越境兵士の政治人類学―英国陸軍グルカ兵の軍務と市民権

 越境兵士の政治人類学

英国陸軍グルカ兵の軍務と市民権

  • 上杉妙子(著)/2023年2月
  • 6000円(本体)/A5判上製538頁
  • 装丁:矢萩多聞

外国人兵士の軍務と市民権はいかにして結びつくのか。
「傭兵」は果たして、便利な「道具」であることに安々と甘んじているのだろうか。
英国に雇用されてきたネパール出身グルカ兵に焦点を当て、彼らの市民権交渉の複層的な様相、そして軍隊と社会の「もつれた」関係を描き出す。

(ISBN 9784861107252)

目次|contents

まえがき

序論

第Ⅰ部 グルカ兵雇用の歴史的背景
第1章 外国人兵士の軍務と市民権
第2章 グルカ兵の誕生―香港返還より前の雇用

第Ⅱ部 ネパール市民権の維持のための境界作業
第3章 ネパール人アイデンティティの構築と維持、血統的再生産
第4章 駐屯地の宗教の二つの顔―歴史的背景と政策、実行の仕組み
第5章 駐屯地の宗教の二つの顔―教義と見解

第Ⅲ部 グルカ兵の市民権の再定義
第6章 雇用政策の変更と英国陸軍への統合の深化―グルカ次元の解体
第7章 英国社会への国家レベルの統合を目指して―グルカ正義運動に見る市民権交渉
第8章 英国社会への地域レベルの統合を目指して―英国グルカ福祉協会の市民権交渉
第9章 ネパール社会への越境的再統合を目指して―「ネパール市民権の継続」運動に見る市民権交渉

結論

あとがき
参照文献
索引

お詫びと訂正

本文中に編集上の不手際で以下のような誤りが生じました。謹んでお詫びして訂正いたします。

目次 序論「第2節 問題の所存」→「第2節 問題の所在」

p.22 「第2節 問題の所存」→「第2節 問題の所在」

p.85 うしろから6行目 「ネパールは公式的英帝国の一部」→「ネパールは非公式的英帝国の一部」

p.429 うしろから6行目から5行目にかけて 「かつて父もしくは母、」→「かつて自分自身もしくは自分の父、母、」

著者|author

上杉妙子(うえすぎ・たえこ)
明治学院大学社会学部付属研究所 研究員。
博士(学術)。文化人類学。
主な著作に、『位牌分け―長野県佐久地方における祖先祭祀の変動』(第一書房、2001年)、 “Introduction to the Special Issue, Migration and Transnational Dynamics of Non-Western Civil Societies.” (Japanese Review of Cultural Anthropology, 20 (1), 2019年)、“Domesticating Civil-Military Entanglements: Multiplicity and Transnationality of Retired British Gurkhas’ Citizenship Negotiation.” (Birgitte Refslund Sørensen and Eyal Ben-Ari (eds.) Civil-Military Entanglements: Anthropological Perspectives, Berghahn, 2019年)など。

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タキ・オンコイ 踊る病―植民地ペルーにおけるシャーマニズム、鉱山労働、水銀汚染

タキ・オンコイ 踊る病

植民地ペルーにおけるシャーマニズム、鉱山労働、水銀汚染

  • 谷口智子(編)/2023年2月
  • 4700円(本体)/A5判上製328頁
  • 装丁:毛利一枝

スペイン植民地支配に抵抗する16世紀ペルーのインディオの宗教運動とされている、「踊る病」タキ・オンコイ。これが鉱山労働における水銀中毒に由来するものであったとする「タキ・オンコイ水銀中毒説」を、歴史学、医療人類学、環境化学、宗教学の立場から検証する。

(ISBN 9784861108266)

目次|contents

序 [谷口智子]

第一章 人類の宗教史における水銀とシャーマニズム―タキ・オンコイを理解するための序論 [谷口智子]
第二章 スペイン帝国下のアルマデン水銀鉱山―その歴史と水銀中毒[立岩礼子]
第三章 「囲いに入れられた神」と「赤く顔を塗られた神」 [谷口智子]
第四章 一六世紀ペルーにおけるタキ・オンコイと水銀 [ルイス・アルベルト・サンタマリア・ファレス(谷口智子 訳)]
第五章 タキ・オンコイにおける人体への水銀汚染をどうとらえるのか [中地重晴]
第六章 タキ・オンコイ、憑依、ハサミ踊り [谷口智子]
第七章 タキ・オンコイから鉱山の悪魔まで―その社会的アプローチ [ルイス・アルベルト・サンタマリア・ファレス(谷口智子 訳)]
第八章 アンデスの創造力における「収奪」のイメージ―タキ・オンコイとピシュタコ及びコンパクタード [谷口智子]

結 [谷口智子]

参考文献一覧
執筆者一覧

編者|editor

谷口智子(たにぐち・ともこ)
愛知県立大学外国語学部教授。専門は宗教学、ラテンアメリカ地域研究。
主な著作に、『新世界の悪魔―カトリック・ミッションとアンデス先住民宗教』(大学教育出版、2007年)、翻訳書に、朴哲『グレゴリオ・デ・セスペデス―スペイン人宣教師が見た朝鮮と文禄・慶長の役』(春風社、2013年)がある。

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留学のための異文化トレーニング―知る、共に学ぶ、実践する

留学のための異文化トレーニング

知る、共に学ぶ、実践する

  • 勝又恵理子(著)/2023年2月
  • 3000円(本体)/A5判並製172頁
  • 装丁:長田年伸

近年の海外留学における「トレーニング」と「サポート」の重要性について、異文化コミュニケーションの視点から解説。留学前、留学中、帰国後の時間の流れに沿い、ケーススタディとすぐにできる実践法を紹介する。「留学あるある」への処方箋となる一冊。(ISBN 9784861108402)

目次|contents

はじめに

第1章 海外留学に必要なスキルとは
1.1 アクティブ・ラーニングとしての留学
1.2 異文化トレーニング
1.3 留学で身に付くスキル
1.4 留学相談を受ける側のスキル
1.5 留学の種類

Column1 異なる教育方法

第2章 留学前トレーニングの目的と方法
2.1 留学前の準備
2.2 コミュニケーション学
2.3 異文化適応のプロセス
2.4 留学前研修を受けた学生の感想・エピソード

Column 2 留学する大学の決め方

第3章 留学中のサポート・相談
3.1 サポートシステムの在り方
3.2 異文化理解とは
3.3 三つの習慣
3.4 留学中の相談実例
3.5 留学を成功させるために

Column 3 サポートする側のトレーニングの重要性

第4章 帰国後トレーニングの目的と方法
4.1 帰国後の問題点
4.2 帰国後研修を受けた学生の感想・エピソード
4.3 アンラーニングの重要性
4.4 帰国後の言語の維持と向上
4.5 就職活動について

Column 4 大学院・博士課程留学時のサポートグループ

第5章 新しい留学とオンライン国際交流
5.1 近年の留学の傾向
5.2 短期留学事例の分析から
5.3 オンライン留学と国際交流

Column 5 学生が推薦状を依頼する際に気を付けること

謝辞

参考文献一覧

索引

著者|author

勝又恵理子(かつまた・えりこ)
青山学院大学国際政治経済学部国際コミュニケーション学科准教授。専門は、異文化コミュニケーション、異文化トレーニング、COIL型教育、アクティブラーニング、プレゼンテーション。

高校3年時に交換留学でアメリカへ渡り、そのまま現地の高校を卒業。ヒューストン大学クリアレイク校多文化学科修士課程修了。クレアモント大学院大学&サンディエゴ州立大学大学院教育学科博士課程修了 (Ph.D. in Education)。卒業後はサンディエゴ州立大学で教える。日本に帰国後は明治大学、桜美林大学で非常勤講師を務めた後、現職。大学、企業などで海外留学、海外赴任、異文化コミュニケーション、教員養成のためのトレーニングに携わる。

主な著書に『Intercultural Communication: A Reader』(2008年、共著 、Wadsworth Cengage Learning)、『プレゼンテーションの基本 協働学習で学ぶスピーチ──型にはまるな、異なれ!』(2018年、共著、凡人社)、『アクティブラーニングで学ぶコミュニケーション』(2019年、共編著、研究社)など。

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「伝統」が制度化されるとき――日本占領期ジャワにおける隣組

「伝統」が制度化されるとき

日本占領期ジャワにおける隣組

  • 小林和夫(著)/2023年2月
  • 5000円(本体)/A5判上製436頁
  • 装丁:長田年伸

現在のインドネシアでは、地域社会での奉仕活動がゴトン・ロヨンの名で行われており、それが国民的「伝統」として語られているが、その端緒は日本占領下のジャワにおいて日本の隣組制度が導入・推進されたことにある。本書はこの歴史を、「伝統」慣習の制度化や、相互扶助を重んじる「伝統」の実践者へと住民たちが自らなっていった過程としてあとづける。

(ISBN 9784861108242)

目次|contents


第一章 「伝統」との邂逅―旧慣制度調査委員会      
第二章 「伝統」の端緒―ロンダ(夜警)制度の警防団への編入 
第三章 「伝統」の萌芽―隣組制度の段階的導入
第四章 「伝統」の展開―隣組制度のジャワ全土への導入
第五章 「伝統」の弁証法―隣組の機能「権力の機制」と「住民の互酬」
第六章 「伝統」の鼓吹―隣組制度の推進政策
第七章 「伝統」の視聴―隣組制度の宣伝政策
第八章 「伝統」の貫徹―隣組とジャワ奉公会
第九章 「伝統」の再発見―スカルノによる「伝統」の概念化・鼓吹とジャワ軍政
終章 「伝統の制度化」の今日的文脈

謝辞     
参考文献  
資料     
年表     
索引   

著者|author

小林和夫(こばやし・かずお)
創価大学文学部人間学科教授。
歴史社会学、戦争社会学、インドネシア地域研究。
主な著作に、「日本占領期ジャワにおける「喜捨」の制度化」―バンドゥン県のバイトゥル・マル(baytoel-mal)を中心として」(中野毅、平良直、粟津賢太、井上大介編『占領改革と宗教―連合国の対アジア政策と複数の戦後世界』専修大学出版部、2022年)、  「大東亜共栄圏構想と国民のアジア語学習―馬来語の事例」(『社会学評論』69(3)、2018年)、「日本占領期ジャワにおける占領統治と衛生の確立」(『戦争社会学研究』2、2018年)など。

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社会教育における生活記録の系譜

社会教育における生活記録の系譜

  • 新井浩子(著)/2023年1月
  • 4500円(本体)/A5判上製442頁
  • 装丁:長田年伸

なぜ自分たちは書くのか? 何を、どのように書くのか?
明治期からの学校教育における作文・綴方や生活綴方教育運動、大正期以降に見られた労働者や農民の自己表現活動としての生活記録、戦時期の生活記録報道運動を経て、戦後の女性の文章表現や生活記録運動に至る、書き合い読み合うことによる学びの系譜を、日本各地の取り組みから検証。自己教育・相互教育の手立てとしての生活記録の実践と理論の展開をひもとき、生活を書く・読むことによる表現や経験を顧みる。
(ISBN 9784861108228)

【お詫び】下記の氏名記載に誤りがございました。記してお詫びいたします。
〔誤〕辻*智子 *一点しんにょう
〔正〕辻智子
〔該当頁〕11、12、18、19、20、114、144、146、263、327、411、412

目次|contents

序章
第一章 作文教育と綴方教育
第二章 生活綴方教育と生活教育
第三章 労働者・農民と生活記録
第四章 大日本青少年団の生活記録報道運動
第五章 戦後の生活綴方教育と生活記録
第六章 生活記録の地域的展開――戦後山形県の生活記録を事例として
第七章 日本青年団協議会の生活記録運動
第八章 女性の自己表現と生活記録
第九章 戦後社会教育における生活記録の意味とその課題
終章
謝辞
資料(生活記録関連年表/生活記録文集・グループ名一覧/山形県生活記録文集一覧)

著者|author

新井浩子(あらい・ひろこ)
早稲田大学文学学術院講師(任期付)。1970年東京都生まれ。2002年早稲田大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得満期退学。2006年公益財団法人日本女性学習財団専門調査員、2012年より聖心女子大学等で非常勤講師を務め、2019年より現職。また公民館で女性学習の講師を務めている。博士(教育学)。主な論文に「戦後社会教育における生活記録の導入に関する研究――日本青年団協議会を中心に」『関東教育学会紀要』第40号(2013年)、「自己開発学習の検討――日本女性学習財団と国際女性教育振興会を例に」日本女性学習財団『女性の学びを拓く――日本女性学習財団70年のあゆみ』ドメス出版(2011年)など。

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チベット高原に花咲く糞文化

チベット高原に花咲く糞文化

  • チョウ・ピンピン(著)/2023年1月
  • 3300円(本体)/四六判上製264頁
  • 装丁:中本那由子

気候も厳しく、各種資源も限られているチベット高原において、ヤク(牛)の糞は貴重な燃料としてもひろく用いられている。そしてその他にも、家屋の建材や子供のおもちゃとしても使われ、そして儀礼でも神聖なものとして扱われており、いわば最も重要な生態的・文化的資源である。
牛糞の採取・加工・利用によって成り立ち彩られるチベットの人々の生活を、20ヶ月の現地調査をもとに描き出す。

 

酸素と温度、その両方が乏しいチベット高原で生き抜く人々から学べることの中には、過去さまざまな環境の変化に適応し、これからも環境の変化に適応していかなくてはならない我々人類にとって、重要なヒントが隠されているのではないか [本文より]

 

(ISBN 9784861108471)

目次|contents

はじめに
第1章 チベット高原における人類の適応およびヒトと動物の関係
第2章 調査概要
第3章 燃料としての利用
第4章 牛糞の素材としての利用
第5章 牛糞の象徴的な利用
第6章 分析
第7章 考察
第8章 結論
資料
チベット語用語集
参照文献
謝辞
索引

著者|author

チョウ・ピンピン(Zhang Pingping)
北九州市立大学社会システム研究科、北九州市立大学文学部・法学部
博士研究員、非常勤講師
専攻・専門は生態人類学・チベット牧畜文化
主要な著作に「生態と象徴の視点から考えるチベット遊牧民にとってのヤクの糞:高地適応のための燃料から儀礼的呪物化まで」(博士論文、北九州市立大学)など。

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「新ドイツ派」の成立―リストと彼の仲間たちによる進歩的音楽集団

「新ドイツ派」の成立

リストと彼の仲間たちによる進歩的音楽集団

  • 上山典子(著)/2022年12月
  • 4500円(本体)/A5判上製234頁
  • 装丁:長田年伸

ベルリオーズ、リスト、ワーグナーの「三人組」一派?
19世紀半ばの音楽ジャーナリズム上で繰り広げられた標題音楽の理念およびベートーヴェンの遺産継承をめぐるいわゆる進歩派と保守派の美学論争を出発点に、19世紀後半のヨーロッパ音楽史における「新ドイツ派」概念の解明を試みる。
(ISBN 9784861108433)

目次|contents

はじめに
第1章 音楽史研究と「新ドイツ派」
第2章 「未来音楽」をめぐる論争
第3章 「新ドイツ派」の提唱
第4章 「新ドイツ派」概念の変化
第5章 「新ドイツ派」の発展
おわりに
あとがき
参考文献
索引

著者|author

上山典子(かみやま・のりこ)
東京芸術大学楽理科卒業、同大学院博士課程修了、博士(音楽学)。現在静岡文化芸術大学文化政策学部准教授。専門は西洋音楽史、とくにリストと19 世紀の音楽文化、ピアノ編曲の文化史など。共著書に『音楽表現学のフィールド2』(東京堂出版、2016)、『ワーグナーシュンポシオン』(アルテスパブリッシング、2018)、『《悪魔のロベール》とパリ・オペラ座』(上智大学出版、2019)、『音楽を通して世界を考える』(東京藝術大学出版会、2020)など。

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1960s 失踪するアメリカ―安部公房とポール・オースターの比較文学的批評

1960s 失踪するアメリカ

安部公房とポール・オースターの比較文学的批評

  • 大場健司(著)/2022年12月
  • 4500円(本体)/四六判上製432頁
  • 装丁:矢萩多聞

「失踪」を鍵語に、作品群から1960年代の時代相を浮かび上がらせる。
「失踪」とは、かけがえのない個人になるためのプロセスだ。

(ISBN 9784861108518)

目次|contents

序 章
第一部 脱アメリカの物語
第一章 砂の歌―安部公房『砂の女』とアメリカ文学の「辺境」
第二章 穴の水脈―安部公房『砂の女』とポール・オースター『闇の中の男』
第二部 アメリカ文学との相互交通
第三章 「既成事実」からの失踪―安部公房『燃えつきた地図』とアメリカ文学の「都市」
第四章 「ピカソの石版画」から「泣く女」へ
第三部 エッセイと同時代言説
第五章 一九五〇年代日本におけるアメリカ論ブームと安部公房
第六章 生々しい素顔―安部公房「ミリタリィ・ルック」と軍服をめぐる同時代言説
第七章 SF的想像力と遊牧民―安部公房「異端のパスポート」と人類の起源
終 章

著者|author

大場健司(おおば・けんじ)
1989年、福岡県生まれ。2017年、九州大学大学院地球社会統合科学府博士後期課程単位取得退学。2020年、九州大学より博士(学術)学位取得。専攻は比較文学・比較文化、日本近現代文学。台湾:国立台湾大学外国語文学研究所交換留学(2016-2017年)。韓国:朝鮮大学校外国語学部日本語科助教授(2017-2018年)、台湾:国立国防大学語文中心専任教師(2018-2021年)を経て、現在は九州共立大学共通教育センター講師(2021年-)。
主な研究業績として、共著に松本常彦・波潟剛編『近現代文学と東アジア―教育と研究の多様性に向けて』(花書院、2016年3月)、福岡市文学館編『運動族 花田清輝』(福岡市文学館、2014年11月)など。論文に“Picasso’s Paintings as Allusions: A Comparative Study of Abe Kōbō’s The Ruined Map and Paul Auster’s Ghosts.” Trans-Humanities 9(3). 2016.など。

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黙想の鏡に映す イエス・キリストの祝福の生涯

黙想の鏡に映す イエス・キリストの祝福の生涯

  • ニコラス・ラヴ(著)、田口まゆみ(訳)/2022年12月
  • 4000円(本体)/A5変型判並製カバー装348頁
  • 装丁:毛利一枝

聖書の英語訳が禁じられていた時代、聖書に代わる読み物として教会から認められた英語圏における初期最大の聖書物語。本邦初の翻訳。
(ISBN 9784861108440)

目次|contents

付記
序文
第一部 月曜日の黙想
第一章 人類の奪還と救済のために天の国で開かれた大会議についての敬虔な黙想
第二章 祝福のおとめマリアがどのように暮されたかについて
第三章 イエスの受肉と受胎告知の祝祭、アヴェ・マリアの祈りについて
第四章 聖母がエリサベトを訪ね、柔和に挨拶される
第五章 ヨセフが聖母マリアをひそかに離縁しようとしたこと
第六章 わたしたちの主イエスの誕生について
第七章 わたしたちの主イエスの割礼について
第八章 公現祭、わたしたちの主イエスの顕現について
第九章 聖母マリアの清めの儀式について
第二部 火曜日の黙想
第一〇章 わたしたちの主イエスのエジプト避難
第一一章 わたしたちの主イエスがエジプトから帰国されたことについて
第一二章 御子イエスが、ひとりエルサレムに残されたときのこと
第一三章  わたしたちの主イエスがどのように暮らされたか、また一二歳から三〇歳の初めまでの間に何をされたかについて
第一四章 わたしたちの主イエスの洗礼とその場所までの道のりについて
第三部 水曜日の黙想
第一五章 わたしたちの主イエスの断食と荒れ野の誘惑について
第一六章 わたしたちの主イエスが宣教を始め、弟子を集める
第一七章 婚礼での奇跡 水をぶどう酒に変えられる
第一八章 わたしたちの主イエスによるあのすばらしい山上の説教について
第一九章 わたしたちの主イエスによって癒された百人隊長の僕と役人の息子について
第二〇章  屋根から床とこごとつり降ろされた中風の人を、連れてきた人たちの信仰を見て、わたしたちの主イエスが癒されたことについて
第二一章 主の服の房に触れ、マルタの病が癒される
第二二章 マグダラのマリアの回心について
第二三章 わたしたちの主イエスが井戸のそばでサマリアの女と語られたことについて
第二四章 イエスの弟子たちが、空腹から、安息日に麦の穂を摘んで食べた話
第四部 木曜日の黙想
第二五章 パンを増やして大勢の人に与えられたことについて
第二六章  人々がわたしたちの主イエスを王にしようとしたときに、主が逃避なさったことについて
第二七章  わたしたちの主イエスの山上の祈りについて。また、その後、舟の弟子たちのもとに戻られた話
第二八章 ファリサイ派の人々などがイエスの言動を中傷した話
第二九章  主を愛してこの世を捨てた人すべてにわたしたちの主イエスが約束なさった特別な報酬について
第三〇章 山上でわたしたちの主イエスの姿が変ったことについて
第三一章 エルサレムのプロバティカと呼ばれる池で癒された病人について
第三二章  わたしたちの主イエスが、神の律法に反して売り買いをしていた人々を神殿から追い出された話
第三三章  マルタとマリアの姉妹がわたしたちの主イエスをお迎えしたこと、そして聖教会における活動生活と黙想生活という二つの生活様式について
第三四章 ラザロとその他二人の死者をよみがえらせたことについて
第三五章 ユダヤ人たちが会議を招集し、イエスを殺す計画を立てる
第三六章  棕櫚の主日前日の土曜日に、わたしたちの主イエスがベタニアに戻られた話。そこでイエスのために用意された夕食と、そこでなされたことについて
第三七章 棕櫚の主日にイエスがエルサレムに入られる
第三八章 棕櫚の主日から次の木曜日までにわたしたちの主イエスがなされたこと
第三九章  受難の前日にわたしたちの主イエスが催された晩餐、そしてそのときの崇高な状況について
第五部 金曜日の黙想
第四〇章  朝課の黙想 わたしたちの主イエスの受難について まず、主の祈りと朝課の時刻の逮捕について
第四一章 一時課の黙想 わたしたちの主イエスがピラトに引き渡される
第四二章 三時課の黙想 わたしたちの主イエスが十字架の死を宣告される
第四三章 六時課の黙想 わたしたちの主イエスが十字架につけられる
第四四章 九時課の黙想 わたしたちの主イエスの死
第四五章 九時課の後の黙想 わたしたちの主イエスの死後の出来事
第四六章 挽課の黙想 わたしたちの主イエスの降架
第四七章 終課の黙想 わたしたちの主イエスの埋葬
第四八章 終課の後の黙想 イエスの埋葬後、聖母とお仲間がしたこと
第六部 土曜日の黙想
第四九章 聖母とお仲間が土曜日にしたことについて
第七部 日曜日の黙想
第五〇章  わたしたちの主イエスの輝かしい復活と主が最初に祝福の御母に現れたという合理的な考えについて
第五一章 マグダラのマリアと二人のマリアが墓にやってきた様子など
第五二章 わたしたちの主イエスが復活後マグダラのマリアに現れる
第五三章 わたしたちの主イエスが三人のマリアに現れる
第五四章 わたしたちの主イエスがペトロに現れる
第五五章 わたしたちの主イエスが始祖たちを再び訪れる。彼らの喜びの歌
第五六章 わたしたちの主イエスが二人の弟子にエマオという村に向かう途中で現れる
第五七章  わたしたちの主イエスが、復活のその日に、恐れから身を隠していた使徒たち、弟子たちに現れる
第五八章 わたしたちの主イエスが八日後にトマスを含む弟子たちに現れる
第五九章 わたしたちの主イエスがガリラヤで弟子たちに現れる
第六〇章 わたしたちの主イエスがティベリアス湖畔で弟子たちに現れる
第六一章 わたしたちの主イエスの顕現全般について
第六二章 わたしたちの主イエスの昇天について
第六三章 聖霊の派遣、降臨について
第六四章  キリストの祝福の御体という至高のそして最も尊い秘跡とその不思議についての小論

後記

訳者|translator

田口まゆみ(たぐち・まゆみ)
1954年、鳥取県米子市で生まれる。1977年、奈良女子大学文学部卒業、大阪大学大学院文学研究科進学、英国ブリストル大学英文学部留学(サンケイスカラシップ、1年)。1989~2024年大阪産業大学にて教鞭をとる。1994~1995年、英国ケンブリッジ大学・ダーウィンカレッジ客員研究員。2012年、論文博士(慶応義塾大学)。
研究分野:イギリス中世後期宗教文学

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地域発見と地理認識―観光旅行とポタリングの楽しみ方

地域発見と地理認識

観光旅行とポタリングの楽しみ方

  • 西脇保幸(著)/2022年12月
  • 3100円(本体)/A5判並製502頁(+カラー口絵16頁)
  • 装丁:苑田菊見

国内外への観光旅行や気軽な街歩きが、位置・分布などの「地理的視点」を持つことで、いっそう味わい深いものになる――。“地理屋”である著者が現地調査をもとにまとめた地誌と、旅のスナップ861点を掲載。

(ISBN 9784861108419)

目次|contents

はじめに

序章 地理に魅せられて―ふるさと浦安の変貌と国際理解
1 “陸の孤島”と呼ばれた浦安
2 都県境の重みと「東京」の範囲
3 高校時代における行動範囲の拡大
4 地下鉄東西線の開通に伴う浦安の変貌
5 ソ連・ヨーロッパ地理視察旅行
6 トルコ旅行と親友サブリ君の来訪
7 スクール・インターンシップによるアメリカ研修旅行
8 横浜国立大学での研究と指導

第1章 個人旅行でも楽しみたいトルコと韓国
1 海外旅行を楽しむために
2 トルコへの誘い
3  韓国自由自在

第2章 シルクロードのバス旅日記 ―中国・西安からトルコ・イスタンブルへ
1 ツアーの概要
2 中国
3 カザフスタン
4 キルギスとカザフスタンのタラズ周辺
5 ウズベキスタン
6 トルクメニスタン
7 イラン
8 トルコ

第3章 テーマのある海外旅行
1 典型的な周遊旅行のイタリア縦断ツアー
2 オランダ・ベルギーでの花観賞ツアー
3 “中欧トライアングル”+αのツアー
4 インド世界遺産巡りツアー
5 遺跡の魅力を訪ねる旅―アンコール・ワット,ペトラ,マチュピチュ、エジプトのピラミッドなど
6 山岳美を求めて―アルプス、カナディアンロッキー、カラコルム
7 遊覧飛行の魅力と高所からの展望
8 海外旅行のこぼれ話―地中海での海水浴とパンタナールの野生動物

第4章 国内鉄道旅の楽しみ方
1 国内旅行を楽しむために
2 周遊タイプの鉄道旅
3 フライト&ライドの九州周遊旅行
4 往復割引で行く鉄道旅
5 拠点宿泊地を設定してその周辺で観光を楽しむ鉄道旅

第5章 ポタリングのすすめ ―関東地方中心に厳選した13コース
1 ポタリングを楽しむために
2 ポタリングの“お勧め”コース

第6章 ウインドサーフィンと地理認識
1 ウインドサーフィンとの出会い
2 私流ボードセーリング術
3 ウインドサーフィンで学ぶ地理

文献等の一覧

あとがき

著者|author

西脇保幸(にしわき・やすゆき)
横浜国立大学名誉教授。専門は地理教育論・トルコ研究。
1949年、千葉県浦安市生まれ。東京教育大学農学部農村経済学科卒業。東京教育大学大学院理学研究科地理学専攻修士課程修了。千葉県立浦安高等学校、千葉県立船橋高等学校、東京学芸大学附属高等学校で社会科教諭として勤務したのち、1990年より横浜国立大学で地理教育を修める。
主な著書は『シミュレーション教材の開発と実践』(共編著、古今書院)、『地理教育論序説―地球的市民性の育成を目指して』(単著、二宮書店)、『トルコの見方―国際理解としての地誌』(単著、二宮書店)、『社会科教材の論点・争点と授業づくり7 “国際関係と平和”をめぐる論点・争点と授業づくり』(編著、明治図書)など。

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