コロナ下での芸能実践―場とつながりのレジリエンス

コロナ下での芸能実践

場とつながりのレジリエンス

  • 吉田ゆか子、増野亜子(編)/2025年3月
  • 3500円(本体)/A5判並製362頁
  • 装丁:中本那由子

ウイルスの存在を前提とする状況は、音楽、舞踊、演劇などのパフォーミング・アーツにどんな影響を与えたのか? 世界各地の芸能実践者たちは、どのように応答したのか? そのような芸能の姿を通じて我々は、芸能や芸能する身体についての理解をどのように更新してゆけるか?
日本を含む東アジアと東南アジアの現場の記録と問いかけ

(ISBN 9784861109102)

目次|contents

序章 コロナ下と芸能研究  (吉田ゆか子)[pp.9-29]

第Ⅰ部 伝承の危機
第1章 コロナ状況で見えてきた日本の伝統芸能の新機軸  (前原恵美)[pp.33-68]
第2章 コロナを飼い慣らす――諏訪御柱祭2022  (鈴木正崇) [pp.69-104]

第Ⅱ部 場所と居場所
第3章 芸能の場所を維持する――コロナ下日本におけるインドネシア芸能の活動  (増野亜子)[pp.107-138]
第4章 ストリップ劇場の論理とCOVID-19―「本質的に不健全」な芸能の現場  (武藤大祐) [pp.139-173]

第Ⅲ部 学びを維持する
第5章 コロナ下での学校における音楽活動―教員へのインタビュー調査に基づく報告  (小塩さとみ) [pp.177-203]
エッセイ1 コロナ下、台湾の学校の伝統音楽クラブは如何にしてつながりを保ってきたか (長嶺亮子) [pp.204-216]

第Ⅳ部 拡大するつながり
第6章 パンデミック下のシンガポールにおける芸能をめぐるコミュニケーション(竹村嘉晃) [pp.219-252]
エッセイ2 カンボジアの大型影絵芝居「スバエク・トム」が作りだす空間、人のつながり―コロナ下での危機と日本からの支援を通して見えたこと  (福富友子) [pp.253-266]

第Ⅴ部 新しい表現、新しい場所
第7章 家からつながる―ステイホーム期のバリ島におけるコメディ  (吉田ゆか子)[pp.269-304]
第8章 COVID-19ショックと舞台芸術―代替を超えて、進化への期待  (大田美佐子)[pp.305-331]
エッセイ3 疫病退散の芸能化―新作能《アマビエ》の挑戦  (鈴木正崇)[pp.332-346]

あとがき
索引
執筆者一覧

編者|editors

吉田ゆか子(よしだ・ゆかこ)
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所・准教授
専門は文化人類学
主な著作に『バリ島仮面舞踊劇の人類学:人とモノの織りなす芸能』(風響社、2016年)、「バリ島のコメディ劇における「障害」のある身体を巡る遊戯」(共著、山口真美、河野哲也、床呂郁哉編『コロナ時代の身体コミュニケーション』、勁草書房、2022年)、『東南アジアで学ぶ文化人類学』(共編著、昭和堂、2024年)。

増野亜子(ましの・あこ)
東京芸術大学・お茶の水女子大学・非常勤講師
専門は民族音楽学、音楽人類学
主な著作に、『民族音楽学12の視点』(音楽之友社、 2016年)、『声の世界を旅する』(音楽之友社、2014年)、「バリの歌舞劇アルジャにおける有形と無形:冠、身体、ストック・キャラクター」(『国立民族学博物館研究報告』46(2)、2021年)、『コンクール文化論:競技としての芸術・表現活動を問う』(共編著、青弓社、2024年)。

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集まる民具、集める人―民具収集の文化人類学的考察と「緩やかな保存」

集まる民具、集める人

民具収集の文化人類学的考察と「緩やかな保存」

  • 川邊咲子(著)/2025年2月
  • 5000円(本体)/A5判上製300頁
  • 装丁:コバヤシタケシ

なぜ集めるのか? なぜ集まるのか?
全国の博物館に収蔵・展示されている民具は、なんの変哲のないものでも、その使い手の生活や文化を後世に伝える貴重な物である。しかし現在、博物館の経営難や資料の膨大さから破棄されるものも増加しており、民具資料の存在意義が問い直されている。
本書は、能登半島とフィリピンのイフガオ州にみられる収集活動の事例から生活の中での物と人との関係性を考察し、その関係を踏まえた「緩やかな保存」を提案する。

(ISBN 9784868160083)

目次|contents

はじめに

序章
第1章 日本における民具収集の社会的背景
第2章 石川県能登地域における民具収集の民族誌
第3章 フィリピンにおける民族品収集の社会的背景
第4章 フィリピン・イフガオ州における民族品収集の民族誌
第5章 考察と総論:なぜ集める? なぜ集まる?
第6章 民具の「緩やかな保存」
おわりに

参考・引用文献
付属資料:コレクション一覧

著者|author

川邊 咲子 (かわべ・さきこ)
国立歴史民俗博物館 ・ 特任助教
専攻・専門:文化人類学、博物館学、文化資源学
主な著作に、「民具資料情報収集のためのクラウドソーシングシステムの構築」(共著、『情報知識学会誌』33(2)、2023 年)、「アーティストと市民との協働による民具の「緩やかな保存」の取り組みと展望」(『日本民俗学』313、2023年)、「民具の「緩やかな保存」考:物のライフサイクルの視点から」(『農村計画学会誌』41(1)、2022年)など。

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教養と大衆の間で―「洋楽放送」とラジオ番組制作者たち

教養と大衆の間で

「洋楽放送」とラジオ番組制作者たち

  • 武田康孝(著)/2025年2月
  • 7000円(本体)/A5判上製534頁
  • 装丁:長田年伸

放送100年 その源を「洋楽」から探る
西洋音楽の受容・発信が日本で本格化しつつあった大正時代末期に放送事業は開始され、以降ラジオは「洋楽」を切れ目なく電波に乗せてきた。こうしたラジオと洋楽の「共振」には、当時のどのような経緯や価値観、力が関わっていたのか。

(ISBN 9784868160021)

『教養と大衆の間で』の書評が『図書新聞』に掲載されました
『教養と大衆の間で』が『みすず書房 読書アンケート2025』で紹介されました

 

目次|contents

序章

第1部
第1章 放送開始前後のラジオと洋楽放送の「浮上」
第2章 洋楽番組制作者の誕生
第3章 放送体制の変化と洋楽放送

第2部
第4章 洋楽放送の多様化:思想と実践から
第5章 洋楽放送と「国民音楽」:日本の洋楽発信の場としてのラジオ
第6章 洋楽放送と大衆:「軽音楽」番組の誕生と変容

第3部
第7章 太平洋戦争と洋楽放送:①大戦開始前後1年の変化と連続性
第8章 太平洋戦争と洋楽放送:②「音楽放送」への転換
第9章 音楽放送の戦後

終章 文化の一端を担った「洋楽放送」


おわりに
引用文献
索引

著者|author

武田康孝(タケダ・ヤスタカ)
1972年、北海道生まれ。東京外国語大学外国語学部卒業。日本放送協会(NHK)勤務を経て、東京大学大学院人文社会系研究科文化資源学研究専攻博士課程修了。博士(文学)。専門分野は文化政策研究、文化資源学。現在独立行政法人国際交流基金に勤務。
主な論考等:「文化と政治」(小林真理編『文化政策の現在 第1巻 文化政策の思想』東京大学出版会、2018年)、「国際文化交流と文化外交:「アジア」の文化理解を一例として」(小林真理編『文化政策の現在 第2巻 拡張する文化政策』東京大学出版会、2018年)、「日韓文化交流の最前線に身を置いて:周年事業を例に」(国際交流基金編『国際文化交流を実践する』白水社、2020年)、「「交流」から「発信」へ:2000―10年代の対外文化政策」(小林真理・阪本崇・友岡邦之編『文化政策のフロンティア 第3巻』東京大学出版会、近刊)

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在日コリアン教会の戦後―再編されるエスニック・チャーチ

在日コリアン教会の戦後

再編されるエスニック・チャーチ

  • 荻翔一(著)/2025年2月
  • 5300円(本体)/A5判上製350頁
  • 装丁:中本那由子

在日コリアンが礼拝し運営するキリスト教会は、韓国人ニューカマーの参与などで信者が多様化していくなか、どのようにそういった集団を包摂してきたのか。
1980年代以降「エスニック・チャーチ」として日本各地の教会の理念や活動が再編されてきた過程を、組織マネジメントの方法に着目し、インタビューや教会資料の分析などからその特徴を明らかにする

(ISBN 9784868160045)

目次|contents

序章 エスニック・チャーチの発生論から継承/変容論へ――本書の目的・視点・方法
第1章 在日コリアン社会の形成と変容
第2章 朝鮮(韓国)におけるキリスト教の歴史的展開と新旧コリアンへの影響
第3章 在日大韓基督教会(KCCJ)の再建と世代交代
第4章 エスニック・チャーチからマイノリティ教会へ――KCCJ大阪教会
第5章 在日ホーリネス教会の再建と変容――東京・大阪・広島を事例に
第6章 エスニック・チャーチから日本宣教を行う教会へ――広島第一教会
第7章 宣教団体の支援による再建と葛藤――単立教会に至る東京福音教会の再建過程
第8章 エスニック・チャーチの維持・継承――東京福音教会
補論 国際結婚夫婦の信仰生活――信仰の深化と教会への帰属意識
終章 エスニック・チャーチの展開パターンとその要因

あとがき

参考文献一覧
索引

著者|author

荻翔一(おぎ・しょういち)
日本学術振興会・特別研究員(PD)
宗教社会学・「移民と宗教」研究

主な著作
・「高齢化問題に取り組む韓国系キリスト教会―大阪市・在日コリアン集住地域を事例に―」高橋典史・白波瀬達也・星野壮編著『現代日本の宗教と多文化共生―移民と地域社会の関係性を探る―』明石書店、2018年。
・「在日コリアン教会におけるコリアンの多様化と教会運営の模索―主日礼拝における日本語の導入・位置づけをめぐって―」松本誠一編『「共助」をめぐる伝統と創造―日韓コミュニティ比較の視座―』岩田書院、2021年。
・「『在日コリアンと宗教』研究の成果と課題」井上貴也、荻翔一、高橋圭、子島進『アジア諸国の持続可能性(1)』東洋大学アジア文化研究所、2023年。

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学問から「いま」を見通す―ヴィーガニズムから生成AIまで

学問から「いま」を見通す

ヴィーガニズムから生成AIまで

  • 山崎真之、坪野圭介(編)/2025年3月
  • 4500円(本体)/A5判上製368頁
  • 装丁:矢萩多聞

この激動の時代に学問の営為はどのような見通しを与えるのか。
人文科学、社会科学、自然科学にまたがる多様な分野の論者らが、それぞれのフィールドにおける「いま」の姿を開示。混迷をきわめる世界と向き合うための、ユニークな〈知〉の見取り図を描き出す。
(ISBN9784861109966)

目次|Contents

はじめに 激動の世界と対峙する「見取り図」のために〔山﨑真之〕
第1部 健康・生活
第1章 コロナ禍、ヴィーガニズム、異星人―マーガレット・アトウッド「わんぱくグリゼルダ」における食の問題〔坪野圭介・今井祥子〕
第2章 ハイブリッド・ジャパニーズ―ノブレストランの料理とデザイン〔今井祥子〕
第3章 生活に根ざした健康情報を共に作る―災害公衆衛生と認知症の事例から〔黒田佑次郎〕
第4章 ギャンブル行動症に対する心理学的支援の現状と今後の課題―エビデンス・ベイスト・プラクティスの展開のために〔田中佑樹〕
第5章 子どもの集団適応の向上を目的とした、子どもと支援者および養育者との良循環の形成―行動論的アプローチに基づく相互作用の検討〔堀川柚〕
第6章 社会人生活の適応を促進する大学生の職業選択行動とは―支援のあり方の一考〔輕部雄輝〕
第2部 情報・言語
第7章 スマートツーリズムでの偶然の出会い―ICTによる観光者の自由の制限と創出からの考察〔澁谷和樹〕
第8章 「推し活」の光と闇―「推し活」に関する記事の内容分析〔市村美帆〕
第9章 生成AIや機械学習の発展は外国語学習を不要なものにするのか―機械翻訳の歴史的発展と外国語学習への応用に向けた検討〔内田翔大〕
第10章 ウェルビーイングに根差した大学英語教育―学生の積極的な学びを促すヒント〔山本貴恵〕
第11章 自律した英語学習者の育成を目指して―英語教育における内省活動とは〔辻るりこ〕
第12章 一人称複数we―複数のIを意味することはあるのか?〔松田麻子〕
第3部 地域・交流
第13章 観光は地域をいかに変えるか―カンボジア・シアヌークビルにおける観光空間の素描〔板垣武尊〕
第14章 無形文化遺産登録がもたらしたもの―中国・安徽省黄山市の「徽州祠祭」を事例に〔李崗〕
第15章 あらゆるものとは「調和」できない―アメリカ先住民ナヴァホ保留地におけるもめごとの対処と風通しのいい他者〔渡辺浩平〕
第16章 経済人類学を通じた人間性の探求―ミクロネシアのランク社会における存在承認の事例から〔河野正治〕
第17章 生物多様性の損失に立ち向かう―研究および地域住民それぞれの目線からの検討〔竹下和貴・石垣裕貴〕
第18章 Uターン者が紡ぐネットワーク―奄美大島瀬戸内町古仁屋における化粧まわし職人のライフストーリーを事例に〔山崎真之〕
おわりに 学問の歩き方 知的関心をひろげる読書のために〔坪野圭介〕

編者|Editors

山崎真之(やまざき・まさゆき)
和洋女子大学国際学部助教。専門は文化人類学、観光人類学。

坪野圭介(つぼの・けいすけ)
和洋女子大学国際学部准教授。専門はアメリカ合衆国の文化と文学。

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当事者性の邂逅から共生へ―多文化社会におけるノンフォーマル教育実践の展開

当事者性の邂逅から共生へ

多文化社会におけるノンフォーマル教育実践の展開

  • 後藤聡美(著)/2025年2月
  • 4500円(本体)/四六判上製314頁
  • 装丁:長田年伸

共生に求められる学びはいかにありうるか?
多文化共生を目指す社会にある当事者の定義をさまざまな状況から再考することで、偶然の出会いが生み出す学習やコミュニティのありようの展望をひらく。
(ISBN9784861109744)

目次|Contents

はじめに
第Ⅰ部 共生の創成過程において当事者性を問う意味
第1章 多文化共生をめぐる今日的課題と学習論的アプローチの必要性
第2章 当事者性をめぐる学習論とその枠組み
第3章 共生の創成過程において重視されるべき周辺的学習者
第Ⅱ部 当事者性を軸とする共生の学習プロセスの実質化に向けて
第4章 当事者性の構造的課題と当事者性概念の再構築
第5章 〈当事者性の邂逅〉という現象
第6章〈当事者性の邂逅〉を基軸とする学習論
第Ⅲ部 〈当事者性の邂逅〉を生む実践的環境
第7章 コンヴィヴィアリティと〈当事者性の邂逅〉
第8章 〈当事者性の邂逅〉を把持する観点
第9章 〈当事者性の邂逅〉仮説の援用可能性と今後の課題
おわりに
謝辞
引用・参考文献
索引

著者|Author

後藤聡美(ごとう・さとみ)
神戸大学人間発達環境学研究科博士課程修了。博士(学術)。日本学術振興会特別研究員RPD、神戸大学人間発達環境学研究科特命助教。神戸大学学部生の時より多文化理解・ESDに関する実践に関わり、現在は「ESDプラットフォームWILL」事務局長、「RCE兵庫-神戸」副事務局長などを務める。著書に『SDGsと社会教育・生涯学習』(分担執筆、東洋館出版社、2023年)、『現代社会教育学事典』(分担執筆、東洋館出版社、2024年)、『究める! 福祉教育・ボランティア学習の課題』(分担執筆、大学図書出版、2024年)がある。

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学校改革としてのイエナ・プラン―ペーター・ペーターゼンの自律的教育科学の構想を訪ねて

学校改革としてのイエナ・プラン

ペーター・ペーターゼンの自律的教育科学の構想を訪ねて

  • 安藤和久(著)/2025年2月
  • 6300円(本体)/A5判上製416頁
  • 装丁:矢萩多聞

学校を改革するとはいかなることか
教育共同体による創造的な実践――
1924年よりイエナ大学附属学校で開始され、「自由で一般的な民衆学校」に向けた学校改革であるイエナ・プランと、その創始者ペーターゼンによる自律的教育科学の構想に立ち戻り、その理念と展開を問う。また、ペーターゼンの教育思想、同校での教育実践や改革の過程、同時代の他校のイエナ・プランによる学校改革といった変遷を解き明かし、これからの学校改革のあり方を、教育と改革の関係、および授業指導・教育学研究・教師教育から展望する。
(ISBN9784861109720)

◆日本カリキュラム学会2025年度研究奨励賞受賞

目次|Contents

序章 本書の目的と構成
第一節 研究の目的および対象
第二節 先行研究の検討と研究課題の設定
第一章 ペーターゼンの自律的教育科学の構想
第一節 ペーターゼンの自律的教育科学における学校改革の構想
第二節 教育学的事実研究による教育学の科学的自律と学校改革
第三節 教育学的事実研究を手がかりとした学術的な教師教育の設計
第二章 ペーターゼンによるイエナ・プランの授業指導論
第一節 授業指導論の理論的背景
第二節 授業指導論の構造と特質
第三節 イエナ大学附属学校における授業指導の実際
第三章 1924-1950年のイエナ・プランによる学校改革過程
第一節 イエナ大学附属学校での学校改革としてのイエナ・プラン
第二節 イエナ大学附属学校外でのイエナ・プランによる学校改革
第三節 イエナ大学附属学校とイエナ大学教育科学研究所の歴史的展開
第四章 イエナ・プランからの学校改革の問い直し
第一節 イエナ・プランの今日的展開――イエナ大学附属学校閉鎖後のイエナ・プランの相対化に向けて
第二節 Reformpädagogikから学校改革と教育改革を問う
第三節 エポックとしての改革教育学におけるイエナ・プランの再評価
終章 本書の成果と課題
第一節 各章で得られた知見
第二節 本書の成果
第三節 本書の展望と課題
引用参考文献
初出一覧
あとがき

著者|Author

安藤和久(あんどう・かずひさ)
1995年香川県丸亀市生まれ。博士(教育学)。広島大学大学院人間社会科学研究科特任助教。2023年3月に広島大学大学院人間社会科学研究科博士後期課程修了後、現職。主な論文に、安藤和久(2022)「ペーターゼンにおける自律的教育科学の構想――教育学的事実研究と学術的な教師教育に着目して」日本教育方法学会編『教育方法学研究』第47巻、47-58頁(日本教育方法学会研究奨励賞)、などがある。

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The Art of Escape: On Melville’s Bachelor Machines

The Art of Escape

On Melville’s Bachelor Machines

  • Taras Alexander Sak(著)/2025年2月
  • 6000円(本体)/A5判並製220頁
  • 装丁:長田年伸

ハーマン・メルヴィルの主要作品(『白鯨』『ピエール』『信用詐欺師』)やそれらに関連する小品もあわせて検討しながら、作中人物が社会や法律に背を向けそこから離れようとする「逃避」(escape)や「飛翔」(flight)の動きを追跡。メルヴィルの「逃避の芸術」(art of escape)が現代においてどのような意義を持つのかを考察する。(本文英語)
(ISBN9784861109959)

目次|Contents

Introduction
Chapter 1: Mad Fathers; or, Escaping the Nation
Chapter 2: Lost Sons (and Daughters); or, Escaping the Family
Chapter 3: An (Un)Holy Ghost; or, Escaping the Subject
Conclusion

著者|Author

サック・タラス (Taras Alexander Sak)
安田女子大学文学部英語英米文学科准教授。専門は19・20世紀アメリカ文学。
ニューヨーク州立大学ビンガムトン校で比較文学の博士号を取得し、19世紀と20世紀のアメリカ文学、ハーマン・メルヴィルの作品、批評理論を中心に研究している。メルヴィル、ポー、ドン・デリーロ、トマス・ピンチョン、ソール・ベロー、コーマック・マッカーシーや、音楽(ルー・リード、ボブ・ディラン)、映画に関する著書多数。

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日本スポーツ界におけるアマチュアリズムの源流―大日本体育協会による近代スポーツ思想の受容と展開

日本スポーツ界におけるアマチュアリズムの源流

大日本体育協会による近代スポーツ思想の受容と展開

  • 根本想(著)/2025年2月
  • 5000円(本体)/四六判上製358頁
  • 装丁:長田年伸

なぜアマチュアでなければならなかったのか?
大日本体育協会が担った近代スポーツ思想の普及と制度化の過程を丹念にたどる。国際競技大会や政府の政策、さらには社会的要因が重層的に絡み合う中で、アマチュアリズムがどのように形成・変容していったのかを明らかにし、現代スポーツに通じる課題をも照射する。
(ISBN9784861109737)

目次|Contents

まえがき
序章 本書の目的と構成
第1節 問題の所在と本書の目的
第2節 先行研究の検討
第3節 本書の課題・方法・意義
第4節 本書の構成
第1章 競技者資格の形成および消失過程(第Ⅰ期
第1節 大日本体育協会の設立と第Ⅰ期における財政状況
第2節 大日本体育協会による競技会の開催と競技者資格の形成
第3節 第8回オリンピック・パリ大会日本代表選手選考過程における競技者資格の適用
第4節 1925年の組織改造による独自の競技者資格の消失
第5節 第Ⅰ期における大日本体育協会でのアマチュアリズムの位置づけ
第2章 「アマチュアリズム堅持に関する声明書」の形成過程(第Ⅱ期
第1節 第10回オリンピック・ロサンゼルス大会における日本代表選手団派遣費の捻出
第2節 日本代表選手団の強化と活躍
第3節 第10回オリンピック・ロサンゼルス大会における報道体制と大衆のオリンピックに対する関心の高まり
第4節 第Ⅱ期における大日本体育協会でのアマチュアリズムの位置づけ
第3章 改正寄附行為(1935年)の形成過程(第Ⅲ期
第1節 日本運動競技連合の設立
第2節 日本運動競技連合におけるアマチュアリズムの位置づけ
第3節 1935年における寄附行為の改正
第4節 第Ⅲ期における大日本体育協会でのアマチュアリズムの位置づけ
終章 アマチュアリズムの形成過程が映す日本スポーツ界の課題
第1節 本書の総括
第2節 結論
補論1 アマチュア市民ランナーによる豊かなスポーツライフの実現過程
補論2 アマチュア競技者の競技引退後のキャリア形成――箱根駅伝に出場した大学教員を事例として
あとがき
引用・参考文献
初出一覧
人名索引
Summary

著者|Author

根本想(ねもと・そう)
育英大学教育学部講師。広島大学教育学部卒業。早稲田大学大学院スポーツ科学研究科博士後期課程修了。博士(スポーツ科学)。早稲田大学オリンピック・パラリンピック教育研究センター研究員、育英短期大学現代コミュニケーション学科講師を経て2022年より現職。専門は体育思想史。主な著書・論文に、『広辞苑 第七版』(体育・スポーツ関連語句執筆、岩波書店、2018年)、『体育原理』(分担執筆、みらい、2023年)、「1920年代における武田千代三郎のアマチュアリズム観――大阪市立高等商業学校長時代の活動を中心に」『体育・スポーツ哲学研究』第38巻第1号、2016年、「メルクリアリス De Arte Gymnastica 第3巻第1章試訳」『育英大学研究紀要』第6号、2024年などがある。

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神による〈記憶〉と死者のための祈り―日本ハリストス正教会の定着過程をめぐって

神による〈記憶〉と死者のための祈り

日本ハリストス正教会の定着過程をめぐって

  • 佐﨑愛(著)/2025年2月
  • 5500円(本体)/四六判上製512頁
  • 装丁:中本那由子

日本の正教徒は、なぜ死者のために祈るのだろうか?
実際のところ死後にどうなったかが分からないという点に加えて、天国にいる場合でも死者がより神の近くに行けるよう祈るのだという、このようなある種の死に対する明るさが、正教会における死に関する受け止め方のもっとも大きな特徴である。(本文より)
(ISBN9784861109904)

目次|Contents

図・表・写真一覧
凡例
はじめに
序章 日本にキリスト教はいかに定着したか
I部 日本ハリストス正教会の概観
第1章 日本ハリストス正教会の歴史的概要
第2章 日本ハリストス正教会の儀礼
第3章 日本ハリストス正教会の死生観と神による〈記憶〉
II部 日本ハリストス正教会の儀礼実践
第4章 新しい〈供養〉儀礼「月例パニヒダ」
第5章 日本の正教徒宅の家庭祭壇
第6章 葬儀と墓地
終章 日本ハリストス正教会の定着過程
あとがき

附録
 (1)日本ハリストス正教会信徒数の推移
 (2)日本ハリストス正教史年表
 (3)日本正教会の神品・教衆ほかの名称一覧
 (4)アンケート調査①:質問紙とその結果(対象:日本全国の正教会)
参考・引用文献
索引

著者|Author

佐﨑愛(さざき・あい)
1992年、大阪生まれ。北海学園大学人文学部卒業。東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、東北大学文学部助教。専門は宗教学、主な関心は日本ハリストス正教会の死者儀礼、死者の弔いをめぐる儀礼やモノの現代的変容。
・主な著書
共著に、「近現代日本の正教会」(キリスト教文化事典編集委員会編『キリスト教文化事典』丸善出版、2022年)、主な論文に「日本ハリストス正教会の〈死者の記憶〉」(『論集』46号、2019年)、「家庭祭壇に置かれる「モノ」の物質性――日本の正教徒宅にある家庭祭壇の比較を通して」(『東北宗教学』15号、2019年)など。

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