テクストの思考―日本近現代文学を読む

テクストの思考

日本近現代文学を読む

  • 林浩平/2011年3月
  • 3048円(本体)/A5判上製・400頁
  • 装丁:矢萩多聞

小説は、詩は、どこへ行くのか。王道の日本文学から、萩原朔太郎・瀧口修造の詩作品、穂村弘やJ文学まで、縦横に「読む」。気鋭の批評家・詩人、待望の論集!
(ISBN 9784861102530)
日本図書館協会選定図書

目次|indexs

第一部 近代文学研究―テクスト解読と方法をめぐる問題
第一章 「硝子」の詩学―木下杢太郎における物質的想像力の一面
第二章 鴎外文学における〈悲哀〉―女性的要素と父性倫理を止揚するもの
第三章 佐藤春夫解読―文学のなかのスキゾフレニーとパラノイア
第四章 文学理論における「引用」概念の転換をめぐって―宮川淳『引用の織物』の革新性とその意義
第五章 「学問する」とはなにか―近代文学研究の方法と態度をめぐって
第六章 テクストの思考―カルチュラル・スタディーズを超えて
第二部 詩的言語の臨界点―萩原朔太郎と瀧口修造
第一章 萩原朔太郎晩年の言語意識―『氷島』の読み直しと『氷島』以降の可能性
第二章 「不可思議な物象」―萩原朔太郎における〈リズム〉
第三章 萩原朔太郎とラフカディオ・ハーン―ふたつの詩魂のふれあうもの
第四章 漢語のオノマトペ化が開示するもの―萩原朔太郎『青猫』時代の言語意識の一側面
第五章 瀧口修造における言語意識―物質性の自覚
第六章 死のひと・瀧口修造
第七章 「絶対」探究者の非望―『瀧口修造の詩的実験1927~1937』における言語意識
第八章 近代詩史における言語意識の臨界点―萩原朔太郎・瀧口修造・富永太郎
第三部 近現代文学を読む
第一章 和文体の自意識家―樋口一葉覚書
第二章 俳人芝不器男論―ミニマルなものの力
第三章 〈物象〉とはなにか―丸山薫の初期詩篇をめぐって
第四章 中也詩神話にさからって―口語定数律の「不快」とサンボリスム詩の可能性
第五章 「神いくさ」をめぐって―折口信夫の戦後
第六章 感受性の宇宙―「櫂」と「鰐」の詩人たち
第七章 〈政治の季節〉の痕跡―古井由吉を読む
第八章 〈世界の響き〉のなかで―ディジタル時代における新しい「小説」の誕生
第九章 スーパーフラットな快楽原則―穂村弘流〈短歌〉劇場のパフォーマンスを読む
第十章 文体と儀礼感覚―「ゼロ年代」文学の問題

著者|author

林浩平(はやし・こうへい)
1954年和歌山県生まれ。
詩人、恵泉女学園大学特任准教授。東京大学法学部卒業。
NHK勤務の後、早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。
文筆活動のほかにテレビの文化番組の企画・演出や美術館企画のコーディネート
なども手がける。
著書に『裸形の言ノ葉 吉増剛造を読む 』(書肆山田2007)、『折口信夫 霊性の思索者』(平凡社2009)。
詩集に『心のどこにもうたが消えたときの哀歌』(書肆山田2010)。
共編著に『やさしい現代詩』『生きのびろ、ことば』(ともに三省堂2009)など。

 

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長塚節 『土』―鈴木大拙から読む

長塚節 『土』

鈴木大拙から読む

  • 安田速正/2011年3月
  • 2200円(本体)/四六判並製・424頁
  • 装丁:難波園子

漱石も絶賛した近代日本文学の異端児、長塚節の宗教性に迫る! 土にまみれて生きた『土』の作者・長塚節は、どうして清冽高雅な歌集『鍼の如く』をものしたのか。ゆかりの地を訪ね、作家の内面に宗教の観点から迫る。
(ISBN 9784861102523)

目次|indexs

序章    漱石の序文「『土』に就いて」
第1章    『土』の読み方
第2章    『土』試論
第3章    『日本的霊性』試論
第4章    文学の中の霊性
第5章    『土』をめぐる人々
第6章    創唱宗教から読む『土』
第7章    『隣室の客』罪と罰
第8章    青島 新生涯の歌
終章    長塚節の復活

著者|author

安田速正(やすだ・そくしょう)
石川県金沢市生れ。金沢市在住。
石川県立松任農業高校農業科卒業。農業従事。
著書に『大地の歌 長塚節・芦田高子』(平成13年、能登印刷出版部)、『長塚節「鍼の如く」』(平成16年、ながらみ書房)。
「新歌人」同人。「長塚節研究会」会員。

 

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スウェーデン民話名作集I

スウェーデン民話名作集I

  • 薮下紘一/2010年12月
  • 1905円(本体)/四六判並製・206頁
  • 装丁:後藤葉子/挿画:松本里美

オーディンからのクリスマスプレゼント、蛇に姿を変えた灰かぶり娘、舟に閉じこめられた王子、美しく恐ろしい海の精……。北欧の人と神、魔女、動物が織りなす不思議な12の物語を松本里美の美しい銅版画とともにおくる。
(ISBN 9784861102462)
日本図書館協会選定図書

目次|indexs

箱のなかを見たね
オーディンのクリスマスステーキ
忘恩は世の常
灰かぶり娘
いたずらイェンスと浮気なおかみさん
正直は一番の得
ちいさな舟
山のトロールにさらわれた狩人
悪魔よりこわいギューリド
王子と海の女トロール
金の卵をうむ鳥
若者の島

訳者|translator

薮下紘一(やぶした・こういち)
樺太に生まれる。北海道教育大学、北海道大学文学部卒業、広島大学大学院文学研究課修士課程修了、言語学修士。1981~84年、ウプサラ大学北欧語学科客員研究員。2004~06年、メーラルダーレン大学人文科学科客員研究員。現在、駒澤大学総合教育研究部外国語第二部門教授。訳書に、『北欧語入門』(M. Oʼ C. ウォルシュ著、北海道大学図書刊行会)がある。

 

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モーツァルトの息子 

モーツァルトの息子

  • ジャック・トゥルニェ(著)/高井道夫(訳)/2010年10月
  • 2200円(本体)/四六判・簡易フランス装・310頁
  • 装丁:矢萩多聞/装画:牛尾篤

あざやかに描かれる天才音楽家の実像。巨大な父の影から逃げ続けたフランツ・クサヴァーは、人妻ヨーゼファと激しい恋におち、自分をとりもどしはじめる。伝記的事実にもとづきつつ、モーツァルト父子の人間像を描きだす。
(ISBN 9784861102424)

著者|auteur

ジャック・トゥルニェ(Jacques Tournier)
1922年生まれ。フランスの作家、翻訳家。
最新作は、スコット・フィッツジェラルドの妻ゼルダ・フィッツジェラルドの伝記

訳者|traducteur

高井道夫(たかい・みちお)
1948年、東京生まれ。上智大学外国語学部フランス語学科教授。
共書に『文学における神』、『キリスト教美術の誕生と展開』、『現代フランス語辞典』
訳書にアンリ・ボグダン『東欧の歴史』、ロベール・ブラジヤック『われらの戦前/フレーヌ獄中の手記』ほか

失われたパリを求めて―マルセル・プルーストが生きた街

失われたパリを求めて

マルセル・プルーストが生きた街

  • アンリ・ラクシモヴ(著)/吉川佳英子,岩野卓司(訳)/2010年9月
  • 2000円(本体)/四六判・並製・246頁
  • 装丁:矢萩多聞

華やかであやうい、プルーストのパリに遊ぶ。20世紀の傑作『失われた時を求めて』の醍醐味を、舞台となった街の魅力と絡めながら紹介。近代の文化や風俗と現代の空気をみごとに融合し、人を惹きつけてやまないパリの魔力をプルーストの眼で解き明かす。
(ISBN 9784861102363)
日本図書館協会選定図書

目次│table des matières


オートゥイユ、パッシー
モンソー平原
シャン=ゼリゼ
フォーブール=サン=トノレ
グラン・ブルヴァール
結論
訳者あとがき

訳者│traducteurs

吉川佳英子(よしかわ・かえこ)

パリ第三大学文学科博士課程修了。博士(文学)。現在,京都造形芸術大学芸術学部准教授。専攻:フランス文学,フェミニズム文学,ジェンダー理論。
著書等:Les Cambremer dans A la recherche du temps perdu, Sogensya, 1998。「プルーストとオペレッタ―プルーストは大衆芸術をどう見ていたのか―」『現代文学』,2010年。「性差と種の違いを越えて―プルーストとコレット―」『女性空間』,2011年など。

岩野卓司(いわの・たくじ)
パリ第四大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。現在、明治大学法学部教授。専攻:思想史。
著書等:『ジョルジュ・バタイユ 神秘経験をめぐる思想の限界と新たな可能性』水声社,2010年。共編著『語りのポリティクス』彩流社,2008年。共訳『そのたびごとにただ一つ、世界の終焉』(ジャック・デリダ著),岩波書店,2006年など。

 

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ヘンリー・フィールディング伝

ヘンリー・フィールディング伝

  • 澤田孝史(著)/2010年8月
  • 4286円(本体)/A5判・上製・464頁
  • 装丁:矢萩多聞

当代一の人気作家は借金まみれの浪費家であり勤勉な法律家でもあった。サマセット・モーム『世界の十大小説』にも選ばれた,18世紀のイギリス文学を代表する小説『トム・ジョウンズ』。その作者の奔放な生涯と,虚栄と偽善に満ちた当時の社会背景を克明にえがきだす。
(ISBN 9784861102318)

目次|indexs

Ⅰ 劇作家となるまで
Ⅱ 劇作家の道を閉ざされる
Ⅲ 『トム・ジョウンズ』出版
Ⅳ リスボンへ

※本文中に以下のような誤りがございました。謹んでお詫びして訂正いたします。

著者|author

澤田孝史(さわだ・たかし)
1960年生まれ。
早稲田大学大学院文学研究科英文学専攻修士課程修了,文学修士。
現在,東京国際大学経済学部教授。
専門は,イギリスの18世紀の小説。
主な論文に,「フィールディングの『この世からあの世への旅』について」,「フィールディングの「死」と「笑い」について」など。

 

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原典対照『ベーオウルフ』読解

原典対照『ベーオウルフ』読解

  • 長谷川寛(訳)/2010年7月
  • 9000円(本体)/A5判・上製・424頁
  • 装丁:矢萩多聞

原詩3182行のすべてに詳細な語釈を加え,2種類の日本語訳(擬古文訳と現代文訳)を併記。「蜂之敵(ベーオウルフ)」「破壊魔(グレンデル)」など,固有名詞に漢字を当てルビを振る斬新な表記を採用。原文を参照しながら味読できる画期的『ベーオウルフ』。
(ISBN 9784861102301)

目次│indexs

訳者序文
『ベーオウルフ』のあらまし
Preface
Acknowledgements
Abbreviations
Introduction
BEOWULF
PartI    A. The Fight with Grendel (ll.1–1250)
PartI    B.  Bēowulf and Grendel’s Mother (ll.1251–2199)
PartII   Bēowulf and the Dragon (ll. 2200–3182)
Genealogies
The Geography of Bēowulf
Glossary of Proper Names
Bibliography
THE FINNSBURH FRAGMENT
The Fight at Finnsburh
Glossary of Proper Names
Bibliography

訳者│translator

長谷川寛(はせがわ・ひろし)
1931年,東京生まれ
1954年,青山学院大学文学部英米文学科卒業
1956年,慶応義塾大学大学院英文学専攻修士課程修了
1978年,Bēowulf研究のため英国留学を命じられ,ロンドン大学で副総長ランドルフ・クワーク教授の許で研究[1979~1980年も自費で留学し、同教授の許で研究]
2001年9月,日本大学教授(定年退職)[39年6ヶ月]
1976年-1990年,日本大学芸術学部講師
1983年-1999年,青山学院大学非常勤講師
1988年,ワシントン州立大学交流教授
同年,デンヴァー大学客員教授
1990年-2002年,東海大学大学院非常勤講師
主要著訳書:『『ベーオウルフ』研究』成美堂1988年,『『ベーオウルフ』怪物破壊魔退治の巻』(1)成美堂1990年,『古期英語の基礎』(訳)開文社1992年

 

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愛の叙事詩―パルダイヤン物語

愛の叙事詩

パルダイヤン物語

  • ミシェル・ゼヴァコ(著)/鈴木悌男(訳)/2010年4月
  • 2800円(本体)/四六判・並製・670頁

サルトルが熱狂した興奮の冒険活劇小説舞台は16世紀のパリ。史実をおりまぜ、迫真の筆致で「聖バーテルミーの大虐殺」の真相に迫る。あのサルトルが愛してやまなかった興奮の新聞連載小説。読み出したら止まらない!
(ISBN 9784861102233)
日本図書館協会選定図書

訳者│translator

鈴木悌男(すずき・やすお)
1959年東北大学文学研究科修士課程修了。
現代フランス文学専攻。
神戸松蔭女子学院大学名誉教授。
訳書に,ジャン・オニミュス『カミュ』などがある。

 

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法隆寺

法隆寺

  • 青江舜二郎/2010年4月
  • 2800円(本体)/A5判・上製・430頁
  • 装丁:矢萩多聞

聖徳太子を毒殺したのは誰か!? 現在と過去を往還しつつ、圧倒的スケールで描く人間群像劇。めくるめく時間の中で修羅として生きた太子の人間像を浮き彫りにする岸田演劇賞受賞の傑作戯曲、初の単行本化。「河口」を併録。
(ISBN 9784861102257)
日本図書館協会選定図書

著者│author

青江舜二郎(あおえ・しゅんじろう)
1904年、秋田県秋田市生まれ。
本名・大嶋長三郎。
東京帝国大学文学部印度哲学科卒業。
大学在学中、第九次『新思潮』に発表した戯曲「火」が小山内薫に認められ、師事する。
1938年、日中戦争のため召集され、終戦の翌年までを中国大陸で過ごす。
戦後は鎌倉アカデミア、日本大学芸術学部などで教鞭をとり後進の育成に尽力。
また草創期のテレビドラマの脚本も数多く執筆した。
1958年、「法隆寺」で岸田演劇賞を受賞。
本書収載以外の戯曲作品に「水のほとり」「一葉舟」「西太后」「実験室」「干拓」などがある。
また『演劇の本質と人間の形成』『日本芸能の源流』『竜の星座 内藤湖南のアジア的生涯』『竹久夢二』『石原莞爾』『宮沢賢治 修羅に生きる』『狩野亨吉の生涯』など著書多数。
1983年、死去。

 

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永井荷風 ゾライズムの射程―初期作品をめぐって

永井荷風 ゾライズムの射程

初期作品をめぐって

  • 林信蔵/2010年4月
  • 3619円(本体)/A5判・上製・286頁

生物学的リアリズムや自由間接文体などのゾラの技法を,荷風はいかに摂取し,実践したか。テキストの精緻な読解と多角的な検証によって,荷風の初期作品にあらたな光をあてる比較文学的論考。
(ISBN 9784861102226)

目次│indexs

序章
第1章 初期作品の生成過程―執筆時期の推定を中心として
第2章 永井荷風と《自然主義》―その理解と実践という視点から
第3章 ゾラからの文体論的影響―自由間接文体の摂取を中心にして
終章

著者│author

林信蔵(はやし・しんぞう)
1979年、京都市生まれ。
2002年、名古屋大学文学部卒業。
2004年、京都大学人間・環境学研究科修士課程修了、同研究科博士課程に進学。
2009年、同研究科にて人間・環境学博士号(課程博士)取得。
現在、京都大学非常勤講師、フランス国立極東学院(EFEO)京都支部非常勤職員。
専門は、日仏比較文学・比較文化史、永井荷風、文体論等。
主な論文に
「永井荷風の初期作品にみるエミール・ゾラの文体論的影響―自由間接話法の摂取を中心にして」(『人間・環境学』2007年)
「日本の西欧化、カフェの日本化―永井荷風の文学表象を中心にして」(『比較文化研究』2009年)
「ゾラ受容の一側面―荷風の初期作品における「遺伝」をめぐって」(『比較文学』2010年)
など。

 

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