異端のモダニスト―エドナ・セント・ヴィンセント・ミレイのソネットを読む

異端のモダニスト

エドナ・セント・ヴィンセント・ミレイのソネットを読む

  • 別府恵子、中村仁美、三杉圭子(著・編訳)/2025年9月
  • 3600円(本体)/四六判上製304頁
  • 装丁:矢萩多聞

モダニズム全盛期において伝統的なソネット形式を駆使したミレイの異端性とは?
時代背景、伝記、作品の特徴などを詳解し、ミレイのソネットへの再評価を促す。対訳付き。
(ISBN 9784868160823)

目次|Contents

まえがき
第I部 異端のモダニスト―エドナ・セント・ヴィンセント・ミレイという詩人(別府恵子)
I-1 1920年代を振り返る
I-2 ジャズ・エイジ/フラッパー/詩人
I-3 異端のモダニスト
I-4 コーラとエドナ―母が育てた詩人
I-5 『「ルネサンス」とほかの詩』(1917)
I-6 死に魅せられて
I-7 文学の社会性―ミレイの正義感
I-8 既成のジェンダー観への挑戦
第II部 ソネット連作を読む―対訳と解説
II-1 アメリカにおけるソネットの系譜(別府恵子)
II-2 ミレイとソネット―新しいワインを古い袋に入れて(別府恵子)
II-3 ソネット連作解題
「実生いの木のソネット」―自生と自立の詩(三杉圭子)
「人類に寄せる墓碑銘」―滅亡から再生へ(中村仁美)
『宿命的な出会い』―生命の混然さを紡ぐ(別府恵子)
第III部 対訳
対訳作品リスト
略歴(中村仁美)
Appendix 「恋する詩人ミレイ」(三杉圭子)
あとがき
文献リスト
索引

著編訳者|Authors and Editors and Translators

別府恵子(べっぷ・けいこ)
神戸女学院大学名誉教授、松山東雲女子大学名誉教授
神戸女学院大学文学部卒業。ミシガン州立大学ホーレス・ラッカム大学院博士課程英語・英文学研究専攻(M.A., Ed. D.)単著:The Educated Sensibility in Walter Pater and Henry James(松柏社、1979年)、『回想録―生かされ、生きて七十年』(キリスト教新聞社、2013年)、『聖母子像の変容―アメリカ文学にみる「母子像」と「家族のかたち」』(大阪教育図書、2019年)など
中村仁美(なかむら・ひとみ)
神戸市外国語大学名誉教授
神戸女学院大学文学部卒業。スタンフォード大学人文学研究科(Ph.D.)共著:『アメリカン・ルネッサンスの現在形―時代・ジェンダー・エスニシティ』(松柏社、2007年)、『越境する女性詩人たち―モダニズム再考』(神戸市外国語大学外国学研究所、2014年)、Henry James’s Travel(Routledge, 2019);共編著:『ジェイムズ兄弟妹とモダニティ』(神戸市外国語大学外国学研究所、2024年)など
三杉圭子(みすぎ・けいこ) 
神戸女学院大学文学部卒業。同志社大学大学院文学研究科英文学専攻博士(英文学)。神戸女学院大学文学教授。共著:『越境する女性詩人たち―モダニズム再考』(神戸市外国語大学外国学研究所、2014年)、John Dos Passos’s Transatlantic Chronicling(University of Tennessee Press, 2021)、『ジェイムズ兄弟妹とモダニティ』(神戸市外国語大学外国学研究所、2024年);共編著『ユダヤ文化事典』(丸善、2024年)など

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都市はどう変わるのか―共創によるまちづくりをめざして

都市はどう変わるのか

共創によるまちづくりをめざして

  • 菅沼若菜(著)/2025年8月
  • 3500円(本体)/A5判上製244頁
  • 装丁:中本那由子

住民不在のまちづくりは、ノー!
超リスク社会における行政・民間企業主導の政策に対して、住民が参加し、アイデンティティをもつことができるまちづくりは可能なのか? 住民へのアンケート調査・インタビュー(コロナ前/コロナ後)をもとに、住民の意向が反映され、住民主体のまちづくりへ転換していくプロセスを詳細に描き出す。
(ISBN9784868160786)

目次|Contents

第1章 創造都市・情報都市における「空間」と「場所」の関係
第2章 創造都市―横浜黄金町「アートのまち」
第3章 スマートタウンのまちづくり―横浜綱島
第4章 コロナ禍を経た今後のまちづくり―変わるもの・変わらないもの

著者|Author

菅沼 若菜(すがぬま わかな)
東京都立大学人文科学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。
現在、東京都立大学人文科学研究科博士研究員。
〈著書等〉
「住民ニーズからみるスマートシティにおける課題」北川由紀彦・山本薫子・山口恵子・玉野和志編『社会をひもとく――都市・地域にみる社会問題の問い方』有斐閣,2025年
「コロナは都市の暮らしにどのような影響を与えたか――デジタル化とまちづくりに着目して」『日本都市社会学会年報』41:54-69,2023年
「ICTを活用したまちづくりと近隣地域とのつながりに関する考察――横浜綱島スマートタウンを事例に」『地域社会学会年報』32:136-150,2020年
「交錯するアートの公共性――横浜黄金町「アートのまち」のその後に着目して」『社会学論考』40:69-92,2019年

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脱植民地化の方法論―研究と先住民

脱植民地化の方法論

研究と先住民

  • リンダ・トゥヒワイ・スミス(著)、知花 愛実/上原 こずえ(訳)/2025年8月
  • 5400円(本体)/A5判上製458頁
  • 装丁:中本那由子

「研究」という言葉は、先住民の語彙の中で最も汚い言葉なのか?
「研究される側の先住民」から「研究者としての先住民」へ

研究を「帝国主義の道具」から解き放ち、先住民の知と人間性に主権を取り戻す─そのための希望の書。西洋の伝統的な知識と研究に挑戦するロングセラー(原書第3版)、待望の日本語訳。
[神奈川大学出版助成]
(ISBN 9784868160861)

目次|Contents

第1章  帝国主義、歴史、書くこと、理論
第2章  帝国の視点からの研究
第3章  知識の植民地化
第4章  先住民の土地での研究冒険
第5章  ずっと下からの記録
第6章  先住民プロジェクト―新しいアジェンダの設定
第7章  先住民研究のアジェンダを表明する
第8章  25の先住民プロジェクト
第9章  さらに20の先住民プロジェクト
第10章 先住民の課題の要請に応える―マオリの事例研究
第11章 先住民の方法論の発展に向けて―カウパパ・マオリ研究
第12章 周縁を選ぶこと―先住民の社会正義のたたかいにおける研究の役割
第13章 物語を正しく伝え、物語をうまく語る―先住民のアクティヴィズムと先住民の研究

著訳者|Author and Translators

【著者】
リンダ・トゥヒワイ・スミス(Linda Tuhiwai Smith)
ニュージーランドのワイカト大学で先住民教育の教授を経て、2021年よりテ・ファレ・ワナンガ・オ・アワヌイアランギの特別栄誉教授。
マオリと先住民研究と教育の推進における卓越した役割、研究方法論の脱植民地化における画期的な学術研究、そして世界中の先住民のための研究の変革に向けた先駆的な貢献が称えられ数々の賞を受賞。2015年にニュージーランド研究協会よりマッケンジー教育賞、2017年にニュージーランド首相生涯功労賞、2018年にニュージーランド王立協会テ・アパランギから最高賞であるテ・プアワイタンガ賞、2023年には王立協会よりラザフォードメダルを受賞。
【訳者】
知花 愛実(ちばな めぐみ)
神奈川大学経営学部准教授
専門は先住民政治研究、沖縄研究。
主な著書に「現代沖縄と先住民政治」泉水英計編著『近代国家と植民地性―アジア太平洋地域の歴史的展開』御茶の水書房、2022年、301-328頁。
主な論文に“An artful way of making Indigenous space,” Verge: Studies in Global Asias 4.2 (2018): 135162; “Resurgents create a moral landscape: Indigenous resurgence and everyday practices of farming in Okinawa,” Humanities 9.4 (2020): 114; “Practicing decolonial political geography: Island perspectives on neocolonialism and the China threat discourse,” Political Geography 85 (2021): 112.(共著)

上原 こずえ(うえはら こずえ)
東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授
専門は沖縄現代史、社会運動史。
主な著書に『共同の力―1970〜80年代の金武湾闘争とその生存思想』(世織書房、2019年)『一人びとりが代表―崎原盛秀の戦後史をたどる』琉球館(Ryukyu企画、2017年)。
主な論文に「「生存の危機」にある沖縄戦後の運動史を捉え直す」『年報日本現代史』2022年3月、139-172頁、“Okinawa people’s philosophy of direct action against capitalism and imperialism from post-World War II to the present,” Jude Lal Fernando (ed), Resistance to Empire and Militarization: Reclaiming the Sacred (Equinox, 2020): 141157.

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生成AI×ロボティクス【AAA叢書第2巻】

生成AI×ロボティクス

    • 中村靖子(監修)、南谷奉良(編)/2025年8月
    • 4000円(本体)/A5判並製286頁
    • 装丁:矢萩多聞

AI・ロボットと人間が共生する世界の未来像はどのように描けるか?
研究プロジェクト「人間・社会・自然の来歴と未来―「人新世」における人間性の根本を問う」(Anthropocenic Actors and Agency in Humanity, Society, and Nature,略称:AAA)の成果を発信する叢書シリーズ、第2巻!
科学技術と伝統的人文学とをつなげ,新たな人文学を確立する試み。
(ISBN  9784868160830)

AAA叢書 各巻の構成(第2巻以降は予定)
第1巻(2025)ことば×データサイエンス
第2巻(2025)生成AI×ロボティクス
第3巻(2026)Anthropocene calling
第4巻(2026)ジェンダーとセクシュアリティ
第5巻(2027)社会と政治の科学
第6巻(2028)〈他者・自然との柔らかな均衡〉に向けて

目次|contents

叢書刊行によせて〔中村靖子〕
はじめに〔南谷奉良〕
第1部 来たるべきAI・ロボットとの共生世界に向けて
第1章 言葉を扱うロボットと人工知能―実世界に根ざした言葉の獲得と利用〔宮澤和貴〕
第2章 AI・ロボット・我々―メタサピエンス社会の到来にむけて〔長滝祥司,橋本敬〕
第3章 自らの意志を語る(騙る)人工的な知性への備え―作ろうとすることでわかること〔金野武司〕
第4章 ヒトとロボット・AIの“主体的”な共生に向けて〔池田慎之介〕
コラム1 チェックリスト式AI倫理を超えて〔ソニア・ユーフイ・ザン〕
第2部 社会のなかの生成AI・ロボット
第5章 性格特性の進化―LLM集団における協力行動の生成と崩壊〔鈴木麗璽,有田隆也〕
第6章 生成AIがメンタルヘルスケアにもたらす可能性―対話エージェントとしての活用に着目して〔麻植義喜,山本哲也〕
第7章 現実に侵食する人工物―背景世界、偶像、そして日常生活への回帰〔高橋英之,大道麻由〕
第8章 感情を持つロボット―感情理解への構成論的アプローチ〔日永田智絵〕
コラム2 生成AIとフリーミアム問題―新しいデジタルデバイド〔南谷奉良〕
第3部 AIロボットと文学作品―触覚・言葉・痛みから
第9章 分断を告げる身体―触覚から読むカズオ・イシグロ『クララとお日さま』〔肖軼群〕
第10章 『クララとお日さま』における“女ことば”の分析〔和泉悠〕
第11章 “Okay, AF. We same side”―置き換え・代替可能性からみる『クララとお日さま』の特別な言葉〔南谷奉良〕
コラム3 人間と機械の環世界〔葉柳朝佳音〕
あとがき―〈信じられない未来〉に向けて〔南谷奉良〕
執筆者紹介

監修者・編者|supervisor & editor

中村靖子(なかむら・やすこ)
名古屋大学大学院人文学研究科附属人文知共創センター教授。専門はドイツ文学・思想史。著作に『予測と創発―理知と感情の人文学』(編著、春風社、2022)、『非在の場を拓く―文学が紡ぐ科学の歴史』(編著、春風社、2019)、『フロイトという症例』(松籟社、2011)等。

南谷奉良(みなみたに・よしみ)
京都大学大学院文学研究科准教授。専門は英語圏文学、アイルランド文学。

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だれでも学べるトラウマの他者支援と自己管理―NLPとマインドフルネストレーニング

だれでも学べるトラウマの他者支援と自己管理

NLPとマインドフルネストレーニング

  • 岡本浩一(編著)/2025年7月
  • 2700円(本体)/四六判並製316頁
  • 装丁:矢萩多聞

理論から実践まで、まずはこの一冊から。
トラウマの短期間での解消・軽減をめざす他者支援としてのNLPの技術と、トラウマを自己管理するマインドフルネス・トレーニングの手法を集大成。実践に役立つフローチャートも多数掲載。
(ISBN 9784868160601)

目次|Contents

本書の構成と使い方―まえがきに代えて
第1章:トラウマの理論―人が傷つくとどうなるか【飯森洋史】
第1部:NLPの概要とトラウマ治療
第2章:NLPの概要と基礎的技術【岡本浩一】
第3章:NLPのラポール技法:実演と測定【岡本浩一、小林能成】
第2部:トラウマ解消のためのNLP技術〈他者支援〉
第4章:NLPの即時治療技術1:PTSDの置き換え記憶【岡本浩一】
第5章:NLPの即時治療技術2:パワハラ・ストレス軽減【岡本浩一】
第3部:支援実演
第6章:NLPの模擬治療・治療実演・コメント・測定【岡本浩一、大谷彰、小林能成】
第7章:セルフ・ダイナミック・スピン・リリース【岡本浩一】
第8章:トラウマに対する「中島○×法」【岡本浩一、小林能成】
第4部:トラウマに備えるさまざまなマインドフルネストレーニング〈自己管理〉
第9章:坐禅瞑想法の現代的解釈と横隔膜マインドフルネストレーニング【岡本浩一】
第10章:なんそ法【岡本浩一】
第11章:地球重力線イメージ法【岡本浩一】
第12章:COACHステート【岡本浩一】

編著者|Editor&Author

岡本浩一(おかもと こういち)
大阪府出身。東京大学文学部社会心理学専修課程卒業。同大大学院社会学研究科で社会学修士、社会学博士。同大文学部助手を経て、1989年より東洋英和女学院大学人文学部助教授。1997年より人間科学部教授。2024年より名誉教授。
NLPをロバート・ディルツに師事し、NLPマスター・トレーナー。日本心理学会、日本行動計量学会、日本催眠医学心理学会、茶の湯文化学会(副会長)などに所属。茶道を修め、裏千家淡交会巡回講師を兼任。臨済宗大徳寺派別格本山万松山東海寺坐禅会世話人。リスク認知心理学を専門とし、原子力安全委員会専門委員、内閣府原子力委員会専門委員など歴任。国の科学技術研究領域の創始メンバーのひとり。
著書に『会議を制する心理学』(中央公論新社)、『組織の社会技術1 組織健全化のための社会心理学―違反・事故・不祥事を防ぐ社会技術』(共著、新曜社)、『グローバリゼーションとリスク社会 東洋英和女学院大学社会科学研究叢書1』(共編、春風社)、『茶道バイリンガル事典』(編著、大修館書店)など。

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社会デザイン学―持続可能な共生社会のために

社会デザイン学

持続可能な共生社会のために

      • 立教大学大学院社会デザイン研究科(編)/2025年7月
      • 2200円(本体)/A5判並製190頁

混迷、混沌の時代に向き合う、希望の学
「多様性に富んだ持続可能な共生社会を創成するために必要な思考と実践に関する学」としての社会デザイン学を、「社会組織理論」「コミュニティデザイン学」「グローバル・リスクガバナンス」という3つの研究領域から総合的に論じる。
(ISBN 9784868160328)

目次|contents

はしがき
第1部 社会組織理論
第1章 「社会デザイン」と「ソーシャル・デザイン」のあわい―デザイン行為の主体と客体を中心とした一考察〔大熊 玄〕
第2章 社会デザインとしての公共政策―政策形成への市民参加のためにいかなる工夫が求められるか〔亀井 善太郎〕
第3章 持続可能な社会へ―資本主義のリデザインは喫緊の課題〔河口 眞理子〕
第4章 親密圏の社会デザイン―「個人化」した人間関係を編み上げる〔中森 弘樹〕
第2部 コミュニティデザイン学
第5章 ジェンダーと社会デザイン―包摂的な社会の構築に向けて〔倉本 由紀子〕
第6章 経済学と人間学の狭間で―「イノベーションの父」が見ていた 人と社会の逆説〔丸山 俊一〕
第7章 福祉の進化をもたらす社会デザインへの期待―私たちの福祉の進化をあきらめない〔三浦 建太郎〕
第8章 嘘を飼い慣らす―社会を読み変える力〔品治 佑吉〕
第3部 グローバル・リスクガバナンス
第9章 環境とひとと社会のデザイン―一筋縄ではいかないガバナンスをよりよくするために〔滝口 直樹〕
第10章 社会デザインとリスクガバナンス―自然災害のリスクとレジリエンスの視点から〔長坂 俊成〕
第11章 紛争と平和から考える社会デザイン―ガルトゥングの平和研究を手掛かりに〔長 有紀枝〕
特別寄稿
第12章 社会デザイン学の挑戦―人権意識に裏づけられた真に共生的な社会の創成のために〔北山 晴一〕

編者|editors

立教大学大学院社会デザイン研究科

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時のかたみに―キリスト教と文学・師・信仰

時のかたみに

キリスト教と文学・師・信仰

  • 釘宮明美(著)/2025年7月
  • 2800円(本体)/四六判並製404頁
  • 装丁:毛利一枝

信仰に根ざしひたすらに希求する詩と真実
混沌として見えない将来への不安に押し潰されそうであった私の青春時代を省みると、私自身もそのようにして確かに導かれてきたことを感じている。どんな現実も無内容ではあり得ず、必ず意味を有しており、その現実の意味や意義の根源として、創造主である神は確かにいる。「雨も雪も、ひとたび天から降れば、むなしく天に戻ることはない。……そのように、わたしの口から出るわたしの言葉も、むなしくは、わたしのもとに戻らない」(イザヤ55・10-11)。〈本文より〉
(ISBN 9784868160014)

目次|Contents

序詩  湖唱

第一部 光は低きに降りて
一 光は低きに降りて―クリスマスに寄せて
二 クリスマスの手紙
三 クリスマスメッセージ
四 祈りと光
五 だれかがどこかで

第二部 信仰と日々
六 フライブルクでの日々から
七 詩編の祈り
八 信仰のうちに視野を開く
九 一粒の麦―源流をたどる
一〇 神様の落穂拾い―「シャルトル聖パウロ修道女会」の霊性に寄せて
一一 長崎のキリシタン関連遺産を訪ねて
一二 見えない神の言葉に聴く
一三 「ぶどうの木」につながって
一四 言葉と律法―ルターの宗教改革五〇〇年に寄せて
一五 共に歩む道
一六 お別れの言葉―追悼 星野正道神父様

第三部 命を見つめて
一七 いちばん美しかった顔―エピファニーということ
一八 預けられたものとは何か、それをどう生かすか
一九 大震災に問われて―二〇一一年三月一一日に寄せて
二〇 最上のものはなお後に来たる
二一 人生という一冊の本
二二 いのちを刻む絵
二三 人生の終わりの姿から学ぶこと
二四 難病を受け入れて生きる意義とは―「全国CIDPサポートグループ」の活動を通じて

第四部 苦しみの秘義
二五 苦しみの秘義―パスカルの『病の善用を神に求める祈り』
二六 森有正をめぐる人たち―伊藤勝彦先生のこと
二七 時を刻む思想、時に刻まれる思想
二八 傷ついた葦を折ることなく―『パンセ』と聖書における「葦」の比喩
二九 かなしみの源流と水脈―神谷美恵子をめぐる三著作
三〇 神谷美恵子との出会い
三一 治癒の言葉―霜山徳爾『素足の心理療法』に寄せて
三二 V・E・フランクルの信仰―「意味」の根源としての神
三三 ダグ・ハマーショルド『道しるべ』と十字架の聖ヨハネ

第五部 文学をかたわらに
三四 出会いと別離―追悼 田口義弘先生
三五 同人誌と私―『現代文学』七〇号に寄せて
三六 抒情の湿度―追悼 饗庭孝男先生
三七 須賀敦子の信仰と文学―その分岐点と交差点
三八 詩人的実存という罪―文学とキリスト教をめぐって
三九 悲しき悪魔の告白―芥川龍之介「るしへる」をめぐって
四〇 ファウストはなぜ救われるのか?―ゲーテ『ファウスト』
四一 『天の園』・「エデンの園」・「神の国」
四二 祈りと光と再生と―大江健三郎『人生の習慣』
四三 ポルフィーリイとは何者か?―ドストエフスキー『罪と罰』
四四 逆説の福音―書評 芦川進一『カラマーゾフの兄弟論―砕かれし魂の記録』
四五 神を探し求める道―リルケ『時禱詩集』
四六 砂漠の井戸のお話―サン゠テグジュペリ『星の王子さま』
四七 誓願の文学―宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
四八 物語が生み出される光源
―書評 A・E・マクグラス『C・S・ルイスの読み方―物語で真実を伝える』
四九 光への信頼―ハンス・カロッサ 〈講座録〉
五〇 鎮魂と変容の歌―ライナー・マリア・リルケ 〈講座録〉
五一 記憶と忘却の痛み―パウル・ツェラン 〈講座録〉
五二 花月の唱名としての生死―西行 〈講座録〉

第六部 思索に導かれて
五三 海原を照らす灯台
五四 キリスト教文化研究所の貴重書『ミーニュ 教父全集』
五五 稲垣良典先生の講演「大学の神学」を拝聴して
五六 意義への問いと人文学研究―キリスト教教育の視点から
五七 キリスト教を主軸とする近代日本精神史の豊饒な展開
―書評 村松晋『近代日本精神史の位相―キリスト教をめぐる思索と経験』
五八 エディット・シュタイン(一)―その生涯のスケッチと全集紹介
五九 エディット・シュタイン(二)―ヴュルツブルクの修道院図書室にて
六〇 エディット・シュタイン(三)―シュパイアーに足跡を訪ねて
六一 真理と愛―書評 須沢かおり『エディット・シュタインの道程―真理への献身』
六二 存在と意義―『クラウス・リーゼンフーバー小著作集』刊行に寄せて
六三 超越への開き―『クラウス・リーゼンフーバー小著作集』全巻刊行を記念して
六四 海外宣教師の日本語著作という遺産―『キリストの現存の経験 クラウス・リーゼンフーバー小著作集VI』刊行に寄せて
六五 クラウス・リーゼンフーバー神父様を追悼して

あとがき

著者|Author

釘宮明美(くぎみや・あけみ)
1968年大分市生まれ。東京大学文学部露語露文学科卒業、同大学院人文社会系研究科日本文化研究専攻修士課程修了。2009年、白百合女子大学宗教科准教授。2015年より同大学カトリック教育センター教授。専門は森有正、神谷美恵子、エディット・シュタインを中心とするキリスト教思想、キリスト教と文学。
共編著『生きる意味―キリスト教への問いかけ』(オリエンス宗教研究所、2017年)、『日常の中の聖性』(教友社、2021年)、『キリスト教文化事典』(丸善出版、2022年)。共著『キリスト教をめぐる近代日本の諸相―響鳴と反撥』(オリエンス宗教研究所、2008年)、Christianity in East and Southeast Asia(Edinburgh University Press, 2020)、『宣教師の日本語文学 研究と目録』(郭南燕編著、勉誠出版、2023年)ほか。編訳書『クラウス・リーゼンフーバー小著作集(全6巻)』(知泉書館、2015年・2021年)。主要論文「森有正における「経験」の生成―『バビロンの流れのほとりにて』連作を中心にして」(「現代文学」62号、2000年)、「神谷美恵子とキリスト教―魂の認識への献身と人間の宗教性」(『文藝別冊 神谷美恵子』河出書房新社、2014年)。

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一九〇〇年ごろのベルリンの幼年時代 翻訳と解説

一九〇〇年ごろのベルリンの幼年時代 翻訳と解説

  • ヴァルター・ベンヤミン(著)、田邉恵子(訳・解説)/2025年7月
  • 3000円(本体)/四六判変型・並製324頁
  • 装丁:矢萩多聞

これぞベンヤミンの魂‼
二度と踏むことのできなかった故郷ベルリンに関する珠玉の魂ともいうべき回想「一冊の、ささやかな、本」の清新な翻訳と解説。
(ISBN 9784868160472)

目次|Contents

凡例
翻訳
 ヴァルター・ベンヤミン
 一九〇〇年ごろのベルリンの幼年時代(パリ・タイプ稿)
解説
 はじめに
 作品について
  作品成立史
  ヴァージョンおよび資料一覧
 翻訳について
 テクスト解題
  パリ・タイプ稿所収テクスト
  パリ・タイプ稿未収録のテクスト
 翻訳 ルソー島(一九三二年)
 論考 雄弁な中断―ベンヤミン「ルソー島」読解
あとがき

訳者|Translator

田邉恵子(たなべ けいこ)
1988年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。専門はドイツ思想。津田塾大学学芸学部准教授。著書に『一冊の、ささやかな、本―ヴァルター・ベンヤミン『一九〇〇年ごろのベルリンの幼年時代』研究』みすず書房、二〇二三年(第一五回表象文化論学会学会賞 奨励賞)。主な論文に「家に帰るカメ―ベンヤミン、遊歩のあとで」(『ユリイカ』二〇二四年六月号、青土社)ほか。

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ウルトラ・アーバニゼーションの時代―社会経済地理学の新たな挑戦

ウルトラ・アーバニゼーションの時代

社会経済地理学の新たな挑戦

  • 杉山武志(著)/2025年6月
  • 4500円(本体)/A5判上製348頁
  • 装丁:中本那由子

より善い環境を次世代に引き継ぐために
「都市的なもの」に飲み込まれ、過剰な都市化が「当たり前」になってしまった日本。行き過ぎた都市化を転換するには何をすべきなのか。「都市化→不安」の内実を認識し、都市の空間性と場所性を読み解きなおす。
“倫理の地理学”が現代のアーバニゼーションに立ち向かう!
(ISBN 9784868160649)

目次|Contents

序章 ウルトラ・アーバニゼーションの波打ち際にて

第Ⅰ部 過剰な都市化
第1章 惑星スケールに拡がる都市化の「倫理」――コミュニティ経済への期待と憂慮

第Ⅱ部 地方圏の再生
第2章 多自然居住地域のレゾンデートル――拡大的都市化と再帰的な地域再生政策
第3章 デジタル田園都市国家構想の誕生—―「新しい資本主義」からポスト地方創生へ

第Ⅲ部 大都市の支柱
第4章 大都市圏経済の「支柱」を再考する――街のコミュニティ経済を取り戻すために
第5章 創造都市を読み解きなおす――メディア都市からなりわいあふれる街へ

著者|Author

杉山武志(すぎやま・たけし)
兵庫県立大学環境人間学部 教授
1978年京都府生まれ。2001年3月立命館大学産業社会学部卒業。2012年3月大阪市立大学大学院創造都市研究科博士後期課程修了。博士(創造都市)。経済団体職員、大阪市立大学都市研究プラザ特別研究員、ひょうご震災記念21世紀研究機構研究調査本部主任研究員を経て、2015年4月兵庫県立大学環境人間学部准教授。2024年4月より現職。
主な著書に『次世代につなぐコミュニティ論の精神と地理学』学術研究出版(2020年、単著)、『兵庫から地方の新しい未来を探る』神戸新聞総合出版センター(2022年、共著)など。

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イタリア・ルネサンスと東洋―美術にみる東西文化交流

イタリア・ルネサンスと東洋

美術にみる東西文化交流

  • 田辺清(著)/2025年6月
  • 3900円(本体)/A5判上製176頁
  • 装丁:長田年伸

古今東西の作品をまなざし、交流の光景を描く
多様な地域や時代を想像する――
風景・肖像・静物という近代絵画における主要ジャンルで、レオナルドの影響下にあった画家たちを採り上げ、それらの作品の東洋的性格や、東方と古典古代からの着想や影響を考察する。レオナルドを中心とする中世後期から近世に至る西洋の美術家たちが、どのように東洋や東方に関心を持ち作品に活用していったかを、共通の自然観や審美眼を手がかりに解き明かす。
(ISBN 9784861109690)

【正誤一覧】
以下の本文表記に誤りがございました。記してお詫びいたします。
・25頁注21:【誤】小林モリ子 → 【正】小林もり子
・158頁注9/159頁注13/159頁注14/160頁注21/viii頁図50:【誤】Bambech → 【正】Bambach
・160頁注19:【誤】Bernardo → 【正】Bernard

目次|Contents

第1章 東西の自然観と審美眼
第2章 風景・肖像・静物
 1.東西絵画にみられる狩猟表現
 2.東西風景画における古代の伝統
 3.レオナルド・ダ・ヴィンチの背景風景――水墨画との関連について
 4.東西の肖像画にみられる「心の動き」について
 5.絵画にみられる楽器描写――東西の比較を中心に
第3章 文化交流と美術
 1.素描にみられる東西文化交流
 2.ラファエッロの素描―古典古代の起源と東方
 3.レオナルド・ダ・ヴィンチと東方(Ⅰ)――《聖ヒエロニムス》をめぐって
 4.ルネサンス絵画と中国陶磁器(Ⅰ)
 5.ルネサンス絵画と中国陶磁器(Ⅱ)
 6.レオナルド・ダ・ヴィンチと東方(Ⅱ)――《岩窟の聖母》をめぐって
 7.再考レオナルド・ダ・ヴィンチと東方
 8.レオナルド・ダ・ヴィンチと古典古代――東方との関連について
 9.レオナルド・ダ・ヴィンチの素描様式と東方――初期作品と《レダと白鳥》をめぐって
おわりに――「東洋」と「東方」
初出一覧
図版目録
索引

著者|Author

田辺清(たなべ・きよし)
大東文化大学名誉教授。専門はルネサンス絵画史・比較芸術学。1952年、千葉県生まれ。1978-81年、ロンドン大学付属コートールド美術研究所に聴講生として留学。1985年、成城大学大学院博士課程単位取得退学。1987-2023年、大東文化大学国際関係学部で教鞭をとる。2017-21年、大東文化大学図書館長。主要著書・論文に『平凡社版・世界の名画2 レオナルド・ダ・ヴィンチ』(平凡社、1983)、『レオナルドの教え――美術史方法論研究会論集』(共著、ボーダーインク、2013)、『天心をめぐる人々』(代表編著、大東文化大学東洋研究所、2020)、『レオナルド・ダ・ヴィンチの源泉――様式・文学・人物表現』(春風社、2023)、「フラ・バルトロメオの素描――素材と様式による考察」(『上原和博士古稀記念美術史論集』、上原和博士古稀記念美術史論集刊行会、1995、pp. 466–84)、「ラッファエッロと祭壇画――《バルダッキーノの聖母》をめぐって」(関根秀一編『イタリア・ルネサンス美術論――プロト・ルネサンス美術からバロック美術へ』、東京堂出版、2000、pp. 151–61)、「ラファエッロと古代――《廃墟の風景》(ウインザー王立図書館所蔵)を中心とした考察」(前田富士男編『伝統と象徴――美術史のマトリックス』、沖積舎、2003、pp. 66–79)など。

 

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