多様化する子どもに向き合う教師たち―継承語教育・補習授業校におけるライフストーリー研究

多様化する子どもに向き合う教師たち

継承語教育・補習授業校におけるライフストーリー研究

  • 瀬尾悠希子(著)/2020年9月
  • 3300円(本体)/A5判並製300頁
  • 装丁:長田年伸

複数の言語や文化の中で育つ子どもに、教師はどのように教えているか?

在外教育施設である補習授業校で行われる日本語/継承語教育の実状を、3人の教師の授業実践についての語りを分析することにより考察。子どもが言葉を学びつつ自己を育むことのできるよう、教師の専門知・実践知の構築と変容の過程を探求する。

(ISBN 9784861106934)

目次|contents

まえがき
序章 私のストーリー
第1章 継承語学校と変化に直面する補習授業校
1.1 マルチリンガル、マルチカルチュラルな子どもたちと継承語学校
1.2 変化に直面する補習授業校
第2章 教師を理解するためのアプローチ
2.1 教師研究の流れ
2.2 言語教師のアイデンティティに関する研究
2.3 教師のアイデンティティとナラティヴ―ConnellyとClandininの研究
2.4 本研究の立場
第3章 方法論の検討
3.1 ストーリーによる人間理解
3.2 ライフヒストリー(LH)と2つのライフストーリー(LS)
3.3 社会構成主義的なライフストーリー研究を行う理由
3.4 社会構成主義的なライフストーリー研究における調査者
第4章 調査の概要
4.1 リサーチ・クエスチョン
4.2 調査協力者の確定と協力依頼
4.3 インタビュー
4.4 データ分析
4.5 引用箇所、固有名詞の表記
第5章 多様性の中でのアイデンティティの確立を支援する―Aさん
5.1 Aさんとの出会いとインタビュー
5.2 Aさんが働く補習校
5.3?Aさんのストーリー
5.4 Aさんのストーリーの考察
第6章 子どもたちの発想や思考を深める―大村さん
6.1 大村さんとの出会いとインタビュー
6.2 大村さんが働く補習校
6.3 大村さんのストーリー
6.4 大村さんのストーリーの考察
第7章 子ども自身がしたいことを―田中さん
7.1 田中さんとの出会いとインタビュー
7.2 田中さんが働く補習校
7.3 田中さんのストーリー
7.4 田中さんのストーリーの考察
第8章 3人のストーリーの考察
8.1 補習校で教えはじめたときの支えとするストーリー
8.2 目の前の子どもたちの実情に対応する支えとするストーリーの原点
8.3 目の前の子どもたちの実情に対応する支えとするストーリーを具体化したこと
8.4 目の前の子どもたちの実情に対応する支えとするストーリーの表現
8.5 目の前の子どもたちの実情に対応する支えとするストーリーを生きることの意味
8.6 リサーチ・クエスチョンへの答え
8.7 本研究から得られる示唆と課題
終章 私のストーリーの変化

資料A Aさんのストーリーの主な出来事
資料B 大村さんのストーリーの主な出来事
資料C 田中さんのストーリーの主な出来事
あとがき
参考文献
索引

著者|author

瀬尾悠希子(せお・ゆきこ)
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部講師。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。専門は日本語教育学。
主な論文に「教師の支えとするストーリーと教育実践」青木直子・マシュー=バーデルスキー編『日本語教育の新しい地図』(近刊、ひつじ書房)、「教師のやりとりから生まれる教育観の見つめ直し」細川英雄・鄭京姫編『私はどのような教育実践をめざすのか』(2013年、春風社)などがある。

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芦田恵之助の教育思想―とらわれからの解放をめざして

芦田恵之助の教育思想

とらわれからの解放をめざして

  • 山田直之(著)/2020年8月
  • 4000円(本体)/四六判上製320頁
  • 装丁:長田年伸

「書く」ことによって「自己」はどのように変わるか?
明治から昭和にかけて国語・綴方教育の変革に寄与した芦田恵之助の思想と実践を、自身の生涯や当時の新教育運動との関連をふまえその方法論から検討。「綴らせて導く」ことによる主体形成に向けた、教育原理と実践の往還を捉える。

(ISBN 9784861106880)

目次|contents

序章 問題設定
第一章 随意選題をめぐる諸解釈
第二章 随意選題思想の形成
第三章 「人文一致主義」を基底とする随意選題
第四章 「自己」確立のための随意選題――書記行為による〈主体〉育成の機制
第五章 随意選題における「修養」
第六章 随意選題における「同志同行」
第七章 随意選題の射程――その意義と可能性
終章 作文・綴方教育の展望
謝辞――あとがきにかえて
資料「授業記録――初舞台 尋二の修身教授」
芦田恵之助簡易年表
参考・引用文献一覧
論文初出
索引

著者|author

山田直之(やまだ・なおゆき)
1989年島根県生まれ。2017年にドイツ・オスナブリュック大学留学、2018年に広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了、博士(教育学)。2018年より現在、神戸女子大学文学部教育学科助教。専門分野は教育哲学、教育思想史、国語科教育。
著書に『教員養成を担う』(分担執筆、渓水社、2019年)、主な論文に「初期綴方運動への評価に対する批判的考察――芦田恵之助の『自己』、『文話』、『想』に着目して」(『教育新世界』第64号、世界新教育学会、2016年)、「芦田恵之助の綴方教育を再考する――『人文一致主義』の流布とその射程から」(『教育新世界』第65号、世界新教育学会、2017年)、「国語科作文教育における訓育的教授の探求――芦田恵之助の綴方教育を手がかりに」(『国語科教育』第87集、全国大学国語教育学会、2020年)。

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人生の意味を問う教室―知性的な信仰あるいは不信仰のための教育

人生の意味を問う教室

知性的な信仰あるいは不信仰のための教育

  • ネル・ノディングズ(著)、井藤元、小木曽由佳(訳)/2020年6月
  • 3000円(本体)/四六判上製310頁
  • 装丁:長田年伸

私はどこから来たのか、生きるとはどういうことか
あらゆる教科に実存的問いを。現代アメリカを代表する教育哲学者による批判的思考のレッスン
(ISBN 9784861106682)

目次|contents

訳者まえがき

序章
第1章 教室における実存的・形而上学的な問い
第2章 神々の性質
第3章 所属すること
第4章 フェミニズムと宗教
第5章 魂の不滅・救済・悲観主義
第6章 ヒューマニズムと不信仰
第7章 宗教的倫理と非宗教的倫理
第8章 学校でそのような授業は可能か

訳注
訳者あとがき
引用文献
索引

著者|author

ネル・ノディングズ(Nel Noddings)
1929年生まれ。タトガース大学で数学の修士号を取得。小学校教師、ハイスクールの数学教師、教育行政官をつとめた後、スタンフォード大学において教育哲学で博士号取得。アメリカ教育哲学会会長、デューイ学会会長、全米科学アカデミー会長などを歴任。スタンフォード大学名誉教授。著書は『ケアリング─倫理と道徳の教育 女性の観点から』(晃洋書房)、『教育の哲学─ソクラテスから〈ケアリング〉まで』(世界思想社)、『学校におけるケアの挑戦─もう一つの教育を求めて』(ゆみる出版)、『幸せのための教育』(知泉書館)など多数。

訳者|translators

井藤元(いとう・げん)
1980年生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。現在、東京理科大学教育支援機構教職教育センター准教授。沖縄シュタイナー教育実践研究会顧問。著書『シュタイナー「自由」への遍歴─ゲーテ・シラー・ニーチェとの邂逅』(京都大学学術出版会)、『マンガでやさしくわかるシュタイナー教育』(日本能率協会マネジメントセンター)、監修『笑育─「笑い」で育む21世紀型能力』(毎日新聞出版)、編著書『ワークで学ぶ教育学 増補改訂版』『ワークで学ぶ道徳教育 増補改訂版』『ワークで学ぶ教職概論』(ナカニシヤ出版)など。

小木曽由佳(おぎそ・ゆか)
1983年生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。臨床心理士、公認心理師。現在、同志社大学ウェルビーイング研究センター研究員。著書『ユングとジェイムズ─個と普遍をめぐる探求』(創元社)、共著書Analytical Psychology in a Changing World: The Search for Self, Identity and Community(Routledge)、訳書『危機介入の箱庭療法』(創元社)、『分析心理学セミナー1925─ユング心理学のはじまり』(創元社)、『ユング伝記のフィクションと真相』(創元社)、『死にゆく人と共にあること─マインドフルネスによる終末期ケア』(春秋社)など。

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小学校英語への専門的アプローチ―ことばの世界を拓く

小学校英語への専門的アプローチ

ことばの世界を拓く

  • 綾部保志(編)/2019年12月
  • 2000円(本体)/A5判並製314頁
  • 装丁:矢萩多聞

言語社会学、記号論、音声学、児童文学、コミュニケーション論など、英語教育にかかわる広範な隣接科学の視点を導入。小学校英語の教科化にあわせ、教育実践に適用できる専門的知見を分かりやすく提示する。
(ISBN 9784861106477)

目次|contents

プロロ-グ
第Ⅰ部 教育理念、教育政策、教育目的
第1章 英語教育政策史から考える小学校英語―果てなき夢が行き着いた先【鳥飼玖美子】
第2章 「なんで小学校英語やるの?」―基礎知識としての英語教育目的論【寺沢拓敬】
第Ⅱ部 語彙、音声、文字、文法
第3章 語彙とコミュニケーションを《つなぐ》学習―類似性への気づき、つながりの創造としての語彙指導に向けて【綾部保志・小山亘】
第4章 英語発音指導を考える―間違いやすいイントネーション【川越いつえ】
第5章 小学校からの系統立った文字指導―アルファベットの読み書きから絵本の一人読みまで【畑江美佳】
第6章 小学校における英文法教育について―知的な小学校英語授業を目指して【古田直肇】
第Ⅲ部 語学、文学、絵本、演劇
第7章 学習意欲と知的好奇心を維持するための外国語学習論―観察の面白さと発見の喜びを自律的学習へとつなげる【安原章】
第8章 変わらない価値のあるもの “Get back to the basics yet again.”―「英語を学ぶ者には必要不可欠なもの」再考【菊池亮子】
第9章 小学校英語における絵本を再考する―絵本論の視点から【村松麻里】
第10章 英語教育における演劇―演劇の立場からの英語劇の再考【飛田勘文】
第Ⅳ部 個別指導、協働学習、内容統合学習、多モード的自己表現
第11章 ていねいに、分かりやすく教えるための視点―英語が苦手な生徒の立場に立って力を与える【小林隆史】
第12章 協働学習を取り入れた小学校英語の提案―英語嫌いを作らないために【津田ひろみ】
第13章 CLILを取り入れた外国語教育―全ての児童にとって学びある英語教育の実現のために【山野有紀】
第14章 アイデンティティ・テクスト―「二言語での文章産出」から「多モード的表現」へ【本林響子】
第Ⅴ部 使用言語、教室談話、社会文化コミュニケーション、越境コミュニケーション
第15章 教室内コミュニケーションにおける効果的な母語使用―コードスイッチングの観点から【森(三品)聡美】
第16章 コミュニケーションについてのコミュニケーションに目を向ける―「見方・考え方」そして「感じ方」に気づく―視点【榎本剛士】
第17章 〈社会文化〉と〈コミュニケーション〉の接点―規範意識と行動様式から言語使用を考える学習【綾部保志】
第18章 コミュニケーション力を育てる英語教育―クリティカルな視点から【久保田竜子】
エピローグ
索引
執筆者紹介

編者|editor

綾部保志(あやべ・やすゆき)
立教池袋中学校・高等学校英語科教諭。立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科博士前期課程修了(M.A.)。
著作に、『言語人類学から見た英語教育』(ひつじ書房,2009)、「教員になってから「学び直し」てみて」『英語教育 2011年3月号』(大修館書店,2011,pp.21-23)、「中学3年生による英詩ライティングの授業実践―言語芸術、詩的機能、創作作品」『自律した学習者を育てる英語教育の探求―小中高大を接続することばの教育として―』(中央教育研究所,2018,pp.68-90)などがある。

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「エビデンスに基づく教育」の閾を探る―教育学における規範と事実をめぐって

「エビデンスに基づく教育」の閾を探る

教育学における規範と事実をめぐって

  • 杉田浩崇・熊井将太(編)/2019年9月
  • 3700円(本体)/四六判上製344頁
  • 装丁:桂川潤

客観的・科学的根拠とされる「エビデンス」は中立か?
エビデンスを教育に取り入れることの内実を、政策/実践/研究の面から推進・批判派の両主張とともに検討。不確実さの含まれる教育という営みにおける判断のあり方を問い、多様な理解と評価に向けた新たな道標を示す。
(ISBN 9784861106583)

目次|contents

はじめに
第1章 「エビデンスに基づく教育」という問題圏―科学思想史からその磁場を問う(杉田浩崇)
第1部 教育政策・制度と「エビデンス」とのあいだ
第2章 教育政策においてエビデンスを「つかう」とはどういうことか(佐藤仁)
第3章 エビデンスを「つくる」ことと「つかう」こと(長谷川祐介)
第4章 教育政策・制度の中で教師はどのように「エビデンス」に応答しているか(熊井将太、杉田浩崇)
第2部 教育実践と「エビデンス」とのあいだ
第5章 EBEを実践で語ろう(森俊郎)
第6章 現象学的教育学を基盤とした教師教育における確信形成への省察の契機(宮原順寛)
第7章 エビデンスは幼児教育に何をもたらすのか(岡花祈一郎)
第3部 教育研究と「エビデンス」とのあいだ
第8章 「エビデンス」は中立的か?―英米圏における批判的脳科学の射程(杉田浩崇)
第9章 「エビデンス・ベース」時代の教育実践研究―ジョン・ハッティの Visible Learning をめぐる議論から(熊井将太)
第10章 明治日本における教育研究―教育に関するエビデンス追究の起源を探る(白石崇人)
おわりに 「エビデンスに基づく教育」の展望―対話のプラットフォームをひらく
編著者・執筆者紹介
人名索引
事項索引

編者|editors

杉田浩崇(すぎた・ひろたか)
広島大学教育学部准教授。専攻は教育哲学。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了。博士(教育学)。主な著書・論文に『子どもの〈内面〉とは何か―言語ゲームから見た他者理解とコミュニケーション』春風社、2017年、「エビデンスに応答する教師に求められる倫理的資質―徳認識論における知的な徳の位置づけをめぐって」日本教育学会編『教育学研究』第82巻第2号、2015年、「道徳教育における「規則のパラドクス」の射程―マクダウエルの治療的哲学観と実践的三段論法の捉え直し」教育哲学会編『教育哲学研究』第112号、2015年。

熊井将太(くまい・しょうた)
山口大学教育学部講師。専攻は教育方法学。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了。博士(教育学)。主な著書・論文に『学級の教授学説史―近代における学級教授の成立と展開』溪水社、2017年、「授業の成立にとって学級とは何か」深澤広明・吉田成章編『学習集団研究の現在vol.3 学習集団づくりが育てる「学びに向かう力」―授業づくりと学級づくりの一体的改革』溪水社、2019年、「近代教授思想における学級教授論の構造と変容」日本教育方法学会編『教育方法学研究』第34巻、2009年。

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主権者教育論―学校カリキュラム・学力・教師

主権者教育論

学校カリキュラム・学力・教師

  • 渡部竜也(著)/2019年9月
  • 4500円(本体)/A5判上製540頁
  • 装丁:桂川潤

自らを活かし社会に意見を提言できる市民としての主権者を育むために、公教育は何をすべきか?
公教育における「社会系」教科の課題を、授業・カリキュラム構想、学力の在り方、教師の専門性といった観点から、日本とアメリカの教育理念・実践をもとに検討。社会科教育が民主社会において培うべき各々の見解の多元性を捉え直し、その意義と展望を具に提示する。
(ISBN 9784861106484)

目次|contents

まえがき
第1部 アメリカの社会科の歩みが教えてくれる学校教育での主権者育成の条件
第1章 社会に建設的に参画できる市民を作る―社会問題中心の統合カリキュラム
第2部 教師による主体的なカリキュラム調整または創造の重要性
第2章 ゲートキーパーとしての教師―学習指導要領を生かすも殺すも個々の教師次第
第3章 カリキュラム・マネジメント①
第4章 カリキュラム・マネジメント②
第5章 主権者教育として見た時の学習指導要領「社会」
第3部 なぜ教師は大学で社会科教育学を学ぶ必要があるのか?
第6章 アメリカの社会科教育研究史―主権者を生み出す学校カリキュラムの在り方とその作成主体をめぐる議論
第7章 日本の社会科教育研究史―学習指導要領の実行からラディカルな授業構想に向けた議論へ
第8章 日米の社会科教育研究の共通性と差異―ねらいについての議論(aim-talk)を重視する姿勢とそのやり方
第9章 一般の教師と研究者の授業を見る視点の違い①
第10章 一般の教師と研究者の授業を見る視点の違い②
第11章 主権者教育の議論が困難な教育学研究について―内容からだけの議論でも方法からだけの議論でも不十分
第12章 社会科教育研究の学習科学化問題―主権者教育研究の危機的状況
第4部 主権者に必要とされる学力とは
第13章 池野範男の学力論
第14章 真正の学び/学力と主権者教育
第15章 真正の学力の評価か、学力の真正の評価か
第16章 標準化された学力を真正の学力に転換する試み
第5部 根源的かつ創造的なカリキュラムと授業開発の重要性
第17章 ハーバード社会科に学ぶ
第18章 主権者教育の根源的な問いかけからの授業構想
第6部 主権者を育成できる教師の教育
第19章 大学教師教育カリキュラム構想―ビジョンを育てることを目指す教師教育
第20章 教師教育構想の効果と課題
第21章 教師にとって学科内容の学びとは何か
あとがき
索引

著者|author

渡部竜也(わたなべ・たつや)
東京学芸大学教育学部准教授。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了。博士(教育学)。専門は社会科教育学、カリキュラム論、授業設計論、教師教育、社会改造主義教育研究。
主な著訳書に『歴史的思考―その不自然な行為』(サム・ワインバーグ著、監訳、春風社、2017年)、『真正の学び/学力―質の高い知をめぐる学校再建』(フレッド・M・ニューマン著、共訳、春風社、2017年)、『コモン・グッドのための歴史教育―社会文化的アプローチ』(キース・C・バートン、リンダ・S・レヴスティク著、共訳、春風社、2015年)、『アメリカ社会科における価値学習の展開と構造―民主主義社会形成のための教育改革の可能性』(風間書房、2015年)、『“国境・国土・領土”教育の論点・争点―過去に学び、世界に学び、未来を拓く社会科授業の新提案』(共編著、明治図書出版、2014年)、『教師のゲートキーピング――主体的な学習者を生む社会科カリキュラムに向けて』(スティーブン・J・ソーントン著、共訳、春風社、2012年)。

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教育公務員特例法制定過程の研究―占領下における教員身分保障制度改革構想【横浜市立大学新叢書10】

教育公務員特例法制定過程の研究

占領下における教員身分保障制度改革構想

  • 高橋寛人(編)/2019年8月
  • 3000円(本体)/四六判並製242頁
  • 装丁:矢萩多聞

学問の自由はどのように保障されるのか?
教特法成立の全過程を、日米の史料に即し立案の経緯から検討。教育の論理に基づく教員の身分保障制度を構築する重要性を問い直す。
(ISBN 9784861106507)

◆横浜市立大学新叢書「発刊の辞

目次|contents

はじめに
第1章 教育公務員特例法の制定経緯の概要
第2章 公務員と異なる教員の特則の立案
第3章 大学教員に関する特則の立案
第4章 教育公務員特例法案をめぐるCIEとGSおよびLSの対応
第5章 占領下の教員法案における教員審査制度構想
おわりに
あとがき
索引

著者|author

高橋寛人(たかはし・ひろと)
横浜市立大学国際教養学部教授。1957年東京都生まれ。東北大学教育学部卒、東北大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。博士(教育学)。
主な著書に『戦後教育改革と指導主事制度』(風間書房、1995年)、『占領期教育指導者講習基本資料集成』全3巻(編集・解説、すずさわ書店、1999年)、『公設民営大学設立事情』(編著、東信堂、2004年)、『20世紀日本の公立大学―地域はなぜ大学を必要とするか』(日本図書センター、2009年)、『居場所づくりの原動力―子ども・若者と生きる、つくる、考える』(共編著、松籟社、2011年)、『危機に立つ教育委員会―教育の本質と公安委員会との比較から』(クロスカルチャー出版、2013年)。

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移動する女性たち―海外の日本語教育と国際ボランティアの周辺

移動する女性たち

海外の日本語教育と国際ボランティアの周辺

  • 平畑奈美(著)/2019年3月
  • 3241円(本体)/A5判並製280頁
  • 装丁:桂川潤

海を渡る「日本語教師」という幻想と実像―彼女らの語りから見えてくる問題の本質とは?
8割が女性という日本語教師だが、その実像について語られることは少ない。彼女たちはどのように海外での日本語教育を支え、その後どのような人生を送っているのか。日本語教師を取り巻く環境と課題を、青年海外協力隊・日本語教育隊員経験者へのアンケート調査、および4人の女性のライフヒストリーをもとに明らかにする。
(ISBN 9784861106385)

目次|contents

はじめに
第Ⅰ部 国策としての日本語教育の周辺
第1章 外国人大量受入れ時代の到来
第2章 日本語教育と日本語教師養成の現状
第3章 顕在化する日本語教師不足
第Ⅱ部 日本から切り離される日本語教師―青年海外協力隊日本語教育隊員の視点
第1章 青年海外協力隊について
第2章 青年海外協力隊日本語教育隊員の意識と職業観
第3章 開発協力の中の日本語教育の矛盾―青年海外協力隊日本語教育隊員たちの語りから
第4章 揺れ動く「国際協力の意義」の中で
第Ⅲ部 日本語で移動する女性たち―その人生とキャリアの語り
第1章 「海外渡航する日本女性」をめぐって
第2章 太平洋島嶼国の日本語教師から技術系企業社員へ
第3章 日本語教育の職人として
第4章 「言語の格差」と「二重の不在」の中で
第5章 世界を渡り歩く日本語専門家として
第Ⅳ部 海外を目指す若い日本語教師のキャリア形成支援のために
第1章 移動する日本語教師の語りに見る「キャリア形成」支援の手がかり
第2章 日本語教師の「専門性」をめぐる小論―英語偏重教育の影の中で
結びにかえて
初出/引用文献一覧

著者|author

平畑奈美(ひらはた・なみ)
東洋大学文学部国際文化コミュニケーション学科准教授。筑波大学第二学群人間学類心理学専攻卒。早稲田大学大学院日本語教育研究科修士課程、博士後期課程修了。博士(日本語教育)。
1998年から2004年まで、国際交流基金・日本外交協会よりNIS日本語教育専門家として、タシケント国立東洋学大学(ウズベキスタン)、キエフ国立大学(ウクライナ)、バクー国立大学(アゼルバイジャン)、モスクワ国立大学(ロシア)に派遣。中国帰国者定着促進センター、東京大学大学院工学系研究科日本語教育部門、滋賀大学国際センター准教授を経て、現在に至る。
著書に『ネイティブとよばれる日本語教師』(春風社、2014年)がある。

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共同体による自己形成―教育と政治のプラグマティズムへ

共同体による自己形成

教育と政治のプラグマティズムへ

  • 生澤繁樹(著)/2019年3月
  • 5500円(本体)/A5判上製528頁
  • 装丁:桂川潤

「自己」と「共同体」との和解や調停をめざす共同体論的転回は、どうしてデューイに回帰することになるのだろうか。
「共同体」に定位した社会・政治哲学の語り口が教育の領域においていかなる意味をもちどのように論じられてきたかを論究する。
(ISBN 9784861106415)

目次|contents

序論 課題と方法
第Ⅰ部 共同体論的転回の教育学的諸帰結―社会正義と文化的多元性の擁護
第一章 民主教育のディレンマ―「包摂」と「排除」の力学
第二章 正義の「中断」から再接続に向けて
第三章 共同体論的転回の諸帰結―教育の平等と社会的財の射程
第Ⅱ部 共同体による自己の形成の諸相―自己解釈、言語、文化的差異
第四章 自己形成の視点とその解釈学的構図
第五章 近代ロマン主義的個性観念と「反-自然主義」の自己形成論
第六章 デューイとテイラー―「共同体主義的自由主義」の共同体論
第Ⅲ部 プラグマティズムへの回帰?―共同体主義の批判的再定義
第七章 共同体論的転回のなかのデューイ再解釈
第八章 デューイの教育思想と「反-反基礎づけ主義」
第九章 文化の伝達とコミュニケーションの再編成
結論 共同体による自己形成と共同体主義の課題
初出一覧
あとがき
文献一覧
索引

著者|author

生澤繁樹(いざわ・しげき)
1977年生まれ。名古屋大学大学院教育発達科学研究科准教授。名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士課程後期課程単位取得満期退学。博士(教育学)。専攻は、教育哲学、教育思想史、人間形成論。著書に『日本のデューイ研究と21世紀の課題』(分担執筆、世界思想社、2010年)、『道徳教育論』(分担執筆、一藝社、2014年)、『教育と学びの原理』(分担執筆、名古屋大学出版会、2015年)、『現代の学校を読み解く』(分担執筆、春風社、2016年)、『教育経営論』(分担執筆、学文社、2017年)、『道徳教育』(分担執筆、ミネルヴァ書房、近刊)、『教育哲学のデューイ』(分担執筆、東信堂、近刊)、『政治において正しいとはどういうことか?』(分担執筆、勁草書房、近刊)ほか。

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The Developmental Process of Japanese Elementary School Teachers Associated with Teaching English while Engaged in Lesson Study

The Developmental Process of Japanese Elementary School Teachers Associated with Teaching English while Engaged in Lesson Study

  • 上原明子(著)/2019年2月
  • 5900円(本体)/A5判並製210頁
  • 装丁:長田年伸

小学校英語教育における教師と教職課程学生の指導の現状を、授業研究の手法を用いて分析・考察。個々の経験を活かした新たな英語指導の方法と取り組み方を提言する。(本文英語)
(ISBN 9784861106347)

目次|contents

Chapter 1 Introduction
1.1 Motivation of this study
1.2 Purpose of this study
1.3 Outline of this study
1.4 Summary of chapter
Chapter 2 Literature review
2.1 Research on teaching English in elementary schools
2.2 Research on teachers’ thinking in professional development
2.3 Research on lesson study
2.4 Methodological perspectives and paradigms
2.5 Summary of chapter
Chapter 3 Methodology
3.1 Modified grounded theory approach (M-GTA)
3.2 Analysis procedure of M-GTA
3.3 Validity and reliability
3.4 Summary of chapter
Chapter 4 Study on pre-service teachers
4.1 About the school
4.2 Participants
4.3 The teaching practicum schedule
4.4 Data collection and analysis
4.5 Results and discussion
4.6 Summary of chapter
Chapter 5 Preliminary study on in-service teachers
5.1 About the school
5.2 Procedures of the school-based lesson study
5.3 Research lesson and post-lesson discussion
5.4 Findings
5.5 Summary of chapter
Chapter 6 Study on in-service teachers
6.1 About the school
6.2 Participants
6.3 Procedures of the school-based lesson study
6.4 In-service teachers’ views on teaching English
6.5 Descriptions of lesson study cycles in this school
6.6 The developmental process of in-service teachers
6.7 Summary of chapter
Chapter 7 Discussion
7.1 Developmental process of pre-service teachers (research question 1)
7.2 In-service teachers’ views on teaching English (research question 2)
7.3 Developmental process of in-service teachers (research question 3)
7.4 In-service teachers compared with pre-service teachers
7.5 Additional findings from this study
7.6 Summary of chapter
Chapter 8 Conclusion
8.1 Summary of the study
8.2 Theoretical implications
8.3 Pedagogical implications
8.4 Contributions of the study
8.5 Limitations of the study and directions for future study
8.6 Concluding statement

References
Appendices
Index

著者|author

上原明子(かんばる・あきこ)
都留文科大学教養学部学校教育学科准教授。修士(教育学)、博士(文学)。
専門は英語教育学、初等教育学、カリキュラム開発研究、教師教育研究。日本とアメリカの小学校の英語教育に長年にわたり携わる。

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