教室における政治的中立性―論争問題を扱うために

教室における政治的中立性

論争問題を扱うために

  • ダイアナ・E・ヘス(著)、渡部竜也・岩崎圭祐・井上昌善(監訳)/2021年3月
  • 4500円(本体)/A5判上製346頁
  • 装丁:長田年伸

私たちはどのように意見を交わしているか?
論争のある問題を扱うことは、政治的に中立だと言えるか?
様々な立場が含まれざるをえない主張を扱い議論するための方法や構想を、学校教育の実証研究を挙げて具体的に分析。私たちの多様な見解から生じる価値対立の捉え方、および公教育と民主社会の関係を再考する。★3刷出来
(ISBN 9784861107184)

目次|contents

シリーズの編者による序文
謝辞
序文
第1部 論争的な政治的問題のケース
第1章 なぜ民主主義社会は論争を必要とするのか
第2章 学校で論争問題を議論することの理論的根拠
第3章 論争的な政治的問題についての定義
第2部 教室の内側
第4章 論争問題の議論についての巧みな教え方
第5章 私たちの中に潜んでいる多様性――教室におけるイデオロギー的多様性とその論争問題の議論への影響
第6章 見解の表明・非表明――教師の論争的選択
第3部 カリキュラム内部の論争
第7章 性質転換しつつあることを教える――何が正規の論争なのか、ということについての論争
第8章 9・11:子どもたちが教えをよく聞く究極の時間――補助教材や教科書は教室での論争をどのように扱うのか
第9章 教室でもっと論争問題を扱ってもらうために
参考文献
訳者解説
索引
著者・監訳者紹介

著者|author

ダイアナ・E・ヘス(Diana E. Hess)
イリノイ大学卒業後、高校の現場でしばらく社会科教師をした後、シカゴ憲法上の諸権利財団(CRFC)でカリキュラム教材開発に携わる。1990年代に公民教育研究で著名なワシントン大学のウォルター・パーカー氏の下に進学し、論争問題を学ぶ子どもたちや論争問題を教える教師たちに注目した調査研究の分野を切り開く。1998年にワシントン大学から博士号を授けられた後、1999年にウィスコンシン大学マディソン校教育学部に准教授として迎えられる。2009年に教授に昇任。現在はウィスコンシン大学マディソン校の第9代学部長に就任(2015年8月より)。合衆国の公民教育・民主主義教育の研究分野ではウェストハイマーらと並んで現在最も多くその研究が引用される。主な著書に『政治的な教室(The Political Classroom: Evidence and Ethics in Democratic Education)』(2015年)がある。2017年にグロマイヤー教育賞を受賞。2019年から全米教育アカデミー会員。

監訳者|translators

渡部竜也(わたなべ・たつや)
1976年生。東京学芸大学教育学部准教授。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了。博士(教育学)。専門は社会科教育学、カリキュラム論、授業設計論、教師教育、社会改造主義教育論研究。主な著訳書に『主権者教育論――学校カリキュラム・学力・教師』(春風社、2019年)、『アメリカ社会科における価値学習の展開と構造――民主主義社会形成のための教育改革の可能性』(風間書房、2015年)、『真正の学び/学力――質の高い知をめぐる学校再建』(フレッド・M・ニューマン著、共訳、春風社、2017年)。

岩崎圭祐(いわさき・けいすけ)
1993年生。佐川町立佐川中学校教諭。岡山大学大学院教育学研究科修士課程修了。修士(教育学)。専門は社会科教育学、論争問題学習。主な論文に「教師が個人的な見解を表明することの教育的効果――政治的中立性に関する議論への一提言」(『社会科教育研究』第139号、2020年)、「論争問題学習における教師の役割と立場――近年の米国社会科教育研究の動向をふまえて」(『社会科教育研究』第129号、2016年)。

井上昌善(いのうえ・まさよし)
1984年生。愛媛大学教育学部講師。兵庫教育大学連合学校養育学研究科博士課程修了。博士(学校教育学)。専門は社会科教育学、民主的な議論に基づく社会科授業構成論、主権者教育論に関する研究。主な著書・論文に『テキストブック公民教育』(分担執筆、第一学習者、2019年)、「熟議に基づく社会科授業構成の効果に関する研究――議論をとり入れた中学校社会科歴史的分野の単元開発を事例として」(『社会認識教育学研究』第34号、2019年)、「「同意の調達」を目指す議論に基づく社会科授業構成――中学校社会科地理的分野小単元「伊川防災プロジェクト」を事例として」(『社会系教科教育学研究』第30号、2018年)。

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インド・剥き出しの世界

インド・剥き出しの世界

  • 田中雅一、石井美保、山本達也 (編)/2021年3月
  • 4800円(本体)/A5判並製456頁
  • 装丁:矢萩多聞

身体、暴力、国家――南アジア世界の〈闇〉とつながりへの希求
文化人類学者たちが〈剥き出しの生〉を現場から描いた、15章+6つのコラム。
人びとが日常的に、またさまざまな事件や事故を通じて文化的・社会的属性を剥奪されて生きざるをえない状況に注目しながらも、グローバルな観点を失うことなく、そこから南アジア世界の強靭な生活世界とその多様性について論じる。
「愛がなければ、無に等しい」(コリントの使徒への手紙13章)
(ISBN 9784861106651)

書評が『図書新聞』に掲載されました
書評が『文化人類学』に掲載されました
書評が『南アジア研究』に掲載されました
書評が『アジア・アフリカ地域研究』に掲載されました

 

目次|contents

序章 インド・剥き出しの世界にむけて(田中雅一)

第一部 人生とジェンダー
第1章 日常世界における被傷性―リプロダクションの管理としての人工妊娠中絶(松尾瑞穂)
第2章 子どもの生は誰が守るのか―バングラデシュの共同体の狭間で生きる子どもたち(南出和余)
第3章 〈剥き出しの生〉が媒介する共同性―スリランカの老人居住施設における老いと看取りの現場から考える(中村沙絵)
コラム 病死か自死か他殺か ―ネパール農村社会における死の受容と語りの揺らぎ(安念真衣子)
第4章 殺人という特権 ―パキスタンの名誉殺人(サイード・フォージア)(訳/和崎聖日)
コラム 守られる名誉、消費される名誉(須永恵美子)
第5章 女性への暴力、売春、デーヴァダーシー(田中雅一)
コラム 君の名は ―ヒジュラの受難、国家の混乱(山崎浩平)

第二部 集合的暴力と差別
第6章 「まなざし」を超えて ―「不可触民」をめぐる暴力の位相(舟橋健太)
コラム 階層間関係の不安定化 ―インド北部・スピティ渓谷の階層制リグ(中屋敷千尋)
第7章 流動化する暴力とヒンドゥー・ナショナリズム(石井美保)
第8章 災害復興と宗教的マイノリティ―二〇〇一年インド西部地震の事例より(金谷美和)
第9章 剥き出しの屠りと匿名的な屠畜者たち―現代ブータンにみる屠畜規制と拡大する放生実践(宮本万里)
第10章 ネパール・チトワンにおける森林伐採事件―例外状態としての森林と先住民チェパン(橘健一)
コラム カースト・カテゴリーの境界を生きるということ(岩谷彩子)

第三部 国家と紛争
第11章 戦争犯罪者をめぐる今日の歴史問題―バングラデシュの独立戦争と国際戦争犯罪法廷の裁判記録から(外川昌彦)
第12章 暴力と忘却 ―ネパール内戦下の生活と死者、強制失踪者(藤倉達郎)
第13章 かけがえのない死を悼む―内戦後のスリランカ東沿岸部タミル村落の事例から(菊池真理)
第14章 性暴力に抗して―メイテイ女性による「裸の抗議」(木村真希子)
第15章 暴力を目の前にした難民の苦境を考える―インド在住チベット難民と焼身自殺(山本達也)
コラム 踊り子たちの「結婚」事情(飯田玲子)

編者|editors

田中雅一(たなか・まさかず)
国際ファッション専門職大学国際ファッション学部教授。文化人類学、ジェンダー・セクシュアリティ研究。『誘惑する文化人類学』(世界思想社、2018年)、『南アジア社会を学ぶ人のために』(共編著、世界思想社、2010年)、『供犠世界の変貌―南アジアの歴史人類学』(法藏館、2002年)など。

石井美保(いしい・みほ)
京都大学人文科学研究所准教授。文化人類学。『文化人類学の思考法』(共編著、世界思想社、2019年)、『めぐりながれるものの人類学』(青土社、2019年)、『環世界の人類学―南インドにおける野生・近代・神霊祭祀』(京都大学学術出版会、2017年)など。

山本達也(やまもと・たつや)
静岡大学人文社会科学部准教授。文化人類学。『ようこそ南アジア世界へ』(共著、昭和堂、2020年)、Law and Democracy in Contemporary India: Constitution, Contact Zone, and Performing Rights(共編著、Palgrave Macmillan、2019年)、『舞台の上の難民—チベット難民芸能集団の民族誌』(法蔵館、2013年)など。

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現代中東における宗教・メディア・ネットワーク―イスラームのゆくえ

現代中東における宗教・メディア・ネットワーク

イスラームのゆくえ

  • 千葉悠志、安田慎(編)/2021年2月
  • 2800円(本体)/四六判並製248頁
  • 装丁:桂川潤

宗教の柔靭性を問う。
書物、映画、ラジオ、テレビ、インターネット、SNS、そして慈善団体、国際機構、法学者集団。情報化や宗教復興の只中にある中東のイスラームを「メディア」と「制度的ネットワーク」の視点から論じる、9章+コラム4編。

(ISBN 9784861107283)

目次|contents

序章  現代中東における宗教とレジリエンス―メディア社会への抵抗と適応(千葉悠志)

第1部 宗教とメディア
第1章  アラブ世界における出版技術の発展とクルアーンの刊本化(竹田敏之)
第2章  現代イスラーム改革の思想戦略と『現代のムスリム』誌―20世紀後半のアラブ思想界の深層を読む(黒田彩加)
コラム(1) 教科書と宗教教育(内田直義)
第3章  白い異邦人から真正なる巡礼者へ―ヨハン・ルードヴィヒ・ブルクハルトのマッカ巡礼経験をめぐる再帰性と超越性(安田慎)
第4章  「モラル装置」化する映画―エジプト・コメディ映画に描かれる「偽物のイスラーム」(勝畑冬実)
コラム(2) ラジオと知識人(相島葉月)
第5章  放送メディアとイスラーム―宗教的言説空間の拡大と変容(千葉悠志)
第6章  神の言葉を伝えるメディア―クルアーングッズからSNSまで(二ツ山達朗)
コラム(3) インターネット時代における宗教指導者と信徒(近藤洋平)

第2部 宗教と制度的ネットワーク
第7章  難民を救うイスラーム的NGO―イスラームに根ざす支え合いの仕組み(佐藤麻理絵)
第8章  イスラーム協力機構―宗教で結びつく国際関係(池端蕗子)
コラム(4) アズハル(相島葉月)
第9章  イスラーム金融を作る―法学者たちの静かなる革命(長岡慎介)

おわりに

編者|editors

千葉悠志(ちば・ゆうし)
公立小松大学国際文化交流学部准教授。中東地域研究、メディア研究、国際関係論。Media in the Middle East: Activism, Politics, and Culture(共著、Palgrave Macmillan、2017年)、『世界のメディア―グローバル時代における多様性』(共著、春風社、2018年)、『現代アラブ・メディア―越境するラジオから衛星テレビへ』(ナカニシヤ出版、2014年)など。

安田慎(やすだ・しん)
高崎経済大学地域政策学部准教授。中東地域研究、イスラーム地域研究、中東観光史。Religious Tourism in Asia: Tradition and Change through Case Studies and Narratives (共編著、CABI、2018年)、『イスラミック・ツーリズムの勃興―宗教の観光資源化』(ナカニシヤ出版、2016年)など。

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スマホと哲学

スマホと哲学

  • 岩崎大(著)/2021年2月
  • 1800円(本体)/四六判並製224頁
  • 装丁:桂川潤

3匹目のカエルは、外の世界を知り、新しい世界に飛び出したものの、
うまくいかず、不幸を感じて生きている――

哲学は、すぐに役立つ便利な情報ではない。著名な哲学者の格言を引っ張り出すことでもない。「よく生きる」ことを企図する作法とは。
(ISBN 9784861107368)

目次|contents

第1章 「井の中の蛙」は幸せか?
1 自分で考えることの初心者へ
2 「生きる意味などない」からはじめよう
3 隠れた価値観を暴き出せ
4 思考と実践の終わりなきサイクル

第2章 よく生きるための死生観
1 世界と私の奇妙な関係
2 よく生きるための死生観―コース別ガイド―
3 幸せの方程式―パスカルの賭け―
4 なんとなくで問題ない

第3章 楽園の哲学
1 ふたたび井の中の蛙問題
2 考えない常識人たちの楽園
3 考える例外者たち
4 実践版:よく生きるための死生観

あとがき

著者|author

岩崎大(いわさき・だい)
1983年東京生まれ。成蹊大学経済学部卒業。東洋大学大学院文学研究科哲学専攻博士後期課程終了。博士(文学)。現在、東洋大学文学部哲学科、富士リハビリテーション大学校非常勤講師。東洋大学東洋学研究所客員研究員。著書『死生学――死の隠蔽から自己確信へ』(春風社)、『自然といのちの尊さについて考える――エコ・フィロソフィとサステイナビリティ学の展開』(ノンブル社、共編著)ほか。

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家族を生み出す―台湾をめぐる国際結婚の民族誌

家族を生み出す

台湾をめぐる国際結婚の民族誌

  • 横田祥子(著)/2021年2月
  • 3600円(本体)/四六判上製260頁
  • 装丁:中本那由子

仲介業者の斡旋により、台湾に住む男性に海外から嫁ぐ女性たち。

「人身売買」として非難もされる国際結婚が、どのような社会背景や仕組みのもとで成立しているのか、そして当事者たちは何を求めて結婚・移住に踏み切るのか。
移住先の台湾と移住元のインドネシアでのフィールドワークをもとに、結婚移民たちと家族の生を描く。

(ISBN 9784861107092)

目次|contents

序章

第Ⅰ部 再生産労働グローバル化時代の婚姻戦略
第1章  再生産労働・婚姻をめぐる従来研究の視座
第2章  台湾・新移民時代の到来
第3章  商業的な国際結婚の成立
第4章  再生産労働をめぐるアリーナとしての家族

第Ⅱ部 南洋から台湾へ・東南アジア系台湾人の誕生
第5章  結婚移民の結婚戦略
第6章  結婚移民と家族のその後

終章

参考文献
あとがき

著者|author

横田祥子(よこた・さちこ)

滋賀県立大学人間文化学部准教授。専門は社会人類学、地域研究。
主な業績に、「政治的な正しさの背後にかくれたローカルな論理によりそう――商業的国際結婚と家族」白石壮一郎・椎野若菜編『社会問題と出会う(FENICS100万人のフィールドワーカーシリーズ 7)』(古今書院、2017年)、「東南アジア系台湾人の誕生――五大エスニックグループ時代の台湾人像」『アジア遊学204 交錯する台湾認識――見え隠れする「国家」と「人びと」』(勉誠出版、2016年)、「インドネシア華人女性の国際結婚を通じた世帯保持――西カリマンタン州シンカワン市の事例から」(『華僑華人研究』13、2016年)など。

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都市科学事典

都市科学事典

  • 横浜国立大学都市科学部(編)/2021年2月
  • 25000円(本体)/A5判上製函入1052頁
  • 装丁:桂川潤

ニンゲンは都市を志向し、集い、住む。
コロナ禍が暴く都市とは? 未知の未来に向けてトランジション・シティを模索する。
都市に関わる多分野の専門知を体系化・再編成し、経験知と融合させて実践的に活かすための事典。10の領域群に476項目、執筆者348名による「都市の知」の集大成。

(ISBN 9784861107344)

目次|contents

領域1  歴史(空間史/身体/心性/アーカイブズ/記録/記憶/遺産)
領域2  空間と場所(近代における「時間と空間」/グローバル化のなかの「空間と場所」/移動と定住のなかの都市/都市のスケープと都市的世界)
領域3  政治と経済(都市と自治/地域開発/地域経済/産業と雇用/都市財政/社会政策)
領域4  制度と装置(都市制度/都市計画制度/都市の装置/インフラ管理/都市の装置/交通・エネルギーインフラ/都市の装置/環境インフラ/都市の装置/社会インフラ)
領域5  建築とデザイン(建築の誕生と歴史/建築と生産/建築と人・共同体/建築と安全/建築・地域と環境/都市と建築)
領域6  環境と生活(環境と生活の総合的な視点/都市の環境問題/生態系と人間の関わり/都市の環境と災害のリスク)
領域7  情報とネットワーク(都市、グローバル化、ネットワーク/都市、景観、メディア/メディア、空間、共有、移動/情報技術がもたらす都市・社会像/環境・防災と情報システム)
領域8  まちづくりとコミュニティ(まちづくりの過去と現在/まちづくりの方法と諸相/コミュニティとまちづくり/コミュニティの理論/思想と方法/コミュニティの制度と諸相)
領域9  市民と文化(国家・市民社会・ダイバーシティ/都市におけるセグリゲーションとディバイド/都市における生活世界の諸相/都市における民俗と文化)
領域10  知と思想(都市をとらえる知/都市に向かう知/都市と対峙する思想/都市を超える思想)

編者|editor

横浜国立大学都市科学部編 
編集代表 佐土原聡(横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院教授)
編集副代表 小池治(横浜国立大学大学院国際社会科学研究院教授) 寺田真理子(横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院准教授)
編集総括監修 吉原直樹(東北大学名誉教授/横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院教授)

本事典の編纂は、2017年4月に横浜国立大学が50年ぶりの新学部「都市科学部」を開設したのを契機に開始。
「本事典が、横浜国立大学の都市科学部がめざす「都市科学」領域の確立の礎としての役割を発揮するとともに、都市について学ぶ方々、あるいは都市づくりやマネジメントをはじめ、都市に関わるさまざまな立場の方々、都市に関心をもたれている方々に広く活用いただけることを願っている」(「はじめに」より)

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〈障害者〉として社会に参加する―生涯学習施設で行うあらゆる人の才能を生かす試み

〈障害者〉として社会に参加する

生涯学習施設で行うあらゆる人の才能を生かす試み

  • 三谷雅純(著)/2021年2月
  • 4000円(本体)/四六判上製304頁
  • 装丁:長田年伸

あらゆる人の社会参加とは?
さまざまな〈障害〉のある人たちが自らの才能を生かせるように、博物館などの生涯学習施設の活動、および緊急災害放送の改善策を実際的に検討。多様な個性を生かすことのできる社会の実現に向けた取り組みを、当事者の視点から提言する。
(ISBN 9784861107030)

目次|contents

まえがき
第1部 すべての人を迎える施設
第1章 障害のある子どもとの野外活動とテキスト作り
第2章 生涯学習施設で文章はどう書くべきか――コミュニケーション障害者への対応、子どもと高齢者とのギャップ克服
第3章 小規模作業所でコミュニケーション障害者にDAISYを試してもらう
第4章 言葉やコミュニケーションに障害を持つさまざまな人びとと対応策の現状
第5章 社会のひな形としての生涯学習施設――兵庫県立人と自然の博物館を例に挙げて達成していること/していないことを考える
コラム1 人びとを迎えるために――視覚障害者に対しては
第2部 ことばの認知が難しい人に緊急災害放送を届けるには
第6章 まず障害を自覚していない人に試してもらった肉声とフォルマント合成音声の聞きやすさ/聞きにくさ
第7章 障害者/非障害者にとっての肉声とフォルマント合成音声、波形接続型合成音声の聞きやすさ/聞きにくさ
コラム2 人びとを迎えるために――コミュニケーション障害者に対しては
第8章 言語音の認知が難しい聴覚失認者が理解しやすい災害放送とは?
第9章 聴覚失認者に認知しやすいチャイム音は存在するか――わざと言語音を避けて調べた
第3部 障害の進化、コミュニケーション行動の本質
第10章 聴覚失認者は何を手がかりに視聴覚材料を理解するのか
コラム3 ヒトの進化とスペクトラム
あとがき
用語解説
参考文献
文献初出一覧

著者|author

三谷雅純(みたに・まさずみ)
1954年生まれ。兵庫県立大学准教授/人と自然の博物館主任研究員をへて、現在、兵庫県立大学自然・環境科学研究所客員教授。京都大学理学部卒業。京都大学大学院(博士後期課程)修了。理学博士。専門は人類学、霊長類学、障害学。アフリカのコンゴ共和国とカメルーン、インドネシアなど、熱帯林の調査経験が長い。現在は障害者(自身が2級の重度障害者)になってはじめて見えてきた社会のユニバーサル化について積極的に考察している。著書に『ンドキの森』(どうぶつ社)、『ヒトは人のはじまり』(毎日新聞社)、『霊長類生態学』(京都大学学術出版会、共著)ほか多数。

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社会学的システム理論の軌跡―ソシオサイバネティクスとニクラス・ルーマン

社会学的システム理論の軌跡

ソシオサイバネティクスとニクラス・ルーマン

  • 赤堀三郎(著)/2021年2月
  • 3600円(本体)/四六判上製236頁
  • 装丁:長田年伸

システム理論を用いてこそ社会学ができる。
どういうロジックでそう言えるのか?
難解とされる理論を基層から掘り起こし、その可能性と魅力を明快に示す。

(ISBN 9784861107207)

目次|contents

はしがき
第Ⅰ部 社会学的システム理論
第1章 システム理論は社会学的でありうるか
第2章 システム理論の社会学化―ニクラス・ルーマンによる試みの概観
第Ⅱ部 社会学的システム理論の源流
第3章 戦後アメリカにおけるサイバネティクスと社会学
第4章 社会システム理論における自己言及パラダイムの由来
第5章 コミュニケーションの自己言及性とオートポイエーシス
第Ⅲ部 社会学的システム理論のロジック
第6章 社会システムという観察者―構造的カップリングとセカンド・オーダーの観察
第7章 社会の進化はどうシステム理論と関連するか
第8章 コミュニケーション・コード
第9章 社会の自己記述―そのシステム理論的含意
終章 理解の「ありそうもなさ」の克服のために
あとがき
初出一覧
文献一覧

著者|author

赤堀三郎(あかほり・さぶろう)
1971年生まれ。東京女子大学現代教養学部教授。専門:社会学理論,現代社会論,社会学史(特に社会学におけるシステム理論)。主要著作:『グローバル社会の変容』(分担執筆,晃洋書房,2020年),『嗜好品の社会学』(分担執筆,東京大学出版会,2020年),Social Theory and Asian Dialogues(分担執筆,Palgrave Macmillan, 2018年),Handbook of Systems Sciences(分担執筆,Springer, 2021年)。訳書:ニクラス・ルーマン『社会の社会』(共訳,法政大学出版局,2009年),同『社会構造とゼマンティク2』(共訳,法政大学出版局,2013年),同『社会構造とゼマンティク3』(共訳,法政大学出版局,2013年)。

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制服ガールの総力戦―イギリスの「女の子」の戦時貢献

制服ガールの総力戦

イギリスの「女の子」の戦時貢献

  • 杉村使乃(著)/2021年3月
  • 3200円(本体)/四六判並製234頁
  • 装丁:矢萩多聞

女性は戦争にどのように関わったのか?
制服の女性は戦時下のメディアでどのように取り上げられたのか?

第二次世界大戦時の制服姿の女性を通して、「女性活躍」の表象を読み解く。

(ISBN 9784861106033)

目次|contents

はじめに
第Ⅰ部 成長する女の子の時代(Girls Growing Up)―二〇世紀初頭のイギリス
第1章 「私たちもスカウトになれますよね……」―元祖制服ガール、ガールガイド運動
第2章 雑誌『ガールズ・オウン・ペーパー』に見る戦間期イギリスの「ガール」の表象
第3章 第一次世界大戦と女性の「大義」―レイ・ストレイチーの『大義』とヴァージニア・ウルフの『3ギニー』
第Ⅱ部 第二次世界大戦下の制服のガールたち

第1章 イギリスにおける女たちの銃後
第2章 写真週刊誌『ピクチャー・ポスト』の制服のカバーガールたち
第3章 女性誌に見る制服のカバーガール
第4章 フィクションに見る制服ガールの冒険―「空軍婦人補助隊のウォーラルズ」(Worrals of the W.A.A.F.’s)シリーズ
おわりに ジェンダーと階級を越境する制服ガールたち

著者|author

杉村使乃(すぎむら・しの))

共立女子大学文芸学部文芸学科教授。専門はイギリス文学、英米児童文学、表象文化論。

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ナチスと闘った劇場―精神的国土防衛とチューリヒ劇場の「伝説」

ナチスと闘った劇場

精神的国土防衛とチューリヒ劇場の「伝説」

  • 葉柳和則(編)/2021年3月
  • 4200円(本体)/四六判上製476頁
  • 装丁:中本那由子

劇場をとおして浮かびあがる中立国・スイスの姿
ナチス時代のドイツ語圏で、亡命演劇人を起用しつつ焚書にされた作品の上演を続けたスイスのチューリヒ劇場。民主主義の象徴として伝説化されたチューリヒ劇場における作品上演のプロセスを社会・文化的視点で分析し、その実態に迫る。

(ISBN 9784861107191)

目次|contents

序論 チューリヒ劇場と社会・文化的文脈(葉柳和則)

第1部 リーザー時代(戦間期)
概 観 国民統合を推進するスイスの文化政策と亡命者たち(葉柳和則)
第1章 焚書に抗して―亡命演劇人と時事劇『人種』、『マムロック教授』(市川明)
第2章 チューリヒ劇場の実態―リーザーの登場と退陣(市川明)

第2部 ヴェルターリン時代 Ⅰ(戦争前夜から終戦まで)
概 観 「別様のドイツ」における古典と現代劇の寓意的上演(葉柳和則)
第3章 「アルカディア」というプロジェクション―『テル』の変奏(中村靖子)
第4章 方法としての寓意劇―『肝っ玉おっ母とその子どもたち』と『ガリレイの生涯』の世界初演(市川明)
第5章 レジスタンス演劇のポリティクス―『月は沈みぬ』チューリヒ初演(葉柳和則)

第3部 ヴェルターリン時代 Ⅱ(終戦からドイツ分断まで)
概 観 「ナチズムとスイス」というまなざしとその演劇的表象(葉柳和則)
第6章 メーリケを愛する殺戮者―『ほら、また歌っている』における批判の理路(中村靖子)
第7章 亡命演劇から戦後演劇へ―『アンティゴネ・モデル 1948』(ヴェルナー・ヴュートリヒ、翻訳:井上美里)
第8章 「偶像」の行く末―『聖書に曰く』の生成と受容(増本浩子)

展望 チューリヒ劇場の伝統と発展(市川明)

文献一覧
上演記録
索引

編者|editor

葉柳和則(はやなぎ・かずのり)
一九六三年徳島県生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。長崎大学多文化社会学部教授。博士(文学)。著書に『経験はいかにして表現へともとらされるのか―M・フリッシュの順列の美学』(鳥影社、二〇〇八年)、編著書に『長崎―記憶の風景とその表象』(晃洋書房、二〇一七年)などがある。

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