「ただ人間であること」が持つ道徳的価値―相互に尊重し合う自由で平等な個人が築く民主主義

「ただ人間であること」が持つ道徳的価値

相互に尊重し合う自由で平等な個人が築く民主主義

  • 浜野研三(著)/2019年3月
  • 3500円(本体)/四六判上製286頁
  • 装丁:難波園子

人間を動物と同様に扱おうとする「種差別批判」に潜む優生学的思考の問題を明らかにし、人間同士の関係の質の多様さと深さに着目。障害の有無にかかわらない人間の道徳的平等に基づいた民主主義論を展開する。
文学が道徳哲学に対して果たす役割を説き、核兵器・地球温暖化などの人類の存続にかかわる喫緊の問題についても真摯な考察を促す。
(ISBN 9784861106361)

目次|contents

第Ⅰ部 人間であることの道徳的意味
第1章 種差別批判に対するバーナード・ウィリアムズの批判―道徳哲学に関する本書の基本的立場
第2章 魔術からの解放後の道徳哲学の在り方―今・ここに生きる人間の視点
第3章 ウィトゲンシュタインとシモーヌ・ヴェイユとストローソンの洞察―魂に対する態度と相互性
第4章 コーラ・ダイアモンドの立場―想像力の役割
第5章 道徳哲学における文学の貢献と優生思想―共通の人間性と他者の絶対的他者性
第6章 アイリス・マードックの哲学―その基盤的重要性
第7章 経験科学が具体的事例を通じて示すもの―人間の絆の重要性
第Ⅱ部 目指すべき民主主義―平等な参加
第Ⅲ部 民主主義の実現の緊急性―人類の危機
第1章 核抑止論の致命的結果
第2章 なすところもなく破滅への道を歩む私たち―気候変動・マスメディア・民主主義的徳性
第3章 民主主義のインフラの整備―余裕と相互信頼
最後に 現実の困難さと向き合うこと―人々の連帯
参考文献
あとがき
索引

著者|author

浜野研三(はまの・けんぞう)
関西学院大学文学部教授。専門はこころの哲学、生命倫理、 政治哲学。
訳書に、クリストファー・フックウェイ『クワイン―言語・経験・実在』(勁草書房1998)、ウィルフリド・セラーズ『経験論と心の哲学』(岩波書店2006)、共著に、『生命倫理における宗教とスピリチュアリティ』(晃洋書房2010)がある。

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日本におけるイスラーム研究史―中国篇

日本におけるイスラーム研究史

中国篇

  • アリム・トヘテイ(著)/2019年2月
  • 4000円(本体)/四六判上製312頁
  • 装丁:桂川潤

中国イスラーム/ムスリムは日本でどう論じられてきたか?
明治期における研究の萌芽、満州事変を機にした「回民工作」の要請と研究の活発化、戦後の中断を経て、世界イスラームのなかの中国イスラーム研究へ―研究の開始から現代までの研究史を整理・再評価する。
(ISBN 9784861106323)

目次|contents

序章
第一章 草創期― 一九三一年以前
はじめに
第一節 初期の研究と成果
第二節 経典整理と概念の提出および研究
第三節 日本人ムスリム先駆者の研究
第二章 戦争の激化時期― 一九三一年-一九四五年
はじめに
第一節 イスラーム研究機関の設置及び創刊
第二節 調査機関及び研究
第三節 研究動向
第三章 戦後の変革(転換)時期― 一九四五年-一九七九年
はじめに
第一節 中断された中国イスラーム研究
第二節 戦後派研究者による研究活動
第四章 再構築時期― 一九七九年から現在
はじめに
第一節 日中の学術関係と諸研究活動
第二節 研究の現状
終章
参考文献

著者|author

アリム・トヘテイ(阿里木・托和提)
東北大学学際科学フロンティア研究所人間・社会領域助教。
南京大学大学院哲学系と東北大学大学院文学研究科連合育成博士課程指導認定退学。博士(哲学)。専攻は東洋哲学と宗教。

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死ぬ権利はあるか―安楽死、尊厳死、自殺幇助の是非と命の価値

死ぬ権利はあるか

安楽死、尊厳死、自殺幇助の是非と命の価値

  • 有馬斉(著)/2019年2月
  • 4300円(本体)/四六判上製558頁
  • 装丁:桂川潤

医療技術が進展するなか、人の死の望ましいありかたとは
死ぬ権利について擁護派と反対派の議論を整理するとともに、豊富な事例や、各国・地域の政策的取り組みも参照しながら検討。人の命が持つ価値の大きさと根拠を問い直し、倫理的・政策的な判断の基礎となる考えを提示する。
(ISBN 9784861106248)

目次|contents

まえがき
序論 事例と用語および本書の課題
第Ⅰ部 死ぬ権利の擁護論
第1章 自己決定
第2章 患者の利益
第3章 医療費の高騰
第Ⅱ部 死ぬ権利の限界
第4章 社会的弱者への脅威
第5章 生命の神聖さ
第6章 人の尊厳
結論
あとがき
文献一覧
索引

著者|author

有馬斉(ありま・ひとし)
横浜市立大学国際教養学部准教授。1978年生まれ。国際基督教大学教養学部卒、米国ニューヨーク州立大学バッファロー校哲学博士課程修了。博士(哲学)。専門は倫理学、生命倫理。東京大学大学院医学系研究科特任助教などを経て、2012年より現職。
論文「利益のボーダーライン―大脳機能の不可逆的な喪失と代理決定」で日本生命倫理学会若手論文奨励賞、「自殺幇助は人格の尊厳への冒涜か」で日本倫理学会和辻賞を受賞。著書に『生死の語り行い 1―尊厳死法案・抵抗・生命倫理』(生活書院、共著)、The Future of Bioethics: International Dialogues(Oxford University Press、共著)など。

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そこには何かある―「この自分」が在るという不思議

そこには何かある

「この自分」が在るという不思議

  • 牟田隆郎(著)/2018年11月
  • 1800円(本体)/四六判並製316頁
  • 装丁:桂川潤

なぜ「この自分」なのか。なぜ「この人生」なのか。
さまざまな角度から、疑問―思考―分析を繰り返し、
自分の存在の秘密を解き明かす哲学エッセイ。
(ISBN 9784861106125)

目次より|contents

「他者の心」の成り立ち/存在証明/世間が悪い/好きと嫌い/自尊心と格差/欲求・欲望/モノ・カネ/承認欲求/依存/愛他性・利他性/自己実現/自分探し/夢・希望・理想/自分らしく生きる/物質から生命/「在る」か「無い」か/「魂」

著者|author

牟田隆郎(むた・たかお)
1946年熊本県生まれ。東京大学教育学部教育心理学科卒業、同大学院教育学研究科博士課程修了。その後、国立精神衛生研究所、国立精神・神経センター・精神保健研究所、聖学院大学において、研究・教育・臨床に携わる。

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深い河の流れ―宗教多元主義への道

深い河の流れ

宗教多元主義への道

  • 長谷川(間瀬)恵美(著)/2018年8月
  • 2200円(本体)/四六判並製292頁
  • 装丁:桂川潤

キリスト教伝道における異文化内開花=実生化とは何か。
日本のカクレキリシタンを例に、宗教多元主義のあり方を探る。
(ISBN 9784861106040)

目次|contents

はじめに
第一章 母なるものを求めて―遠藤周作文学における宗教思想の展開
第二章 日本的汎神性と母なるもの―遠藤周作文学(第一ステージより)
第三章 聖書にたどる「実生化」の玄義
第四章 日本におけるキリスト教の受容と理解―根獅子キリシタン
第五章 日本におけるキリスト教の受容と理解―茨木カクレキリシタン
第六章 長崎に伝承される聖書物語『天地始之事』現代語試訳
第七章 キリシタン神学の可能性―『天地始之事』を巡って
第八章 隠れ(Crypto)の信仰・生き方に学ぶ
第九章 愛と救済―遠藤周作『深い河』より
第一〇章 ジョン・ヒックの宗教多元主義再考―言表不可能な実在が意味するもの
おわりに
初出一覧

著者| author

長谷川(間瀬)恵美(はせがわ・ませ・えみ)
1970年生まれ。桜美林大学 リベラルアーツ学群 人文学系 宗教学専攻主任 准教授。
東京女子大学文理学部哲学科卒業後、ロータリークラブ国際親善奨学生としてブリストル大学(英国)宗教学研究科に留学(宗教学・修士)。横浜YMCA国際ホテル・トラベル専門学校に勤務後、ルンド大学(スウェーデン)神学・宗教学研究科より招聘を受け、国際共同研究員として研究に従事、博士課程修了(博士・神学)。
単著
Christ in Japanese Culture: Theological Themes in Shusaku Endo’s Literary Works (Brill, 2008) .
その他
「愛と救済」(間瀬啓允編『宗教多元主義を学ぶ人のために』世界思想社、2008年)。
「魂への配慮:Spiritual Care」(桜美林大学国際学研究所編『東日本大震災と知の役割』勁草書房、2012年)。
「キリスト教の実生化―宗教と文化の出会いの一考察」(上村敏文・笠谷和比古編、『日本の近代化とプロテスタンティズム』教文館、2013年)。
What Christians Can Learn from Japanese Religions, Interfaith Dialogue―Global Perspectives (Macmillan, 2016).

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キルケゴールの実存解釈―自己と他者

キルケゴールの実存解釈

自己と他者

  • 河上正秀(著)/2018年5月
  • 3500円(本体)/A5判上製264頁
  • 装丁:松田晴夫(クリエイティブ・コンセプト)

キルケゴールはいかに受容されてきたのか。
レヴィナス、デリダ、ウィトゲンシュタイン、田辺元らによる解釈の歴史をたどり、
その思想史的意義を明らかにする。
(ISBN 9784861105975)

目次|contents

序に代えて われわれはキルケゴールから何を学ぶか
第Ⅰ部 主体と他者
第1章 自己と他者―実存の思想から他者の思想へ
第2章 実存から他者へ―レヴィナス、デリダの読解
第3章 実存論的主体の他者論的転回―K・レーヴィット
第4章 非同一の主体性
第Ⅱ部 受容と解釈
第1章 ウィトゲンシュタインのまなざし
第2章 解釈と生―田辺元の「実存」受容の一断面
第3章 実存と倫理
第4章 『現代の批判』とわれわれの「現代」
補遺その1 沈黙と言語
補遺その2 仮名と著作―沈黙の語り出すもの
あとがき

著者| author

河上正秀(かわかみ・しょうしゅう)
1943年生。東京教育大学大学院研究科博士課程修了。博士(文学)
筑波大学名誉教授、元放送大学客員教員(東京文京学習センター所属)
著書:『ドイツにおけるキルケゴール思想の受容―二〇世紀初頭の批判哲学と実存哲学』(創文社、1999年)、『行為と意味―技術時代の人間像』(未知谷、1993年)、『他者性の時代・モダニズムの彼方へ』(世界思想社、編著、2005年)ほか。

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律から密へ―晩年の慈雲尊者

律から密へ

晩年の慈雲尊者

  • 秋山学(著)/2018年5月
  • 5500円(本体)/A5判上製400頁
  • 装丁:毛利一枝

江戸時代の真言宗の高僧、慈雲尊者飲光はいかに『妙法蓮華経』を受容したのか。
直筆本『法華陀羅尼略解』をもとにその思想を再検討。慈雲における密教と顕教の合一を明らかにする。
(ISBN 9784861106002)

目次|contents

序章 『法華陀羅尼略解』─解題と翻刻
第1部 正法律と天台
第1章 慈雲の法統─「正法律」の位置づけをめぐって
第2章 慈雲尊者と戒律の系譜─筑波大学所蔵・慈雲自筆本『法華陀羅尼略解』を基に
第3章 慈雲と天台僧たち─『法華陀羅尼略解』の位置づけをめぐって
第2部 禅・儒教と神道・有部律・唯識学
第4章 菩薩戒と『摩訶止観』─慈雲と天台思想の関係をめぐって
第5章 慈雲尊者による儒教理解─『神儒偶談』『法華陀羅尼略解』『雙龍大和上垂示』を手がかりに
第6章 義浄と慈雲尊者─有部律から四分律へ、そして正法律へ
第7章 慈雲尊者の無表論─『表無表章随文釈』を中心に
第3部 密教思想
第8章 慈雲尊者最晩年期の密教思想─『理趣経講義』から『法華陀羅尼略解』へ
第9章 「五悔」から「五秘密」へ─慈雲著『金剛薩埵修行儀軌私記』(1802年)の位置づけをめぐって
第10章 『大日経疏』から一切義成就菩薩へ─晩年の慈雲による「法華陀羅尼」注疏の経緯
結章 『法華陀羅尼略解』の特質と意義

著者| author

秋山学(あきやま・まなぶ)
1963年生まれ。筑波大学人文社会系教授。
「ラテン語とフランス語―古典作品を素材に(一)~(二四)」『ふらんす』白水社、2014年4月-2016年3月
『慈雲尊者と悉曇学―自筆本『法華陀羅尼略解』と「梵学津梁」の世界』筑波大学、2010年
『ハンガリーのギリシア・カトリック教会―伝承と展望』創文社、2010年
『教父と古典解釈―予型論の射程』創文社、2001年

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人間形成としての教養―ハンガリー、フィンランド、日本におけるドイツ的理念の受容と将来展望

人間形成としての教養

ハンガリー、フィンランド、日本におけるドイツ的理念の受容と将来展望

  • 高橋輝暁(編)/2018年3月
  • 2000円(本体)/四六判並製224頁
  • 装丁:長田年伸

教育をふくむ「教養」のあり方を、ドイツをはじめとする各国の思想史、教育史、「文化」概念の問題から多角的に考察。獨協大学創立者天野貞祐の教養理念を手がかりに、
グローバル化と多文化共生の時代に「人間性」を養うことの意義を論じる。
(ISBN 9784861105968)

目次|contents

まえがき(高橋輝暁)
序章 人間形成としての教養をめぐる本書の議論を俯瞰する(高橋輝暁)
第一章 人間形成としての教養―豊かな伝統をもつ将来的課題(ティルマン・ボルシェ、訳=中山純/高橋輝暁)
第二章 ハンガリーにおけるドイツの教養理念の受容と展開(ゾルターン・センディ、訳=相澤啓一/高橋輝暁)
第三章 フィンランドにおける教養理念と新大学法(エーヴァルト・ロイター、訳=浜崎桂子/高橋輝暁)
第四章 文化と形成―キケロから西田にいたる文化概念の変遷― (ロルフ・エルバーフェルト、訳=大田浩司/高橋輝暁)
第五章 獨協大学創立者天野貞祐と教養教育(松丸壽雄)
第六章 道理と人格―天野貞祐の教育論における二つのアスペクト― (斉藤渉)
第七章 獨協大学外国語学部における教養教育(浅山佳郎)
第八章 これまでの、そして、これからの人間形成としての教養―グローバル化と多文化共生の時代のために―(高橋輝暁)
付論Ⅰ 文化、学問、教養、人間形成―四概念の関係を概念史的に繙く―(高橋輝暁)
付論Ⅱ 獨協学園とドイツ―獨逸学協会の歴史から繙く―(高橋輝暁)
あとがき(高橋輝暁)
執筆者および訳者のプロフィール

編者| editor

高橋輝暁(たかはし・てるあき)
獨協大学外国語学部ドイツ語学科特任教授。立教大学名誉教授。
学習院大学大学院人文科学研究科ドイツ文学専攻修士課程修了、ヒルデスハイム大学(ドイツ)文学博士(Dr. Phil.)。専門は、ドイツ語圏の文学と哲学、日独比較対照文化、人文学と教養の歴史と理論。主な編書にJapanische Germanistik auf dem Weg zu einer kontrastiven Kulturkomparatistik. Geschichte, Theorie und Fallstudien, München: Wilhelm Fink Verlag, 2006. 訳書にクリストフ・ランスマイアー著『ラスト・ワールド』(共訳)中央公論社、1996年などがある。

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哲学断章―存在・ことば・光

哲学断章

 存在・ことば・光

  • 北岡崇(著)/2018年3月
  • 3700円(本体)/A5判上製468頁
  • 装丁:根本眞一(クリエイティブ・コンセプト)

ことば、存在、愛、他者、死……
学術論文や記録講演の他、対話体やエッセイやアフォリズムなど、さまざまなスタイルを採りつつ、テキスト研究の自閉性を超えて思索を重ねた哲学の試み。
(ISBN 9784861105838)

目次|contents

1章 薔薇のことば
2章 [対話篇]ことばと存在
Ⅰ 降ってくることば、湧きあがることば 渡部和雄/中川晋介/北岡崇
Ⅱ 翻訳・詩・権力 渡部和雄/北岡崇/成瀬高明/小川雅魚/佐藤秀明
Ⅲ 生にして死である詩 渡部和雄/北岡崇/成瀬高明/佐藤秀明
3章 不在の現在
4章 ロゴス・プネウマティコス
5章 ことばの彼方─現実・愛・洞察
6章 光、あるいは不可能なことば
7章 光の深淵
8章 全体者にして唯一者である存在
9章 愛の記憶─素描
10章 世界の秘密─解釈/ことば/表現
11章 ニーチェと「聖書」の間─愛に関する若干の記述の考察
12章 変わらないものだけが変わるのか? 変わるのは変わらないものだけか?
13章 他者、死、愛をめぐる哲学断片
14章 『マタイによる福音書』読解に際しての七項
15章 カントをめぐる四つの試論
Ⅰ 純粋直観について─理性の自己認識としての超越論的感性論
Ⅱ 自己認識のアポリア─超越論的統覚に関するカントの若干の記述の考察
Ⅲ 自己認識の方法─総合的方法と分析的方法
Ⅳ 純粋直観の働きとは何か─カントの空間論に即して

著者|author

北岡崇(きたおか・たかし)

1949年、三重県に生まれる。1971年、一橋大学経済学部卒業。1976年、同大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、椙山女学園大学国際コミュニケーション学部教授。
主要著書に『“光”の探求―イエス・プラトン・ニーチェ論稿―』(理想社、理想哲学選書)、主要訳書にH・ファーレンバッハ『実存哲学と倫理学―実践哲学の復権―』(晢書房、共訳)、R・クローナー『ドイツ観念論の発展―カントからヘーゲルまでⅡ』(理想社、監訳・共訳)がある。

 

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法華経諺解 下―ハングル訳注 法華経要解

法華経諺解 下

ハングル訳注 法華経要解

  • 河瀬幸夫・金 星周(訳)/2018年1月
  • 6500円(本体)/A5判上製434頁
  • 装丁:桂川潤

1463年、朝鮮王朝の時代に刊行された『妙法蓮華経』中の『法華経』と北宋の戒環著『法華経要解』の中世韓国語による翻訳文と夾注の日本語訳。
中・近世の東アジア漢字文化圏における『法華経』理解の精髄。
(ISBN 9784861105777)

目次|contents

妙法蓮華経 巻四温陵開元蓮寺比丘 戒環 解
五百弟子授記品 第八
授学無学人記品 第九
法師品 第十
見宝塔品 第十一
提婆達多品 第十二
持品 第十三
妙法蓮華経 巻五温陵開元蓮寺比丘 戒環 解
安楽行品 第十四
従地涌出品 第十五
如来寿量品 第十六
分別功徳品 第十七
妙法蓮華経 巻六温陵開元蓮寺比丘 戒環 解
随喜功徳品 第十八
法師功徳品 第十九
常不軽菩薩品 第二十
如来神力品 第二十一
嘱累品 第二十二
薬王菩薩本事品 第二十三
妙法蓮華経 巻七温陵開元蓮寺比丘 戒環 解
妙音菩薩品 第二十四
観世音菩薩普門品 第二十五
陀羅尼品 第二十六
妙荘厳王本事品 第二十七
普賢菩薩勧発品 第二十八
付録
一、法華経要解 科文
二、関連年表
翻訳を終えて 金 星周

訳者|translators

河瀬幸夫(かわせゆきお) 
1945年、東京都大田区に生まれる。1973年、早稲田大学大学院文学研究科日本文学専攻修士課程を修了し、私立横須賀学院高校の国語教員となる。1979年、韓国を旅行したことが契機となり、韓国語の学習を始める。2003年、横須賀学院を退職して、ソウルの東国大学校大学院仏教学科(仏教史学専攻)に入学。在学中、高麗大蔵経について学ぶ中で、15世紀に創制された当時のハングルを使い韓国語に翻訳された多数の仏典があることを知る。2007年に大学院の課程を終えた後、横浜の自宅で韓国語仏典の日本語訳に専念する。2010~2013年、入手できるすべての『釈譜詳節』・『月印千江之曲』・『月印釈譜』を日本語に翻訳した『釈譜詳節』上・中・下を春風社から刊行する。

金星周(キム・ソンジュ) 
1965年、慶尚南道統営市出生。東国大学校師範大学(教育学部)国語(韓国語)教育科を卒業。同大学院国語国文学科の文学修士・文学博士課程を修了。1997年、東国大学校大学院国文科で「韓国語の使役文研究」により博士学位を取得。1999~2002年、トルコ国立アンカラ大学韓国語文学科敎授。2003~2007年、ソウル大学校奎章閣韓国学研究院先任研究員。2008~2011年、韓国技術教育大学校文理閣研究教授。2016年現在、東国大学校国語国文学科大学院講義専担教授。
著書:『韓国語の使役』・『Korece Dilbilgisi(韓国語言語学)(共著)』・『角筆口訣の解読と翻訳2~5(共著)』・『古代韓日両国の漢字・漢文の読法と自国的な受用様相(共著)』・『皇龍寺表員の華厳文義要决問答・硏究1・2(共著)』
訳註:『金剛経諺解(共著)』・『訳註 釈譜詳節 第21(共著)』・『訳註 分類杜工部詩諺解 巻3・17(共著)』・『訳註 釈譜詳節 巻3・6・11・20(共著)』
論文:「『釈譜詳節』巻11と『月印釈譜』巻第21の漢文と諺解文の対応の様相」・「石毘盧遮那仏舎利盒銘文の判読と解釈」・「翻訳の観点から見た口訣とハングルの翻訳 ―『華厳経』浄行品を対象として」・「釈読口訣資料『慈悲道場懺法』の原文と懸吐の特性研究」等。

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