時間の社会学

時間の社会学

  • 鳥越信吾(著)/2026年2月
  • 5000円(本体)/A5判上製326頁
  • 装丁:牧寿次郎

社会学は時間をどのように扱ってきたのか?
デュルケーム、ソローキン、エリアス、ローザらによる、時間を論じた諸説に通底する内的な連関を解明。散発的になされた各議論を時間軸に沿って関係づけ、〈時間の社会学史〉を構築する試み。
(ISBN9784868161158)

目次|Contents

第1章 序論
第2章 時間の社会学の成立
第3章 社会的時間概念の越境と変容
第4章 時間の社会学の転回──「社会的時間」概念の消失をめぐって
第5章 時間への歴史的パースペクティブ
第6章 日常の時間秩序
第7章 後期近代における時間の変容
第8章 結論

著者|Author

鳥越信吾(とりごえ・しんご)
1985年生まれ。昭和女子大学人間社会学部専任講師。慶應義塾大学大学院社会学研究科社会学専攻博士課程単位取得退学・博士(社会学)。日本学術振興会特別研究員、国立社会保障・人口問題研究所、十文字学園女子大学を経て、2024年4月より現職。専門は社会学史、社会学理論、知識社会学、時間の社会学。主要業績として、『グローバル社会の変容』(中西眞知子・鳥越信吾編著、2020年、晃洋書房)、『知の社会学の可能性』(栗原亘・関水徹平・大黒屋貴稔編、2019年、学文社、分担執筆)。翻訳として、『加速する社会』(ハルトムート・ローザ著、出口剛司監訳、2022年、福村出版、共訳)、『生活世界の構造』(アルフレッド・シュッツ&トーマス・ルックマン著、那須壽監訳、2015年、ちくま学芸文庫、共訳)など。

 

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赤い首輪

赤い首輪

  • ジャン゠クリストフ・リュファン(著)、今野喜和人(訳)/2026年2月
  • 2500円(本体)/四六判並製156頁
  • 装丁:斉藤啓

ゴンクール賞受賞のベストセラー作家による傑作中編小説
フランス軍の元兵士モルラックは、第一次世界大戦での武功によって国家から勲章を受けたものの、ある事件を起こして逮捕され、地方の軍刑務所に留置されていた。刑務所の外ではモルラックの飼い犬がひっきりなしに吠え続けていた。
事件を解明すべく刑務所を訪れた判事がモルラック本人や関係者を調査する過程で、事件を起こした動機、そして犬の果たした役割が徐々に明らかになってゆく――。
(ISBN 9784868160625)

目次|Contents

赤い首輪
訳者あとがき

著訳者|Author and Translator

【著者】
ジャン=クリストフ・リュファン(Jean-Christophe Rufin)

1952年フランス生まれ。医師、作家。「国境なき医師団」創設時の主要メンバーであり、外国大使の経歴もある。1997年『太陽王の使者』でゴンクール処女長篇小説賞、2001年『ブラジルの赤』でゴンクール賞を受賞。その後も様々な国と時代を舞台にしたドラマチックな小説をコンスタントに執筆し、その多くがベストセラーになっている。2014年出版の本書『赤い首輪』はモーリス・ジュヌヴォワ賞を受賞し、映画化もされた(邦題『再会の夏』、2019年日本公開)。
【訳者】
今野喜和人(こんの・きわひと)
静岡大学名誉教授。東京大学人文科学研究科博士課程満期退学。博士(文学)。専門はフランス文化および比較文学文化。著書に『啓蒙の世紀の神秘思想―サン=マルタンとその時代』(東京大学出版会、2006年)、編著に『翻訳とアダプテーションの倫理―ジャンルとメディアを越えて』(春風社、2019年)、翻訳にサン=マルタン『クロコディル―18世紀パリを襲った怪物』(国書刊行会、2013年)、リュファン『永遠なるカミーノ―フランス人作家による〈もう一つの〉サンティアゴ巡礼記』(春風社、2020年)など。

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カタストロフの残響:ラテンアメリカの政治的暴力と日常

カタストロフの残響

ラテンアメリカの政治的暴力と日常

  • 石田智恵(編)/2026年2月
  • 5300円(本体)/A5判上製402頁
  • 装丁:コバヤシタケシ

終わったはずの暴力が響き続ける世界のなかで、傷を抱えながら社会を紡ぎ直そうとする人たちの、〈生〉と〈モラル〉を記す論集。

冷戦下のラテンアメリカを席巻した軍事独裁や内戦といった政治的カタストロフは、渦中を脱し、一応の収束を見たとされている。しかし制度的な移行期正義が進んだとされる「ポスト」紛争期の社会において、暴力は本当に過去のものとなったのか? なぜ人々の日常には、答えのない問いと傷が回帰し続け、新たな暴力が変奏され続けるのか?

(ISBN 9784868160724)

目次|contents

序章――暴力の残響を生きる(石田智恵)【pp.5-21】
第1章 廃墟における主権――内戦後ペルー・アンデスにおける死権力、死-統治性、人民の形象(イサイアス・ロハス=ペレス 〔近藤宏訳〕)【pp.23-56】
第2章 真実のカレイドスコープ――記憶、歴史、証言、ペルー真実和解委員会(細谷広美)【pp.57-98】
第3章 「赦さない」モラルと日常性 ――アルゼンチン強制失踪をめぐる子供たちの運動(石田智恵)【pp.99-137】
第4章 LGBTポリティクスにおけるアルゼンチン国家暴力の記憶(渡部奈々)【pp.139-164】
第5章 『私の体が真実』が語るもの――コロンビア内戦とジェンダー暴力の構造(柴田修子)【pp.165-195】
第6章 拷問から生還した女性たち――チリにおける政治的カタストロフ後の日常(内藤順子)【pp.197-221】
第7章 監獄はどこにあるのか――家庭の出来事、警察、近所でのコンフリクト(クララ・ハン〔近藤宏訳〕)【pp.223-247】
第8章 エルサルバドルにおける若者抹殺――「マノ・ドゥーラ」政策から例外措置体制へ(ジェネッテ・アギラール=ビジャマリオナ〔狐崎知己訳〕)【pp.249-298】
第9章 〈いま・ここ〉の暴力に抗する過去と未来――コロンビア国内避難先住民の都市生活と植樹実践(近藤宏)【pp.299-341】
第10章 政治的カタストロフの犠牲者によるあらたな人生設計――エルサルバドルにおける生活改善アプローチの経験(狐崎知己)【pp.343-390】

あとがき
執筆者紹介
索引

編者|editor

石田智恵(いしだ ちえ)/strong>

早稲田大学 法学学術院・准教授
〈専門領域〉文化人類学、ラテンアメリカ研究
〈主な著作〉「拷問と裁判をめぐる民衆の闘争:現代アルゼンチンの植民地性」(『思想』1210、2025年)、『同定の政治、転覆する声:アルゼンチンの「失踪者」と日系人』(春風社、2020年)、『異貌の同時代:人類・学・の外へ』(共編、以文社、2017年)。

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刺繍が変える女性たちの世界―ウズベキスタン刺繍制作の民族誌

刺繍が変える女性たちの世界

ウズベキスタン刺繍制作の民族誌

  • 今堀恵美(著)/2026年2月
  • 4500円(本体)/A5判上製366頁

一般にスザニとして知られるウズベキスタンの刺繍。ウズベク女性たちにとってこの刺繍の制作、技法、素材は、どのような意味をもつのか。ソ連崩壊後、旧社会主義圏の市場経済化のなかで刺繍制作者や事業家はどのように生活戦略を立ててきたのか。20年以上にわたる調査にもとづくエスノグラフィ。

本書の主眼は、カシュタという工芸品の制作の仔細を記述することを通じて、社会主義的計画経済から市場経済化を経て、発展し続ける現代ウズベキスタンを生きる人たちの生活戦略を明らかにすることである。(本文より)

(ISBN 9784868160731)

目次|contents

はじめに

序論 中央アジアの市場経済化と工芸に関する人類学的研究

第Ⅰ部 刺繍が彩る日常世界
第1章 ウズベキスタンの調査地概要
第2章 ウズベキスタンの刺繍制作史とショフィルコン地区
第3章 持参財のなかの礼拝用敷物―モノを通してみるイスラーム信仰

第Ⅱ部 生活戦略としての刺繍
第4章 市場経済化とカシュタ事業家の誕生
第5章 技法から見る三種類の刺繍がつくるネットワーク
第6章 カシュタぬい子―したたかなピースワーク労働者
第7章 二〇年を経たカシュタ事業―日本におけるスザニ展

総括と展望 カシュタが変える女性たちの世界

おわりに
参照文献
索引

著者|author

今堀恵美(いまほり・えみ)

東海大学文化社会学部アジア学科 講師
社会人類学、中央アジア民族誌学
主な著作:
・「「インフォーマル・クラフト」としての刺繍業――ソ連期ウズベキスタンにおける集団化から外れた村落部の工芸の事例から」『東海大学紀要文化社会学部』12号、2024年、
・工芸品の価値の差異化をめぐる真正性のリアリティ――日本における「ウズベキスタンの刺繍とスザニ」展示会での協働の事例から――中央アジア学会報』20号、2024年
・ Imagination about the Crafts of Other Culture: Survey Results from an Exhibition of Uzbek Embroidery in Japan.『東海大学紀要文化社会学部』13号、2025年

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移動と社会規範―ウガンダのバイクタクシーの民族誌

移動と社会規範

ウガンダのバイクタクシーの民族誌

  • 大谷琢磨(著)/2026年2月
  • 4100円(本体)/A5判上製266頁
  • 装丁:長田年伸

アフリカの街を疾走する、おびただしい数のバイクタクシー。一見カオスで危険な交通手段は、どのようにして社会の〈インフラ〉として機能し続けてきたのか?

乗客輸送のみならず、物品の配達から高額な売上金の銀行預け入れまで請け負う運転手たち。客待ち場所「ステージ」での自主的な組織「委員会」による統制。運転手の「熟練度」を測る現地の規範。そして、顧客が運転手を値踏みするために行う「テスト」。

ウガンダでのフィールドワークから、運転手と乗客のあいだで〈信頼〉が築かれるメカニズムに迫る。

(ISBN 9784868160687)

目次|contents

第1章 序論
第2章 先進国と発展途上国でのパラトランジットの普及
第3章 バイクタクシーとは
第4章 調査地の概要と調査方法
第5章 ボダ・ボダと行政、政治との関係
第6章 ボダ・ボダの多様な輸送サービスを支える職業意識
第7章 ステージを中心としたボダ・ボダ:商人との関係
第8章 信頼関係に応じたボダ・ボダ運転手の使い分け
第9章 ボダ・ボダ運転手の自主組織と集団規範の形成
終章

おわりに
参照文献
索引

著者|author

大谷琢磨(おおたに たくま)

日本学術振興会 特別研究員 RPD/立命館大学 衣笠総合研究機構 専門研究員
アフリカ地域研究、人文地理学、文化人類学、京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科研究指導認定退学、博士(地域研究)

主な著作に、「ウガンダ都市部におけるバイクタクシーの自主組織による集団規範の形成と秩序の維持」(『アジア・アフリカ地域研究』23(1)、2023年)

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グレート・フィールド年代記

グレート・フィールド年代記

  • マグナス・ミルズ(著)、戸丸優作(訳)/2026年1月
  • 3000円(本体)/四六判上製230頁
  • 装丁:日高早苗

〈大広場〉の勢力の均衡が徐々に崩れてゆく…。
〈大広場〉(グレート・フィールド)と呼ばれる草原を訪れた語り手兼主人公「僕」を通して、そこに到着した様々な人々の出会いと事件を語った中編小説。入れ替わり立ち替わりやってくる諸集団に翻弄された「僕」を含むキャンプ場の住人たちの趨勢を描いた寓話的物語。
(ISBN 9784868160854)

目次|Contents

グレート・フィールド年代記
訳者あとがき

著訳者|Author and Translator

【著者】
マグナス・ミルズ(Magnus Mills)

1945年バーミンガムに生まれ、フェンス職人やバスの運転手などの仕事をして、小説を書いた。1998年にブッカー賞最終候補に残った第一作The Restraint of Beasts(1998)はトマス・ピンチョンが激賞したと言われている。その後もコンスタントに作品を描き続けており、作者自身のキャリアを反映した現代イギリスにおける労働についての物語、イギリスの歴史的状況にコミットしたファンタジー、どこか分からない砂だらけの場所でブリキの家に住む男の話、パブの裏部屋を借りてレコードを聴くクラブの物語まで、様々な小説を書いている。これまでに翻訳された長編として、『フェンス』(たいらかずひと訳、DHC、2000)、『オリエント急行戦線異常なし』(風間賢二訳、DHC、2003)、『鑑識レコード倶楽部』(柴田元幸訳、アルテスパブリッシング、2022)がある。
【訳者】
戸丸優作(とまる・ゆうさく)
1980年福岡県北九州市生まれ。江戸川大学講師。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。専門は英語圏文学・仏語圏文学。

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幕末・明治初期における横須賀製鉄所の設立と洋式海軍整備―人・組織・施設とその連続性

幕末・明治初期における横須賀製鉄所の設立と洋式海軍整備

人・組織・施設とその連続性

  • 塚越俊志(著)/2026年1月
  • 8000円(本体)/A5判上製654頁
  • 装丁:根本眞一(クリエイティブ・コンセプト)

幕末から明治初期にかけての横須賀製鉄所の設立と洋式海軍整備を、「人」「組織」「施設」の側面から総合的に考察。
「柴田剛中文書」や『続通信全覧』などの史料を丹念に読み解くことで新たな視点を提示し、徳川幕府と明治政府間の連続性を明らかにする。
(ISBN9784868160540)

目次|Contents

序論
第I部 幕府による洋式海軍創設の始まり
第一章 長崎製鉄所から江戸へ――長崎奉行岡部長常の役割
第二章 万延・文久期の海軍構想
第II部 横須賀製鉄所と幕府海軍
第一章 軍艦頭取肥田濱五郎と幕府海軍施設――石川島造船所から横須賀製鉄所へ
第二章 横須賀製鉄所と柴田使節団のフランスでの活動
第三章 横浜製鉄所の建設と運用――西丸留守居竹内保徳の役割
第四章 横須賀製鉄所の建設
第五章 横須賀製鉄所の運用
第六章 横須賀製鉄所および周辺地域の防衛とその動向
第III部 明治初期の横須賀製鉄所と海軍
第一章 明治維新と横須賀製鉄所
第二章 横須賀製鉄所からはじまる「富国強兵」「殖産興業」
結論

著者|Author

塚越俊志(つかごし・としゆき)
1982年北海道生まれ。東海大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得、博士(文学・東洋大学)。東洋大学非常勤講師。主要著書・論文に、編著『レンズが撮らえた幕末日本の事件史』(日本カメラ博物館監修、山川出版社、2022年)、「掛川藩士橘耕斎の死にざま―幕末・明治の日露両国をつないだ通訳」(岩下哲典・東洋大学人間科学総合研究所編『研究論集「歴史のなかの『しにぎわ』と死後」』戎光祥出版 2025年)、「松平忠固と実弟西尾忠受の家督相続」(岩下哲典編『幕末の老中 松平忠固―政治・生糸貿易・上田藩―』吉川弘文館 2025年)など。

 

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モンテッソーリ教具の成立過程―セガンからブルヌヴィルを経てモンテッソーリへ

モンテッソーリ教具の成立過程

セガンからブルヌヴィルを経てモンテッソーリへ

  • 竹田康子(著)/2026年1月
  • 4000円(本体)/A5判上製272頁
  • 装丁:長田年伸

教具が形成される過程から、新たな実践や理論を生み出す教育知を描く――
知的教育を導く際、教具を媒介とする援助によって子どもの自己教育を可能にする方法を打ち立てた、マリア・モンテッソーリの思想とその意義を多くの史料をもとに検討。子どもにも自由に用いられながら、教師にも教授・学習活動を成立させるための間接性と媒介性を確保できる対象として教具を捉え、子ども、教師、教具の関係と、その科学的実験の精神を再考する。
(ISBN9784868160878)

目次|Contents

はじめに
凡例
序章 教育と教具
 第1節 問題設定
 第2節 考察の視点
 第3節 教具に関する先行研究
 第4節 先行研究の問題点
 第5節 研究方法と本書の構成
第1章 モンテッソーリ教育理論の基盤
 第1節 モンテッソーリ教育理論の基盤
 第2節 モンテッソーリ教育理論の発展過程
 第3節 モンテッソーリ教育理論の基盤と教具
第2章 モンテッソーリ教育と教具の成立
 第1節 問題の所在
 第2節 19世紀フランスの知的障害教育
 第3節 セガン教具からモンテッソーリの知的障害児教具へ
 第4節 「子どもの家」における健常児教具
 第5節 「教具」の変遷とモンテッソーリ教育
第3章 教具の発展史
 第1節 教具の発展系列
 第2節 教具の発展史
 教具写真・図版一覧
第4章 教具の拡充
 第1節 教具に関する著書
 第2節 教具の多様化・抽象化
終章 教育理論を生み出す教具
 第1節 モンテッソーリ教具成立の過程
 第2節 教具と教育理論
 第3節 モンテッソーリ教具の教育学的意義
結語
あとがき
文献一覧
事項索引
人名索引

著者|Author

竹田康子(たけだ・やすこ)
1951年岡山県生まれ。2006年にAssociation Montessori Internationale(Founded by Dr. Maria Montessori)Montessori Diploma(from 3 to 6+ years of age)取得。2016年に大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了(博士)。現在、大阪信愛学院大学しんあい教育研究ケアセンター客員研究員、大阪信愛学院大学非常勤講師、大阪商業大学非常勤講師。モンテッソーリ子ども研究所・附属サクランボ「子どもの家」主宰。主要論文に「モンテッソーリ教具の歴史的変遷」『大阪大学教育学年報』第19号、2014年などがある。

 

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葬制変容と生活改善―戦後地域社会の住民組織と新生活運動

葬制変容と生活改善

戦後地域社会の住民組織と新生活運動

  • 大場あや(著)/2026年1月
  • 4500円(本体)/A5判並製334頁
  • 装丁:中本那由子

戦後日本の庶民にとっての葬儀の「近代化」とは?

1960 年代、奥羽山脈に囲まれた山形県のある町に、重油式の火葬場が建設された。土葬や野焼きからの解放を熱望し、社会慣習の変革に乗り出した住民たちの試行錯誤とポリティクスを丹念に描き出す。

(ISBN 9784868160717)

目次|contents

序章

第Ⅰ部 研究の与件
第1章 葬制と社会変動―研究の第一与件
第2章 〈葬儀を支える住民組織〉契約講―研究の第二与件
第3章 生活改善をめぐる政策と葬制―研究の第三与件

第Ⅱ部 農村と町場における〈葬儀を支える住民組織〉
第4章 調査地概要
第5章 最上町における契約講と葬儀

第Ⅲ部 地域社会における葬制の変容の力学
第6章 戦後のまちづくりと新生活運動の展開
第7章 戦後町場エリアにおける契約講の連合と再編
第8章 分析と考察

終章 まとめと結論


参考文献
あとがき
索引

著者|author

大場 あや(おおば あや)

1991年、山口県生まれ。東京外国語大学外国語学部卒業、大正大学大学院文学研究科宗教学専攻博士前期課程・同博士後期課程修了。博士(文学)。
専門は宗教社会学、葬制研究。
大正大学・駒澤大学・日本大学・武蔵野大学大学院非常勤講師、國學院大學研究開発推進機構日本文化研究所ポスドク研究員などを経て、現在、日本学術振興会特別研究員(PD)、国立歴史民俗博物館外来研究員、東洋大学・淑徳大学非常勤講師など。

主要研究業績
「森岡清美の〈真宗教団と「家」〉研究」(共著『森岡清美の宗教社会学―その継承と検証―』法藏館、2025年)、「人口移動と葬儀互助システムの形成―山形県最上町の契約講を事例に―」(共著『無縁社会の葬儀と墓―死者との過去・現在・未来―』吉川弘文館、2022年)、「新生活運動と「冠婚葬祭の簡素化」―広報にみる地域住民の論理と「共同化」への動き―」(『宗教と社会』27号、2021年)、「地域社会における葬制変容の力学―山形県最上町契約講の連合と再編のモノグラフ―」(『宗教研究』95巻1号、2021年)など

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大地を切り裂く人々―ソロモン諸島「山の民」の開発・自己・自然

大地を切り裂く人々

ソロモン諸島「山の民」の開発・自己・自然

  • 橋爪太作(著)/2025年12月
  • 5000円(本体)/A5判上製368頁
  • 装丁:大田高充

 

社会科学のメラネシア的生成変化!
忽然と消えたクランが残した「禁足地」、遺体から力を得ようとする若者、土地争いの場で「掘ってみれば分かる」と叫ぶチーフ、重機の振動に呼び覚まされる祖霊、「石から生まれた男」をめぐる系譜の内紛。

「大地の不穏な現れ」から、自らの社会観と未来を問い直す。

***

マライタ島における土地は、我々の知るそれとはまったく違っている。土地は人間を支える安定的な地盤ではなく、あらゆる過去が堆積した潜在性の領域である。人々はこうした土地を「掘り」、そこに現れた自己の姿に驚く。(本文より)

***

本書の「はじめに」を公開しています。

(ISBN 9784868160670)

目次|contents

はじめに 土地と向き合う人々
序章 メラネシアから社会と土地を考える

第1部 死が埋まる土地
第1章 海の側に住む「山の民」――調査地の民族誌的概要
第2章 不動の故地と伸び広がる系譜――キリスト教以前の西ファタレカ
第3章 「あってはいけない現実」の形成――マーシナ・ルールと自己知識の客体化

第2部 生きた土地
第4章 起源の闇と不穏な未来のあいだ――現代西ファタレカにおける社会変容の深層
第5章 家を作る者が捨てた石が隅の親石となる――西ファタレカのクラン間政治と「未発の革命」
第6章 木々が倒れるとき――メラネシアの人間と自然
第7章 故地へ帰る道路――インフラストラクチャーと新しい日常の構築

結論 目の前にある時間

あとがき

参照文献
索引

著者|author

橋爪太作(はしづめ・だいさく)
大阪公立大学現代システム科学研究科・准教授
文化人類学

主な著作に、『大地と星々のあいだで――生き延びるための人類学的思考』(イースト・プレス、2024年)、「未知の故郷への帰還――ソロモン諸島マライタ島の道路建設にみるインフラストラクチャーの両義性」(古川不可知編『モビリティと物質性の人類学』春風社、2024年)、「起源の闇と不穏な未来のあいだ――現代ソロモン諸島マライタ島西ファタレカにおける社会変容の深層」(『文化人類学』87(1)、2022年、第19回日本文化人類学会奨励賞受賞)

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