働きがいの産業・組織心理学―従業員、経営者、投資家からみたサステナブル・エンゲージメント・モデル

働きがいの産業・組織心理学

従業員、経営者、投資家からみたサステナブル・エンゲージメント・モデル

  • 樋口知比呂(著)/2025年12月
  • 4000円(本体)/A5判並製226頁
  • 装丁:根本眞一(クリエイティブ・コンセプト)

ポストコロナ時代の従業員エンゲージメント
企業のリモートワーク環境下におけるエンゲージメントと身体的・心理的疲労の関連について、従業員・経営者双方の視点からアプローチ。エンゲージメントの実践が投資家のESG投資に与える影響についても分析し、持続可能な人的資本経営のかたちを照射する。
(ISBN9784868160847)

目次|Contents

第1章 はじめに
   1.1 ビジネスの実務家におけるエンゲージメントの捉え方
   1.2 学術界におけるエンゲージメント研究の展開
   1.3 投資家にとってのエンゲージメント
   1.4 COVID-19パンデミック下のリモートワークにおけるエンゲージメント
   1.5 既存文献への貢献
   1.6 本研究の目的と枠組み
   1.7 本書の構成
   1.8 章まとめ

第2章 先行研究レビュー
   2.1 パーソナル・エンゲージメント
   2.2 従業員エンゲージメント
   2.3 ワーク・エンゲイジメント
   2.4 仕事の要求度-資源モデル
   2.5 エンゲージメントとパフォーマンス
   2.6 リモートワーク
   2.7 内発的動機づけ
   2.8 ジョブ・クラフティング
   2.9 ストレスチェック制度
   2.10 先行研究の限界と本書の位置づけ
   2.11 章まとめ

第3章 仮説
   3.1 リモートワーク環境におけるワーク・エンゲイジメント、疲労、資源に関する仮説
   3.2 リモートワーク環境におけるワーク・エンゲイジメント、ジョブ・クラフティング、内
   発的動機づけに関する仮説
   3.3 組織レベルでのワーク・エンゲイジメントとバーンアウトに関する仮説
   3.4 投資家から見た企業レベルの従業員エンゲージメントに関する仮説
   3.5 章まとめ

第4章 リモートワーク環境におけるワーク・エンゲイジメント、疲労、資源【研究1・研究2】
   4.1 方法【研究1】
   4.2 結果 【研究1】
   4.3 考察【研究1】
   4.4 方法【研究2】
   4.5 結果 【研究2】
   4.6 考察【研究2】
   4.7 限界と今後の方向性
   4.8 章まとめ

第5章 リモートワーク環境におけるワーク・エンゲイジメント、ジョブ・クラフティング、内発的動機づけ【研究3】
   5.1 方法
   5.2 結果
   5.3 考察
   5.4 限界と今後の方向性
   5.5 章まとめ

第6章 組織レベルでのワーク・エンゲイジメントとバーンアウト【研究4】
   6.1 方法
   6.2 結果
   6.3 考察
   6.4 限界と今後の方向性
   6.5 章まとめ

第7章 企業レベルでの従業員エンゲージメントとESG投資【研究5】
   7.1 方法
   7.2 結果
   7.3 考察
   7.4 限界と今後の方向性
   7.5 章まとめ

第8章 結論
   8.1 概要
   8.2 理論的貢献
   8.3 実践的含意
   8.4 限界と今後の方向性

あとがき
参考文献
索引

著者|Author

樋口知比呂(ひぐち・ともひろ)
博士(人間科学)×人事専門家×キャリアコンサルタント。
早稲田大学政治経済学部卒業、カリフォルニア州立大学MBA修了、UCLA HR Certificate取得、立命館大学大学院博士課程後期課程修了。博士(人間科学)。国家資格キャリアコンサルタント。
ビジネスの第一線で30年間、組織と人に関する実務経験、専門知識を積み上げ、経営理論を実践してきた。通信会社での人事担当者としての経験を経て、その後、コンサルティングファームで人事コンサルタントやシニアマネージャー、銀行で人事部長などの役職を歴任。現在はFWD生命保険株式会社にて執行役員兼CHROを務める。
実務と並行して、グロービス経営大学院にて准教授として教育・研究に従事。株式会社ビジネスリサーチラボ コンサルティングフェロー。ビジネスと学術研究の架け橋となることを目指し、実践で役立つアプローチを探究している。

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「きく」教育研究のオルタナティブ―ドン・アイディの現象学的アプローチ

「きく」教育研究のオルタナティブ

ドン・アイディの現象学的アプローチ

  • 神林哲平(著)/2025年12月
  • 5000円(本体)/A5判上製378頁
  • 装丁:後藤葉子

誰かの話、奏でられた音、自然のそよぎ、私を呼ぶ声――
教育をめぐる「きく」ことの本質や構造といった諸様相とその意義を、アメリカの哲学者ドン・アイディの現象学的聴覚論や、音声の経験に関する様々な教育者の思想を手がかりに、教育実践の各事例をもとに探究する。「きく」ことの教育に対する既存の文脈にとらわれない、多様なその意味の交錯を解き、教育に会する知覚や想像による学びのかけがえのなさを捉え直す。
(ISBN9784868160816)

目次|Contents

第I部 オルタナティブとしての「きく」教育研究序説
 第1章 既存のきくことの教育研究をめぐる問題
 第2章 きくことの現象学的探究モデル
 第3章 きくことの現象学の比較検討
第II部 ドン・アイディの現象学的聴覚論
 第4章 アイディの研究歴と現象学的聴覚論の位置づけ
 第5章 現象学的聴覚論の目的とアプローチ
 第6章 現象学的聴覚論の諸概念
第III部 「きく」教育理論研究のオルタナティブ
 第7章 意味生成、身体、原リズム――ジョン・デューイ
 第8章 沈黙、内的対話、創造的営み――倉澤栄吉
 第9章 原リズム、想像可変性、しみわたり――エミール・ジャック=ダルクローズ
第IV部 「きく」教育実践研究のオルタナティブ
 第10章 学級歌づくり実践の作詞過程におけるきくこと
 第11章 小さな哲学者たちと現象学するきくことの授業実践
 第12章 文学教材におけるきく意味を考える国語科授業実践
 第13章 沈黙の意味を考える授業実践
第V部 総合考察
 第14章 オルタナティブとしての「きく」教育研究の理論と実践を探究する意義

あとがき
引用文献一覧
初出一覧
人名索引
事項索引

著者|Author

神林哲平(かんばやし・てっぺい)
1979年生まれ。早稲田大学大学院教育学研究科教育基礎学専攻博士後期課程単位研究指導終了退学。修士(教育学)。早稲田大学系属早稲田実業学校初等部教諭を経て、現在、立正大学社会福祉学部子ども教育福祉学科専任講師。主な著書に『「きく」ことからの学び――友達も自分も好きになる教育をめざした20のアイディア』(文藝書房、2015年)、『音の教育がめざすものは何か――サウンド・エデュケーションの目標と評価に関する研究』(大学教育出版、2017年)がある。

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こころへの旅―世界文学に映る「葛藤」の諸相

こころへの旅

世界文学に映る「葛藤」の諸相

  • 辻󠄀和彦、磯崎康太郎、一瀬真平(編)/2025年12月
  • 3200円(本体)/四六判並製318頁
  • 装丁:矢萩多聞

「文学」が「こころ」を救済する。「こころ」が「文学」に命を与える。
古今東西の文学テクストを「内なる闘い」「外なる戦い」という2つの視点から読むことで、人のこころが抱える「葛藤」のありように迫る、9つの論考。
(ISBN 9784868160618)

目次|contents

序章 内なる闘い、外なる戦い――ユーディット物語における生と死【磯崎康太郎】
第1部 内なる闘い
第1章 マーク・トウェインとチャールズ・ディケンズ――トラウマの共鳴【一瀬真平】
第2章 娘の心、親知らず――ジャメイカ・キンケイド『アニー・ジョン』にみる母と娘の諍い【岩瀬由佳】
第3章 鏡に写るのは誰(へ)のこころか――川端康成の「化粧」と「水月」【平井裕香】
第4章 兎のアドルフはなぜ「恍惚と懊悩に白眼をむく」のか――D・H・ロレンスのagony論【大山美代】
第2部 外なる戦い
第5章 「考える人」のポーズをとる巨大ロボットと「進軍」するライオンたち――フランス解放における「不都合な真実」を寓意するアニメーション映画【松田和之】
第6章 「力なき武器」としての印象主義小説――ヘアマン・バング『ティーネ』と一八六四年の破局【奥山裕介】
第7章 失語、あるいはポストソヴィエト・トラウマ――アカ・モルチラゼ『ナゴルノ=カラバフへの旅』【五月女颯】
終章 戦争に行かなかった兵士――エドガー・アラン・ポーが抱えたPTSD、あるいはその可能性【辻󠄀和彦】

編者|editors

辻和彦(つじ・かずひこ)
近畿大学文芸学部教授。専門はアメリカ文学。著作に『その後のハックルベリー・フィン―マーク・トウェインと十九世紀アメリカ社会』(渓水社、2001年)など。
磯崎康太郎(いそざき・こうたろう)
福井大学国際地域学部教授。専門はドイツ文学。著作に『アーダルベルト・シュティフターにおける学びと教育形態』(松籟社、2021年)など。
一瀬真平( いちのせ・しんぺい)
尚絅学院大学総合人間科学系講師。専門は英米文学。論文に“Reconsidering Midwestern Author Sherwood Anderson: Columbus’ Representations and the Society of American Indians.” The Midwest Quarterly 64(2) pp. 155–168、2023.など。

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スコットランドの詩と音楽―社会をつなぐ伝承文化

スコットランドの詩と音楽

社会をつなぐ伝承文化

  • 照山顕人・米山優子(編)/2025年11月
  • 3900円(本体)/A5判上製398頁
  • 装丁:矢萩多聞

古来さまざまな民族や言語、宗教、習俗などが交錯し、独自の豊かな文化圏を形成してきたスコットランドの、とくに伝承性の高い詩と音楽の領域に着目し、その本質と価値を探る。詩のほか、バグパイプ、ハープ、スコティッシュ・ダンスなどの音楽も取り上げる。
(ISBN 9784861109829)

目次|Contents

Ⅰ 詩・詩人
第1章 ロバート・バーンズの詩における個別と普遍―その豊饒と共感的想像力について〔木村俊幸〕
第2章 ロバート・バーンズの宗教諷刺詩を読む―「信心深いウィリーの祈り」における諧謔精神〔照山顕人〕
第3章 バイロン懐旧のスコットランド―スコットとジェフリーとの交流について〔東中稜代〕
第4章 詩と歌―ジェイムズ・ホッグ『スコットランドの田園詩』(一八〇一)〔吉野由起〕
第5章 「誰のものでもない土地」へ―二言語詩人イアン・クライトン・スミス〔中尾まさみ〕
第6章 現代スコットランド詩と環境主義―キャスリーン・ジェイミーと地球の歌〔金津和美〕
Ⅱ バラッド・ソング
第7章 ハーンの英文学講義にみるスコットランド的人文主義への共感―ケルト魂の原郷をめざして〔先川暢郎〕
第8章 ヨーロッパの辺境から中心へ―十八世紀末のスコットランド民謡の波及〔小林英美〕
第9章 ボシー・バラッドの風景―デイヴィッド・カー・キャメロンが伝える農村の生活〔宮原牧子〕
第10章 アルスター・スコッツの軌跡―北米大陸の「スコットランド人」〔谷川冬二〕
第11章 エドウィン・ミュアとバラッド―島の記憶に育まれた想像の世界〔米山優子〕
第12章 災厄を伝えるスコットランドの伝承童謡―「小さき人びと」の物語歌〔鵜野祐介〕
Ⅲ 伝統音楽・楽器
第13章 スコットランドのバグパイプの音楽―楽器の特徴や曲種とその演奏シーン〔山根篤〕
第14章 ハイランドの金属弦ハープ―楽器、奏者、音楽〔寺本圭佑〕
第15章 スコットランドのダンス音楽―伝統のハイランド・ダンスと国際化のカントリー・ダンス〔岡田昌子〕
第16章 パイプオルガン排斥と受容にみるスコットランドの五百年―宗教改革から今日まで〔横山正子〕
第17章 伝統音楽は〈雑多なスコットランド人の音楽〉になれるのか―マーティン・ベネット「マッカイのメモワール」の越境性〔加藤昌弘〕

編者|Editors

照山顕人(てるやま・あきと)元関東学園大学経済学部准教授。
米山優子(よねやま・ゆうこ)静岡県立大学国際関係学部准教授。

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ブラジル移民と五七五―ブラジル国際俳句(ハイク)のトランスカルチュラルな展開

ブラジル移民と五七五

ブラジル国際俳句(ハイク)のトランスカルチュラルな展開

  • 白石佳和(著)/2025年11月
  • 4500円(本体)/A5判上製268頁
  • 装丁:毛利一枝

日本にもブラジルにもそして世界にも知られていないブラジルの俳句(ハイク)・ハイカイ文化の多様な展開について、仲介者である増田恆河(1911-2008)と当時の日系ブラジル人、増田の活動に共感した非日系ブラジル人たちによる俳句活動の功績を通して明らかにする。
(ISBN9784868160755)

目次|Contents

序章 ブラジルに根付くハイク、ハイカイと増田恆河
    1 ブラジル国際ハイクの多様性と増田恆河
    2 ブラジル国際ハイクから発せられる問い
    3 本書の構成
    4 本書で使用する用語について

第一部 ブラジル国際ハイクのトランスカルチュラルな展開
第1章 日本語歳時記『自然諷詠』とポルトガル語歳時記『NATUREZA-BERÇO DO HAICAI』の比較分析
    1 ヨーロッパ・北米・南米の国際歳時記概観
    2 俳句の国際化と季語・季題
    3 日系ハイクにおけるブラジル歳時記とブラジル季語
    4 真のブラジル季語を厳選した『NATUREZA』
    5 『NATUREZA』の詩的感覚の記述
    6 オーセンティックな歳時記
第2章 増田恆河の俳論―その背景と展開
    1 増田恆河の論考の分析と考察
    2 俳句雑誌『雪』と増田恆河の関わり
    3 『雪』と村松紅花、増田恆河の関係
    4 「ブラジル季語」の概念
    5 増田恆河の季語論の変容と『雪』の関わり
    6 二つの歳時記と有季ブラジルハイカイの季語観
    7 増田恆河の仲介活動の意義と評価
第3章 トランスカルチュラルな有季ハイカイ―ブラジルのハイカイ結社グレミオ・ハイカイ・イペーの初期句集と俳句観
    1 ブラジルハイカイに出現した有季ハイカイ結社
    2 合同句集『四季』の分析
    3 イペー結社の俳句観
    4 コンタクト・ゾーンとしての「座」

第二部 俳諧からハイカイへ
第4章 増田恆河の連句活動
    1 日本語による連句活動
    2 ポルトガル語による連句活動
    3 ブラジル連句の活動の意義
    4 オーセンティックな国際連句
第5章 増田恆河のグレミオ・ハイカイ・イペーでのハイカイ活動とその背景
    1 グレミオ・ハイカイ・イペーの活動史
    2 増田恆河がブラジルハイカイと関わった理由
    3 文化の変容を促す座と日本からのエンパワーメント
第6章 ブラジルのハイク継承における日系準二世の仲介活動
    1 はじめに
    2 準二世とは
    3 グレミオ・ハイカイ・イペーの仲介活動
    4 マナウスにおける仲介活動
    5 結論

第三部 活動型文学の提案
第7章 越境する座の文学
    1 「座の文学」という概念
    2 座の文学の系譜
    3 座の文学に見られる四つの性格
    4 越境する座の文学
第8章 活動型文学と教育―俳句から連句へ
    1 俳句・連句の教育実践
    2 句会活動と対話性―俳句と連句の差異をめぐって
    3 座の文学と教育活動の対話性の比較
    4 活動型文学としての連句・俳句教育の可能性
    5 活動型文学の提案と可能性
第9章 言語教育としての連句の可能性
    1 連句とは
    2 連句実践の概要
    3 ダイナミック・アセスメントの視点から分析した連句実践
    4 プレイフル・ラーニングの視点から分析した連句実践
    5 今後の連句実践に向けて
終章 境界を耕す座の文学
    1 ブラジル国際ハイクのトランスカルチュラルな展開
    2 増田恆河が果たした仲介的役割
    3 座の文学の越境という視点
    4 本書の学術的貢献
    5 今後の展望

おわりに

註/初出一覧/参考文献/索引

著者|Author

白石佳和(しらいし・よしかず)
1969年、愛媛県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。金沢大学大学院人間社会環境研究科博士後期課程修了。
専門は、国際ハイク、日本語文学、日系文学、言語文化教育。
サンパウロ大学客員研究員、高岡法科大学准教授などを経て、現在、松蔭大学コミュニケーション文化学部教授。
主な著書に、『「日系」をめぐることばと文化―移動する人の創造性と多様性』(共著, くろしお出版, 2022)、『ことばと公共性―言語教育からことばの活動へ』(共著, 明石書店, 2024)
『検証 戦争に加担した日本文学3―ソフト・パワーとしての〈萬葉集〉』(共著, 花鳥社, 2025)他。

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芥川龍之介が描いた近代中国の都市空間―揺らぐアイデンティティ

芥川龍之介が描いた近代中国の都市空間

揺らぐアイデンティティ

  • 姚紅(著)/2025年11月
  • 5000円(本体)/A5判上製352頁
  • 装丁:長田年伸

中国を題材とした紀行文や小説における近代中国の都市表象に焦点を当て、「東洋」と「西洋」、「伝統」と「近代」、「自己」と「他者」の間で揺れ動いた近代知識人の葛藤を読み解く。
(ISBN9784868160533)

目次|Contents

序章
第一章 芥川の中国旅行の背景
第二章 芥川と上海における日本語マスメディア
第三章 南京の虚構と現実
第四章 蕪湖の旅
第五章 湖南の革命表象
第六章 武漢の諸相
第七章 上海・北京における伝統演劇の鑑賞
第八章 「蛮市」天津で感じた「郷愁」
結章

著者|Author

姚紅(よう・こう)
筑波大学人文社会研究科文芸・言語専攻博士課程一貫制修了。博士(文学)。現在、白百合女子大学言語・文学研究センター助手、早稲田大学非常勤講師。
主な論文に「中国における芥川龍之介文学の翻訳――『支那游記』を中心に」(日本比較文学会編『越境する言の葉――世界と出会う日本文学』彩流社、2011年)、「台湾と中国における渡辺淳一文学の翻訳について――『失楽園』を中心に」(筑波大学比較・理論文学会『文学研究論集』第34号、2016年2月)、「二〇二二年中国で人気の日本文学作品――当当網のデータを通して」(白百合女子大学言語・文学研究センター編『アウリオン叢書第二二号 世界文学としての日本文学』弘学社、2024年)などがある。

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医療と生活のあいだで、医師たちは何を思い、どう行動したのか

医療と生活のあいだで、医師たちは何を思い、どう行動したのか

  • 景山晶子(著)/2025年11月
  • 3900円(本体)/A5判上製320頁
  • 装丁:大國貴子

治す医療から、「治し、支える」医療へ――。
在宅診療をはじめ、いま医師の見る対象は患者の生活・社会領域にまで広がりつつある。医療が生活を支えるとはどういうことか? 境界があいまいになる医療と生活のあいだで葛藤しながら活動する、10人の医師たちが見たもの、語ったこと。
(ISBN9784868160793)

目次|Contents

 序章 なぜ医師に着目するのか

第1部 在宅医療に取り組む〈医師〉たち
 第1章 治せない患者の「生活」に近づく
 第2章 患者や家族が医師に求めたもの
 第3章 在宅医という仕事
 [コラム1]社会的処方の担い手

第2部 まちで活動する〈医師〉たち
 第4章 医療・介護の専門職との活動―「顔の見える関係」を超える
 第5章 まちの人々との活動―医療を語る場から一つの居場所へ
 [コラム2]医師がまちで行ってきたこと

第3部 「生活者」として医療を見る
 第6章 なぜ「生活」に関わっていくことができたのか
 終章 医師が「生活者」としてそこに居ること

 補遺 一般社団法人 Medical Studioに集った人々の記録

著者|Author

景山晶子(かげやま・あきこ)
立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科博士前期課程修了、明治学院大学大学院博士後期課程修了、博士(社会学)。
会社員として勤務するほか、東京慈恵会医科大学、湘南医療大学大学院等で非常勤講師。
専門は医療社会学。医療現場やまちにおける医療従事者と人々の関係性について研究している。
主要著書に『ジェンダー研究と社会デザインの現在』(共著、三恵社、2022年)。

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海外現地法人における日本人リーダーの役割―適応と育成のメカニズム

海外現地法人における日本人リーダーの役割

適応と育成のメカニズム

  • 高岡慎一郎(著)/2025年11月
  • 3100円(本体)/四六判268頁
  • 装丁:長田年伸

海外現地法人における日本人駐在員社長が、どのような役割適応課題に直面し、どのような他者の協力を得て、どのような行動を起こして役割適応していくのか、また、どのような育成が効果的であるのか、それらを分析し、提示する。
※Amazonプリントオンデマンド版・電子版のみ
(978-4-86816-058-8(Amazon POD))

目次|Contents

第1章 本書の調査対象と調査方法
第2章 海外現地法人における日本人駐在員社長の役割適応課題
第3章 海外現地法人における日本人駐在員社長の役割適応を促進する適応エージェント
第4章 海外現地法人における日本人駐在員社長の役割適応を促進するプロアクティブ行動
第5章 海外現地法人における日本人駐在員社長の育成に影響を及ぼすOJT
第6章 海外現地法人における日本人駐在員社長の育成に影響を及ぼすOff-JT
第7章 結論
第8章 本書の含意と課題
補章A 海外現地法人における日本人駐在員社長の役割
補章B 外国人高度人材の日本の職場への異文化適応に関する質的分析―プロアクティブ行動と文化変容の観点から

著者|Author

高岡慎一郎(たかおか・しんいちろう)
博士(経営学)/人事実務家/研究者・甲南大学ビジネス・イノベーション研究所 研究補助員。専門は組織行動学、異文化マネジメント、国際経営。
1975年生まれ。大阪府立北野高校、神戸大学経営学部卒。米国アリゾナ州サンダーバード国際経営大学院(Thunderbird School of Global Management)に留学し、経営学修士号(MBA)を取得。企業の人事部門において主にグローバル人材の育成・採用・組織開発等に従事し、シンガポール・マレーシアで5年間、ドイツで3年間にわたる駐在を経験。実務での経験を学術的に体系化すべく、甲南大学大学院社会科学研究科博士後期課程に進学。経営人材の育成と役割適応に関する実証研究に取り組み、博士(経営学)の学位を取得。海外現地法人における日本人駐在員社長の適応プロセス、高度外国人材の異文化適応などをテーマに据え、実務に根ざした理論的考察を行っている。また近年では、ラグビー日本代表チームを事例とした研究にも取り組んでいる。
主な論文に以下のものがある。
「Cross-cultural Adaptation of Highly Skilled International Talents to Japanese Workplaces: Proactive Behaviors and Acculturation」(『Annals of Business Administrative Science』2025年)
「日本企業における経営幹部育成に関する課題:Journal of Executive Educationのレビュー」(甲南大学ビジネス・イノベーション研究所モノグラフシリーズ 2022年10月)
「ラグビー日本代表ヘッドコーチに求められる要件に関する研究:企業経営者との比較を通じて」(ラグビージャーナル 3 2024年3月)

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先住民とデジタル化する世界

先住民とデジタル化する世界

  • 平野智佳子(編)/2025年11月
  • 3500円(本体)/A5判並製334頁
  • 装丁:コバヤシタケシ

スマートフォンやSNSは、世界各地に暮らす先住民の日常、アイデンティティ、抵抗の作法をいかに変容させたのか? 辺境と中心、リアルとバーチャルの境界を融解させながら立ち現れる、21世紀の〈先住民〉の新たな肖像。

(ISBN 9784868160663)

こちらから本書の序章と、目次・索引をお読みいただけます。

 

目次|contents

デジタル用語集 [pp.4-8]
序章 デジタル先住民研究の見取り図(平野智佳子) [pp.9-30]

第Ⅰ部 差別への抵抗
第1章 路上からインターネット空間へ:オアハカ先住民と「コモン」としてのストリートアート(山越英嗣) [pp.33-55]
第2章 先住民運動におけるソーシャルメディアの活用と感情の動員:オーストラリア都市部のブラック・ライブズ・マター運動を事例に(栗田梨津子) [pp.57-81]
第3章 デジタル空間における文化・コミュニティとの再接続(北原モコットゥナㇱ) [pp.83-102]

第Ⅱ部 環境をめぐる取り組み
第4章 聖なる鳥の価値:インド北東部のダム建設反対運動におけるメディア・オブジェクトの生成と循環(長岡慶) [pp.105-140]
第5章 先住民と市民社会のハイパーリンク・ネットワークを可視化する:アマゾニアにおける運河開発をめぐる論争へのデジタル・メソッドからのアプローチ(神崎隼人) [pp.141-167]
第6章 インターネットの外側で叫ぶ:西シベリア森林の石油開発と抵抗運動(大石侑香) [pp.169-185]

第Ⅲ部 文化継承
第7章 ソースコミュニティのプレゼンスを重視した民族誌資料デジタルアーカイブの構築(伊藤敦規) [pp.189-213]
第8章 オンライン空間に文化的規範を持ち込む:日本在住の移民マオリによるオンライン勉強会(土井冬樹) [pp.215-236]
第9章 言葉の重要性を復興する:アメリカ先住民ナヴァホ保留地における言語学習とデジタルメディア(渡辺浩平) [pp.237-254]

第Ⅳ部 コミュニティ内でのやりとり
第10章 台湾原住民族の部落生活におけるSNSの活用:コミュニティの構築の視点から(尤驍) [pp.257-281]
第11章 不確かな通信によるトラブル回避:中央オーストラリアにおける先住民のプリペイド型携帯電話の活用から(平野智佳子) [pp.283-298]
第12章 ソーシャルメディアで変化した住民関係:コスタリカの先住民居住区におけるゴシップに着目して(額田有美) [pp.299-323]

あとがき
索引
執筆者紹介

編者|editor

平野智佳子(ひらの ちかこ)

国立民族学博物館・准教授
文化人類学、オーストラリア先住民研究
主な著作に、『酒狩りの民族誌――ポスト植民地状況を生きるアボリジニ』(御茶の水書房、2023年)、近藤祉秋・平野智佳子「先住民とデジタル化する社会——先住民研究の新しい枠組みに向けて」(『国立民族学博物館研究報告』48(1)、2023年)、「オンライン空間で先住民の声をきく――博物館展示の脱植民地化に向けて」(『文化人類学』 89(1) 、2024年)。

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教養としての日本語教育学への招待―多文化共生社会の担い手を育てる

教養としての日本語教育学への招待

多文化共生社会の担い手を育てる

  • 志賀玲子(著)/2025年11月
  • 3500円(本体)/A5判並製208頁
  • 装丁:横須賀 拓

日本語教育は誰のためのものか?
はたして日本社会は安心して自己表現できる環境を外国人に対して提供できているだろうか。大学において「日本語教育学」を受講する学生および担当教員の意識とその変容について、質的・量的双方からアプローチ。日本語教育がもたらす知見や資質が、広く他者や異文化を受容し、多文化社会を共につくる力を育むことを明らかにする。一般教養としての「日本語教育学」の提案。
(ISBN9784868160892)

目次|Contents

はじめに

序章 なぜ「教養としての日本語教育学」なのか
1. 日本語教育は誰のために、何のためにあるのか
2. 「教養としての日本語教育学」について

第1章 本書の概要
1. 本書の対象
 1.1 「教養としての日本語教育学」授業実践について
2. 本書の構成
3. 研究方法
 3.1 PAC分析
 3.2 ライフストーリー

第2章 「多文化共生」をときほぐす
1. 「多文化共生」という言葉
 1.1 新聞で振り返る「共生」「共生社会」の出現
 1.2 「共生」という言葉の誕生背景とその言葉のもつ意味
 1.3 「共生」をめぐる論者たちの言葉
 1.4 「多文化共生」という言葉の誕生
 1.5 「多文化共生」という言葉の問題点
2. 「多文化共生」の推進力
 2.1 「多文化共生」推進における日本語教育をめぐる問題点
 2.2 目指すべき「多文化共生」の模索
 2.3 「多文化共生」に必要な力

第3章 外国人にとっての日本社会―海外ルーツ大学生の語りから
1. 海外ルーツ大学生への対応の必要性
 1.1 海外ルーツ大学生の増加状況
 1.2 教育現場に求められる多様性受容
2. 「移動する子ども」による語りの意義
3. Gさん(日本生まれ日本育ち)の語り
 3.1 Gさんの歩んできた道
 3.2 Gさんへの調査
 3.3 Gさんのライフストーリー①:記述
 3.4 Gさんのライフストーリー②:語り
 3.5 Gさんから受け取った課題
4. Yさん(日本生まれ→帰国→高校時に再来日)の語り
 4.1 Yさんの歩んできた道
 4.2 日本を生まれ故郷と考えるYさんへのPAC分析
 4.3 デンドログラムを見てのYさんの語り
 4.4 Yさんから受け取った課題
5. 「多文化共生社会」推進に向けた受け入れ側の準備と覚悟

第4章 日本語教育における「文化」の居場所―日本語教師の語りから
1. 日本語教師としての立ち位置
2. 日本語教育における「文化」の捉え方
3. 日本語教師養成関連授業を担う教師たちへのPAC分析
4. デンドログラムを見ての4名の教師たちの語り
 4.1 「自分自身の考えも変えてかなきゃいけない」Qさん
 4.2 「何か気づきが得られるようなものを提供したい」Rさん
 4.3 「考えていくこと…話し合っていくこと自体が大切」Sさん
 4.4 「ステレオタイプをもっているんじゃないか…常に自覚」Tさん
5. 「文化多様性を理解し尊重する態度」についての4名の教師たちの捉え方
 5.1 Qさんの捉え方
 5.2 Rさんの捉え方
 5.3 Sさんの捉え方
 5.4 Tさんの捉え方
 5.5 共通する捉え方
6. 「文化多様性を理解し尊重する態度」の育成方法についての糸口

第5章 日本語教師の意味世界変容
1. 広がる日本語教師のフィールド
2. ライフストーリーによる意味世界変容の描写
 2.1 Mさんへの調査
 2.2 Mさんの意味世界変容を読み解くためのアプローチ
 2.3 Mさんの語りから
3. フィールドの広がりにともなう意味世界変容

第6章 日本語母語話者の意識変容
1. 「教養としての日本語教育学」の授業実践を通して
 1.1 2020年度第2期の授業実践
 1.2 振り返りシートでの質問による調査
 1.3 コーディングによる分析
 1.4 理論記述の創出
 1.5 教養としての日本語教育学を受けることの効果の兆候
2. 日本語母語話者大学生の意識変容
 2.1 2021年度第1期の授業実践
 2.2 異文化受容に関するアンケート
 2.3 大学生に起きた変容の兆し

終章 「教養としての日本語教育学」の意義と今後の課題
1. 「教養としての日本語」の意義と提案
2. 今後の課題と展望

あとがき

初出一覧
参考文献
参考資料

著者|Author

志賀玲子(しが・れいこ)
武蔵野大学グローバル学部教授。博士(学術/一橋大学)。
専門は日本語教育学、日本語教員養成、多文化共生論。
家族の赴任に伴い海外在住、帰国後日本語教育の道へ。
都内日本語学校での勤務の傍ら大学院へ進学。
修士課程修了後、大学での日本語教育、日本語教員養成に携わる。
一橋大学、東京経済大学、明海大学を経て現職。

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