ヤスパース―人間存在の哲学

ヤスパース

人間存在の哲学

  • 吉村文男/2011年3月
  • 4571円(本体)/A5判上製・512頁
  • 装丁:矢萩多聞

哲学することの本源的意味を問う渾身の論考集。脳のシナプス、DNAなどの「客観的事実」へ人間を還元する時代の趨勢のなかで、「永遠の哲学」者ヤスパースは、われわれに何を開示するのか?
(ISBN 9784861102608)

目次|indexs

第1章  ヤスパース哲学の基本的特徴
第2章  包越者の哲学(包越者論)
第3章  超越すること
第4章  人間存在―意識的な精神の現存在―
第5章  人間存在―その超越的あり方としての実存―
第6章  限界状況―死
第7章  超越者
第8章  暗号(1)―その基本的性格
第9章  暗号(2)―暗号の三つの言葉
第10章 交わり

著者|author

吉村文男 (よしむら・ふみお)
1940年奈良市生まれ
京都大学大学院教育学研究科博士課程単位修得満期退学
哲学的-教育学的人間学専攻
現在、奈良産業大学教授(京都教育大学名誉教授)
【著書】
学び住むものとしての人間』(春風社)
『人間であること』(編著、燈影舎)
『教育人間学の根本問題』(共著、燈影舎)ほか
【翻訳】
キュンメル『時間の人間学的構造』(理想社)
『倫理と対話』(晃洋書房)

 

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『方法叙説』をめぐる六つの試論―日本の思惟と西欧の思惟に介在する深淵

『方法叙説』をめぐる六つの試論

日本の思惟と西欧の思惟に介在する深淵

  • 小林利夫(著)/徳永雅(編)/2011年3月
  • 3619円(本体)/四六判上製・232頁
  • 装丁:矢萩多聞

『方法叙説』の精読を通し、デカルトを嚆矢とするフランス哲学はもとより、西欧の言語及び西欧人の思惟の根底に迫ろうとする画期的な試みである。本書は、フランス哲学だけでなく、広く西欧の言語と思想に関心をもつ読者への最良の入門書となるはずである。(支倉崇晴 東京大名誉教授)
(ISBN 9784861102547)

「神戸新聞」(2011年4月3日・朝刊)に紹介記事が掲載されました。
「朝日新聞」(2011年6月6日・夕刊)に紹介記事が掲載されました。

目次|table des matières

その一『方法叙説』冒頭の節について
その二評価としての判断と論理的判断について
その三「可能とする力」について
その四「理性」と「推論」との関係について
その五「精神」の語について
その六『方法叙説』冒頭の第二ならび第三の節について

著者|auteur

小林利夫(こばやし・としお)
1919年7月25日、兵庫県神戸市に生まれる。旧制・神戸二中に進学するも病気のため中退。1954年に「小林利夫フランス語教室」を創設。2010年1月の死去に至るまで、フランス語教室を継続開講。1970年より2010年まで神戸日仏協会理事を務める。この間、多くの人材を育成し、その功績により、1976年5月、フランス政府より「パルム・アカデミック勲章シュヴァリエ(教育功労勲章)」を受勲。一方、教室での語学指導の傍ら、デカルトの『方法叙説』に関する著作の執筆を進める。2010年1月15日、死去。

編者|éditrice

徳永雅(とくなが・みやび)
1966年生まれ。小林利夫の長女(第三子)。1998年3月、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学(文学修士)。現在、関西学院大学社会学部他兼任講師(フランス語フランス文学担当)。専門分野は「モンテーニュとモラリスト文学」。
ブログ:「太鼓と笛とフランスと

 

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釈譜詳節(上)

釈譜詳節

  • 朝鮮世祖(纂述)/河瀬幸夫(訳)/2010年4月
  • 6500円(本体)/A5判・上製・472頁

韓国文学史上最高傑作とされる『釈譜詳節』は、一五世紀に発明されたばかりのハングルで記された韓国独自の釈迦伝である。全巻が残されておらず、同時期に著された『月印千江之曲』『月印釈譜』をも訳し、その全体像に迫る。(以後、続刊)
(ISBN 9784861102097)

上巻解題より

『釈譜詳節』『月印千江之曲』『月印釈譜』の三書に記録された仏教世界は単に一五世紀の朝鮮半島における仏教理解ということに限定されるものではなく、三国時代から高麗時代を経て朝鮮時代に伝えられた仏教の朝鮮半島における理解の全体像を総合的に示すものであり、その大部分は、一五世紀の東アジア全域に共通する仏教理解であった可能性が高い。それを一二世紀の『今昔物語集』などと読み合わせることで、東アジアにおける仏教理解の共通性と多様性を知ることができるようになるのではないかと考えられる。以上の事柄を確認する意味においても、この三書は一連のものとして通読できるような形にすることが必要であろうと考えたのである。

国内メディアによる取材記事

朝日新聞」(2010年4月21日)
週刊読書人」(2011年11月19日)

韓国メディアによる取材記事

世界日報」(日本語訳
メディアブッダ」(日本語訳

目次│indexs

月印釈譜 第一/世宗御製訓民正音/八相図/釈譜詳節序/御製月印釈譜序/牌記/月印千江之曲 第一 釈譜詳節 第一/月印釈譜 第二/月印千江之曲 第二 釈譜詳節 第二/釈譜詳節 第三/釈譜詳節 第三/月印千江之曲 上(其三十~其六十六)/月印釈譜 第四/月印千江之曲 第四 釈譜詳節 第四/月印千江之曲 第五/月印千江之曲 上(其九十四~其一百三十七)/釈譜詳節 第六/釈譜詳節 第六/月印千江之曲 上(其一百三十八~其一百七十五)/月印釈譜 第七/月印千江之曲 第七 釈譜詳節 第七/月印釈譜 第八/月印千江之曲 第八 釈譜詳節 第八/釈譜詳節 第九・月印釈譜 第九/釈譜詳節 第九/月印千江之曲 第九 釈譜詳節 第九/月印釈譜 第十/月印千江之曲 第十 釈譜詳節 第十/釈譜詳節 第十一/釈譜詳節 第十一

訳者│translator

河瀬幸夫(かわせ・ゆきお)
1945年、東京都大田区に生まれる。早稲田大学第二文学部と文学研究科で日本文学(上代文学)を専攻。1973年、横須賀学院高等学校の国語教員となる。2003年に早期退職し、韓国ソウルの東国大学大学院仏教学科仏教史学科に入学し、2007年に博士課程修了。東国大学では日本における高麗大蔵経の受容の歴史について学び、修士論文では江戸時代の僧忍澂の大蔵経対校に関してまとめる。2007年以降『釈譜詳節』の翻訳に専念。

 

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サルトルとマルクスⅠ―見えない『他者』の支配の陰で

サルトルとマルクスⅠ

見えない『他者』の支配の陰で

  • 北見秀司/2010年3月
  • 3333円(本体)/四六判・上製・400頁

フーコー、ドゥルーズ、デリダ、ネグリの後に、だれも知らないサルトルが姿を現す。後期マルクスの疎外論が、新たな命を吹き込まれる。真の民主主義と自由の実現をもくろむプレカリアート時代の思想の挑戦。
(ISBN 9784861102134)
日本図書館協会選定図書

目次│contents

第1部 「他」と「多」と「差異」の哲学
第1章 ポスト構造主義の射程と限界
第2章 前期サルトル「他」と「多」と「差異」の哲学へ
第2部 見えない『他者』と複数の自律
第1章 マルクス 物神性論のはらむ困難

著者│author

北見秀司(きたみ・しゅうじ)
1960年生まれ。
1996年パリ第10大学(ナンテール)哲学科博士課程修了。
現在、津田塾大学国際関係学科准教授。
2008年4月より1年間パリ・ソルボンヌ大学(パリ第4大学)外国人研究員。

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滝沢克己を語る

滝沢克己を語る

  • 三島淑臣(監修)/金子啓一、田中裕、冨吉建周、鳥飼慶陽(編)/2010年2月
  • 3619円(本体)/四六判・上製・356頁

豪華執筆陣の競作! 西田幾多郎の哲学とキリスト教神学を融合した独創的な思想家・滝沢克己を多角的に語る。生誕100年、没後25年記念!
(ISBN 9784861102066)
日本図書館協会選定図書

目次│indexs

Ⅰ部
三島淑臣 「共苦の人」滝沢克己
山本義隆  滝沢克己先生のこと
八木誠一  滝沢先生と私
小野寺功 滝沢神学と鈴木(亨)哲学

Ⅱ部
荒井献 「多くの人/すべての人のために」
冨吉建周 滝沢克己『聖書を読む マタイ福音書講解』の研究(その二)
柴田秀 「荒野における悪魔の誘惑」物語の一解釈
福嶋揚 滝沢克己の思想への福音主義神学的応答
延原時行 滝沢哲学の四景
鈴木啓順 随想二題
田中裕 「不可分・不可同・不可逆」という「公案」
石井砂母亜 虚無と絶対無
白井雅人 「事実」とは何か
最首悟 私は私であって私ではない
水田信 滝沢克己と森有正
諸富祥彦 いのちの根本は「第一義の接触」
芝田豊彦 フランクルと滝沢克己
安井猛 フランクルの強制収容所体験を貫く六本のラインについて
三戸公 経済学における<不可分・不可同・不可逆>
鈴木一典 マルクスの哲学と滝沢神人学
佐川愛子  The world of Katsumi Takizawa
C・リグズビー The significance of Katsumi Takizawa
前田保 Deconstruction the-anthropologique

坂口博 年譜・著作目録
前田保 索引(人名・事項)

監修者|supervisor

三島淑臣(みしま・よしおみ)
九州大学名誉教授

編者|editors

金子啓一(かねこ・けいいち)
立教大学教授
田中裕(たなか・ゆたか)
上智大学教授
冨吉建周(よしとみ・たけちか)
元九州産業大学教授
鳥飼慶陽(とりがい・けいよう)
日本基督教団番町出合いの家伝道所牧師

 

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茶の本

茶の本

  • 岡倉天心(著)/ソーントン不破直子(訳)/2009年10月
  • 1300円(本体)/四六判・並製・186頁
  • 装丁:矢萩多聞

明治の美のプロデューサー岡倉天心が欧米に向けて説いた茶の湯論は、まさに日本文化の粋だった。歴史的名著がこれまでにない親しみやすい訳でよみがえる。お茶をはじめたばかりの人も、読もうとして挫折した人も、これなら読める!わかる!
(ISBN 9784861101915)

重版出来!

目次│indexs

1 人間性の茶碗
2 茶の諸流儀
3 道教と禅
4 茶室
5 芸術の鑑賞
6 花
7 茶人
岡倉天心小伝

訳者│translator

ソーントン不破直子(そーんとん・ふわ・なおこ)
1965 年 日本女子大学文学部英文学科卒業
1973 年 米国インディアナ大学大学院比較文学科Ph. D. 取得
現在 日本女子大学文学部英文学科教授
単著
『ユードラ・ウェルティーの世界―饒舌と沈黙の神話』(こびあん書房)
Strange Felicity: Eudora Welty’s Subtexts on Fiction and Society (Praeger Publishers)
『ギリシアの神々とコピーライト―作者の変遷、プラトンからIT革命まで』(学藝書林)。
訳書
『ポンダー家殺人事件―言葉で人を殺せるか?』(ユードラ・ウェルティー著、リーベル出版)
『黄金の林檎』(ユードラ・ウェルティー著、こびあん書房)
ほか。

 

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ちいさな哲学

ちいさな哲学

  • 長谷川宏/2009年9月
  • 1800円(本体)/四六判・上製・294頁
  • 装丁:矢萩多聞

日常の風景に隠れている真実をみつめる珠玉のエッセイ集。公害病に押しつぶされながら沈黙を強いられた水俣市民の姿を描く幻の論考を収録。
(ISBN 9784861101922)
日本図書館協会選定図書

目次│indexs

食の風景
人とのつながりのなかで
日曜日の哲学
美術にふれるよろこび
書物から哲学が始まる
水俣へ

著者│author

長谷川宏(はせがわ・ひろし)
1940年生まれ。東京大学大学院哲学科博士課程修了。赤門塾主宰。1998年、『精神現象学』の翻訳により、ドイツ政府よりレッシング翻訳賞を受賞。著書『高校生のための哲学入門』(ちくま新書)、『ことばをめぐる哲学の冒険』(毎日新聞社)ほか多数。

 

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西田幾多郎―生命と宗教に深まりゆく思索

西田幾多郎

生命と宗教に深まりゆく思索

  • 浅見洋/2009年5月
  • 3333円(本体)/A5判・上製・338頁
  • 装丁:矢萩多聞

平凡な日常に宿された具体的諸問題を起点とし、そこを徹底的に考え抜くことによりその根源に迫る。西田の方法論から真摯に学ぶ画期的評論集。
(ISBN 9784861101854)

目次│indexs

第Ⅰ部 現代的課題を語る
第1章 西田哲学と環境倫理
第2章 西田哲学における生老病死
第3章 老いの哲学―西田の境涯から
第Ⅱ部 哲学形成の一コマ
第1章 『善の研究』の原題とその読み方
第2章 英国哲学研究と参禅体験
第3章 W・ジェームズの神秘主義と純粋経験論の形成
第4章 宗教的世界観の形成と日本的霊性
第Ⅲ部 キリスト教との比較思想的考察
第1章 場所的論理的神学と弁証法神学
第2章 西田とK・バルトの終末論理解
第3章 西田哲学と神の痛みの神学
第Ⅳ部 生命・死・看護
第1章 生命論の宗教的背景―生物学との対話
第2章 死の自覚の構造―M・ハイデガーに比して
第3章 西田哲学と看護学の対話に向けて
付録 ラジオ講演
西田幾多郎における宗教と俳句

編者│author

浅見洋(あさみ・ひろし)
1951年、石川県に生まれる。
金沢大学大学院文学研究科(哲学専攻)修了。文学博士(筑波大学)。
現在、石川県立看護大学教授。
著書『二人称の死 西田・大拙・西谷の思想をめぐって』(春風社),『思想のレクイエム 加賀・能登が生んだ哲学者15人の軌跡』(春風社)ほか。

 

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近代政治思想の基礎―ルネッサンス、宗教改革の時代

近代政治思想の基礎

ルネッサンス、宗教改革の時代

  • クエンティン・スキナー(著)/門間都喜郎(訳)/2009年4月
  • 7600円(本体)/A5判・上製・780頁
  • 装丁:矢萩多聞

膨大な文献の読解によって、近代に至る西洋政治思想の形成と展開をつむぎだす、壮大な思想史のドラマ。「国家」「革命」などの基本概念はいつ、どのように生まれたのか。長らく待たれていた名著、原著2巻を1冊に合本し翻訳。
(ISBN 9784861101816)

目次│indexs

第一部 ルネッサンスの起源
第二部 イタリア・ルネッサンス
第三部 北方ルネッサンス
第四部 絶対主義とルター派宗教改革
第五部 立憲主義と対抗宗教改革
第六部 カルヴァン主義と革命理論
結論

著者|author

クエンティン・スキナー
1940年生。ケンブリッジ大学教授。1978年刊行の本書の原書で大きな論争を呼ぶ。著書に『思想史とは何か』(岩波書店、1990)、『マキアヴェリ』(未来社、1991)など多数。

訳者|translator

門間都喜郎(もんま・ときお)
1938年生。京都精華大学名誉教授。訳書に、チェンバース『トマス・モアの生涯」(大和書房、1982)、ガイ『トマス・モア』(晃洋書房、2007)など。

 

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世界内存在の解釈学―ハイデガー「心の哲学」と「言語哲学」

世界内存在の解釈学

ハイデガー「心の哲学」と「言語哲学」

  • 荒畑靖宏/2009年3月
  • 3143円(本体)/四六判・上製・346頁
  • 装丁:矢萩多聞

「言語」の観点から、現代の英米哲学とハイデガーを接続。『存在と時間』の不整合を指摘しつつ、後期思想につながる精髄をえぐり出す。ハイデガーの概念は、いま何を明らかにするのか。
(ISBN 9784861101823)

目次|indexes

第一部 ハイデガーの心の哲学
第一章 世界内存在、開示性、理解
第二章 理解、ふるまい、テクネー
第三章 日常性の心の哲学
第二部 ハイデガーの言語哲学
第四章 ロゴスと「として」構造
第五章 有意味性、道具、語り
第六章 真理と有意味性
第七章 世界―言語―人間

著者|author

荒畑靖宏(あらはた・やすひろ)
1971年 東京都生まれ
1994年 慶應義塾大学法学部政治学科卒業
2006年 フライブルク大学哲学科博士課程修了(Ph. D)
現在 成城大学文芸学部専任講師
著書 Welt – Sprache – Vernunft. Ein sprachphilosophischer Beitrag zur Verbindung von Phänomenologie, Hermeneutik und Philosophie des Geistes. Studien zur Phänomenologie und praktischen Philosophie, Band 3. Ergon, 2006.
主論文 「規範内存在としての世界内存在──ハイデガーの「自由の形而上学」の一側面」(日本倫理学会編『倫理学年報』第57集、2008年)、「プラグマティスト達のハイデガーと有意味性の問題」(日本哲学会編『哲学』第57号、2006年)など。

 

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