現代の皮膚感覚をさぐる―言葉、表象、身体

現代の皮膚感覚をさぐる

言葉、表象、身体

  • 平芳幸浩(編)/2023年3月
  • 3700円(本体)/四六判上製264頁
  • 装丁:コバヤシタケシ
  • 装画:げこる 「ここかも」(2021年)

デジタル・デバイスが浸透し、ヴァーチャルな空間での活動が増加する現代社会においてもなお/であるからこそ、皮膚はファジーで錯綜的、非局所的な身体感覚のトポス(在処)としてある。
現代の表現行為や日々の営為における皮膚感覚、その意義と可能性に触れなおす。

(ISBN 9784861108495)

目次|contents

序論  皮膚感覚について [平芳 幸浩]
第1章  かゆみの哲学断章―哲学的触覚論のゆくえ  [藤田 尚志]
第2章  皮膚と時間―作品の「身体」性格を再考する  [若林 雅哉]
第3章  陶器のようにつるりとした背中―村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』における皮膚  [高木 彬]
第4章  シームレスの美学―ファッションと皮膚感覚  [平芳 裕子]
第5章  プラスチックが蠢く、プラスチックと蠢く―『寄生獣』における皮膚(感覚)  [太田 純貴]
第6章  ピピロッティ・リストのヴィデオ・インスタレーションにおける皮膚感覚  [牧口 千夏]
第7章  皮膚感覚としての「建築する身体」―荒川修作+マドリン・ギンズあるいはヘレン・ケラー  [平芳 幸浩]
第8章  サーフェスとイメージ―新しい映像創作がもたらす皮膚感覚  [池側 隆之]

あとがき
参考文献一覧
執筆者一覧

編者|editor

平芳幸浩(ひらよし・ゆきひろ)
京都工芸繊維大学デザイン・建築学系 教授。近現代美術。
主な著作に、『マルセル・デュシャンとは何か』(河出書房新社、2018年)、『日本現代美術とマルセル・デュシャン』(思文閣出版、2021年)など。

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インターフェイス・スピリチュアルケア―永遠と対話の根源へ

インターフェイス・スピリチュアルケア

永遠と対話の根源へ

  • 小西達也(著)/2023年3月
  • 5000円(本体)/四六判並製コデックス456頁
  • 装丁:長田年伸
  • 装画:moineau

「異なる信仰間の」を意味するインターフェイスな関係性において終末期患者への心のケアはいかにして可能か。理論化への真摯な問い。

(ISBN 9784861108662)

目次|contents

はじめに

1.序論
第一部 万人に受容可能な世界観に基づいたスピリチュアルケア理論(第一理論)
2.スピリチュアルケアの定義・理論に求められるもの
3.スピリチュアルケア第一理論
4.スピリチュアルケア第一理論の吟味
第二部 「東洋哲学」的世界観に基づくより統合的なスピリチュアルケア理論(第二理論)の構築
5.第一理論の基盤世界観の限界
6.統合的理論の基盤世界観の候補としての井筒モデル
7.スピリチュアルケア第二理論の基盤世界観―NOTS(ノッツ)デル―
8.スピリチュアルケア第二理論
第三部 まとめ
9.スピリチュアルケア第一理論と第二理論のまとめ
10.NOTSモデルのさらなる可能性に向けて

おわりに――筆者の人生の中での本書の位置づけ
あとがき
基本用語集
参考文献
事項索引/人名索引

著者|author

小西達也(こにし・たつや)
武蔵野大学教授。1967年静岡県生まれ。1992年早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。(株)日立総合計画研究所、経営コンサルティング会社取締役を経て米国カリフォルニア州アルタ・ベイツ・サミット医療センター チャプレン、米国ハーバード大学神学大学院修士課程修了。東札幌病院チャプレン、爽秋会岡部医院チャプレンを経て、2013年から現職。博士(京都大学)。
専門はスピリチュアルケア論、スピリチュアリティ論。日本臨床宗教師会理事、日本スピリチュアルケア学会理事、日本臨床死生学会評議員。主な著書(共著)は『仏教とスピリチュアルケア』(東方出版、2008年)、The MASCC Textbook of Cancer Supportive Care and Survivor-ship (Springer、2010年)、『チームがん医療 実践テキスト』(先端医学社、2011年)、『グリーフケア入門』(勁草書房、2012年)、『無心のケア』(晃洋書房、2020年)。

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黙想の鏡に映す イエス・キリストの祝福の生涯

黙想の鏡に映す イエス・キリストの祝福の生涯

  • ニコラス・ラヴ(著)、田口まゆみ(訳)/2022年12月
  • 4000円(本体)/A5変型判並製カバー装348頁
  • 装丁:毛利一枝

聖書の英語訳が禁じられていた時代、聖書に代わる読み物として教会から認められた英語圏における初期最大の聖書物語。本邦初の翻訳。
(ISBN 9784861108440)

目次|contents

付記
序文
第一部 月曜日の黙想
第一章 人類の奪還と救済のために天の国で開かれた大会議についての敬虔な黙想
第二章 祝福のおとめマリアがどのように暮されたかについて
第三章 イエスの受肉と受胎告知の祝祭、アヴェ・マリアの祈りについて
第四章 聖母がエリサベトを訪ね、柔和に挨拶される
第五章 ヨセフが聖母マリアをひそかに離縁しようとしたこと
第六章 わたしたちの主イエスの誕生について
第七章 わたしたちの主イエスの割礼について
第八章 公現祭、わたしたちの主イエスの顕現について
第九章 聖母マリアの清めの儀式について
第二部 火曜日の黙想
第一〇章 わたしたちの主イエスのエジプト避難
第一一章 わたしたちの主イエスがエジプトから帰国されたことについて
第一二章 御子イエスが、ひとりエルサレムに残されたときのこと
第一三章  わたしたちの主イエスがどのように暮らされたか、また一二歳から三〇歳の初めまでの間に何をされたかについて
第一四章 わたしたちの主イエスの洗礼とその場所までの道のりについて
第三部 水曜日の黙想
第一五章 わたしたちの主イエスの断食と荒れ野の誘惑について
第一六章 わたしたちの主イエスが宣教を始め、弟子を集める
第一七章 婚礼での奇跡 水をぶどう酒に変えられる
第一八章 わたしたちの主イエスによるあのすばらしい山上の説教について
第一九章 わたしたちの主イエスによって癒された百人隊長の僕と役人の息子について
第二〇章  屋根から床とこごとつり降ろされた中風の人を、連れてきた人たちの信仰を見て、わたしたちの主イエスが癒されたことについて
第二一章 主の服の房に触れ、マルタの病が癒される
第二二章 マグダラのマリアの回心について
第二三章 わたしたちの主イエスが井戸のそばでサマリアの女と語られたことについて
第二四章 イエスの弟子たちが、空腹から、安息日に麦の穂を摘んで食べた話
第四部 木曜日の黙想
第二五章 パンを増やして大勢の人に与えられたことについて
第二六章  人々がわたしたちの主イエスを王にしようとしたときに、主が逃避なさったことについて
第二七章  わたしたちの主イエスの山上の祈りについて。また、その後、舟の弟子たちのもとに戻られた話
第二八章 ファリサイ派の人々などがイエスの言動を中傷した話
第二九章  主を愛してこの世を捨てた人すべてにわたしたちの主イエスが約束なさった特別な報酬について
第三〇章 山上でわたしたちの主イエスの姿が変ったことについて
第三一章 エルサレムのプロバティカと呼ばれる池で癒された病人について
第三二章  わたしたちの主イエスが、神の律法に反して売り買いをしていた人々を神殿から追い出された話
第三三章  マルタとマリアの姉妹がわたしたちの主イエスをお迎えしたこと、そして聖教会における活動生活と黙想生活という二つの生活様式について
第三四章 ラザロとその他二人の死者をよみがえらせたことについて
第三五章 ユダヤ人たちが会議を招集し、イエスを殺す計画を立てる
第三六章  棕櫚の主日前日の土曜日に、わたしたちの主イエスがベタニアに戻られた話。そこでイエスのために用意された夕食と、そこでなされたことについて
第三七章 棕櫚の主日にイエスがエルサレムに入られる
第三八章 棕櫚の主日から次の木曜日までにわたしたちの主イエスがなされたこと
第三九章  受難の前日にわたしたちの主イエスが催された晩餐、そしてそのときの崇高な状況について
第五部 金曜日の黙想
第四〇章  朝課の黙想 わたしたちの主イエスの受難について まず、主の祈りと朝課の時刻の逮捕について
第四一章 一時課の黙想 わたしたちの主イエスがピラトに引き渡される
第四二章 三時課の黙想 わたしたちの主イエスが十字架の死を宣告される
第四三章 六時課の黙想 わたしたちの主イエスが十字架につけられる
第四四章 九時課の黙想 わたしたちの主イエスの死
第四五章 九時課の後の黙想 わたしたちの主イエスの死後の出来事
第四六章 挽課の黙想 わたしたちの主イエスの降架
第四七章 終課の黙想 わたしたちの主イエスの埋葬
第四八章 終課の後の黙想 イエスの埋葬後、聖母とお仲間がしたこと
第六部 土曜日の黙想
第四九章 聖母とお仲間が土曜日にしたことについて
第七部 日曜日の黙想
第五〇章  わたしたちの主イエスの輝かしい復活と主が最初に祝福の御母に現れたという合理的な考えについて
第五一章 マグダラのマリアと二人のマリアが墓にやってきた様子など
第五二章 わたしたちの主イエスが復活後マグダラのマリアに現れる
第五三章 わたしたちの主イエスが三人のマリアに現れる
第五四章 わたしたちの主イエスがペトロに現れる
第五五章 わたしたちの主イエスが始祖たちを再び訪れる。彼らの喜びの歌
第五六章 わたしたちの主イエスが二人の弟子にエマオという村に向かう途中で現れる
第五七章  わたしたちの主イエスが、復活のその日に、恐れから身を隠していた使徒たち、弟子たちに現れる
第五八章 わたしたちの主イエスが八日後にトマスを含む弟子たちに現れる
第五九章 わたしたちの主イエスがガリラヤで弟子たちに現れる
第六〇章 わたしたちの主イエスがティベリアス湖畔で弟子たちに現れる
第六一章 わたしたちの主イエスの顕現全般について
第六二章 わたしたちの主イエスの昇天について
第六三章 聖霊の派遣、降臨について
第六四章  キリストの祝福の御体という至高のそして最も尊い秘跡とその不思議についての小論

後記

訳者|translator

田口まゆみ(たぐち・まゆみ)
1954年、鳥取県米子市で生まれる。1977年、奈良女子大学文学部卒業、大阪大学大学院文学研究科進学、英国ブリストル大学英文学部留学(サンケイスカラシップ、1年)。1989~2024年大阪産業大学にて教鞭をとる。1994~1995年、英国ケンブリッジ大学・ダーウィンカレッジ客員研究員。2012年、論文博士(慶応義塾大学)。
研究分野:イギリス中世後期宗教文学

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新版 大地の哲学―三位一体の於てある場所

新版 大地の哲学

三位一体の於てある場所

  • 小野寺功(著)/2022年11月
  • 3200円(本体)/四六判並製コデックス装342頁
  • 装丁:長田年伸
  • 装画:moineau

西田幾多郎と新井奥邃をむすぶ聖霊の息吹。故郷岩手の風土に根ざし、育まれ、ひたすらに求めてきた著者畢生の思索。ここに結晶する。
(ISBN 9784861108396)

目次|contents

序 (森信三)
第一部 詩と哲学
一 イーハトーヴの故郷
二 父を求めて
三 魂の造型
第二部 三位一体の場
四 絶対無と聖霊
五 カトリックとプロテスタント
第三部 現代世界と日本哲学
六 近代日本の哲学とカトリシズム――西田・田辺・鈴木(亨)哲学との出会い
七 逢坂神学と西田哲学
八 西田哲学とカトリック
旧版あとがき
新版あとがき

著者|author

小野寺功(おのでら・いさお)
1929年岩手県生まれ。上智大学大学院哲学研究科修了。清泉女子大学名誉教授。主な著書に『絶対無と神――京都学派の哲学』(2002年)『聖霊の神学』(2003年)『大地の文学 [増補]賢治・幾多郎・大拙』(2004年)『随想 西田哲学から聖霊神学へ』『日本の神学を求めて』(2022年、以上春風社)がある。

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日本の神学を求めて

日本の神学を求めて

  • 小野寺功(著)/2022年5月
  • 2200円(本体)/四六判並製168頁
  • 装丁:矢萩多聞

キリスト教の日本への受肉化(インカルチュレーション)を生涯のテーマとしてきたキリスト者の最初期の直観的思索。初めての書籍化。
(ISBN 9784861108099)

目次|contents

序に代えて 悲劇的体験──大き過ぎる課題
第1章 伝統と創造の課題における「日本的霊性の理念」
第2章 日本的霊性の自覚の論理としての西田哲学
第3章 東西文化の論理的対質──場所的論理の重要性
第4章 場所的論理とキリスト教的世界観──西田哲学超克の一方向
第5章 現代の課題としての「キリスト教の辯證」
第6章 イデアリスム・絶対無・神をめぐって──新しい日本精神史の回転軸となるもの
第7章 総合点「三位一体のおいてある場所」としての絶対無の把握の重要性──日本の神学の創造的基盤
第8章 日本的思惟における「絶対弁証法」と三位一体の実存弁証法
第9章 世界教会の理念における日本の霊的使命──カトリシズムの自己更新と日本的霊性との出会い
第10章 日本私学の「道徳・宗教教育」についての一提言
あとがき

著者|author

著者名(おのでら・いさお)
1929年岩手県生まれ。上智大学大学院哲学研究科修了。清泉女子大学名誉教授。主な著書に『絶対無と神―京都学派の哲学』(2002年)『聖霊の神学』(2003年)『大地の文学 [増補]賢治・幾多郎・大拙』(2004年)『随想 西田哲学から聖霊神学へ』(2015年、以上春風社)がある。

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日常の冒険 ホワイトヘッド、経験の宇宙へ

日常の冒険 ホワイトヘッド、経験の宇宙へ

  • 佐藤陽祐(著)/2021年5月
  • 3800円(本体)/四六判上製326頁
  • 装丁:桂川潤

「生きるということは、何かとかかわり合うことである。」多様な関係からいかにして知覚主体としての「わたし」が生まれるのか。

(ISBN 9784861107481)

目次|contents

序論 問題意識の概要と本書の主題
第1章 命題
1-1 命題――先行研究における命題概念の理解について
1-2 知覚的感受による命題について
1-3 現象と実在のはざまから
1-4 想像的感受による命題について――実在しないものたちの経験
第2章 命題にもとづく知覚論
2-1 「理論負荷性」という概念における「理論」について
2-2 知覚のための手がかり――理論としての命題
2-3 命題にもとづく知覚論と理論負荷性
2-4 抽象化されたものとしての知覚
第3章 二つの知覚論の関係性について――命題にもとづく知覚論と象徴的関連付け
3-1 二つの知覚様態―因果的効果と現前的直接性
3-2 象徴的関連付け
3-3 二つの知覚論の共通点
3-4 二つの知覚論の相違点
3-5 二つの知覚論の関係性について
第4章 二つの知覚論の統合的解釈にむけて
4-1 同時的世界について
4-2 緊張の場所と象徴的関連付け
4-3 緊張の場所と命題
4-4 意識的知覚について
結論にかえて――残された課題
主要参考文献一覧
あとがき

著者|author

佐藤陽祐(さとう・ようすけ)
1982年、秋田県生まれ。中央大学文学部哲学科卒業、中央大学大学院文学研究科哲学専攻博士後期課程修了。博士(哲学)。現在、中央大学兼任講師。論文に「ホワイトヘッド哲学における命題論――「理論負荷性」にもとづく命題概念の理解と命題にもとづく知覚論の考察――(『哲学』、日本哲学会、第66号、2015)など。

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講義 政治学入門―デモクラシーと国家を考える

講義 政治学入門

デモクラシーと国家を考える

  • 宮原辰夫(著)/2021年5月
  • 2200円(本体)/四六判並製150頁
  • 装丁:矢萩多聞

民主主義の起源とされる古代ギリシアのアテナイの歴史から、近代の社会契約論のホッブズ、ロック、ルソー、20世紀のウェーバー、シュミット、バーリンらを取り上げ、その思想のエッセンスを平明に解説。ヨーロッパ政治思想史の基礎を学び、現代政治の問題を考えるための新たな視点を得る。

(ISBN 9784861107443)

目次|contents

第1章:アテナイ民主主義の歴史
第2章:民主主義批判の歴史
第3章:民主主義と「自由」の観念
第4章:近代民主主義―自由と平等の相克
第5章:市民社会から大衆社会へ
第6章:国家の正統性
第7章:社会契約の思想
第8章:ホッブズの社会契約論
第9章:社会契約論―ロック
第10章:ルソーの社会契約論

著者|author

宮原辰夫(みやはら・たつお)
文教大学国際学部教授。慶應義塾大学博士(法学)。
専門は政治学・地域研究(南アジア)。著書に『イギリス支配とインド・ムスリム』(成文堂)、『インド・イスラーム王朝の物語とその建築物』(春風社)、『ムガル建築の魅力―皇帝たちが築いた地上の楽園』(春風社)、共訳書に『イスラームと民主主義』(成文堂)、など。

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論理学 はじめの一歩―オイラー図とベン図で知る伝統的論理学

論理学 はじめの一歩

オイラー図とベン図で知る伝統的論理学

  • 菅沢龍文(著)/2021年3月
  • 1300円(本体)/A5判並製132頁

直観的・視覚的な理解を助けるオイラー図とベン図を活用しながら、古代ギリシア以来の伝統的論理学の基礎を学ぶ。確認問題付き。
(ISBN 9784861107382)

目次|contents

第1回 思考の三原則からはじめる
第2回 概念と判断
第3回 判断から推理へ(対当推理)
第4回 判断の「量」と「質」を変えて推理
第5回 オイラーの図で三段論法
【探究】三段論法(格式)は妥当なものがいくつか
第6回 オイラーの図で三段論法の誤謬論
第7回 オイラーの図で三段論法―表を作って考える
第8回 ベン図で直接推理を考える
第9回 ベン図で三段論法
【探究】ベン図で考える三段論法の誤謬論
第10回 結論からベン図で正しい三段論法を作る―妥当な三段論法の数と種類
【探究】ベン図で周延・不周延を扱う(関連)
第11回 仮言三段論法
第12回 選言三段論法・両刀論法
第13回 ジレンマから抜け出す方法
【探究】反駁・・・矛盾した結論を導く

著者|author

菅沢龍文(すがさわ・たつぶみ)
法政大学文学部教授。共訳書に、M・キューン『カント伝』(春風社、2017年)、J・シュルツ『カント『純粋理性批判』を読むために』(梓出版社、2008年)、I・マウス『啓蒙の民主制理論―カントとのつながりで』(法政大学出版局、1999年)がある。

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スマホと哲学

スマホと哲学

  • 岩崎大(著)/2021年2月
  • 1800円(本体)/四六判並製224頁
  • 装丁:桂川潤

3匹目のカエルは、外の世界を知り、新しい世界に飛び出したものの、
うまくいかず、不幸を感じて生きている――

哲学は、すぐに役立つ便利な情報ではない。著名な哲学者の格言を引っ張り出すことでもない。「よく生きる」ことを企図する作法とは。
(ISBN 9784861107368)

目次|contents

第1章 「井の中の蛙」は幸せか?
1 自分で考えることの初心者へ
2 「生きる意味などない」からはじめよう
3 隠れた価値観を暴き出せ
4 思考と実践の終わりなきサイクル

第2章 よく生きるための死生観
1 世界と私の奇妙な関係
2 よく生きるための死生観―コース別ガイド―
3 幸せの方程式―パスカルの賭け―
4 なんとなくで問題ない

第3章 楽園の哲学
1 ふたたび井の中の蛙問題
2 考えない常識人たちの楽園
3 考える例外者たち
4 実践版:よく生きるための死生観

あとがき

著者|author

岩崎大(いわさき・だい)
1983年東京生まれ。成蹊大学経済学部卒業。東洋大学大学院文学研究科哲学専攻博士後期課程終了。博士(文学)。現在、東洋大学文学部哲学科、富士リハビリテーション大学校非常勤講師。東洋大学東洋学研究所客員研究員。著書『死生学――死の隠蔽から自己確信へ』(春風社)、『自然といのちの尊さについて考える――エコ・フィロソフィとサステイナビリティ学の展開』(ノンブル社、共編著)ほか。

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カントとシュンカタテシス論

カントとシュンカタテシス論

  • 福田喜一郎(著)/2020年12月
  • 5600円(本体)/四六判上製352頁
  • 装丁:桂川潤

世界の構造、認識の対象がいかに成立しているのかということではなく、命題において表される知識とこれに対する心の関わり方を問う。
(ISBN 9784861107139)

目次|contents

はじめに
序論 フレーゲの「思想」
第一部 シュンカタテシス論の展開
第一章 アリストテレスの弁論術 (説得と確信)
第二章 ストア派のシュンカタテシス論 (シュンカタテシス論の原型)
第三章 懐疑主義 (シュンカタテシスの回避)
第四章 デカルト (自由なシュンカタテシス)
第五章 プラグマティズム (信念論の展開)
第六章 ヴィトゲンシュタイン (確実性の問題)
第七章 プラトンとスピノザ (反シュンカタテシス論)
第八章 サルトル (自己欺瞞)
第九章 ウィリアムズとコーエン (信念と承認)
第二部 カントのシュンカタテシス論
第一編 カントの論理学思想
第一章 論理学における様相の理論
第二章 クルージウスの用語
第三章 クルージウスとヤコービに対するカントの批判
第二編 カントの格率論
第一章 判定の原理と執行の原理
第二章 格率概念
第三章 マイヤー『論理学』
第四章 カントの自己欺瞞論
あとがき

著者|author

福田喜一郎(ふくだ・きいちろう)
1955年、東京生まれ。1978年、上智大学文学部哲学科卒業。1980年、京都大学文学研究科修士課程(西洋哲学史専攻)修了。2011年度、マールブルク大学哲学研究所客員研究員。現在、鎌倉女子大学教育学部教育学科教授。
著書に『着飾らない辞世の言葉』(幻冬舎ルネッサンス新書)、Johann Georg Heinrich Feder (De Gruyter)(共著)、『静かさとはなにか』(第三書館)(共編著)など。
翻訳にゲロルド・プラウス『カント認識論の再構築』(晃洋書房)(共訳)、『カント全集』第3巻、第14巻(岩波書店)(共訳)など。

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