリカ・南アフリカ・ブラジル

  • アンソニー・W・マークス 著/富野幹雄、岩野一郎、伊藤秋仁 訳/2007年3月
  • 6190円(本体)/A5判上製・512頁

「白人統一」「社会安定」の大義のために、国家は人種差別を利用し、黒人たちは犠牲となってきた。なぜ「黒人」なのか? 三ヵ国の詳細な比較研究によって差別の実態と謎に迫る!
(ISBN 9784861101076)

目次|indexs

第一章
国家の境界確定とアイデンティティの制度化
歴史的基盤の比較・発掘
人種支配の構築
人種秩序への挑戦
何が問題なのか
第一部 歴史的・文化的遺産
第二章 植民地政策からの軌跡
ポルトガル領ブラジル
オランダとイギリスの植民地の遺産
比較による概観
第三章 奴隷制度の教訓
ブラジルの「人道主義的な」奴隷制度という神話
アメリカ合衆国における奴隷制と奴隷制廃止論
奴隷制とその影響の比較
第四章 不明確な遺産―人種混淆
第二部 人種支配と国民国家
第五章 「南アフリカ、われらは汝のために」―人種差別国家
白人の対立、統一の強制、黒人の排除
民族的・政治的闘争と隔離
アパルトヘイトと白人結束の強化
第六章 国家の傷を癒す―南北戦争後のアメリカ
分かたれた国家
人種差別、政党の競争、国民国家の統合
集中化された権力と大いなる白人の統一
第七章「秩序と進歩」―ブラジルの国民国家建設を含めて
統一と差別
根強い人種民主主義の神話
まとめ 人種支配の比較―概観
第三部 下からの人種形成
第八章 「われわれは一枚岩である」―黒人の人種的アイデンティティ、動員、新しい南アフリカ
人種アイデンティティと抗議の強化
黒人の抗議は包摂的国民国家の形成を強要する
第九章 ジム・クロウの埋葬―アメリカにおける黒人の人種アイデンティティ、動員、改革
人種の結束に向けて
高まる黒人の抗議は国家の改革を強要する
黒人の全国的抗議と白人によるバックラッシュ
運動の崩壊
第十章 ブラジルの暗黙の合意の破棄
人種民主主義の下で抑制されたアフリカ系ブラジル人の連帯
アフリカ系ブラジル人の行動主義の出現
まとめ 比較による概観
第十一章 結論
法律にもとづく人種支配の解体と継続する差別という遺産
一般的な含意
第十二章 訳者補論―アメリカ・南アフリカ・ブラジル
人種関係比較研究の流れをよりよく理解するために

著者|author

アンソニー・マークス
一九五九年生まれ。プリンストン大学で博士号取得。コロンビア大学政治学教授を経て現在、アマスト大学学長。本書 Making Race and Nation でラルフ・J・バンチ賞、バリントン・ムーア賞を受賞。

 

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古代文字史料の中心性と周縁性

古代文字史料の中心性と周縁性

  • 立教大学東アジア地域環境問題研究所 浦野聡・深津行徳編/2006年4月
  • 3500円(本体)/A5判上製・380頁

<地方>の木簡や石碑などの遺存記録史料が<中央>の文献史料では得られない歴史を解明。英国、韓国、日本という異文化圏の学者12人による世界に例を見ない研究報告集。
(ISBN 4861100674)

目次|indexs

総論
古代東アジア史料の世界
古代日本史料の世界
ローマ帝国における官僚制と文書
慣習と伝統
古代日本からみた東アジアの漢字文化とメンタリティの多様な成り立ち
東方ギリシア碑文における石の上での「公」「私」の対話
古代世界におけるギリシア人と名前―伝統と革新―
主題と内容
近年出土した中国古代の法律
東アジア辺境軍事施設の経営と統治体制―新羅城山山城木簡を中心に―
古代日本における地方社会と文字
後期ローマ帝国における台帳碑文―その社会的・財政的含意についての若干の考察―
時間的・空間的分布と偏在
木簡はどういう所から出土するか?
西方辺境からの言葉―ウェールズとカーライル出土の書板―

著者|author

李 基東(東国大学)
石上 英一(東京大学)
アラン・K・ボウマン(オックスフォード大学
新川 登亀男(早稲田大学)
チャールズ・V・クロウザー(オックスフォード大学)
エレイヌ・マシューズ(オックスフォード大学)
冨谷 至(京都大学)
李 成市(早稲田大学)
平川 南(国立歴民俗博物館)
浦野 聡(立教大学)
寺崎 保広(奈良大学)
ロジャー・トムリン(オックスフォード大学)

 

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「日英同盟」協約交渉とイギリス外交政策

「日英同盟」協約交渉とイギリス外交政策

  • 藤井信行/2006年4月
  • 2190円(本体)/四六判上製・196頁

ソールズベリは「名誉ある孤立」を破ったのか? 19世紀末におけるイギリスの伝統的外交政策とは何だったのか。日英両国の外交文書を並列・精査し、政局が動く瞬間を緻密に描く欧州国際関係史。
(ISBN 4861100712)

目次|indexs

まえがき
第Ⅰ部 第一次世界大戦の勃発とイギリス外交政策
第一章 ソールズベリと一九世紀からのイギリス外交政策の伝統
第一節 「孤立政策」から「協商」へ―イギリス外交政策の転換?
第二節 研究史的考察
第三節 ソールズベリの対ロシア政策
第二章 第一次世界大戦への道
第一節 大戦の諸原因(研究史的考察)
第二節 ボスニア危機(一九〇八~〇九年)
第三節 バルカン戦争(一九一二~一三年)とイギリス外交政策
第四節 サライェボ事件(一九一四年)
第五節 大戦の勃発とイギリス外交政策
第Ⅱ部 「日英同盟」協約交渉とイギリス外交政策
第三章 イギリスの東アジアにおける対ロシア政策と ドイツとの同盟の可能
第一節 東アジアにおける対ロシア政策―「日英同盟」協約の公式交渉以前〈一〉
第二節 ドイツとの同盟の可能性と一九〇一年の対ドイツ同盟交渉
第四章 「日英同盟」協約交渉とイギリスの対東アジア政策
第一節 日本との「反ロシアではない協定」の模索―公式交渉以前〈二〉
第二節 日本案の提出と対ロシア交渉の停止
第三節 イギリス草案の提出とランスダウン外相
第五章 まとめ―「日英同盟」協約交渉とイギリス外交政策
あとがき
付録 外務省外交史料館所蔵記録 第一回日英協約全文(和文・英文)
参考文献一覧
索引

著者|author

藤井 信行(ふじい・のぶゆき)
川村学園女子大学人間文化学部教授。専攻は19世紀ヨーロッパ国際関係史および観光歴史学。

担当編集者から

年表にまとめてみればたったの数行。本書は、歴史がこの数行に収斂していくまでを丁寧に描く。各国あらゆる人々の思惑が渦巻いた一部始終は、まるでドキュメンタリー映画を見るよう。表紙装丁には外務省外交史料館所蔵の第一回日英協約の写真を配し、巻末付録のテキストと照合してみる楽しみも![-井戸川-]

 

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帝国医療と人類学

帝国医療と人類学

  • 奥野克巳/2006年2月
  • 2190円(本体)/四六判上製・232頁

帝国主義時代以降、世界中に広まった近代医療の自明性を問う。既存研究を整理し、植民地での複雑な交渉過程を検討、フィールドワークによる知見をも加え、病気や医療をめぐる人類学を再構築する。
(ISBN 4861100623)

目次|indexs

はじめに
第1章 グローバル化する近代医療―帝国医療を手がかりとして

Ⅰ 世界的な感染の時代
Ⅱ フーコーの「統治性」を手がかりとして
Ⅲ 植民地時代以前の疾病史
Ⅳ 統治技術としての帝国医療
Ⅴ 帝国医療の生成変化
Ⅵ 人類学の課題
第2章 土着の実践から民族医療へ―過剰化する近代医療
Ⅰ 民族医療とは
Ⅱ 帝国医療・人類学・民族医療
Ⅲ マラヤを事例として
Ⅳ 民族医療研究における困難
Ⅴ 民族医療研究の再構想
Ⅵ 民族医療における近代医療の過剰
第3章 帝国医療の実相を探る―マラヤのラターをめぐって
Ⅰ 帝国医療のイメージ
Ⅱ マラヤの人びとをめぐる記述
Ⅲ コンタクトゾーンにおける交渉
Ⅳ 読みの拡大
第4章 帝国医療の亡霊―サラワクのコンタクトゾーンから
Ⅰ 先住民プナン
Ⅱ 国立公園の動物を食べる
Ⅲ 村の対立と分裂
Ⅳ 闘う先住民の不安
Ⅴ 新薬開発と生物資源
Ⅵ 帝国医療の亡霊に出会う
おわりに
参考文献
あとがき

著者|author

奥野克巳(おくの・かつみ)
1962年生まれ。桜美林大学国際学部助教授
1998年3月 一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。
主要著書
「精霊の仕業」と「人の仕業」—ボルネオ島カリス社会における災い解釈と対処法
春風社、2004年
『文化人類学のレッスン—フィールドからの出発—』(花渕馨也と共編著)学陽書房、2005年

担当編集者から

気鋭の人類学者、奥野克巳さんとの二冊目(一冊目はこちら)。本書編集中の打ち合わせ(泥酔)で、すでに次回作の構想があり「においの人類学」をやりたいと仰る。いいですねえぜひやってください私においふぇちなんですとくに女の各部位の大衆論ならぬ体臭論ですなひひひーとぼく。先生もひひひひひー。同席していた素直そうなゼミ生2人ドン引き。
ともかく、才人のシャープな一冊である。[-内藤-]

 

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増補改訂 危機管理99

増補改訂 危機管理99

  • 石川昭・辻本篤/2006年1月
  • 1800円(本体)/A5判並製・266頁

カトリーナ・ハリケーン、スマトラ沖地震、尼崎線脱線事故、狂牛病、スキミング、フィッシング詐欺…近年発生した災害・事件を中心に、分野を問わず99の事例を紹介。リスク社会を生き抜くための画期的なマニュアル!
(ISBN 4861100615)

目次|indexes

まえがき
自然災害の危機管理
インターネットは役に立つ/通信手段/政府・自治体の対応は遅れやすい/ライフラインを整備せよ/ボランティアの柔軟な受け入れを忘れるな/こころのストレス/波及効果への分析不足/基本的対策の不備/津波対策/津波警報/病院の危機管理/病院の貯水槽/避難所としての学校施設/救急車/救急車の呼び方/デマ/変電所(ライフライン)の故障―台湾地震の例/語り継がれるべき災禍体験/新潟県中越地震/豪雨災害時の避難情報/都市直下型地震/カトリーナ・ハリケーン
日常生活の危機管理
事前の対応策を忘れるな/疑似体験をくり返す/ノウハウを知っているだけではダメ/体験によるノウハウ/戦争勃発時の心得/外国で非常事態に巻き込まれたら/外国で警察に逮捕されたら/爆破テロ回避策/ホテルの部屋に侵入者がいるときの心得/外国における急病人の処置/体験談の分析/日ごろの準備/ポータブルトイレの重要性/台風心理/役割分担/個人のリスク・コントロール/火災への心得/火災予防の心得/幼児のいる家庭/水/懐中電灯/自家保険/金融機関の破綻/ペイオフ全面解禁/服装/自動車とエレベーター/海外では「自助」の精神を/スパイウェアの感染経路/ネットオークションは「自己責任・防御」のショッピング/フィッシング詐欺/スキミング犯罪(一)―クレジットカード
政府・企業の危機管理
日ごろの訓練を怠るな/物流対策を忘れるな/危機管理教育の不徹底を克服せよ/実効性のある人命防護製品を開発せよ/次世代防災技術を開発せよ/震災対策支援商品の開発/危機に対する判断基準/危機管理の努力がどこへ向かっているのか/地域防災担当者、地域住民、専門家によるコミュニケーション/原子力産業は人々との対話を/多元的チェック・システムを見直せ/予想をはるかに超える間接被害を忘れるな/経営陣による瞬時の対応―フィードフォワード式に実施せよ/予知能力/即応体制を確立せよ/バックアップシステム構築への不備/サプライチェイン・マネジメントの弱点/マニュアルを読むだけではダメ/危機管理の要諦への理解不足/カンバン方式への理解不足/経営者の判断の重要性/警備各社のノウハウ/コンピュータにかかわる事故/コンピュータ・ウィルス/リスク・ファイナンシング/組織編成/情報セキュリティ対策/福知山線脱線事故の教訓/企業の安全対策・環境対策/アスベスト被害への対応/知的財産侵害問題/食品の「安全性」・情報の「信頼性」自然科学と人文社会科学の融合作業で/自然災害の軽減と防災を/インベスター・リレーションズ/報道被害/個人情報の漏洩を防ぐには/問題解決型思考を求める情報教育を
あとがき
主要参考文献
課題と問題

著者|author

石川昭(いしかわ・あきら)
1934年、神奈川県生まれ。経営学博士、名誉博士、Ph.D.,Ph.D.(Hon.),DR.(h.c.)。青山学院大学名誉教授の他、国内外の多数の大学・研究機関などの客員教授、特任教授、リサーチ・フェロー、顧問などを務める。
辻本篤(つじもと・あつし)
1972年三重県鈴鹿市生まれ。現在東京大学大学院人文社会系研究科社会文化研究専攻社会情報学専門分野・博士課程在籍。明治大学情報コミュニケーション学部、淑徳大学国際コミュニケーション学部、帝京大学・兼任講師。

担当編集者から

折りしも2005年末は日本各地で大雪被害が相次いだ。雪の重みに耐えかね倒壊する家屋、雪下ろしで足をすべらせた負傷者…自然の猛威に日本中が慄いた。ところがこの「雪害」、なんと保険の対象外。対策は個人個人で立てるしかないのが現状だ。
危険は意外なところに潜んでいる。それに対してなにを用意し、どういったことを心がければいいのか。編集をしながら学ぶところは大きかった。
ますます混迷が深まるいまだからこそ、ぜひ多くの人の手にとっていただきたい一冊。[-長田-]

 

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刺青墨譜―なぜ刺青と生きるか

刺青墨譜

なぜ刺青と生きるか

  • 斎藤卓志/2005年10月
  • 2800円(本体)/四六判上製・296頁

刺青に魅せられた著者が、聞き書きにより刺青の存在論的意義を明らかにする。刺青を入れている者、彫師へのインタビューは圧巻。刺青の文化史的・社会的背景をも浮き彫りにする。写真多数掲載。谷川健一氏、推薦。
(ISBN 4861100534)

推薦

刺青の現場からの生まの声を集約し、刺青の体験者の苦痛とよろこびは、殉教者の法悦境を思わせるものがあることを訴えるユニークな文化史論集。(谷川健一/民俗学者)

目次|indexs

序 刺青の民俗史
第一章 欲望する人間
初めてのタトゥー/彫ることへの好奇心/派手な人はやらない/アートになった刺青/見る、見せる/なぜ、今「刺青」なのか
第二章 刺青の現場
背中の刺青/皮膚の下の声/ヘビの出ているひと/刺青が大好き/花観音
第三章 刺青のかたち
刺青は点からできている/メカニズムは不明/彫場で音を聞く/イカ墨も墨か/彫師も迷う「刺青」と「タトゥー」/タトゥーサミット/薄墨ぼかしの発見/色と筋/浮世絵との関係/墨刑とは何か/関東と関西の違い/刺青の標本/ほんものの凄み/ヤクザの刺青/彫師への信頼感/構図の難題/刺青道具屋/谷崎潤一郎から金原ひとみまで/リメイク
第四章 刺青文化を探る
顔の刺青/柳田国男の見た針突/奄美・沖縄の入墨「針突」/島唄の中の針突/アイヌの入墨「パシュ」/川並と仕事師の話
第五章 彫師の「場」
文明開化と刺青/二足の草鞋/京都御幸町のタトゥーショップ/彫師から見た刺青/「彫場」から──三代目彫よし
第六章 内なる世界
痛みより魅力/オブセッション/拠りどころ/背負ってゆくもの/おわりに
あとがき
参考文献

著者|author

斎藤卓志(さいとう・たくし)
一九四八年、愛知県生まれ。中京大学法学部法律学科、佛教大学文学部史学科(通信)卒。会社勤務、安城市歴史博物館学芸員、市史編纂室長などを経て総務部。
著書に『刺青 TATTOO』(岩田書院)、『稲作灌漑の伝承』(堺屋図書)。編著に『葬送儀礼と祖先霊』(光出版)、『職人ひとつばなし』(岩田書院)。その他、『愛知県史』『安城市史』『多度町史』など分担執筆。

担当編集者から

刺青に興味を持たない人間にとって、刺青をしている人の気持ちというのはなかなか分かりにくい。斎藤氏は、聞き書きという手法によって、その辺のところを丁寧に掘り下げ記述していく。著者の案内にしたがい読み進むうちに、刺青をする人の気持ちがだんだんと見えてくる。というよりも、いままで蚊帳の外だったはずの刺青が次第に親しいものに感じられ、「刺青」という形はたとえとらなくても、そこへ向かうこころの志向性は誰にとっても了解可能と思えてくる。この本は、「刺青」という一見特殊なテーマを扱いながら、だれもそこから逃れられない「生きている不思議」について解き明かし普遍へ至ろうとする労作だと思う。
撮影のために伊勢佐木町から来社された姉妹が、撮影終了後の打ち上げで、「刺青が偏見なく見てもらえるようになったらありがたい」と言ったのが耳に残っている。[-三浦-]

 

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日系アメリカ人強制収容とジャーナリズム―リベラル派雑誌と日本語新聞の第二次世界大戦

日系アメリカ人強制収容とジャーナリズム

リベラル派雑誌と日本語新聞の第二次世界大戦

  • 水野剛也/2005年9月
  • 4600円(本体)/A5判変形・420頁

アメリカ史上最大の「失政」とされる事件、しかし当時のマスコミは充分に真実を伝え切れていなかった―史料の綿密な検討から明るみに出される、権力と報道との関係。ジャーナリズムの根幹を問う、実証研究の精華!
(ISBN 4861100380)

目次|indexs

第一部 ● 研究の基本的手続き
第一章 ◎ 本書の目的、意義、および方法
第一節 ● 問題の背景と本書の目的
第二節 ● 本書の意義と研究対象
第三節 ● 研究方法、用語の問題、および注の略語
第二章 ◎ 先行研究レヴュー 日系人強制立ち退き・収容とアメリカのジャーナリズム
第一節 ● アメリカの主流派ジャーナリズムと日系人強制立ち退き・収容
第二節 ● リベラル派雑誌・日本語新聞と日系人強制立ち退き・収容
第二部 ● リベラル派雑誌
はじめに 番犬理論
第三章 ◎『ニュー・リパブリック』 日系人擁護と「国益」とのはざまで
第一節 ● 一九四一年
第二節 ● 日米開戦直後
第三節 ● 日系人強制立ち退き・収容
第四章 ◎『ネーション』 相対主義リベラルの葛藤
第一節 ● 一九四一年
第二節 ● 日米開戦直後
第三節 ● 戦時下における個人の自由と「国益」をめぐる論争
第四節 ● 日系人強制立ち退き・収容
第三部 ● 日本語新聞
はじめに 移民エスニック・ジャーナリズム理論
第五章 ◎『ユタ日報』「二つの祖国」の間で揺れた日本語新聞
第一節 ● 一九四一年
第二節 ● 日米開戦直後から一時発行停止
第三節 ● 発行再開から日系人強制立ち退き・収容
第六章 ◎『日米』 親日ナショナリストの豹変と挫折
第一節 ● 一九四一年
第二節 ● 日米開戦直後から一時発行停止
第三節 ● 発行再開から日系人強制立ち退き・収容
第四節 ● 発行継続をめぐる政府との交渉とその失敗
第四部 ● 結論
終章 戦時の制約と「国益」とジャーナリズム
あとがき 謝辞にかえて
索引

著者|author

水野剛也(みずの・たけや)
1970年、東京生まれ。東洋大学教授。2000年、アメリカ・ミズーリ州立大学、スクール・オブ・ジャーナリズム博士課程修了。

担当編集者から

誠実な史料の読みから着実に論を積み上げてゆく歴史研究の鑑のような原稿。
第二次大戦中に日本人が強制収容所に入れられていた事実すら知らなかったが、それをめぐるメディアの論調が、徐々に否応なしに政府の政策の容認・追従へと傾いていく怖さ。
「アメリカ」っぽさを出そうと造本にこだわった。独特の白い本文用紙、変型判、口絵+トビラ。うーん、かっこいいぜ、と自画自賛! 手にとって眺めてみてください。デザイナーは矢萩多聞。[-内藤-]

 

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