親子とは何か―ナイジェリア・ハウサ社会における「里親養育」の民族誌

親子とは何か

ナイジェリア・ハウサ社会における「里親養育」の民族誌

  • 梅津綾子(著)/2021年2月
  • 4100円(本体)/A5判上製330頁
  • 装丁:中本那由子

「生んで育てる」はあたりまえなのか?
「生みの親」と「育ての親」が分担して一人の子供を育てる慣行がある、ナイジェリアのハウサ社会。その慣行を可能にしている社会の仕組みや、それぞれの「親」と「子」がお互いに何を感じ、何をやり取りしているのかについてフィールドワークを行い、「親子」の多彩なつながりの可能性を、「分人」などのキーワードを手がかりに探る。

(ISBN 9784861107238)

目次|contents

まえがき  
凡例
調査地の主な人物紹介  

序章 里親養育・養子縁組をめぐる親子論
第1章 ハウサ社会の日常生活と家族―ザリア地域を中心に
第2章 ハウサの子の引き取り慣行、リコ 
第3章 子育て期の育親と〈子〉そして生親
第4章 結婚した〈子〉、育親、生親の関係
第5章 育親の「親」としての弱さと強さ 
終章 ハウサの親子観から親子を考える 

あとがき
謝辞
引用文献
付表
索引

著者|author

梅津綾子(うめつ・あやこ)
専門は文化人類学、アフリカ研究。南山大学人類学研究所・非常勤研究員。
「出生と養育に基づく複数的・多元的親子関係―ナイジェリア北部・ハウサ社会に
おける『里親養育』の民族誌から」(名古屋大学大学院文学研究科 博士論文、二〇
一五年)、「複数の両親による子育て―北部ナイジェリア、ハウサ社会の里親養育
(リコ)の事例より」(『アジア・アフリカ地域研究』第一四巻一号、二〇一四年)、「現代ナイジェリアの〝里親養育〟に見る親子のあり方―生みの親・育ての親と子の長期的共存関係」(『比較家族史研究』二六号、二〇一二年)。

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する

日本語学習者の読解ストラテジー―要点関係図の効果を探る

日本語学習者の読解ストラテジー

要点関係図の効果を探る

  • 田川麻央(著)/2021年2月
  • 4400円(本体)/四六判並製214頁
  • 装丁:矢萩多聞

非日本語ネイティブの日本語学習者が「語の意味は分かるが文章の意味は分からない」という状況に対して有効に機能する読解ストラテジー(方略)を解明。認知心理学的な視点からデータにもとづき実証的に分析し、読解誘導のための実効的な方途を提示する。

(ISBN 9784861107078)

目次|contents

はじめに
第1章 問題の所在
第2章 読解ストラテジーに関わる研究
第3章 研究方法
第4章 中級学習者の要点関係図の作成における要点探索と関係探索の効果(研究1)
第5章 要点関係図の作成による効果と作成する図は日本語習熟度によって異なるか(研究2、研究3)
第6章 日本語習熟度の異なる学習者の作成した要点関係図の違いが表象構築に及ぼす影響(研究4)
第7章 総合考察
参考文献
付録資料
謝辞
索引

著者|author

田川麻央(たがわ・まお)

兵庫県神戸市出身。お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科博士後期課程修了。博士(人文科学)。日本女子大学非常勤講師を得て、2014年から明海大学専任講師。専門は、日本語教育学。著書に『日本語教育学研究8 日本語学習者の読解過程』(2020年、ココ出版、共著)、主要論文に「中級日本語学習者の読解における要点と構造の気づき:要点探索活動と構造探索活動の統合と順序の影響を考慮して」(2012年、日本語教育(151)34–47、日本語教育学会第8回林大記念論文賞受賞)がある。

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する

持続可能な開発における〈文化〉の居場所―「誰一人取り残さない」開発への応答

持続可能な開発における〈文化〉の居場所

「誰一人取り残さない」開発への応答

  • 関根久雄(編)/2021年1月
  • 3500円(本体)/四六判並製368頁
  • 装丁:中島衣美

SDGsにおいて経済・社会・環境は語られる一方で、文化は見過ごされてきたのではないか?
「持続可能な開発」に、地域社会の文化や文化的多様性はいかにして結びつく・結びつけられるべきなのか。開発の理念・思想と各国の現場の実際を、開発学・人類学・教育学・社会学の観点から多角的に検討することで、議論の足がかりを探る。

(ISBN 9784861107115)

目次|contents

はじめに
第Ⅰ部 開発・SDGs・文化―その関係性の再考
第1章  斎藤文彦 一〇年後の地球に人類はまだ生きているか?―資本主義経済から社会連帯経済への転換の可能性
第2章  真崎克彦 文化的多様性を尊重したSDGsのあり方とは?―脱成長論の科学的方法論を手がかりに考える
第3章  野田真里 SDGsとNGO/市民社会―「誰一人取り残さない」ボトムアップの社会変革と「包摂的な文化」にむけて
第4章  北村友人・荻巣崇世・芦田明美 SDGs時代における「学び」のあり方を「文化」の視点から捉え直す  
第5章  下田恭美 「開発」と「文化」を超えて―SDGs時代に求められる開発プラクティス

第Ⅱ部 地域文化と接続可能な開発実践―文化の視点から持続可能な開発の姿を読み解く
第6章  関根久雄 サブシステンスと持続可能な開発―ソロモン諸島におけるSDGsをみる視点
第7章  井上真 熱帯林保護地域管理への住民参加―ボルネオ島中央部の事例より
第8章  箕曲在弘 コーヒー生産地域における搾取的状況と「文化」―ラオス南部ボーラヴェーン高原におけるフェアトレードコーヒーの事例から
第9章  西川芳昭 食料・農業のための生物多様性の文化的価値―作物と人の関係から読み解く持続可能な食と農・農村
第10章  川口純 持続可能な開発のための教育の理念と実態―国際教育協力における「文化の居場所」について
第11章  菅野美佐子 インド農村におけるSDGsとジェンダーをめぐる文化的位相―開発による変化からの日常の回復と持続
第12章  白川千尋 保健医療分野のSDGsと文化―目標三および東南アジア・オセアニアのマラリア対策活動をめぐって
第13章  早川公 地方創生は持続可能なまちづくりの夢を見るか?―「SDGs未来都市つくば」を事例として
第14章  朱藝 持続可能な企業文化とは―海外日系企業を事例に

おわりに
執筆者紹介

編者|editor

関根久雄(せきね・ひさお)
1962年生。筑波大学人文社会系教授。専門は文化人類学、開発人類学、オセアニア島嶼地域研究。主な著作に、『地域的近代を生きるソロモン諸島―紛争・開発・「自律的依存」』(筑波大学出版会、2015年)、『実践と感情―開発人類学の新展開』(編著、春風社、2015年)、『グローバル化する〈正義〉の人類学―国際社会における法形成とローカリティ』(共著、昭和堂、2019年)など。

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する

Y専の歴史―横浜市立大学の源流【横浜市立大学新叢書12】

Y専の歴史

横浜市立大学の源流

  • 齊藤毅憲(著)/2021年1月
  • 2500円(本体)/A5判並製168頁
  • 装丁:矢萩多聞

明治期に創立し、戦時の苦難を経て、現在の横浜市立大学と横浜の高等教育の礎を築いたY専=横浜市立横浜商業専門学校の変遷をひもとく。【横浜市立大学新叢書12】
(ISBN 9784861107160)

◆横浜市立大学新叢書「発刊の辞

目次|contents

はしがき
1.少ないY専史研究
2.Y専創立までの主な経過
3.高等教育化への動きとY専のポジション
4.創立期におけるY専
5.Y専の充実と専任校長・前田幸太郎
6.「アメリカ研究」で成果をあげたY専
7.戦時に向かうなかでのY専
8.「学問の自由」への圧力と一部教員の検挙
9.『横浜商業専門学校一覧』にみる当時のY専
10.存続の危機にあったY専
11.戦争前半期のY専
12.戦争後半期のY専
13.『望雲』にみる「思い出の教師たち」
14.一九四五年の第十七回卒業式
15.終戦直後のY専
16.Y校校長・山田瑛の見た教師たちの回想
17.『望雲』における当時の教師生活
18.『Y専の沿革と回顧』におけるY専の再生
19.Y専は輝いていた!
20.私が出会った「Y専パーソン」
あとがき
Y専(横浜市立横浜商業専門学校)の主要沿革年表
主要参考資料

著者|author

齊藤毅憲(さいとう・たけのり)
1942年生まれ。横浜市立大学名誉教授。商学博士。専門は経営学・経営教育論。横浜市立大学商学部長、同大学院経済学研究科・経営学研究科長、全国ビジネス系大学教育会議会長、神奈川県人事委員会委員長ほかを歴任。現在、全国ビジネス系大学教育会議理事。主な著書に『現代日本の大学と経営学教育』(成文堂、1981年)、『上野陽一 ――人と業績』(産業能率大学、1983年、日本経営協会「経営科学文献賞」受賞)、『経営学を楽しく学ぶ』(編著、中央経済社、1990年、4刷2020年) ほか、経営学関係の著書多数。

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する

教育のリーダーシップとハンナ・アーレント

教育のリーダーシップとハンナ・アーレント

  • ヘレン・M・ガンター(著)、末松裕基・生澤繁樹・橋本憲幸(訳)/2020年12月
  • 3000円(本体)/四六判上製368頁
  • 装丁:桂川潤

指導すること=他者と関わり何かを始めることは、いまでも何らかの意味を有しているか――
英国の公教育における政策・経営の現代化改革がもたらした、全体主義的な影響を検討。擬制のなかで無自覚に行なわれうる受動的・均質的な思考をしりぞけ、学校・組織・政治と私たちの間にある関係、教育をめぐる〈活動〉の過程と意味を探る。
(ISBN 9784861107047)

目次|contents

凡例
略語一覧
日本語版序文
シリーズ序文
謝辞

第1章 ハンナ・アーレントを取り入れる
はじめに/ハンナ・アーレント/ハンナ・アーレントを読み、ともに思考する/本書の意義

第2章 ハンナ・アーレントとELMAの研究および実践
はじめに/ELMAと社会科学/アーレントとともに思考する――ELMAにとっての意義/アーレントの歴史的・政治的思考――ELMAにとっての意義

第3章 アーレントを使ってELMAについて思考する――政治と全体主義
はじめに/教育、教育、教育/全体主義の政治/全面的なリーダーシップ

第4章 アーレントを使ってELMAについて思考する――〈活動的生〉
はじめに/〈労働〉/〈仕事〉/〈活動〉/〈活動的生〉

第5章 アーレントを使ってELMAについて思考する――〈観照的生〉(デイヴィッド・ホールとの共同執筆)
はじめに/悪の凡庸さ/リーダーシップの凡庸さ/分散型リーダーシップの凡庸さ

第6章 アーレントとともに/抗して思考する
はじめに/アーレントとともに思考する/ジェンダーという課題/社会的なるものとともに思考する/「ブーメラン論」とともに思考する/一時休止

文献案内
訳注
訳者あとがき
文献一覧
索引
著訳者紹介

著者|author

ヘレン・M・ガンター(Helen M. Gunter)
英国マンチェスター大学教授。専門は教育政策学、教育経営学。社会学、政治学、歴史学の視点から教育のリーダーシップや統治、教師の力量形成といった教育経営の現代的課題とともに教育経営の理論史について研究を行なっている。著書に『教育を再考する――ジュラシック・マネジメントの帰結』(1997年)、『教育におけるリーダーとリーダーシップ』(2001年)、『リーダーシップと教育改革』(2012年)、『スクールリーダーシップの実践・研究の思想史』(2016年)、『公教育の政治学――改革の理念と課題』(2018年)、編著に『ニュー・パブリック・マネジメントと教育改革』(2016年)、『ハンナ・アーレント 暗い時代における教育的思考と実践――危機にある世界のための教育』(2020年)など(いずれも未邦訳)。

訳者|translators

末松裕基(すえまつ・ひろき)
東京学芸大学教育学部准教授。専門は学校経営学。主な著書・論文に『現代の学校を読み解く――学校の現在地と教育の未来』(春風社、2016年、編著)、『教育経営論』(学文社、2017年、編著)、“Finding Alternatives and/or Following Global Trends for School Leaders? Reflection of Educational Management in Japan”(Journal of the International Society for Teacher Education, Vol. 22, No. 1, 2018, 共著)。

生澤繁樹(いざわ・しげき)
名古屋大学大学院教育発達科学研究科准教授。専門は教育哲学、教育思想史。主な著書に『共同体による自己形成――教育と政治のプラグマティズムへ』(春風社、2019年)、『民主主義と教育の再創造――デューイ研究の未来へ』(勁草書房、2020年、共著)、『政治において正しいとはどういうことか――ポスト基礎付け主義と規範の行方』(勁草書房、2019年、共著)。

橋本憲幸(はしもと・のりゆき)
山梨県立大学国際政策学部准教授。専門は国際教育開発論、教育哲学。主な著書・論文に『教育と他者――非対称性の倫理に向けて』(春風社、2018年、日本比較教育学会平塚賞、国際開発学会奨励賞受賞)、「国際教育開発論の思想課題と批判様式――文化帝国主義と新自由主義の理論的超克」(『教育学研究』第86巻第4号、日本教育学会、2019年)、「教育はグローバル・ガバナンスを統御できるか――国際教育開発の理論的外部」(『国際開発研究』第25巻第1・2号、国際開発学会、2016年)。

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する

ロバート・フロスト詩集 ニューハンプシャー

ロバート・フロスト詩集 ニューハンプシャー

  • 藤本雅樹(訳)/2020年12月
  • 4000円(本体)/四六判上製352頁
  • 装丁:桂川潤

20世紀アメリカ詩を代表する詩人の第4詩集『ニューハンプシャー』の翻訳。これによって、フロストは、ピュリッツァー賞を射止めた。

(ISBN 9784861107153)

目次|contents

ニューハンプシャー

〈注釈詩群〉
石舟の中の隕石
国勢調査員
望遠鏡

斧の柄
丸砥石
ポールの女房
野ブドウ
三人目の居場所
二人の魔女
 一 クース郡の魔女
 二 グラフトン郡の乞食魔女
むなしい脅威
泉、瓶、ロバの耳と何冊かの本
あなたに午前一時を歌いましょう

〈装飾詩群〉
青の断片
火と氷
使われなくなった墓地で
雪の粉
E・Tに
金色のままでいられるものは何もない
逃げた子馬
目的は歌だった
冬の夕べ森辺に佇んで
一度だけ、そのとき、何かが
青い蝶の日
冬の訪れ
大地のほうへ
さようなら、そして冷たくしておいて
二匹が二人を見つめている
大切にとっておくためにではなく
町の小川
台所の煙突
冬、日暮鳥を探しもとめて
無限の瞬間
砂糖果樹園の夕べ
落ち葉拾い
谷間が歌う日
不安
山腹の雪解け
農夫たち
道をふさぐ倒木に寄せて
僕たちの歌の力
鍵のないドア
田舎の風物をよく知ることの必要

注解

【解説にかえて】
「ニューハンプシャー」の世界
「望遠鏡」のレトリック

あとがき

訳者|translator

藤本雅樹(ふじもと・まさき)
1953年生まれ。龍谷大学文学部教授。
主な業績
〈著書〉『黒船の行方――アメリカ文学と「日本」』(共著、英宝社、2009年)、『フロストの「西に流れる川」の世界――新たな抒情を求めて』(国文社、2003年)、『オレゴン・トレイル物語――開拓者の夢と現実』(共著、英宝社、1997年)
〈翻訳〉『ロバート・フロストの牧歌の技法』(ジョン・F・リネン著、晃洋書房、2019年)、『エリノア・フロスト――ある詩人の妻』(サンドラ・L・キャッツ著、晃洋書房、2017年)、『ロバート・フロスト――哲学者詩人』(ピーター・J・スタンリス著、共訳、晃洋書房、2012年)、『ロバート・フロスト詩集――少年の心』(国文社、1985年)、『ロバート・フロスト詩集――ボストンの北』(国文社、1984年)他。

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する

モダニズムの胃袋―ヴァージニア・ウルフと同時代の小説における食の表象

モダニズムの胃袋

ヴァージニア・ウルフと同時代の小説における食の表象

  • 大西祥惠(著)/2020年12月
  • 2700円(本体)/四六判上製236頁
  • 装丁:矢萩多聞

ウルフを中心としたイギリスのモダニズム小説を通して、当時のイギリスの食文化を検証。ジェンダー、身体、アダプテーションなどの視点から、食の描写の重要性を示す。『灯台へ』に登場するブフ・アン・ドーブのレシピなど、5編のコラムも収録。
(ISBN 9784861106903)

目次|contents

序章
Ⅰ ウルフの「食べ物に対するコンプレックス」
第1章 『ダロウェイ夫人』における食事療法
Ⅱ ウルフの食の政治学
第2章 『灯台へ』の食卓の美学
コラム(1) ブルームズベリー・グループとフランス料理―『灯台へ』の肉料理ブフ・アン・ドーブ
第3章 『オーランド』と『自分だけの部屋』にみる食とジェンダー
コラム(2) 衣装と身体
Ⅲ モダニズムの台所
第4章 ウルフと「使用人の肖像」
第5章 ウルフの台所
コラム(3) ウルフの色彩感覚―ウルフの手作りジャム
第6章 モダニズムの料理をする男たち―フォースター、ロレンス、ジョイスのテクストをめぐって
コラム(4) モダニズムと料理男子
Ⅳ 感覚の世界
第7章 ジョイスにおける食とテクスト―『ユリシーズ』の「カリュプソ」をめぐって
第8章 『フラッシュ』における味覚、そして嗅覚の世界
コラム(5) 野菜畑でご瞑想?

著者|author

大西祥惠(おおにし・よしえ)
同志社大学、立命館大学、龍谷大学 非常勤講師。
共著に『アダプテーションとは何か―文学/映画批評の理論と実践』(世織書房、2017)、論文に「Mrs Dallowayの食の政治学」(『テクスト研究』第7号、2011)、「Flushにおける「匂いの世界」」(京都女子大学大学院紀要『英語英米文学論輯』第18号、2019)など。

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する

中世英語英文学研究の多様性とその展望―吉野利弘先生 山内一芳先生 喜寿記念論文集

中世英語英文学研究の多様性とその展望

吉野利弘先生 山内一芳先生 喜寿記念論文集

  • 菊池清明、岡本広毅(編)/2020年12月
  • 8000円(本体)/A5判上製508頁
  • 装丁:穂積晴明

「古英語」「中英語」「中世受容」「通時研究」の4部構成で、31編の論考を収録。中世英語英文学研究における方法論の多様性と、その限りない可能性を探る。

(ISBN 9784861107146)

目次|contents


Editor’s Preface
本記念論集の出版に寄せて
中世英語英文学研究における多様な視点と研究方法

I.古英語 Old English
——言語 Language
・石黒太郎 Some Derivatives of ehtan in the Old English Orosius
・畝部典子 Old English scir and sciene
・鈴木敬了 Metrical Influence on ‘auxiliary + main verb’ constructions in an Old English poem, Exodus
・小河 舜 Wulfstanによる古ノルド語からの借用語laguの使用と意味変化——その通時的変化と作品との連関性
・市川 誠  アルフリッチの『文法』Harley 107写本の言語
・井出 光  旧約聖書詩編引用におけるfactum esse とwesan geworden(2)
——文学・文化 Literature and Culture
・唐澤一友 アングロ・サクソン時代における「世界」観
・藤井香子 The War between God and the Devil in Wulfstan’s Homilies
・三木泰弘 BeowulfAndreasに関する一考察
・吉見昭德 On Consideration of the Old English Epic Beowulf’s Story and Hengest “þēodnes ðegne” (Beowulf, l. 1085) including the Fragment Finnsburg Episode, and Hengest Thereafter
・福田一貴 The Rime of King Williamの作者に関する一考察——1086年の散文個所との関連から
・和田 忍  アングロ・サクソン・イングランドにおけるゲルマン人的異教文化について
・小池剛史 ‘Welsh ale’に見るアングル人とブリトン人の融合社会——『ピーターバラ修道院長チェオルレッドとウルフレッドの同意書』における用例の検証

Ⅱ.中英語 Middle English
——言語 Language
・江島孝人 Sir Gawain and the Green Knightにおけるhendeの用法
——文学・文化 Literature and Culture
・池上惠子 聖人伝を読む——聖人伝に見る世相
・今井光規 Sir Orfeo: Plot and Audience
・玉川明日美 『カンタベリー物語』における粉屋と “cherl” という〈個〉
・小倉美加 ジェフリー・チョーサーの夢物語詩における「鳥の囀り」の役割とその解放について
・菊池清明 中世英文学における自然描写の変容——『カンタベリー物語』と『ガウェイン卿と緑の騎士』
・長谷川千春 ガウェインと聖杯——マロリー『アーサー王の死』における信仰と反抗
・松井倫子 Gawain-詩人の詳細描写の手法とその不足について——Sir Gawain and the Green KnightにおけるGawain卿のHautdesert城入城の場面
・野地 薫 プルーデンスは賢妻か?

Ⅲ.中世受容 Reception of the Middle Ages
・多ヶ谷有子 鳥獣戯画とThe Canterbury Tales, GP最初の18行
・林 邦彦 トリスタン物語を扱ったフェロー語バラッド『トゥイストラムのバラッド』試論
・岡本広毅 J.R.R.トールキンの「ガウェイン論」再考——“the air of ‘faerie’” の効用を巡って
・末松良道 チューダー・インタールードに見る青少年問題

Ⅳ.通時研究 Diachronic Studies
・新川清治  単体通時言語資料としてのPeterborough Chronicleの有用性――人名を含む同格表現における一検証
・片見彰夫  中英語散文における意思伝達の技法——メタファーと行為指示型発話行為動詞を中心に
・小笠原清香 英語におけるスケールと強意に関するメタファー―fastrobustの通時的意味の変化・発達を通して
・柴﨑礼士郎 (It/there is) no nayの歴史的推移と文法化の漸次性について
・小倉美知子 Hunger (v.) or be hungry (be + adj.) — a diachronic choice?

吉野利弘教授 略歴・業績
山内一芳教授 略歴・業績
執筆者一覧

編者|editors

菊池清明(きくち・きよあき)
関西外国語大学教授
岡本広毅(おかもと・ひろき)
立命館大学准教授

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する

カントとシュンカタテシス論

カントとシュンカタテシス論

  • 福田喜一郎(著)/2020年12月
  • 5600円(本体)/四六判上製352頁
  • 装丁:桂川潤

世界の構造、認識の対象がいかに成立しているのかということではなく、命題において表される知識とこれに対する心の関わり方を問う。
(ISBN 9784861107139)

目次|contents

はじめに
序論 フレーゲの「思想」
第一部 シュンカタテシス論の展開
第一章 アリストテレスの弁論術 (説得と確信)
第二章 ストア派のシュンカタテシス論 (シュンカタテシス論の原型)
第三章 懐疑主義 (シュンカタテシスの回避)
第四章 デカルト (自由なシュンカタテシス)
第五章 プラグマティズム (信念論の展開)
第六章 ヴィトゲンシュタイン (確実性の問題)
第七章 プラトンとスピノザ (反シュンカタテシス論)
第八章 サルトル (自己欺瞞)
第九章 ウィリアムズとコーエン (信念と承認)
第二部 カントのシュンカタテシス論
第一編 カントの論理学思想
第一章 論理学における様相の理論
第二章 クルージウスの用語
第三章 クルージウスとヤコービに対するカントの批判
第二編 カントの格率論
第一章 判定の原理と執行の原理
第二章 格率概念
第三章 マイヤー『論理学』
第四章 カントの自己欺瞞論
あとがき

著者|author

福田喜一郎(ふくだ・きいちろう)
1955年、東京生まれ。1978年、上智大学文学部哲学科卒業。1980年、京都大学文学研究科修士課程(西洋哲学史専攻)修了。2011年度、マールブルク大学哲学研究所客員研究員。現在、鎌倉女子大学教育学部教育学科教授。
著書に『着飾らない辞世の言葉』(幻冬舎ルネッサンス新書)、Johann Georg Heinrich Feder (De Gruyter)(共著)、『静かさとはなにか』(第三書館)(共編著)など。
翻訳にゲロルド・プラウス『カント認識論の再構築』(晃洋書房)(共訳)、『カント全集』第3巻、第14巻(岩波書店)(共訳)など。

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する

江戸の黙阿弥―善人を描く

江戸の黙阿弥

善人を描く

  • 埋忠美沙(著)/2020年12月
  • 4500円(本体)/A5判上製440頁(+口絵16頁)
  • 装丁:中本那由子

「悪の華」の陰に隠れた市井の善人の姿――
「江戸演劇の大問屋」と称された河竹黙阿弥の作劇法とは? 名優・四代目市川小団次独自の役作りとは? 絵画資料を用いた画期的な研究手法により、これまで知られてこなかった江戸期の黙阿弥の作意や、黙阿弥作品の最良の演者であった小団次の工夫を解き明かす。
新たな時代の黙阿弥研究!
(ISBN 9784861107061)

◆日本演劇学会 2021年度日本演劇学会河竹賞奨励賞 受賞

目次|contents

凡例
はじめに
第一章 「悪の華」「白浪狂言」「江戸演劇の大問屋」―近現代の黙阿弥評価
第一節 思想なき前近代性への批判―明治の黙阿弥評価
第二節 「情緒」と「美」の強調―大正の黙阿弥評価

第二章 修業時代の作劇法―嘉永の河原崎座
第一節 作風の萌芽―『都鳥廓白浪』
第二節 後継への挑戦―『吾孺下五十三駅』

第三章 小団次との提携―安政の市村座
第一節 隣人としての鼠小僧―『鼠小紋東君新形』
第二節 裁判劇ではなく農民劇として―『敵討噂古市』の典拠考
第三節 愚かな善人―正直清兵衛の造形
第四節 二つの和尚吉三像―『三人吉三廓初買』

第四章 江戸の終わりに―文久の市村・守田座
第一節 変容の軌跡―『青砥稿花紅彩画』
第二節 小団次一代―『勧善懲悪覗機関』

おわりに
参考文献
あとがき
索引

著者|author

埋忠美沙(うめただ・みさ)
1979年東京都生まれ。お茶の水女子大学文教育学部准教授。早稲田大学大学院文学研究科芸術学(演劇映像)専攻博士後期課程単位取得退学。日本学術振興会特別研究員(PD)、早稲田大学文学部講師(任期付)、早稲田大学演劇博物館講師(任期付)などを経て、2020年より現職。博士(文学)。主要論文に、「歌舞伎の西郷隆盛」『歌舞伎 研究と批評』64(2020)、国立劇場調査養成部編『木下曽我恵■(「石」+「聚」)路』未翻刻戯曲集25、日本芸術文化振興会(2019)などがある。

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する