災害ツーリズムの勃興—インドネシアから問う観光のレジリエンス

災害ツーリズムの勃興

インドネシアから問う観光のレジリエンス

  • 間中光(著)/2026年2月
  • 4000円(本体)/四六判上製226頁
  • 装丁:中本那由子

非日常を追い求める観光客と日常を取り戻そうとする被災者の邂逅
「軽薄」で「表層的」なはずの観光が、地域社会の切実で喫緊の課題である災害復興と結びついている?インドネシアの被災地で展開されるツーリズムの諸相から、観光を通じた災害復興の可能性と課題を読みとく。
(ISBN9784868161264)

目次|Contents

序章 災害復興と観光の交差を問う

第1章 災害復興をめぐる観光研究

第2章 災害遺構と住民受容

第3章 観光資源化とダークネス

第4章 被災からの復興と観光

第5章 観光を生み出す被災社会のメカニズム

第6章 観光を放置する人々とその戦略

結論

著者|Author

間中光(けんちゅう・ひかる)
1986年生まれ。和歌山大学大学院観光学研究科博士後期課程修了、博士(観光学)。
現在、追手門学院大学地域創造学部准教授。
専攻は、観光社会学、災害復興論、地域研究(インドネシア)。
著作に、「災害遺構における場所実践と住民の受容——バンダアチェ市の津波遺構Kapal PLTD Apung(発電船)を事例に」(『日本災害復興学会論文集』, 2025年)、『移動時代のツーリズム——動きゆく観光学』(分担執筆, ナカニシヤ出版, 2023年)、『アフターコロナの観光学——COVID19以後の「新しい観光様式」』(分担執筆, 新曜社, 2021年)などがある。

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積極的な言論の自由—その根拠、手法、含意

積極的な言論の自由

その根拠、手法、含意

  • アンドリュー・T・ケニオン/アンドリュー・スコット(編)、池端忠司(訳)/2026年2月
  • 4500円(本体)/A5判並製394頁
  • 装丁:長田年伸

言論・表現の自由の新たなあり方とは?
国家の不介入を求める従来の「消極的自由」観に対し、真に民主主義を機能させるには、国家が多様な言論が流通する環境を積極的に構築・維持すべきという視点を提示。メディア政策、公共放送、デジタルプラットフォームの規制など、法的根拠から実践的影響までを多角的に考察する。
(ISBN9784868161189)

目次|Contents

第1章 複雑化する自由――積極的な言論の自由の研究とは

第2章 言論のためのプラットフォームの提供――あり得る義務および責任

第3章 言論の積極的保護と実質的な政治的平等

第4章 積極的な言論の自由の情報アクセスの側面

第5章 市民的言説の促進――アイルランド憲法下の積極的な言論の自由の一形態か?

第6章 自由の状態――ドイツの放送の自由の含意

第7章 少数者の集団的言論権

第8章 表現の自由の積極的権利と訴訟当事者の匿名性

第9章  積極的な言論の自由と裁判情報への一般公衆のアクセス

第10章  法の影で真実を隠す?――公的機関による契約上の秘密保持条項の悪用に対する取り組み

第11章 環境情報へのアクセスの自由を前提とした言論活動とガバナンス

訳者あとがき

編者|Editors and Translator

【編者略歴】
アンドリュー・T・ケニオン(Andrew T. Kenyon)
メルボルン大学ロースクール教授。同大学メディア・コミュニケーション法センター元所長。研究分野は、名誉毀損、プライバシー、言論の自由を含む比較メディア法。
アンドリュー・スコット(Andrew Scott)
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス・アンド・ポリティカル・サイエンス(LSE)法学部准教授。研究分野は、名誉毀損とプライバシーに関する法律、名誉毀損と宗教的信条の相互関係、表現の自由と情報アクセス、企業の権力と公共圏、ジャーナリズムの取材活動の規制。

【訳者略歴】
池端忠司(いけはた・ただし)
神奈川大学法学部教授。論文に「寛容・コンテクスト・原理―表現の自由と「抑圧的寛容」」(東京大学社会情報研究所編『放送制度論のパラダイム』東京大学出版会、1994年)、「米国における公的文化助成と表現の自由」(『香川大学法学部創設二十周年記念論文集』成文堂、2005年)、「プロイセン対ライヒ事件をめぐるドイツ憲法理論―英語圏のダイゼンハウスの道案内で」(『憲法理論とその展開―浦部法穂先生古稀記念』信山社、2017年)などがある。翻訳に『寛容な社会―アメリカ合衆国における言論の自由と過激派の言論』(春風社、2018年)、『合法性と正当性―ワイマール期におけるカール・シュミット、ハンス・ケルゼンおよびヘルマン・ヘラー』(春風社、2020年)、『憲法上のポピュリズム宣言―「ここでは人々が支配する」』(春風社、2022年)がある。

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フィヒテ伝

フィヒテ伝

  • マンフレッド・キューン(著)、湯浅正彦、杉田孝夫(監訳)/2026年2月
  • 10000円(本体)/四六判上製1168頁
  • 装丁:矢萩多聞
  • 装画:川村淳平

『カント伝』に続く、哲学的伝記研究の決定版。
最新の資料をもとに、フィヒテの激動の生涯と哲学とを密接に関連づけて叙述した思想的伝記。人格性と時代状況との相互作用に焦点を当て、包括的に活写する。
(ISBN 9784868160854)

目次|Contents

第Ⅰ章 幼年時代(一七六二-一七七四年)

第Ⅱ章 プフォルテ学院(一七七四-一七八〇年)

第Ⅲ章 大学での学業(一七八〇-一七八四年)

第Ⅳ章 流転(一七八四-一七九一年)

第Ⅴ章 カントと『あらゆる啓示の批判の試み』(一七九二-一七九三年)

第Ⅵ章 イェーナ大学にて 第一場(一七九四-一七九五年)

第Ⅶ章 イェーナ大学にて 第二場 (一七九五-一七九九年)

第Ⅷ章 ベルリンの在野の学者として(一七九九-一八〇五年)

第Ⅸ章 エアランゲン大学教授職とナポレオン戦争の混乱(一八○五-一八○九年)

第Ⅹ章 ベルリン大学教授職(一八〇九-一八一四年)

謝辞
歴史的連関におけるJ・G・フィヒテの生涯の主要事項
訳者あとがき
文献目録
図版の典拠
人名索引
訳者紹介

著訳者|Author and Translator

【著者】
マンフレッド・キューン(Manfred Kuehn)
1947年生れ。マギル大学博士。ボストン大学名誉教授。専門は、カントとヒュームおよび両者の関係、ドイツ観念論とそれに先行する英独仏の哲学、倫理学・宗教哲学。共編著に『一八世紀ドイツ哲学者事典』(The Dictionary of Eighteenth-Century German Philosophers, general eds. Heiner F. Klemme & Manfred Kuehn, London & New York: Continuum 2010, 3 vols; 2nd ed., Bloomsbury, 2016)、著書に『カント伝』Kant: A Biography, Cambridge: Cambridge University Press, 2001/邦訳:春風社、2017年)など。

【監訳者】
湯浅正彦(ゆあさ・まさひこ)
立正大学文学部教授。著作に『存在と自我―カント超越論的哲学からのメッセージ』(勁草書房、2003年)、『絶対知の境位―フィヒテ知識学読解への誘い』(KADOKAWA、2020年)など。

杉田孝夫(すぎた・たかお)
お茶の水女子大学名誉教授。著作に「フィヒテ『自然法の基礎』再読」(青山法学論集第64巻第4号、2023年)、「『永遠平和のために』と『ドイツ国民に告ぐ』」(東洋学術研究、第63巻第2号、2024年)など。

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日本語教師のキャリア形成—その多様性・複線性を形づくるもの

日本語教師のキャリア形成

その多様性・複線性を形づくるもの

  • 髙井かおり(著)/2026年2月
  • 5500円(本体)/A5判上製352頁
  • 装丁:中本那由子

日本語は誰でも教えられる?日本語教師は食べていけない?
2024年より国家資格「登録日本語教員」が施行された。いま、これまでの日本語教師や日本語を教える以外の支援に携わってきた人びとは新たなキャリア選択を迫られている。本書では、日本語を教えるとは? 教師とは? という根源的な問いから、かつて日本語教師を志した5人へのインタビューをライフストーリー研究と複線径路等至性アプローチ(TEA)の両輪で解析。客観的キャリア=職業としての日本語教師ではなく、一人ひとりに個別的で多様な生き方、すなわち主観的キャリアとしての日本語教師像に光を当てる。
(ISBN9784868161028)

目次|Contents

まえがき
 1. 本研究を始めたきっかけ
 2. 本研究の今に至る経緯

序章 本書の背景と目的・課題
 1. 本書の背景
 2. 日本語教師とは
 3. 日本語教師の社会的経済的不安定さとキャリア形成
 4. 日本語教師の社会的経済的不安定さとボランティアの関係
 5. 本書の目的と課題
 6. 本書の認識論と研究方法
 7. なぜ2種類の質的研究法を用いるのか
 8. 本書の全体構成

第1章 日本語教育におけるキャリア研究
 1. キャリア理論
 2. 日本語教師の専門性
 3. 日本語教育は何をめざすのか
 4. ボランティアと日本語教師のキャリア形成
 5. 日本語教師のキャリア形成に関する先行研究
 6. 考察
 7. まとめ

第2章 日本語教師の多様なストーリー(調査・分析1:ライフストーリー)
 1. ナラティブとは
 2. ライフストーリーとは
 3. 本研究になぜライフストーリーを用いるのか
 4. 調査・分析方法
 5. Aさんのストーリー
 6. Bさんのストーリー
 7. Cさんのストーリー
 8. Dさんのストーリー
 9. Eさんのストーリー
 10. 5人のライフストーリーの社会的文化的背景とキャリア形成
 11. まとめ

第3章 日本語教師のキャリア形成プロセス(調査・分析2:複線径路等至性アプローチ)
 1. 背景と目的
 2. 記号論的文化心理学
 3. 複線径路等至性アプローチ(Trajectory Equifinality Approach: TEA)
 4. 本研究になぜTEAを用いるのか
 5. 調査概要
 6. 分析結果
 7. 考察
 8. まとめ

終章 結論
 1. 本書のまとめ
 2. 研究課題への回答
 3. 本書の結論
 4. 本書の意義と今後の課題・展望

引用文献
引用資料
図目次
表目次
初出一覧
謝辞
索引

著者|Author

髙井かおり(たかい・かおり)
東亜大学人間科学部国際交流学科教授
2012年早稲田大学大学院日本語教育研究科修士課程修了(修士・日本語教育学)
2025年立命館大学大学院人間科学研究科博士課程後期課程修了(博士・人間科学)
修士課程修了後、早稲田大学日本語教育研究センター非常勤インストラクター、明星大学人文学部国際コミュニケーション学科特任准教授を経て現職

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子どもの声を聴く教師たち―アメリカの多文化教育の実践から

子どもの声を聴く教師たち

アメリカの多文化教育の実践から

  • 植松千喜(著)/2026年2月
  • 4500円(本体)/四六判上製352頁
  • 装丁:中本那由子

声を聴くことの難しさ、複雑さ、多様さ――
教室において生徒と教師の間で日々実践される、声を聴くこと、声を聴こうとしても聴けないこと、声を聴くことに気づくこと、といった試みの諸相や内実を、多様な実践記録とともにクリティカル・ペダゴジーや多文化教育の論点から考究。子どもの知的な自由に開かれた実践を促し、学校教育や社会のあり方を問い直すための契機を描く。
(ISBN9784868160984)

目次|Contents

まえがき
序章 子どもの声を聴くペダゴジーをめぐる課題
第I部
第1章 教育学における「生徒の声」研究の射程――「生徒の声」を聴くペダゴジー研究の再評価
第2章 ジェイコブ・ニューマンのクリティカル・ペダゴジー論――ヘンリー・ジルーとの比較を通して
第3章 ペダゴジー実践における「生徒の声」の可能性と課題――ヘンリー・ジルーと多文化教育を手がかりに
第II部
第4章 クリティカル・ペダゴジーにおいて教師が子どもの「声」を聴くということ――メアリー・コーウィーの実践記録の検討を通して
第5章 ペダゴジーにおける「生徒の声」を聴くことの困難――グレゴリー・ミッチーの多文化教育の実践記録および研究を手がかりに
第6章 学びとアイデンティティを接合する変革的教育実践――「アイデンティティの資金 (Funds of Identity)」 アプローチの可能性
終章 「声」とペダゴジーを再考する
あとがき
引用・参照文献
初出一覧
索引

著者|Author

植松千喜(うえまつ・かずき)
1991年生まれ、神奈川県出身。専門は教育方法学、カリキュラム研究。慶應義塾大学法学部法律学科卒業、東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。博士(教育学)。現在、慶應義塾大学教職課程センター助教。主な論文に「ペダゴジーにおける「生徒の声」を聴くことの困難――グレゴリー・ミッチーの多文化教育の実践記録および研究を手がかりに」(『教育学研究』第90巻第1号、2023年)、「批判的教育学において教師が子どもの「声」を聴くということ――メアリー・コーウィーの実践記録の検討を通して」(『異文化間教育』第53号、2021年)がある。

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回復支援というまなざし―薬物事犯保護観察対象者を支える保護観察官の考察から

回復支援というまなざし

薬物事犯保護観察対象者を支える保護観察官の考察から

  • 有野雄大(著)/2026年2月
  • 5500円(本体)/A5判並製297頁
  • 装丁:長田年伸

犯罪や非行からの回復は、対象者自身の人間としての尊厳とその主体性の回復から始まる――
薬物事犯者に日々向きあう保護観察官が、刑事司法の枠組の限界という葛藤を抱えながらも、対象者を処遇の客体ではなく回復する主体と捉える〈回復志向性〉という概念によって、保護観察だからこそできる支援を追求する姿を描く。
(ISBN9784868161196)

目次|Contents

はじめに

序章 本書の目的と構成
 第1節 本書の目的
 第2節 本書の構成
■第1部 薬物事犯者をとりまく環境―文献研究
第1章 薬物関連問題の動向
 第1節 日本における薬物犯罪対策の動向
 第2節 日本における薬物乱用防止対策
 第3節 更生保護における薬物事犯者処遇
 補節 海外における薬物犯罪の動向と対策
第2章 薬物依存からの回復とは
 第1節 精神疾患からの回復と薬物依存からの回復
 第2節 リカバリー(回復)志向性(Recovery-oriented)の定義と要素
 第3節 薬物関連問題当事者の処遇
 第4節 問題点と本書の意義
■第2部 保護観察官の葛藤と〈回復志向性〉―実証的研究
第3章 薬物事犯者との関わりにおける自己変容プロセス(研究1)
 第1節 目的
 第2節 対象と方法
 第3節 結果
 第4節 考察
 第5節 小括
 補節 家族との関わりの変容
第4章 薬物事犯者の回復を促進する関わりとは(研究2-1)
 第1節 目的
 第2節 対象と方法
 第3節 結果
 第4節 考察
 第5節 小括
第5章 薬物事犯者への〈回復志向性〉の尺度(研究2-2)
 第1節 目的
 第2節 対象と方法
 第3節 結果
 第4節 考察
 第5節 小括
第6章 保護観察官の〈回復志向性〉に影響する要因(研究2-3)
 第1節 目的
 第2節 対象と方法
 第3節 結果
 第4節 考察
 第5節 小括
結章 葛藤を抱えながら回復を支援する―総合考察
 第1節 本書によって得られた知見
 第2節 本書の意義
 第3節 実践への示唆と提言
 第4節 本書の限界と課題
 第5節 結語
おわりに

著者|Author

有野雄大(ありの・ゆうだい)
筑波大学大学院人間総合科学学術院人間総合科学研究群(3年制博士課程)ヒューマン・ケア科学学位プログラム修了。博士(ヒューマン・ケア科学)。公認心理師、精神保健福祉士、社会福祉士。
2008年度法務省入省。釧路、旭川(沼田)、長野、さいたま、東京(立川)の各保護観察所において、保護観察官として犯罪をした者や非行のある少年の指導や支援等に従事したほか、法務省保護局、川越少年刑務所、内閣府、法務総合研究所、東京拘置所でも勤務した。
薬物関連問題のある者への指導や支援に関心が高く、保護観察所において長年従事。特定非営利活動法人ASK認定依存症予防教育アドバイザーとしても活動している。

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空腹のアイルランド―ジェイムズ・ジョイスの大飢饉表象を読み解く

空腹のアイルランド

ジェイムズ・ジョイスの大飢饉表象を読み解く

  • 田多良俊樹(著)/2026年2月
  • 3100円(本体)/四六判上製198頁
  • 装丁:矢萩多聞

19世紀なかば、ジャガイモの凶作に端を発し、100万人の餓死と100万人の国外流出をもたらしたアイルランド大飢饉。この災厄はジョイスの作品でどのように表象されているのか。『ダブリンの市民』『若き日の芸術家の肖像』『ユリシーズ』を詳細に分析し、ジョイスが秘めていた政治的意思を読む。
(ISBN9784868161073)

目次|Contents

序章 ジェイムズ・ジョイスとアイルランド大飢饉
第一章 マンガンとミッチェルを読むジョイスを読む――大飢饉人災説の系譜とテクストを介した追体験
第二章 ポリー・ムーニー、あるいは謀略のタイピスト――「下宿屋」における大飢饉後の晩婚化社会と女性の就労
第三章 「ベルファストの贈り物」、あるいは大飢饉後のアイルランドにおける「魔女」――「土」の政治性を再考する
第四章 その名を語りえぬ亡霊――「死者たち」に取り憑く大飢饉の記憶
第五章 傷ついたジャガイモ、あるいはテクストの政治的無意識――『若き日の芸術家の肖像』と『次こそ必ず』における大飢饉表象の比較を通して
第六章 「硬く、黒く、しなびたジャガイモ」の政治学――ポスト大飢饉小説としての『ユリシーズ』
終章 空腹のアイルランドとジョイスの渇望

著者|Author

田多良俊樹(たたら・としき)
1977年、熊本県生まれ。広島大学大学院文学研究科博士課程後期修了・博士(文学)。現在、安田女子大学文学部准教授。専門は英文学、アイルランド文学。共著に、『百年目のユリシーズ』(松籟社、2022年)、『ジョイスの挑戦―『ユリシーズ』に嵌る方法』(言叢社、2022年)、『幻想と怪奇の英文学IV―変幻自在編』(春風社、2020年)などがある。

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時間の社会学

時間の社会学

  • 鳥越信吾(著)/2026年2月
  • 5000円(本体)/A5判上製326頁
  • 装丁:牧寿次郎

社会学は時間をどのように扱ってきたのか?
デュルケーム、ソローキン、エリアス、ローザらによる、時間を論じた諸説に通底する内的な連関を解明。散発的になされた各議論を時間軸に沿って関係づけ、〈時間の社会学史〉を構築する試み。
(ISBN9784868161158)

目次|Contents

第1章 序論
第2章 時間の社会学の成立
第3章 社会的時間概念の越境と変容
第4章 時間の社会学の転回──「社会的時間」概念の消失をめぐって
第5章 時間への歴史的パースペクティブ
第6章 日常の時間秩序
第7章 後期近代における時間の変容
第8章 結論

著者|Author

鳥越信吾(とりごえ・しんご)
1985年生まれ。昭和女子大学人間社会学部専任講師。慶應義塾大学大学院社会学研究科社会学専攻博士課程単位取得退学・博士(社会学)。日本学術振興会特別研究員、国立社会保障・人口問題研究所、十文字学園女子大学を経て、2024年4月より現職。専門は社会学史、社会学理論、知識社会学、時間の社会学。主要業績として、『グローバル社会の変容』(中西眞知子・鳥越信吾編著、2020年、晃洋書房)、『知の社会学の可能性』(栗原亘・関水徹平・大黒屋貴稔編、2019年、学文社、分担執筆)。翻訳として、『加速する社会』(ハルトムート・ローザ著、出口剛司監訳、2022年、福村出版、共訳)、『生活世界の構造』(アルフレッド・シュッツ&トーマス・ルックマン著、那須壽監訳、2015年、ちくま学芸文庫、共訳)など。

 

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赤い首輪

赤い首輪

  • ジャン゠クリストフ・リュファン(著)、今野喜和人(訳)/2026年2月
  • 2500円(本体)/四六判並製156頁
  • 装丁:斉藤啓

ゴンクール賞受賞のベストセラー作家による傑作中編小説
フランス軍の元兵士モルラックは、第一次世界大戦での武功によって国家から勲章を受けたものの、ある事件を起こして逮捕され、地方の軍刑務所に留置されていた。刑務所の外ではモルラックの飼い犬がひっきりなしに吠え続けていた。
事件を解明すべく刑務所を訪れた判事がモルラック本人や関係者を調査する過程で、事件を起こした動機、そして犬の果たした役割が徐々に明らかになってゆく――。
(ISBN 9784868160625)

目次|Contents

赤い首輪
訳者あとがき

著訳者|Author and Translator

【著者】
ジャン=クリストフ・リュファン(Jean-Christophe Rufin)

1952年フランス生まれ。医師、作家。「国境なき医師団」創設時の主要メンバーであり、外国大使の経歴もある。1997年『太陽王の使者』でゴンクール処女長篇小説賞、2001年『ブラジルの赤』でゴンクール賞を受賞。その後も様々な国と時代を舞台にしたドラマチックな小説をコンスタントに執筆し、その多くがベストセラーになっている。2014年出版の本書『赤い首輪』はモーリス・ジュヌヴォワ賞を受賞し、映画化もされた(邦題『再会の夏』、2019年日本公開)。
【訳者】
今野喜和人(こんの・きわひと)
静岡大学名誉教授。東京大学人文科学研究科博士課程満期退学。博士(文学)。専門はフランス文化および比較文学文化。著書に『啓蒙の世紀の神秘思想―サン=マルタンとその時代』(東京大学出版会、2006年)、編著に『翻訳とアダプテーションの倫理―ジャンルとメディアを越えて』(春風社、2019年)、翻訳にサン=マルタン『クロコディル―18世紀パリを襲った怪物』(国書刊行会、2013年)、リュファン『永遠なるカミーノ―フランス人作家による〈もう一つの〉サンティアゴ巡礼記』(春風社、2020年)など。

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カタストロフの残響―ラテンアメリカの政治的暴力と日常

カタストロフの残響

ラテンアメリカの政治的暴力と日常

  • 石田智恵(編)/2026年2月
  • 5300円(本体)/A5判上製402頁
  • 装丁:コバヤシタケシ

終わったはずの暴力が響き続ける世界のなかで、傷を抱えながら社会を紡ぎ直そうとする人たちの、〈生〉と〈モラル〉を記す論集。

冷戦下のラテンアメリカを席巻した軍事独裁や内戦といった政治的カタストロフは、渦中を脱し、一応の収束を見たとされている。しかし制度的な移行期正義が進んだとされる「ポスト」紛争期の社会において、暴力は本当に過去のものとなったのか? なぜ人々の日常には、答えのない問いと傷が回帰し続け、新たな暴力が変奏され続けるのか?

(ISBN 9784868160724)

目次|contents

序章――暴力の残響を生きる(石田智恵)【pp.5-21】
第1章 廃墟における主権――内戦後ペルー・アンデスにおける死権力、死-統治性、人民の形象(イサイアス・ロハス=ペレス 〔近藤宏訳〕)【pp.23-56】
第2章 真実のカレイドスコープ――記憶、歴史、証言、ペルー真実和解委員会(細谷広美)【pp.57-98】
第3章 「赦さない」モラルと日常性 ――アルゼンチン強制失踪をめぐる子供たちの運動(石田智恵)【pp.99-137】
第4章 LGBTポリティクスにおけるアルゼンチン国家暴力の記憶(渡部奈々)【pp.139-164】
第5章 『私の体が真実』が語るもの――コロンビア内戦とジェンダー暴力の構造(柴田修子)【pp.165-195】
第6章 拷問から生還した女性たち――チリにおける政治的カタストロフ後の日常(内藤順子)【pp.197-221】
第7章 監獄はどこにあるのか――家庭の出来事、警察、近所でのコンフリクト(クララ・ハン〔近藤宏訳〕)【pp.223-247】
第8章 エルサルバドルにおける若者抹殺――「マノ・ドゥーラ」政策から例外措置体制へ(ジェネッテ・アギラール=ビジャマリオナ〔狐崎知己訳〕)【pp.249-298】
第9章 〈いま・ここ〉の暴力に抗する過去と未来――コロンビア国内避難先住民の都市生活と植樹実践(近藤宏)【pp.299-341】
第10章 政治的カタストロフの犠牲者によるあらたな人生設計――エルサルバドルにおける生活改善アプローチの経験(狐崎知己)【pp.343-390】

あとがき
執筆者紹介
索引

編者|editor

石田智恵(いしだ ちえ)/strong>

早稲田大学 法学学術院・准教授
〈専門領域〉文化人類学、ラテンアメリカ研究
〈主な著作〉「拷問と裁判をめぐる民衆の闘争:現代アルゼンチンの植民地性」(『思想』1210、2025年)、『同定の政治、転覆する声:アルゼンチンの「失踪者」と日系人』(春風社、2020年)、『異貌の同時代:人類・学・の外へ』(共編、以文社、2017年)。

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