ちいさな哲学

ちいさな哲学

  • 長谷川宏/2009年9月
  • 1800円(本体)/四六判・上製・294頁
  • 装丁:矢萩多聞

日常の風景に隠れている真実をみつめる珠玉のエッセイ集。公害病に押しつぶされながら沈黙を強いられた水俣市民の姿を描く幻の論考を収録。
(ISBN 9784861101922)
日本図書館協会選定図書

目次│indexs

食の風景
人とのつながりのなかで
日曜日の哲学
美術にふれるよろこび
書物から哲学が始まる
水俣へ

著者│author

長谷川宏(はせがわ・ひろし)
1940年生まれ。東京大学大学院哲学科博士課程修了。赤門塾主宰。1998年、『精神現象学』の翻訳により、ドイツ政府よりレッシング翻訳賞を受賞。著書『高校生のための哲学入門』(ちくま新書)、『ことばをめぐる哲学の冒険』(毎日新聞社)ほか多数。

 

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西田幾多郎―生命と宗教に深まりゆく思索

西田幾多郎

生命と宗教に深まりゆく思索

  • 浅見洋/2009年5月
  • 3333円(本体)/A5判・上製・338頁
  • 装丁:矢萩多聞

平凡な日常に宿された具体的諸問題を起点とし、そこを徹底的に考え抜くことによりその根源に迫る。西田の方法論から真摯に学ぶ画期的評論集。
(ISBN 9784861101854)

目次│indexs

第Ⅰ部 現代的課題を語る
第1章 西田哲学と環境倫理
第2章 西田哲学における生老病死
第3章 老いの哲学―西田の境涯から
第Ⅱ部 哲学形成の一コマ
第1章 『善の研究』の原題とその読み方
第2章 英国哲学研究と参禅体験
第3章 W・ジェームズの神秘主義と純粋経験論の形成
第4章 宗教的世界観の形成と日本的霊性
第Ⅲ部 キリスト教との比較思想的考察
第1章 場所的論理的神学と弁証法神学
第2章 西田とK・バルトの終末論理解
第3章 西田哲学と神の痛みの神学
第Ⅳ部 生命・死・看護
第1章 生命論の宗教的背景―生物学との対話
第2章 死の自覚の構造―M・ハイデガーに比して
第3章 西田哲学と看護学の対話に向けて
付録 ラジオ講演
西田幾多郎における宗教と俳句

編者│author

浅見洋(あさみ・ひろし)
1951年、石川県に生まれる。
金沢大学大学院文学研究科(哲学専攻)修了。文学博士(筑波大学)。
現在、石川県立看護大学教授。
著書『二人称の死 西田・大拙・西谷の思想をめぐって』(春風社),『思想のレクイエム 加賀・能登が生んだ哲学者15人の軌跡』(春風社)ほか。

 

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近代政治思想の基礎―ルネッサンス、宗教改革の時代

近代政治思想の基礎

ルネッサンス、宗教改革の時代

  • クエンティン・スキナー(著)/門間都喜郎(訳)/2009年4月
  • 7600円(本体)/A5判・上製・780頁
  • 装丁:矢萩多聞

膨大な文献の読解によって、近代に至る西洋政治思想の形成と展開をつむぎだす、壮大な思想史のドラマ。「国家」「革命」などの基本概念はいつ、どのように生まれたのか。長らく待たれていた名著、原著2巻を1冊に合本し翻訳。
(ISBN 9784861101816)

目次│indexs

第一部 ルネッサンスの起源
第二部 イタリア・ルネッサンス
第三部 北方ルネッサンス
第四部 絶対主義とルター派宗教改革
第五部 立憲主義と対抗宗教改革
第六部 カルヴァン主義と革命理論
結論

著者|author

クエンティン・スキナー
1940年生。ケンブリッジ大学教授。1978年刊行の本書の原書で大きな論争を呼ぶ。著書に『思想史とは何か』(岩波書店、1990)、『マキアヴェリ』(未来社、1991)など多数。

訳者|translator

門間都喜郎(もんま・ときお)
1938年生。京都精華大学名誉教授。訳書に、チェンバース『トマス・モアの生涯」(大和書房、1982)、ガイ『トマス・モア』(晃洋書房、2007)など。

 

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世界内存在の解釈学―ハイデガー「心の哲学」と「言語哲学」

世界内存在の解釈学

ハイデガー「心の哲学」と「言語哲学」

  • 荒畑靖宏/2009年3月
  • 3143円(本体)/四六判・上製・346頁
  • 装丁:矢萩多聞

「言語」の観点から、現代の英米哲学とハイデガーを接続。『存在と時間』の不整合を指摘しつつ、後期思想につながる精髄をえぐり出す。ハイデガーの概念は、いま何を明らかにするのか。
(ISBN 9784861101823)

目次|indexes

第一部 ハイデガーの心の哲学
第一章 世界内存在、開示性、理解
第二章 理解、ふるまい、テクネー
第三章 日常性の心の哲学
第二部 ハイデガーの言語哲学
第四章 ロゴスと「として」構造
第五章 有意味性、道具、語り
第六章 真理と有意味性
第七章 世界―言語―人間

著者|author

荒畑靖宏(あらはた・やすひろ)
1971年 東京都生まれ
1994年 慶應義塾大学法学部政治学科卒業
2006年 フライブルク大学哲学科博士課程修了(Ph. D)
現在 成城大学文芸学部専任講師
著書 Welt – Sprache – Vernunft. Ein sprachphilosophischer Beitrag zur Verbindung von Phänomenologie, Hermeneutik und Philosophie des Geistes. Studien zur Phänomenologie und praktischen Philosophie, Band 3. Ergon, 2006.
主論文 「規範内存在としての世界内存在──ハイデガーの「自由の形而上学」の一側面」(日本倫理学会編『倫理学年報』第57集、2008年)、「プラグマティスト達のハイデガーと有意味性の問題」(日本哲学会編『哲学』第57号、2006年)など。

 

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古代オリエント世界像からの脱出―ピラミッド・テキストから原始キリスト教までの神話・宗教・政治

古代オリエント世界像からの脱出

ピラミッド・テキストから原始キリスト教までの神話・宗教・政治

  • 磯部隆/2008年2月
  • 4285円(本体)/四六判・上製・384頁
  • 装丁:矢萩多聞

エジプトの王を基軸とする世界像は、イエスの死をもって転倒した。変遷のプロセスとして、メソポタミア文明、出エジプト、古代ユダヤ教、第二イザヤを接続し、思想・表現の類似性と根本的な差異性をとらえる。両極に屹立する神々をとおして、世界史の意味を問う。
日本図書館協会選定図書
(ISBN 9784861101373)

目次|indexs

第一章 ピラミッド・テキストの分析
第二章 ハムラビ法典と神話
第三章 モーセと出エジプト
第四章 ウェーバー『古代ユダヤ教』との対話
第五章 第二イザヤと出バビロン
終章 原始キリスト教の成立

著者|author

磯部隆 (いそべ・たかし)
1947年神奈川県藤沢市生まれ。名古屋大学大学院法学研究科博士課程修了。ハーバード大学客員研究員を経て、現在名古屋大学法学部教授。
主著に『預言者イザヤ』(サンパウロ)、『エレミヤの生涯』(一麦出版社)、『神の箱』(春風社)など。

 

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頭山満と近代日本

頭山満と近代日本

  • 大川周明(著)/中島岳志(編・解説)/2007年11月
  • 2200円(本体)/四六判上製・208頁
  • 装丁:矢萩多聞

革新右翼の理論家が、伝統右翼の巨人を描く。明治維新、西南戦争、大隈重信襲撃事件など、近代日本を形作った重要な局面に、頭山はどう動いたか。敗戦直前の緊迫する状況で書かれた「幻の原稿」ついに発見!
(ISBN 9784861101342)
・概要
大川周明の未完の原稿「頭山満と近代日本」
編者・中島岳志氏による、本書の要点と意義、原稿発見の経緯を記した解説
登場するほとんどすべての人物・事件に付された註
頭山満と大川周明の肖像

著者|author

大川周明(おおかわ・しゅうめい)
戦前を代表する思想家。猶存社、行地社、神武会を結成。三月事件・十月事件にも関与し、五・一五事件では禁錮五年の有罪判決を受け服役。敗戦後、A級戦犯として起訴されるが病を理由に不起訴扱いとなる。
著書『安楽の門』、『大川周明全集』など多数。

編者|editor

中島岳志(なかじま・たけし)
1975年生。北海道大学公共政策大学院准教授。南アジア地域研究、日本政治思想史。『中村屋のボース』によりアジア太平洋賞大賞、大仏次郎論壇賞受賞。
著書『ヒンドゥー・ナショナリズム―印パ緊張の背景 』(中公新書ラクレ、2002)『中村屋のボース―インド独立運動と近代日本のアジア主義』(白水社、2005)『ナショナリズムと宗教―現代インドのヒンドゥー・ナショナリズム運動』(春風社、2005)『パール判事―東京裁判批判と絶対平和主義』(白水社、2007)ほか。

 

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スウェーデンボルグを読み解く

スウェーデンボルグを読み解く

  • 日本スウェーデンボルグ協会(JSA)編/2007年10月
  • 2800円(本体)/四六判上製・310頁
  • 装丁:難波園子

鈴木大拙、森有礼、新井奥邃、田中正造、リンネ、ブラームス、リンカーン、カーネギーなどと交差させ、信仰の有無や宗教・宗派を超えたスウェーデンボルグの普遍性を示す。
(ISBN 9784861101304)

目次|indexs

鈴木大拙とスウェーデンボルグ
新井奥邃について
現代に通ずる教育への嘆き
森有礼とスウェーデンボルグ神学
田中正造の二人の師
らいてうの「天才」
イサム・ノグチ
リンネの『神罰』
ブラームスの霊感
スウェーデンボルグの世界観への宗教心理学的探究
フロストとリンカーンはスウェーデンボルジャン?
西インド諸島のスウェーデンボルジャニズム
宇宙時代のスウェーデンボルグの宗教
千年王国とは何か

スウェーデンボルグ文献目録
〔抜粋〕

編者|editor

日本スウェーデンボルグ協会(Japan Swedenborg Association,略称,JSA)
1997年に発足。エマヌエル・スウェーデンボルグ(1688-1772)の神学教説・宗教・思想に関心を持つ人々が宗教や教派を超えて、その著作を学び、互いに交流を深めること、および、その思想の普及を目的とする。
代表:大賀睦夫

 

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源信とパウロ―『往生要集』と『書簡』における神秘主義の比較

源信とパウロ

『往生要集』と『書簡』における神秘主義の比較

  • 高見伊三男/2007年9月
  • 3200円(本体)/A5判上製・248頁
  • 装丁:矢萩多聞

仏教とキリスト教における巨人を神秘主義の観点から比較考察することで、両教の対話と発展の新たな可能性をさぐる。仏教、カトリック、そしてプロテスタントのたどるべき道を示す希望の書。
(ISBN 9784861101236)

目次|indexs

第一章 神秘主義の本質
第二章 東西神秘主義における相似と相異
第三章 日本仏教史における『往生要集』の位置
第四章 『往生要集』における念仏と見仏
第五章 『往生要集』における霊性と成仏
第六章 キリスト教史における『パウロ書簡』の位置
第七章 『パウロ書簡』における神秘体験と神秘主義
第八章 『パウロ書簡』における霊性と神の子
第九章 両書の比較
第十章 要約、結論および展望

著者|author

高見伊三男(たかみいさお)
1952年 福井県に生まれる。
1975年 金沢大学哲学科卒業。
1980年 同志社大学大学院神学研究科博士前期課程修了。
2003年 英知大学(現・聖トマス大学)大学院人文科学研究科博士後期課程終了。2006年 宗教文化博士号(英知大学:カトリック)。
主要論文に「仏教とキリスト教の対話―二大世界宗教の比較と展望―」「滝沢克己におけるカール・バルトのキリスト論解釈をめぐって」ほか。
現在:日本基督教団(プロテスタント)大野教会牧師。

 

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ロールズ 誤解された政治哲学―公共の理性をめざして

ロールズ 誤解された政治哲学

公共の理性をめざして

  • 堀巌雄/2007年5月
  • 4700円(本体)/A5判上製・504頁

リベラリズムの守護神か? 陳腐な夢想家か? それとも… 『正義論』により現代政治哲学を刷新したとされるロールズ。初期論文から没後の新資料まで理論の変遷を追い、ステレオタイプな解釈を退けることで浮かび上がる、ロールズの核心と可能性!
(ISBN 9784861101120)

目次|indexs

ロールズの「死」 序にかえて
第一部 初期ロールズ
1 『正義論』以前に光をあてる
2 議論の理論
3 理論形成の過程
4 解明と正当化の実例
5 コンセンサス擁護
6 「倫理的決定手続きの概要」
第二部 『正義論』
7 奇妙な書
8 反省的均衡の虚実
9 語用論の視点
10 社会契約論
11 二元比較という議論構造 『正義論』の論理
12 善理論 倫理学説批判
13 功利主義との比較
14 原初状態からの正当化
15 正義の二原理の比較による正当化議論
16 財産所有民主主義という制度論
17 『正義論』から『政治的リベラリズム』への経緯
第三部 『政治的リベラリズム』
18 政治的リベラリズムと戦後アメリカリベラリズム
19 コミュニタリアニズムとの論争
20 政治的構成主義
21 重なり合うコンセンサス
22 正の善に対する優位
23 公的理性/理由
終章 ロールズとは何者か
謝辞 あとがきにかえて
文献一覧
索引

著者|author

堀巌雄 (ほり・いわお)
1974年、京都市に生まれる。
1999年、早稲田大学政経学部経済学科卒。
2002年、早稲田大学社会科学部助手。
2007年、早稲田大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学。

 

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保生大帝―台北大龍峒保安宮の世界

保生大帝

台北大龍峒保安宮の世界

  • 尾﨑保子/2007年3月
  • 2800円(本体)/A5判上製・200頁

保生大帝を主神として祀り、絢爛たる装飾に彩られた台北大龍峒保安宮。その激烈な信仰空間の深部に踏み込み、寺廟の貴重な写真を多数収録。臨場感あふれる宗教美術研究の成果。
(ISBN 9784861101052)

目次|indexs

第一章 台湾の歴史
第二章 台湾の寺廟装飾
第三章 信仰の推移
第四章 大龍峒保安宮の装飾空間
第五章 大龍峒保安宮における『三国志演義』の世界
第六章 大龍峒保安宮における『史記』の世界
第七章 大龍峒保安宮の絵画
第八章 保生大帝像

著者|author

尾﨑保子(おざき・やすこ)
昭和女子大学教授

 

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